今日の朝鮮・韓国ニュース(2024年10月6日分)

<産経抄>記憶の中の「母の香り」、横田めぐみさんが還暦迎える - 産経ニュース

 13歳のとき北朝鮮にさらわれた横田めぐみさんは、同じ拉致被害者曽我ひとみさん(65)に語った。
「お母さんは、香水のいい匂いがする」。
 きのうの小紙に載っためぐみさんの「香り」の記憶は、曽我さんがそのとき聞いた話という。
 曽我さんにとっての「母の香り」は、機械油のにおいだという。母のミヨシさん(92*1)は工場に勤めていた。46年前に一緒に拉致された後、その消息は分からない*2。めぐみさんも曽我さんも、記憶の中の残り香を頼りに生き別れた母を語るしかない。何という残酷な仕打ちだろう。

 きのうの小紙に載っためぐみさんの「香り」の記憶とやらは

【動画】横田めぐみさんと北朝鮮で同居の〝姉〟 曽我ひとみさん「今も絶対に生きている」 60歳になっためぐみちゃんへ(中) - 産経ニュース
 対照的だったからよく覚えているのは、母親の「香り」の記憶。めぐみさんは「お母さんは、香水のいい匂いがするの」。ミヨシさんは工場勤めで機械油の臭いがしていた。「全然違うねって、笑いあった」という。

ですね。
 くだらないお涙頂戴です。

 めぐみさんはきのう、還暦を迎えた。

 高世仁

横田めぐみさん還暦の誕生日によせて - 高世仁のジャーナルな日々
 横田めぐみさんが、生きていれば、5日に60歳の誕生日を迎える。

と書くように「生きていれば」ですね。生きてる保証は残念ながらありません。

 自民党総裁選では、(ボーガス注:石破氏は)日朝に連絡事務所を開設する構想を示したが、北の時間稼ぎに利用される恐れはないか。拉致被害者家族会は反対している。首相が足並みを乱すようでは、北が喜ぶだけである。全ての拉致被害者をいますぐ取り戻す。示すべき覚悟はそれに尽きる。

 そんなことを言って部分帰国(段階的帰国)や日朝外交交渉を全否定するから拉致が解決しないのでしょうに、心底呆れます。
 大体外交交渉以外に解決方法は現実的にないし、外交するなら事務所設置は当然でしょう。
 救う会や産経と言った右翼連中はどう見ても「拉致解決」を口実に日朝国交正常化を妨害してるようにしか見えません。呆れるのはそんな右翼連中の言いなりに家族会が動き、批判した蓮池透氏を会から除名したことです。俺はもはや拉致解決など諦めています。
1)政府が家族会を無視して「連絡事務所設置」「部分帰国」の方向で動くか
2)家族会が方針を「連絡事務所設置、部分帰国の容認」に変更するか
しない限り解決はないでしょうがどちらも期待薄です。


【動画】横田めぐみさんと北朝鮮で同居の〝姉〟 曽我ひとみさん「今も絶対に生きている」 60歳になっためぐみちゃんへ(中) - 産経ニュース

 日本への帰国当日、平壌の空港にめぐみさんの娘のウンギョンさんが見送りに来ていると、北朝鮮側から伝えられた。
 「めぐみさんの面影があり、すぐに分かった」。
 抱擁の後で尋ねた。
 「お母さんは?」
 ウンギョンさんは「亡くなった」とつぶやいた。目を合わせず、自分の腕の中で泣いていた。直感した。
 「誰かに言わされている」

 おいおいですね。「言わされてる」認定の根拠は何なのか。「嘘をついてるから目を合わせない」というなら勝手な憶測にすぎない。
 「母の死を思い出したことで、精神的に辛く、曽我氏の目を見る気になれなかった」で十分説明できる話です。
 そもそも「仮に生きてる」(生きてないと俺は思いますが)としても、松本清張球形の荒野 - Wikipedia』や三浦綾子塩狩峠 (小説) - Wikipedia』の主人公のように「父(母)は死んだ(小説では実際には生きていること、事情があって『死亡』と嘘を伝えたことが後に分かる)」と聞かされれば、それを信用するでしょう。
 そもそも「日本から経済制裁を受けてまで隠す理由」はないでしょう。俺は北朝鮮の発表した死亡理由や死亡時期が正しいかどうかはともかく、「残念ながら死亡の見込みが高い」と見ています。

*1:「今も存命ならば92歳」の意味

*2:「ミヨシ氏の年齢(日本人でも80代で死去する人間は珍しくない)」や「北朝鮮の食糧事情や医療事情(日本より貧弱)」を考えれば死亡時期や死亡理由が何かはともかくミヨシ氏が今も存命する可能性は残念ながら低いでしょう。「北朝鮮はミヨシ氏については入境さえ認めていない事(例えば【動画】横田めぐみさんと北朝鮮で同居の〝姉〟 曽我ひとみさん「今も絶対に生きている」 60歳になっためぐみちゃんへ(中) - 産経ニュース参照)」を考えると「拉致時に誤って、ミヨシ氏を殺害した可能性」すら否定できません。