今日の朝鮮・韓国ニュース(2024年10月24日分)

拉致問題について学ぶ 特定失踪者の関係者が講演(2024年11月15日掲載)|KNB NEWS NNN
 荒木和博がXで紹介していたので気づきました。政府認定拉致はともかく、特定失踪者は「一部の失踪者を、根拠もなく荒木らが拉致扱いしてるだけ。国内で既に40人以上発見され、全て北朝鮮は無関係(犯罪被害の場合も犯人は北朝鮮とは無関係)、ほとんどが自発的失踪で犯罪ですらない」ので明らかに不適切な講演会です。しかも対象が大人ならともかく小学生です。


万博で拉致問題啓発を 専用ブース設置求める意見書 大阪府議会が可決 - 産経ニュース
 そんなことをしても拉致は解決しないし、「広報することに意味がある」というならいっそ「万博での竹島北方領土の宣伝も国に求めてはどうか?」と皮肉を言いたくなります。


社説:北朝鮮の対露「派兵」 戦況激化招く危険な加担 | 毎日新聞

 ウクライナの最前線に北朝鮮軍兵士が投入されれば、形勢がロシア有利に傾きかねない。

 随分と北朝鮮の軍事能力を高く評価したもんです。派兵が事実だとして、「ロシアの兵員不足の補充」ではあっても小国「北朝鮮」がそれほどの軍事力かどうか。


<産経抄>愚かな〝隣人〟 北のウクライナ派兵 - 産経ニュース

 ロシアは隣人の定義を自己都合で変える。かつて(ボーガス注:2014年のマイダン革命以前の親ロシア「ヤヌコーヴィチ*1大統領」時代は)「兄弟」と呼んだウクライナを(ボーガス注:マイダン革命以降の反ロシア、親欧米政権以降は)「ネオナチ*2」と呼び換えた

 「自己都合」で、
1)かつて(太平洋戦争開戦前後)は「反日国扱いだった米国」を今は「親日国扱い」し
2)かつて(朴正熙時代)は「親日国扱いだった韓国」を(竹島問題や靖国問題などを理由に)「反日国呼ばわり」し、
3)かつて(蒋介石時代)は「同志扱いだった国民党」を「中国にへつらうダメ政党」扱いする産経など「日本ウヨ」そっくり、と皮肉を書いておきます。

 北の派兵は約1万2千人に上ると予測されている。兵力の上積みにより脅かされるのはウクライナだけではない。北の兵士が実戦経験を積むようなら、日本の安全保障環境も大きく揺らぐ。

 おいおいです。自衛隊在日米軍があるのに北朝鮮が(ロシアと共に?)侵攻してくるとでも思ってるのか。
 既に戦争が起こってるウクライナに「北朝鮮軍が投入される」。仮にそうなれば、勿論良いことではない。しかし、ウクライナ戦争において「ロシアの兵力不足の穴埋め」にはなってもいわゆる「ゲームチェンジャー」にはならないでしょう。産経が扇動するほどの話ではない。
 そもそも「ロシア、北朝鮮はその事実を否定しています」し、にもかかわらず、ここまでウクライナ、韓国等が「北朝鮮兵の存在を確認」と宣伝しては、韓国等の指摘するように、北朝鮮が実際にウクライナにいて、何かするとしても「後方支援レベル」に留まり、大規模な「前線への実戦投入」迄はされない可能性もあります。

 露朝の間で6月に結ばれた条約は、事実上の軍事同盟だ。

 建前では「自衛のため」でしょう*3し、軍事同盟というなら「NATO」「米韓安保」「日米安保」もそうなのによくも言ったモンです。
 「米国の軍事同盟はきれいな軍事同盟」なのか?

 朝鮮半島での有事に、ロシアが踏み込んでくる恐れを突きつけている。

 その可能性はありますが、但しその場合想定される有事はあくまでも「米韓の北進に北朝鮮が反撃し、それをロシアが支援」と言うパターンでしょう。今の北朝鮮の国力では南進など無理です。ロシアもウクライナ戦争に手一杯で、北朝鮮と伴に南進する余力などない。
 そしてロシア、北朝鮮は「米韓が南進すればロシアが介入する」と牽制することが主眼で、本心では米韓と戦争したくはないでしょう。
 なお「朝鮮半島での有事への介入」というならロシアとは別に「中国の介入」の可能性があります(中国が北朝鮮と軍事同盟を結んでるため)

*1:首相(2002~2007年)、大統領(2010~2014年)を歴任するが2014年のマイダン革命で失脚しロシアに亡命

*2:なお、ネオナチ云々を理由にしたプーチンの侵攻は「屁理屈」にしてもウクライナに「ネオナチ勢力がいるのか(いたとしてどの程度の勢力か)」等については議論があるように思います。

*3:そして今のロシアの体力ではウクライナとは別途戦争を起こすことは無理でしょう。北朝鮮も韓国相手に戦争できる体力はないでしょう。「北朝鮮軍のウクライナへの投入の可能性」を除けば、事実上「自衛としてしか機能しない」でしょう。