悲しくてならない法政大前総長の「女装発言」 女性の政治参画意欲をそぐ 岩田明子 さくらリポート - 産経ニュース
高市シンパらしい記事ですが「例え女性政治家でも主張が夫婦別姓反対など、女性の人権向上につながらないのであれば、私はそんな女性政治家(例えば高市)より、夫婦別姓支持の男性政治家を支持する(田中発言の趣旨の要約)」の何が問題なのか。
女性政治家を増やすべきなのは「女性の人権向上」が目的なのだから高市みたいな女性政治家が増えても意味はないでしょう。
そして女性政治家進出を阻害するのは「意欲」等という精神論ではなく「制度」でしょう。
「高すぎる供託金」「現職(特に自民、立民など大政党所属)に有利な小選挙区制」「一定数以上の議席数、得票数の政党しかもらえない政党助成金」など制度が「政党所属の現役政治家(特に自民、立民と言った大政党)」に有利で、しかも立民はともかく自民が「女性候補擁立」に後ろ向きなのが「女性政治家が増えない大きな要因」です。
従って岩田は田中氏に因縁をつけるよりも
1)「政党所属の現役政治家(特に自民、立民と言った大政党)」に有利すぎる現行制度の改正(供託金の引き下げや廃止、政党助成金の廃止、小選挙区制の廃止(死票が少ない『比例中心の制度』への改正)など)
2)自民党に積極的に女性候補を立てること
→とはいえ「高市のようなウヨ政治家」では女性政治家でも意味に乏しいですが、自民は「女性候補擁立に消極的」なのでそれ以前の話
でも要望したらどうなのか。
家族観揺るがす「選択的」夫婦別姓 ファミリーネームを守ろう 風を読む 論説副委員長・川瀬弘至 - 産経ニュース
産経らしいですが「選択制」ですからね。
同姓にしたければ同姓にするし、別姓にしたければ別姓にする。
同姓家族と別姓家族で、お互い「相互不干渉」でどう「家族観に影響する」のか。
導入派は夫婦同姓の現行制度を、女性差別だと主張している
同姓にする場合「どちらの姓にするか選択できる」と言ったところで「社会の同調圧力」によって「女性(妻)の変更の方が圧倒的に多く、かつそれは女性が必ずしも希望してない」のだから「女性差別」と評価され「選択的別姓制度の導入」が主張されるのは当然でしょう。それの何が問題なのか。「選択的」である以上「同姓派」には影響はない。
もしも選択的夫婦別姓が導入されればどうなるか。別姓を「選択」せよと、社会的圧力が確実に増す。
世論調査において「別姓容認派(他人の別姓選択に反対しない、選択的別姓制度が作られても反対しない)」はともかく「別姓支持(「自分は別姓にする」とか「他人に意見を聞かれたら別姓にすることを薦める」とか)」は少ないのに、普通に考えてそんな圧力は誰もかけないでしょう。誰がかけるのか。
むしろ、「夫婦が別姓にしたい」のに、「両親など周囲」が「同姓にして欲しい(その場合、多くは夫の姓でしょうが)」と圧力をかけることの方がよほどあり得る話です。
この問題に詳しい弁護士の高池勝彦氏
高池の場合、「新しい歴史教科書をつくる会会長」「百人斬り訴訟の原告側弁護団長」で、『反日勢力との法廷闘争』(2018年、展転社)と言う著書もあり、弁護士と言うより「夫婦別姓反対のウヨ活動家」ですね(高池勝彦 - Wikipedia参照)。
勿論、弁護士も「高池のようなウヨ」もいれば、一方で「夫婦別姓支持」の「福島社民党党首」「山添共産党政策委員長」(勿論社民、共産は党として別姓支持の立場)のような人間もいる(例は何でもいいですが)。
なお、「夫婦別姓」でヒットした本(多くは別姓容認論でしょうが)を「入手しやすい新書、ブックレット」からいくつか紹介しておきます。
【刊行年順(刊行年が同じ場合は著者名順)】
◆青野慶久*1『「選択的」夫婦別姓』(2021年、ポプラ新書)
◆栗田路子*2ほか『夫婦別姓』(2021年、ちくま新書)
◆寺原真希子ほか『選択的夫婦別姓』(2024年、岩波ブックレット)
日本、NZに完敗 守備陣に隙 ラグビーテストマッチ トライ取り消しでメンタルに打撃も - 産経ニュース
今日のTBSラジオ『まとめて!土曜日』のスポーツコーナーで生島淳*3が
1)最近は日本も強くなり「開催国の有利さ」があるとはいえ、「2019年ワールド杯」でベスト8入りしている
2)現在の世界最強は明らかに「南ア」であり、全盛期に比べるとNZ(オールブラックス)は力が落ちてる
3)日本戦直後には「欧州の強豪チーム」と戦うため、テストマッチと言うこともあり、主力メンバーは今回日本に来ていない(若干力が落ちる)
として「日本善戦を期待」してましたが「何ともかんとも」です。
*2:著書『コロナ対策・各国リーダーたちの通信簿』(2021年、光文社新書)
*3:著書『スポーツルールはなぜ不公平か』(2003年、新潮選書)、『世紀の誤審』(2004年、光文社新書)、『駅伝がマラソンをダメにした』(2005年、光文社新書)、『アマチュアスポーツも金次第』(2007年、朝日新書)、『スポーツを仕事にする!』(2010年、ちくまプリマー新書)、『浅田真央はメイクを変え、キム・ヨナは電卓をたたく:フィギュアスケートの裏側』(2011年、朝日新書)、『箱根駅伝』(2011年、幻冬舎新書)、『箱根駅伝・新ブランド校の時代』(2012年、幻冬舎新書)、 『箱根駅伝勝利の方程式』(2013年、講談社+α文庫)、『箱根駅伝勝利の名言』(2014年、講談社+α文庫)、『箱根駅伝ナイン・ストーリーズ』(2015年、文春文庫)、『奇跡のチーム:ラグビー日本代表、南アフリカに勝つ』(2019年、文春文庫)、『箱根駅伝に魅せられて』(2023年、角川新書)等