読まないと理解できない感想が多いですがご容赦ください。
やってはいけない@湖西晶
今回のネタは「廃油凝固剤」です。
使用済み油の処理方法
1.冷えた油の量に応じた「固めるテンプル」(油600mlあたり1包)を鍋に入れてから火をつけ、油をかきまぜながら温めます。
2.「固めるテンプル」の粉が溶けたら、すぐに火を止め、そのまま冷まします。
3.油が固まったらフライ返しなどではがし、燃えるゴミとして捨てます。
※天ぷら油過熱防止装置付きのガステーブルの場合、過熱防止装置がある側のコンロを使用しましょう。
※「固めるテンプル」は、約80℃で溶けます。それ以上に油を熱くする必要はありません。粉が溶けたら、すぐに火を止めてください。
※油は360℃以上になると、火種がなくても自然発火します。油を加熱するときは、絶対にその場を離れないでください。
ということで凝固剤の多くは「溶かすため」に油をある程度加熱する必要があります。
但し、必要以上に加熱すると火事の原因になるため、説明書に従って利用し、加熱時には絶対にその場を離れてはいけないという話です。なお、我が家では「調理が面倒(長時間、揚げ物を作っていると熱くてつらい)」「廃油の処理が面倒」「それなのに、スーパーや惣菜屋の天ぷらの方が美味しかったりする」などで最近、天ぷらなどまず作りません。
なお、廃油凝固剤が使われるのには勿論理由があります。
第一に廃油を水道から流すのは水質汚染になってしまうし、水道管の詰まりの原因にもなる。
第二に、「凝固剤がない昔」は「ボロ布や新聞紙に廃油を吸わせて捨てること」もありましたが、これは注意しないと自然発火の恐れがあると言います。凝固剤が「一番便利で安全」なわけです。
参考
みんなで防災 北九州・旦過市場火災の教訓 | NHK2024.4.26
おととし8月に旦過市場(たんがいちば)*1で起きた2度目の火災では、飲食店で天ぷら油を処理するために凝固剤を入れた際、油を加熱したままその場を離れたことが原因とみられています。
家庭では天ぷら油は揚げ物が終わった後、まだ熱いうちに凝固剤を入れて処理するのが一般的です。ただ飲食店では、営業が終わった後に冷めて常温に戻った油を処理することがあり、凝固剤を溶かすために再加熱することがあるといいます。この際、閉店準備の慌ただしい状況の中で、つい火をかけていることを忘れてしまい、火災につながるケースがあるというのです。
消防によると、天ぷら油火災の要因のほとんどは、火をかけていることを忘れてしまう「人的ミス」だということです。
(北九州市消防局 火災調査係 坂本祥一消防司令補)
火をかけたら2分弱で油は温まり、凝固剤を溶かすことができます。油に火をかけたら、絶対にその場を離れないという意識が何より重要です。
旦過市場の火災、食用油放置の元経営者に有罪 「責任は相応に重い」 3300平方メートル焼損 - 産経ニュース2024.7.11
北九州市小倉北区の旦過市場一帯で令和4年8月に起きた2度目の大規模火災で、食用油を加熱したまま放置し、計約3324平方メートルを焼損させたとして業務上失火罪に問われた元飲食店経営者の女性被告(63)に、福岡地裁小倉支部は11日、禁錮2年、執行猶予4年(求刑禁錮2年)の判決を言い渡した。
渡部五郎裁判長は判決理由で、火災により多数の店舗が廃業・移転を余儀なくされるなど、甚大な被害が生じたと指摘。木造建物密集地での店舗経営者として、火気の使用に一層の注意が求められていたとし「刑事責任は相応に重い」と判断した。
一方、旦過地区の復旧対策会議に100万円を寄付したことを考慮した。弁護側は取材に控訴しない方針を示した。
判決によると、4年8月10日夜、店の厨房で、使用済みの食用油が入ったフライパンに油処理剤を入れ、加熱したままその場を離れた過失により発火させ、計29棟を焼損させた。
1回目の大規模火災は4年4月に起き、1924平方メートルを焼損。出火原因は特定できなかった。
今回は「天使のエビ」(フランス領ニューカレドニアで養殖)というブランドエビが登場しますが、「甘エビ、ボタンエビなど既に寿司種に使われてるエビと比べて、寿司種に向いてるとは思えない」「唐揚げが一番美味しいのではないか」というのが結論とのこと。
なお、ニューカレドニアと言えれば、ご年配の方にはとっては『天国にいちばん近い島』の舞台ですね。
参考
天国にいちばん近い島 - Wikipedia
森村桂*2の旅行記。1966年に出版されベストセラーになった。
1968年、NHK「朝の連続テレビ小説」の第8作『あしたこそ』としてテレビドラマ化された(主演は藤田弓子*3)。
また、1984年に映画化された(主演は原田知世*4)。
前もこの漫画でやったことがあるように思う「新そばと日本酒のつまみ」ネタ。
板わさ*5、だし巻き玉子のつまみに日本酒。しめの蕎麦は具無しのせいろ蕎麦(盛り蕎麦)。
ググったところ、新蕎麦の時期は「10~11月」だそうなので、ちょうど今の連載時期(10月下旬から11月上旬)にもあっています。まあ、連載時期と「漫画での設定時期」がずれても構わないわけですが。
*1:多くの食料品店、飲食店が集まり、「北九州の台所」と呼ばれる。グルメ番組や旅番組でしばしば紹介され、観光客も多く訪れる(旦過市場 - Wikipedia参照)
*2:1940~2004年。著書『天国にいちばん近い島』(角川文庫)、『ソビエトってどんな国』(中公文庫)等(森村桂 - Wikipedia参照)
*3:1945年生まれ。1985年、映画『さびしんぼう』でキネマ旬報最優秀助演女優賞を受賞(藤田弓子 - Wikipedia参照)
*4:1967年生まれ。デビュー作の角川映画『時をかける少女』(1983年、主演:筒井康隆原作)で日本アカデミー賞新人賞、ブルーリボン賞新人賞、報知映画賞新人賞を受賞。その後も角川映画『愛情物語』(1984年:赤川次郎原作)、『天国にいちばん近い島』(1984年:森村桂原作)、『早春物語』(1985年:赤川次郎原作)で主演し、「角川三人娘(薬師丸ひろ子(1964年生まれ、角川映画『野性の証明』(1978年:森村誠一原作)でデビュー)、渡辺典子(1965年生まれ、角川映画『伊賀忍法帖』(1982年:山田風太郎原作)でデビュー)、原田知世)」の末っ娘として人気を得る。1986年、角川春樹事務所から独立、芸能事務所「ショーンハラダ」を設立。その後も黒木和雄監督(1930~2006年)の遺作となった映画『紙屋悦子の青春』(2006年公開)に主演(紙屋悦子)するなど活躍(原田知世 - Wikipedia参照)
*5:蒲鉾を薄く切ってワサビと醤油を添えたもの。蕎麦屋での酒の肴としてお馴染み(板わさ - Wikipedia参照)