トランプ復帰/気候変動に関する巨大な脅威が戻ってきたorz - kojitakenの日記
「日本共産党の衆院選での後退」について「負けに不思議の負け無し(野村克也の愛用した言葉でもともとは平戸藩主松浦清 - Wikipediaの著書『剣談』に出てくる言葉)」等と抜かして、共産党に散々悪口した「反共分子」kojitakenが「負けに不思議の負け無し」としてハリスや民主党に悪口しないことには呆れます。
よほど「ハリスの敗戦理由」について論じることが嫌なのか?。
これが「共産党の議席後退」なら散々悪口なのに、「ハリス落選」、「それも当初予想されたのと違い、いわゆる7つの激戦州(アリゾナ、ジョージア、ミシガン、ネバダ、ノースカロライナ、ペンシルべニア、ウィスコンシンの7州)*1で一つの州でもトランプに勝利できず全敗するという大敗」「しかも上院、下院でも民主党は敗北(どちらも共和党が過半数獲得の見込み)し、いわゆるトリプルレッドになると見られる大敗(上院は既に共和党が過半数獲得したが下院は微妙)」でも「トランプが再選*2を目指してることは、4年前から明らかであり、それを阻止できなかった民主党(特に最高幹部であるバイデン前大統領、ハリス前副大統領ら)の無能さを批判する」「しかもトリプルレッドの可能性とは何処まで無能なのか」「民主党には深刻な反省と党立て直しが必要」とは言わないのだから、まあ、「ハリスと民主党」に対して何処まで甘いのか、何処まで日本共産党を嫌ってるのかと心底呆れます。大体、kojitaken記事は「ハリス落選」には触れても「トリプルレッド」の可能性については触れてさえいません。
なお、今回の負け(トランプ当選)は「犯罪者でもデマゴーグでも当選か」と呆れますがそれでもやはり「負けに不思議の負け無し」ではあるでしょう。
以下、マスコミ報道を元に「素人の思いつき」ですが「敗戦理由」について私見を書きます。
第一に「バイデンからの途中交代(しかも改めての予備選挙無しで、クリントン元大統領、オバマ元大統領、ペロシ元下院議長ら党内有力者の話し合い的な形で、ハリスに交代)」はやはりイメージが悪かったのでしょう。
第二に「インフレ(物価高騰)と移民」の問題がやはり大きかった。
赤旗主張/アメリカ大統領選/「自国第一」にどう向き合うか
トランプ氏を再び押し上げた主要因は、米国で急激に進んできた物価高騰による国民の生活苦です。異常な貧富の格差の上にのしかかる記録的な物価高は、現政権に対する強烈な不満を生みました。
ということですね。
これに対してどこまでハリスや民主党が正面から「回答した」といえるかどうか。
まあ「自分にとって都合の悪い問題からは正面から回答しないで逃げる」のは「トランプも同じ(むしろ彼の方が酷い)」のですが、ハリスについては「トランプの差別失言、デマ発言(移民がペットを食べてる)や上院襲撃扇動など人格的欠陥」「中絶問題」「温暖化問題(トランプだとまた協定からの離脱が危惧される)」など「トランプの問題点」を批判するだけで「インフレや移民の問題から逃げてる」イメージが払拭できなかったのではないか。
これに対してトランプは「どう見てもハッタリ、フカシ」ですが「俺なら移民とインフレの問題が解決できる」とアピールし、「今の民主党で解決できるのか」と徹底的に民主党をこき下ろした。
しかもトランプ支持者の場合「そんなことより経済と移民ガー(人格的欠陥の問題や、中絶や温暖化協定等への優先順位が低い)」だの「あの程度の失言は大した問題ではないorそもそも失言ではない、民主党の言いがかりだ(まあ、この点は失言の酷かった石原元都知事、橋下元大阪市長の再選や、パワハラで明石市長を辞めた泉房穂が論客扱いでテレビに出てることで我々日本人にも皮肉なことに『よく理解できる話』です)」だの「むしろ俺は中絶は規制すべきだと思う、むしろ温暖化協定から離脱すべきだと思う」等なので、「ハリスのトランプ批判」は「民主党コア支持層」「トランプに批判的な層(中絶問題での女性層、温暖化問題での環境保護団体など)」の支持を固めることには役立っても「共和党支持層をトランプ支持から引き剥がすこと」や「無党派層の獲得」に失敗した。
意外にも「黒人有権者」「女性有権者」でもハリスは決して「トランプと大きな差が付いてる」わけではない(むしろトランプが敗戦した4年前よりも、トランプが黒人や女性の票を取っており、民主党の票が切り崩されている)。
第三が「ヒラリー*3落選の時にも指摘された」、いわゆる「ガラスの天井」、つまり「マイノリティが出世することをよしとしないマジョリティ感情(はっきり言って差別ですし、未だに米国でもそうなのか、ですが)」です。
ハリスは「女性(この点はヒラリーも同じ)」「黒人」「両親がインド系移民」というマイノリティであった。そのことが「主として白人男性」といったマジョリティを「トランプ支持」に向かわせなかったか。
しかもそうした「マイノリティ」でありながら彼女は「名門ハワード大学」を卒業し、司法試験に合格したという才媛であり、そのことが「お高くとまってるエリート」イメージを持たれて、「庶民派(実際に彼が庶民派か疑問ですが)」をアピールするトランプより敬遠されたという面もありはしないか。
第四にこれはそれほど大きな要素ではないでしょうが「ガザ問題でのハリスの甘い態度」が「アラブ系の棄権」を生んだこともトランプを利したでしょう。なお、今回も「二大政党への失望」から、勝ち負け度外視で「緑の党」(これについては例えば2024年アメリカ合衆国大統領選挙 - Wikipediaに出ている第三政党を参照)など第三政党に投票した人もいたようです。
トランプ当選のデメリットは、ウクライナ戦争やイスラエルに関する悪影響も大きいが、私が一番懸念するのは気候変動問題に対する巨大な反動を起こすことであって、日本でも右派やかつてのオザシン(小沢一郎信者)などに顕著に見られた「地球温暖化陰謀論」が息を吹き返して、下手をすると取り返しのつかない事態を招いてしまうのではないかと憂慮している。
また「小沢叩きかよ」と「常軌を逸したアンチ小沢のid:kojitaken」には呆れますね。
第一にそもそも小沢氏自身は「温暖化陰謀論(温暖化否定論)の立場」ではないのにこういう書き方もいかがな物か。
第二にトランプが当選しようが落選しようが、「温暖化否定トランプ」が当選してしまった米国ならともかく、日本国内において温暖化否定論なんて「超少数派」であり、彼らが強い力を持つことはあり得ない。
日本の政財官界が「温暖化対策に後ろ向き」なのは勿論「温暖化陰謀論の立場」だからではない。
政党では「温暖化陰謀論」なんてせいぜい「参政党、保守党」くらいでしょう。まあそんなトンデモ政党が衆院選で「保守3、参政3>社民1」であることにはげんなりしますが。
つうか、「温暖化陰謀論」を本気でkojitakenが危惧してるのならここでは「参政党、保守党」の名前を出すべきでしょうに、出さない辺り「本気で温暖化陰謀論を心配してる」ようには見えません。やはり「単に小沢叩きがやりたかった」だけでしょう。
kojitakenも呆れたバカです。
*1:選挙人獲得が「得票数に応じた比例配分」ではなく「南部など共和党支持が強固な州では民主党が何票取ろうが、共和党が勝利すれば、その州の全ての選挙人を共和党が獲得」「カリフォルニア州など民主党支持が強固な州では共和党が何票取ろうが、民主党が勝利すればその州の全ての選挙人を民主党が獲得」という「勝者の総取り(但し勝者総取りしない州は?|アメリカ大統領選挙|NHK NEWS WEBによれば、メーン州とネブラスカ州の2州のみ比例配分)」であって「得票数に応じた比例配分ではない」ため、「激戦州の勝敗で勝ち負けが決まる」と言う今の制度は「激戦州以外の選挙民の投票意欲をそぐ上に民主的とは言いがたく」非常に問題だと思いますが、いつまで経っても「そもそも間接選挙ではなくフランスや韓国の大統領選のように直接選挙にする」「せめて今の間接選挙制のママでも勝者の総取りは辞めて、得票数に応じて比例配分する」などの形で変更されないのは何ともかんともです。
*2:なお、今回のトランプ(2016年当選、2020年に落選するが2024年に再選)以外では「落選した大統領の再選」は過去に「クリーブランド(民主党:元ニューヨーク州知事。1884年に共和党のブレイン(ガーフィールド、アーサー政権で国務長官)を破って、当選。再選を目指した1888年選挙でハリソン(共和党:インディアナ州上院議員)に敗れるが、1892年選挙で再選を目指した現職のハリソンを破って再選)」がいます。トランプで「落選した大統領の再選」は2人目になります(歴代アメリカ合衆国大統領の一覧 - Wikipedia参照)