読まないと理解できない感想が多いですがご容赦ください。読んだ本 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明の感想の形で書いていきます。
お店での「スマホによるQR注文」増えてるのは趨勢ではあろうけど、(ボーガス注:QRが使えない)ガラケーの人とかはどうすんの。>酒のほそ道@ラズウェル細木。
ガラケーの人は「お呼びじゃない」んでしょう。小生もそういう店に行って「面倒くさい」と思ったことはあります。
注文したのは小生ではなく一緒にいた知人ですし、知人が「入りたい」と言ったのに断るわけにもいかないのでいいんですが、機械音痴の小生一人なら入らなかったかと思います。
マンガの登場人物(ご老人)も「ワシはスマホを持ってるが、専ら電話とメール、ラインばかりで、スマホ注文の仕方まではよく分からん」とぼやいてますが、小生も同じです(スマホ自体は持ってる)。
マンガ内では「スマホによるQR注文」だけでなく「店備え付けタブレットによるタッチパネル注文」もやり玉(?)にあがっており「口頭注文の方が楽なのに」と登場人物達がぼやいています(食券注文は既に一般的なせいか、やり玉には挙がっていない)。
但し、俺個人は「タッチパネル注文」には大分慣れてきた(またスマホ注文に比べ、ファミレス、牛丼チェーンなど大分そうした店が増えてきた)のでそれは問題ない。「スマホ注文は慣れてない」ので「そういう店は一人では入らないなあ」とは思います。
後、登場人物達が「タッチパネル注文は、タブレットが店備え付けなので、誰でも利用できる。スマホ注文はスマホ持ってる人間しか使えない。何でスマホ保有が当然の前提になってるの?。それにタブレットなら店備え付けだから、店に聞けば使い方が分かるが、スマホの場合、機種が違えば、使い方が違うから、店に聞きようがない」と言うのにも同感です。
まあ、「口頭注文」には
1)店側が間違ったものを持ってきた場合、こちらの注文ミスか、店側のミスか分からなくなる
2)店が混んでいて、店員が対応できない状況だと注文ができない
という問題もありますけどね。
マンガ内の設定では「殺人犯のバックに首相と自民党(マンガ内ではさすがに名前が変わっていますが)副総裁がいる(「宮沢*1内閣時代の金丸*2副総裁*3」などのように、首相よりも副総裁の方が大物という設定)」「殺人は首相や副総裁の指示による」と言う設定ではあるんですけどね。
今回の登場人物の名前「阪神光心会*4関東ブロック長、上野岸戸組組長・岸戸一篤(きしど・いっとく)」と言うのには吹き出しました。「深い意味はない」でしょうが名前の元ネタが明らかに「岸部一徳」ですね。
やってはいけない@湖西晶
今回のネタは「人間にとっては無害でも、動物にとっては有害な食べ物があるので注意」と言う話で、取り上げられてるのは「アボカド」です(アボカド以外にもそうした食べ物はありますが)。
後でネット上の記事を紹介しておきます。
【参考:アボカドの毒性】
犬にアボカドを与えるのは控えよう!中毒症状の危険性や対処法を解説|プレミアムドッグフード・キャットフードのGPN
アボカドを犬に与えてはいけない理由として「ペルシン」という殺菌作用のある成分が含まれていることが挙げられます。
ペルシンは、アボカドの葉・皮・種子・果肉に含まれており下痢や嘔吐の原因になります。
人間に対しては無害な成分ですが、犬やほかの動物(馬、牛、ヤギ、猫、マウス、ハムスター、うさぎ、鳥など)にとっては有害だといわれています。このように人間にとって健康に役に立つ食べ物でも、犬にとっては健康を損なう原因になることがあります。
アボカドは人間には無毒だけど動物に与えると死に至る可能性もあるという話 - Togetter [トゥギャッター]
◆なみいたち
チョコレートもそうですよね。動物全般に毒だけど、人間だけ(ボーガス注:チョコレートに含有される)テオブロミンを代謝できるとか。
【ちゃんと食べられるものもあるみたい】
◆寝てるちゃん
アボカドについて捕捉すると、特に危険なのは葉、茎、種で生食が動物には良くないです。が、フードとして加工してあれば、人が食べるのと同じようにビタミンや亜鉛が豊富でペットの毛艶もよくなるよ!ドッグフードのアボダームとか評判いいみたい
調理中に発生するガスで鳥が中毒死したことも…アボカドは人間以外には猛毒なのでペット飼いさんは注意しましょう - Togetter [トゥギャッター]
◆ぽんず@ボタンインコ
海外でアボカドの天ぷらを揚げた時に出たアボカドの揮発した空気で鳥が亡くなったというのがとても有名
【参考:アボカドの調理法】
アボカド - Wikipedia
アボカドの果実は、サラダ、タコス、サンドイッチ、ハンバーガー、巻き寿司(カリフォルニアロールやレインボーロール等)の具材として用いられることが多い。
メキシコはアボカドの生産量・消費量ともに世界一であり、ペーストにしたアボカドにトマト、タマネギ、香味野菜、唐辛子、サルサソースを加えた「グワッカモレ」(ワカモーレ)は一般的なディップで、トルティーヤのチップスで掬って食べたり、各種の料理のソースにしたり、様々な料理にも加えられる。
【参考:アボカドの社会的問題】
アボカド - Wikipedia
アボカドは土地の栄養分を食い尽くして果実を実らせるため、いったんアボカドを生産すると、その後に他の種類の果物を生産することは難しいとされている。アボカドのカーボンフットプリント(生産・流通で発生する二酸化炭素の排出量)は、バナナの2倍、コーヒーの3倍であり、ウォーターフットプリント(生産と流通を通して消費・汚染された水の量)は、1キログラムあたりおよそ2000リットル近くに及ぶ。
アボカド生産による農地開拓で、森林破壊が進んでいる。
チリのペトルカ県では、栽培が急速に拡大し、大量の水資源を消費することで、住民の生活用水が枯渇し、住民は政府の給水トラックの水を飲まざるを得ない状況に陥った。2018年にドイツの公営放送DWがドキュメンタリー『Avocado - a positive superfood trend?』を放送し、こうした環境面での問題が広く知られるようになった。
アボカドブームの“不都合な真実” 環境問題や誘拐事件まで? | NHK | WEB特集 | 環境2022.6.14
メキシコが、世界全体の3割以上のアボカドを生産している最大の生産地なんです。
アボカド栽培の急拡大がもたらした大きな問題が、環境への影響です。
アボカドが高値で取り引きされるようになり、ミチョアカン州のトウモロコシ畑が一気にアボカド畑に置き換わっていきました。
トウモロコシ畑がなくなると、今度は自然林を違法に切り開く人たちが現れたのです。
自然林は、多いときには年間約1万1000ヘクタール(東京ドーム約2300個分)も伐採されたと試算されています。
中には世界遺産にも登録されている「モナルカチョウ保護区」も含まれていて、貴重なチョウが減少するおそれがあると指摘されています。
さらに懸念されているのが「水をめぐる問題」です。
ミチョアカン大学の最近の研究で、アボカドはこの地域に従来生えていたマツに比べて、樹木1本あたり5倍以上も水を吸い上げることがわかっています。
研究チームによると、州の一部の地域ではアボカド農家が栽培用の水を確保するため、付近の小川や井戸から違法に水をくみ上げ、巨大なため池を作ってしまうケースがあるといいます。
アボカド農園の近くに暮らす住民からは「農家がポンプで水をくみ上げてしまうので川の源流が枯れてしまった。飲み水も家畜用の水も不足している」という悲痛な声も聞かれました。
「違法ため池」の数は年々増え続け、いまでは2万個にのぼるといいます。
メキシコ政府の担当者は「問題を認識し懸念している」としつつ、「検査官の数も予算も少ないために政府の監視能力は低く、武装集団もいるために監視して処罰するのは容易ではない」と、違法行為を摘発するのは簡単ではないと明かしました。
アボカドブームが(ボーガス注:メキシコで)引き起こす犯罪や環境問題。
経済思想家の斎藤幸平さん*5は、南米チリでも輸出用のアボカド栽培が生活用水の不足を招いている例を挙げ、先進国の生活スタイルが生産地に多くの負担を押しつけていると指摘しています。
◆東京大学大学院准教授 斎藤幸平さん(経済思想)
「アボカドをはじめとして、『健康な暮らしをしたい、安くおいしいものを食べたい』という私たちの理想の生活を実現する条件の中に、他の地域における地球環境の破壊や人々の搾取といったものが織り込まれてしまっているという現実があります。
ブラジルにおける牛肉や大豆、東南アジアにおけるパーム油の生産が引き起こす森林伐採もアボカドと同じ構造の問題です。
先進国の消費者にとっては遠くの地で起こっていることであって、どうしても目を背けてしまう。
しかしこうした構造を変えていくためには、私たちは身近な食品の『不都合な真実』を直視しなくてはいけません」
アボカドがもたらす環境問題を直視し、解決するヒントになる取り組みが日本で始まっています。
商社などで長年アボカドの輸入に携わってきた川井篤士さんは、7年前から独自のルートで「環境負荷の少ないアボカド」の仕入れを行っています。
メキシコに何度も足を運び、麻薬カルテルの支配を受けていない地域の250あまりの農園と契約。
農園主と話し合いながら、「農園面積の60%を森林として保全すること」「栽培に雨水以外を使用しないこと」などの自主的な環境基準をつくりました。
「持続可能な開発目標=SDGs」の達成を掲げる川井さんに賛同する取引先は増えていて、今では高級ホテルやレストランなど30件以上が川井さんのアボカドを使うようになっています。
私たちがスーパーで手に取るアボカドは、どんな土地で、どんな人々がつくっているのか。
そしてその先にどんな問題があるのか。
思いをはせてみることから、世界は変わっていくかもしれません。
サラダに使うアボカドが環境破壊の原因に!? - 地球のミライ - NHK みんなでプラス2022.11.10
アボカドの最大の生産地、メキシコ。
アボカド栽培の急拡大で、ミチョアカン州のトウモロコシ畑はアボカド畑に変わりました。自然林を違法に切り開いてアボカド畑にする人たちも出てきたのです。年間、東京ドーム約2,300個分の森林が伐採されたとの試算も。
大量の水を使うアボカド栽培。井戸や小川などから違法に水をくみ上げて各地にため池を作るという事態も発生。飲み水が不足する地域も出始めています。
*1:池田内閣経企庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経企庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相等を経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相
*2:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官、福田内閣防衛庁長官、自民党国対委員長(大平総裁時代)、自民党総務会長、幹事長、中曽根内閣副総理、自民党副総裁等を歴任
*3:当時、金丸が最大派閥・竹下派の最高幹部だったのに対し、宮沢は少数派閥で力が弱かった
*5:東大准教授。著書『人新世の「資本論」』(2020年、集英社新書)、『大洪水の前に:マルクスと惑星の物質代謝』(2022年、角川ソフィア文庫)、『ゼロからの「資本論」』(2023年、NHK出版新書)等