相次ぐご家族の訃報【調査会NEWS3879】(R6.12.7)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
昨日、12月6日に昭和40年(1965)に埼玉県朝霞市で失踪した種橋昭子さんのお兄さん、種橋誠治さんが亡くなられました。
すでに喪中ハガキで亡くなったことが分かっていたのが秋田県能代市で昭和48年(1973)失踪した薩摩勝博さんのお母さん、薩摩敏子さん(3月)と富山県朝日町で昭和43年(1968)失踪した水島慎一さんの弟さん、水島嘉導さん(7月)です。
「日本国内で40人以上発見され全て北朝鮮は無関係、国内発見者のほとんどが北朝鮮拉致どころか犯罪被害ですらなく自発的失踪。犯罪被害(足立区女性教諭殺害事件 - Wikipedia)の場合も犯人は北朝鮮とは無関係」の特定失踪者の家族が亡くなろうが「あ、そう」(昭和天皇風に)程度の感想しか正直ありません。
勿論
◆拉致被害者・市川修一さんの父・平さん死去(2014年8月4日掲載)|日テレNEWS NNN2014.8.4
◆拉致被害者の増元るみ子さんの母、信子さん死去 90歳 - 産経ニュース2017.12.12
◆有本嘉代子さん死去 拉致被害者・恵子さんの母 94歳:朝日新聞デジタル2020.2.6
◆横田めぐみさんの父、滋さん死去 家族会の前代表87歳:朝日新聞デジタル2020.6.5
◆地村保さん死去 北朝鮮拉致被害、帰国の保志さん父:朝日新聞デジタル2020.7.11
◆飯塚繁雄さん死去、拉致被害者家族会の前代表 田口八重子さん兄:朝日新聞デジタル2021.12.18
◆浜本雄幸さん死去 拉致被害 地村さんの兄:東京新聞デジタル*12022.4.29
等の「拉致被害者家族の死去」ならともかく、こんなことはマスコミも
◆特定失踪者・寺越昭二さんの次男・北野政男さんが死去 [石川県]:朝日新聞デジタル2023.11.2
→まあ、特定失踪者と言っても「北朝鮮が拉致を否定してるだけ(海難事故を主張)」で一緒に失踪した寺越武志氏(昭二氏の甥)は北朝鮮にいる(北朝鮮や武志氏の主張では拉致ではなく遭難した武志氏を救助)ので、一般的な特定失踪者(国内で発見された人間が典型的だが北朝鮮とは全く無関係)とは大分性格が違いますが。
等の「一部例外」を除いて報じません。
あえて申し上げますが、これらの方が拉致であると明らかになったら、政府各部署の担当者は当然、この間長期にわたって何もできなかったことの責任をとってもらわなければなりません。辞表を書く程度では済まない問題であることを理解しておくべきです。
特定失踪者が国内で発見(勿論、北朝鮮は無関係)されても「人間にはミスはつきもの」で居直り、「特定失踪者問題調査会」代表を辞めないし、調査会を勿論解散もしない「何ら責任を取らない野郎」が良くも言ったモンです。「恥を知れ」と言いたい。
「非常戒厳令」で思ったこと(R6.12.6)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
朴よりも「全斗煥の光州事件(1980年)」を連想しますがそれはともかく。
まず第一に「韓国で民主化が定着した」ということです。
民主化が定着してるとは言えない国だと「エジプト」のようにクーデターが成功したり、「ミャンマー」のように、民主派と軍部で内戦状態になるわけです。
第二に「ソ連崩壊(後継国家のロシアは、支援してるとは言え、ソ連ほどには北朝鮮を支援してないし、東欧を衛星国化していたソ連時代ほどの力もない。現在の東欧の多くの国はNATOやEUに加盟しロシアの影響力は小さい)」「韓国の経済大国化」により「北朝鮮の脅威(尹錫悦)」などもはや説得力がないと言うことです。光州事件を事実上容認した米国も、今回はさすがに容認しませんでした。
それにしても、荒木が朴正熙を美化するだけでなく、226事件(真偽不明だが、荒木に寄れば朴のクーデターは226事件を参考にしたとのこと)まで美化するのには呆れますね。
あれは「昭和恐慌で苦しむ東北農村に青年将校が同情(荒木)」なんてきれいごとではないでしょう。
青年将校連中(皇道派)の狙いは「皇道派のボス真崎甚三郎*3の首相就任(実際、そのように政府に要望している)」であり、それに邪魔と見なした「斎藤*4内大臣、高橋*5蔵相、渡辺*6陸軍教育総監(以上、暗殺)」「鈴木*7侍従長(暗殺未遂:瀕死の重傷を負うが一命は取り留める)」らを襲撃したにすぎません。仮に「真崎が首相になれば全てが上手くいく。昭和恐慌で苦しむ東北農村も救われる」と青年将校が思っていたのだとしても、それは根拠のない思い込みでしかない。
ちなみに、戦後の日本では戒厳令の例はないですが、戦前では
戒厳 - Wikipedia参照
◆日比谷焼打事件(1905年)
第1次桂*8内閣が総辞職し、第1次西園寺*9内閣が成立
◆関東大震災(1923年)
◆226事件(1936年)
岡田*10内閣が総辞職し広田*11内閣が成立
で戒厳令が発動されています。
*1:「地村(旧姓:浜本)富貴恵氏」は「地村保氏」との結婚で改姓したため、兄との名字が違ってます。
*2:クーデターと書かないのが荒木らしい
*3:陸軍士官学校校長、第8師団長、第1師団長、台湾軍司令官、参謀次長、陸軍教育総監等を歴任
*4:第一次西園寺、第二次桂、第二次西園寺、第三次桂、第一次山本内閣海軍大臣、朝鮮総督、首相、内大臣を歴任
*5:日銀総裁、第一次山本、原、田中、犬養、斎藤、岡田内閣蔵相等を歴任
*6:陸軍大学校長、第7師団長、陸軍航空本部長、台湾軍司令官等を経て陸軍教育総監
*7:海軍省人事局長、海軍次官、海軍兵学校長、呉鎮守府司令長官、連合艦隊司令長官、海軍軍令部長、侍従長、枢密院議長、首相等を歴任
*8:台湾総督、第3次伊藤、第1次大隈、第2次山縣、第4次伊藤内閣陸軍大臣、首相を歴任
*9:第2次伊藤、第2次松方、第3次伊藤内閣文相、枢密院議長、首相、元老を歴任
*10:海軍省人事局長、海軍艦政本部長、海軍次官、連合艦隊司令長官、横須賀鎮守府司令長官、田中、斎藤内閣海軍大臣、首相を歴任
*11:外務省欧米局長、オランダ公使、ソ連大使、斎藤、岡田、第1次近衛内閣外相等を歴任。戦後、戦犯として死刑判決。後に靖国に合祀