今日の朝鮮・韓国ニュース(2024年12/13日分)

北朝鮮「特定失踪者」家族が新発田の高校で拉致問題の勉強会|NHK 新潟県のニュース
 そもそも特定失踪者(国内で既に40人以上発見、全て北朝鮮は無関係)は北朝鮮拉致ではないので教育現場に持ち込むこと自体が間違いですし、報じるNHKにも呆れます。


韓国・尹大統領、弾劾可決の可能性高まる 与党代表が賛成呼びかけ:朝日新聞デジタル
 いったんは弾劾決議を否定した与党ですが、与党の求める早期退陣に応じず

 尹氏も12日に国民向けの談話を発表し、非常戒厳は「憲政秩序を守り、回復するため」だとして正当性を主張。宣布は「統治行為*1」だとし、内乱罪にあたるとの野党側の主張を事実上、否定した。そのうえで「最後の瞬間まで闘う」と述べ、早期退陣には応じない姿勢を明らかにした。
 尹氏の「秩序ある早期退陣」を掲げていた与党はこの間、弾劾を避けるための収拾策として、来年2~3月に退陣*2、4~5月に大統領選との案を軸に調整を進めたが、尹氏が応じなかった。

と尹が完全に居直ったこと*3で今度は「野党の提出する弾劾案」に賛成する可能性が高まってきました。今度こそ弾劾可決で更迭して欲しい。


尹大統領の弾劾訴追案が可決、職務停止に 弾劾審判で罷免を判断へ:朝日新聞デジタル
 弾劾案可決をまずは素直に喜びたい。それにしても「与党から8人以上の造反が出た→弾劾案可決」とはいえ未だに与党議員の大多数が「未だに尹派が牛耳るとされる党執行部に粛清されるリスクを恐れてる」のか、はたまた「ガチの尹支持者」なのか、理由はともかく、弾劾に賛成票を投じなかったことには呆れます。


弾劾成立と内乱罪、そしてその裏側にあった真相 | inti-solのブログ - 楽天ブログ

 北朝鮮はこの挑発に乗ってこなかった。考えてみれば当たり前の話で、北朝鮮は1万2千人と言われる兵力をウクライナに送り、多くもない弾薬の備蓄をロシアに売っています。
 それ自体はウクライナ侵略への加担であり、とんでもないことです。しかし同時に、大きな戦力をはるか遠方に出しているし、ウクライナで手いっぱいのロシアから支援が受けられる可能性もないこのタイミングで、韓国側の挑発行為に乗るのは明らかに自殺行為です。その程度の計算は北朝鮮もしたのでしょう。

 そういう話ではないでしょう。ウクライナに軍隊を送らなかったとしても今の北朝鮮に「韓国とガチンコで事を構えること」はできないでしょう。過去のヨンビョン島砲撃、天安沈没(2010年:当時は金正日政権)は局地戦でしかない*4し、最近ではそうした武力衝突もないと思います。
 そもそもウクライナ派兵にしても「ロシアがメインで北朝鮮はサブ」「北朝鮮以外にもイランが協力してる」という「赤信号皆で渡れば怖くない(むしろロシアの派兵要請*5を断った場合の北朝鮮へのロシアの報復(経済支援打ち切りなど)の方が怖い、米国は既に敵なので、米国から恨まれても構わない。米韓もさすがに『派兵して、軍事力が減ってる今がチャンス』として北朝鮮に侵攻してこないだろうし、侵攻しないようにロシアも政治的に牽制し、仮に侵攻があれば、米韓軍と戦ってくれるだろう。その程度の義理はロシアも果たすだろう)」という話でしょう。北朝鮮単独ならウクライナとガチンコで戦争などしない。
 まあ、「無人ドローン撃墜」なら「全面戦争」ではない*6ので「あり得る話」ですが、支持率が低迷する尹錫悦政権なので「撃墜したら、韓国政府から挑発してきたのに確実に北朝鮮叩きに使い、人気取りにつなげようとする」「突然こんなことを韓国政府がやるのはそういうことだ」「そんな思惑に乗るか」という警戒感が働いたのでしょう。さすがに「戒厳や軍事侵攻」は予想してなかったでしょうが。ドローン撃墜に比べたら「侵攻が正当化しやすい」ヨンビョン島砲撃(当時は李明博政権)ですら「最低限度の反撃」にとどめ、大規模な反攻などしないわけですから。

*1:日本最高裁が採用する「自衛隊についての統治行為論」的な意味での「統治行為」か?。とはいえクーデタをそのように強弁するのはあまりにも無茶ですが。

*2:これだって「即時退陣」を求める野党からすれば「大甘」ですが

*3:当初の談話では「進退は与党と相談して決める」と言っていたくせに、与党から「2~3月に退陣しろ」と言われるや、新たな談話では「絶対に辞めない」と言い出すとは無茶苦茶すぎて心底呆れます。

*4:砲撃していいとは言いませんがヨンビョン島には軍事基地があり、その点では北朝鮮も配慮してるわけです。全くの民間区域を攻撃したことは最近はないのではないか。

*5:北朝鮮から売り込んだと言うよりロシアからの要請ではないか。

*6:従って仮に撃墜があったとしても、北朝鮮への軍事侵攻や戒厳の正当化根拠には全くなりませんし、正当化しようとしても恐らく失敗したでしょう。