箕田海道「きみの虫歯ならいいよ」&オヤジ殺し - 紙屋研究所
「らーめん再遊記」は、(ボーガス注:最盛期に比べて売り上げが低迷する?)亡くなった父親のラーメンチェーンを、隠し子・新谷研作が継ぎそれがうまくいくかどうかを確認する回だった。
(ボーガス注:ラーメンチェーンについて)これまでコアなファン層を離れさせないようにしつつ、新たな客をつかむという難題に挑んだ結果が発表され、その謎解きがなかなか面白かった。「このままでは先細り」という課題を抱えて、「従来のやり方にしがみつき続ける」「新規客だけしか見ない」の両極に触れてしまう、というのは、あらゆる企業体——政党*1も含めて——に共通する問題だからである。
といいながら、紙屋や松竹が新規客獲得だけしか考えず「従来の共産支持層を足蹴にするような右翼的な安保論」を唱えていること(当然、従来の支持層は反発し、紙屋らを支持しなかった*2し、党執行部も反党行為として紙屋らを除名)、しかしその安保論は「新規客獲得」に全く役立ってないことが滑稽です。
ラーメンを例にすれば「従来商品を否定し新規商品を主張したが、主張者(紙屋や松竹)以外はほとんど誰もそんな商品を支持しておらず、売り出しても赤字確実→会社からダメだし→それでも新商品販売を声高に叫び続けた」のが松竹や紙屋のやってることです。
「その結果、会社(共産)としても黙認するわけに行かず一番重い、解雇処分(除名処分)にした」ら「不当解雇(不当除名)だと言い出した」と。
紙屋や松竹の主張が「マスコミでまるで報道されない」「世間で全く話題にならない」と言うことは要するにそういうことです。
紙屋らが「自民を離党して新自由クラブを作った河野洋平*3、新党さきがけを作った武村正義*4」「社会党を離党して社民連を作った江田三郎、新社会党を作った矢田部理」等のように「共産を離れて新党を結成できない」のも要するにそういうことです。支持者がまるでないから話題にならないし、新党も作れない。そのくせに改革派ぶって、党に悪口してイキってるんだから呆れたバカです。「身の程を知れ」と言いたい。
一方で、党執行部は「従来の顧客に配慮」した上で「新規客獲得」も目指してるのは言うまでもないでしょう。
例は何でもいいですが、「野党共闘」はその一例だし、「1970年代の同性愛認識」について公式に謝罪したのもその一例です。
もはや誰も共産が「同性愛差別の立場」とは思っていませんが、「従来取組が不足していたジェンダー問題に取り組むに当たり正式に謝罪した方がいい」と言う判断でしょう。過大評価は禁物ですが、そうした様々な新規客獲得の取組が一定の成果を得て、今日まで共産党がある。
「党を裏切った反党分子」紙屋や松竹が必死に「ネガキャンする」ほど党は「従来のやり方に固執してる」わけではない。だったらとっくの昔に「新自由クラブ(1986年に解散し、河野洋平など多くの議員は自民に復党)」「民社党(現在もその流れが立民や国民民主にあるが党としては1994年に解散)」「社民連(江田五月*5、菅直人*6が最終的には民主党に参加したが、党としては1994年に解散)」「新党さきがけ(立民の枝野幸男*7、玄葉光一郎*8、維新の前原誠司*9などさきがけ出身の議員が今も居るが、党としては2002年に解散)」等、現在は消滅した党のように、消滅していたでしょう。
なお、こうしたマンガが「スペリオール」に連載されてるのも皮肉な気がします。
というのもスペリオールは小学館のマンガ雑誌では「ビッグコミック」「ビッグコミックオリジナル」「ビッグコミックスピリッツ」などに比べ「明らかに売れてない」からです。
スペリオールが置いてないコンビニは珍しくない*10し、公称発行部数(ウィキペディアで確認できますが)も「ビッグコミック」等と比較して当然少ない。
「他社(集英社*11、講談社など)のマンガ雑誌」、「小学館の他のマンガ雑誌」との競争に負けて、新規客獲得に明らかに失敗してるのがスペリオールであり、このままでは「ヤングサンデー(2008年休刊)」のような休刊も充分あり得るでしょう。
ちなみにヤングサンデーで連載されていた作品には打ち切りもありますが
週刊ヤングサンデー - Wikipedia
◆青春くん(とがしやすたか)
→『ビッグコミックスペリオール』で「大人の青春くん」が開始され実質的に移籍
◆土竜の唄(高橋のぼる)
→『ビッグコミックスピリッツ』に移籍(現在も連載中)
と他誌に移ったものもあります。
なお、紙屋曰く「批判意見歓迎」だそうなので上記は紙屋記事に投稿しました。多分「掲載はしても応答はしないで無視」なのでしょうが。
【追記その1】
ちなみに上記文章をコメント投稿したら、紙屋がこんなコメントをつけました。
ぼくの仕事実績は紙媒体・メディアでのぼくのお仕事 - 紙屋研究所
意味不明なコメントですが、「マスコミでまるで報道されない」「世間で全く話題にならない」という俺のコメントへの反論のつもりでしょうか?
ただ前後の文脈で分かると思いますが、小生の言う「相手にされない」というのはあくまでも「紙屋の政治主張」であり
紙媒体・メディアでのぼくのお仕事 - 紙屋研究所で紹介されてるのは多くは「マンガ評論*12」です。
また、政治的な主張もほとんどは「町内会*13」云々であって、「紙屋の共産党批判」が取り上げられてるわけでもない(また、紙媒体・メディアでのぼくのお仕事 - 紙屋研究所で紹介されてるものには週刊現代(講談社)、週刊ポスト(小学館)等というマスコミ記事もありますが、全てがマスコミ記事ではありません)。
小生の指摘「マスコミでまるで報道されない」「世間で全く話題にならない」に対する反論には全くなっていません。
同誌に掲載された他の二つの短編、瀬澤ノブコ『若者はすべてを知っている』、udn『遠い眺め』もいい作品でした。
これまた意味不明なコメントですが、新規客獲得に明らかに失敗してるのがスペリオールに対する反論のつもりでしょうか。
しかし「紙屋のマンガ評価」を是とするとしても「マンガが素晴らしいかどうか」と新規客獲得に明らかに失敗してるのがスペリオールという俺の指摘が正しいかどうかは全く別問題なのでこれまた反論にはなっていません。
【追記その2】
箕田海道「きみの虫歯ならいいよ」&オヤジ殺し - 紙屋研究所のコメ欄
planetgirls
私も「従来の支持層」ですが、紙屋さんに足蹴にされた覚えはありません。紙屋さんの議論が右翼的だと認識もしていないし、反発する気持ちも起きません*14。また、松竹氏と紙屋さんの見解が同一ではありません*15し、同列視してこのような公開の言論の場で口汚くなじられたり、冷笑をあびせられたりするものではないと考えています。
このコメと言い、このコメにスターつけた紙屋と言い「いい度胸」しています。
自分らの党批判は「素晴らしい批判」で、自分たちが批判されると「口汚くなじられたり、冷笑をあびせられたり」だそうです。
どんだけ自分勝手なんですかね。
結局、紙屋の「批判的なものも大いに歓迎します」が大嘘だったと言うことですね。気に入ったコメントには(応答はしなくても)星をつけて好意を示す一方で、気に食わないコメントはさすがに掲載はしても、応答せずに完全無視と。
「掲載してやったんだからありがたく思え」とでも思ってるのかと疑いたくなります。確かに松竹の場合は「コメント投稿しても毎回掲載拒否」なので紙屋の方が「まだマシ」ですが。
それと「衆院選の党の後退」を、あなた方がどんなにあげつらおうとそれは「党が躍進のために色々反省する必要がある」と言う話にはなっても「紙屋や松竹が正しいこと」には全くならないので念のため(党も「反省点がない」等とは一言も言ってないでしょう)。
「兵庫県知事選で斎藤が再選されたからと言って、パワハラ批判が間違いにならない」「トランプが大統領選で当選しようと、彼の主張(例えば温暖化否定論やイスラエル擁護)が全て正しく、民主党が全て間違ってるわけではない(勿論物価高騰や移民対策で支持が得られなかったことを民主党は反省すべきですが)」のと同じ話です。
というか前から書いてるんですが、そんなに紙屋や松竹が自分に自信があるのなら「社会党を離党して新社会党を結成した矢田部理」などのように「新共産党」でも作って頂いて一向に構わないんですが。新党結成ができない程度の「お寒い支持者の数」しかいないくせに党に向かって良くも大口が叩けたもんです。
こういうと「口汚くなじられたり、冷笑をあびせられたり」等と言い出すのが紙屋、松竹シンパでしょうが、世間の見方は「紙屋、松竹シンパ」を除き「党支持者」でなくても「そんなに不満があるなら新党結成すればいいのに」という冷淡なもんでしょう。紙屋や松竹がマスコミでほとんど相手にされないのはそういうことでしょう。
自分たちが「自分らが批判する共産と比べても世間から相手にされてないこと」はきちんと直視してほしいもんです。
*1:明らかに共産に対するあてこすりでしょう。「お前、共産関係ないマンガでもそういうことやるのかよ、本当にゲスだな。お前みたいな反党分子が除籍されて本当に良かったわ」と心底呆れます。
*2:これを「党執行部に盲従」と自分に都合よく考える「反党右翼分子」紙屋や松竹ですが、もちろんそういう話ではない。ラーメンを例に取れば「従来客を無視した商品を、主力商品として売ろうとし、従来客に反発されてるだけの話(しかも新規顧客も増えそうにない)」です。
*3:新自由クラブ代表、中曽根内閣科技庁長官、宮沢内閣官房長官、自民党総裁、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長等を歴任
*4:新党さきがけ代表、細川内閣官房長官、村山内閣蔵相等を歴任
*5:社民連代表、細川内閣科技庁長官、参院議長、菅内閣法相等を歴任
*6:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、民主党政調会長、幹事長(鳩山代表時代)、鳩山内閣副総理・財務相、首相、立民党最高顧問等を歴任
*7:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相、民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)、立民党代表等を経て立民党最高顧問
*8:民主党政調会長(菅総裁時代)、野田内閣外相、民進党選対委員長(岡田代表時代)、立民党「次の内閣」外相(泉代表時代)等を経て現在、衆院副議長(現在、党籍離脱)
*9:鳩山内閣国交相、菅内閣外相、野田内閣国家戦略担当相、民進党代表、国民民主党代表代行等を経て維新の会共同代表
*10:というか最近は雑誌を置かない、あるいは「置いても、週刊少年ジャンプ(恐らく未だに日本で最大の発行部数のマンガ雑誌)など置く雑誌が極めて少ない」コンビニも多いですが
*12:紙屋高雪名義でのマンガ関係の著書に『オタクコミュニスト超絶マンガ評論』(2007年、築地書館)、『マンガの「超」リアリズム』(2018年、花伝社)がある
*13:紙屋高雪名義での町内会関係の著書に『「町内会」は義務ですか?』(2014年、小学館新書)、『どこまでやるか、町内会』(2017年、ポプラ新書)がある。
*14:どう見てもそんな支持層は党内は勿論、党外でも多数派ではないでしょう。松竹や紙屋が世間からほとんど相手にされないのはそういうことです。
*15:松竹と紙屋が共闘している以上「同一ではありません」で済む話でもないでしょう。