リベラル21に悪口する(2025年1/17日分)(副題:田畑光永の陰謀論&小川洋の天皇論(?)に呆れるほか)

「グリーンランド」や「パナマ運河」は目くらまし:じつはトランプ・習にはすでに密約が?!(田畑光永
 まず第一に「目くらまし」「習主席と(台湾問題で)密約」には何の根拠もない。「トランプや習氏、あるいはその周辺の言動」「中国政府の発表」など根拠らしいものをこじつけですらあげることが田畑にはできません。
 根拠レスでデタラメふかしていいなら「プーチンと(ウクライナ問題で)密約が」「ネタニヤフと(パレスチナ問題で)密約が」「クリーブランド・クリフスと(USスチール問題で)密約が」など何でもありになるでしょう。
 そもそもそんな事実が証明できるなら田畑以外が既に記事にしてるでしょう。
 あるいは田畑記事は今後「世間の注目」を集めるでしょう。しかし「根拠のない陰謀論」のうえに、「今の田畑」や「リベラル21」は無名で社会的知名度も人気もないので注目になど勿論なりません。
 第二に「目くらまし」だろうが「話題作りや支持者受け狙いのパフォーマンス」だろうが「デンマークグリーンランドデンマーク領)やパナマに何か政治的要求をのませるための政治的牽制」だろうが、「グリーンランドを買収したい」や「パナマ運河の返還を求めたい」は明らかに非常識発言であり、だからこそ多くの人間が批判しました。そういう認識は田畑にはないのか?
 それにしてもこれが田畑の個人ブログなら、ともかく「リベラル21」に掲載とは、リベラル21のバカさには呆れます。
 恐らく常連投稿者ならノーチェックなのでしょうが。
 しかも寄稿者は「田畑」以外も「広原盛明(1938年生まれ)」「阿部治平(1939年生まれ)」「小川洋(1948年生まれ)」等と特定個人しかいない上に、その特定個人が「70歳以上の高齢男性揃い(若者や女性は皆無)」、しかも「広原(あるいは阿部)は毎回、日本共産党に悪口」「田畑(あるいは阿部)は毎回、中国に悪口」など書く記事が決まり切っており「共生」をサイトのテーマにしながら「外国人(あるいは障害者、LGBT)との共生(例えば、川口のクルド差別問題、同性婚合法化など)」といった記事は全く書かれないから呆れます。
 なお、以上は田畑記事に投稿しますが「前回同様」に掲載拒否でしょう。自称「リベラル」が聞いて呆れます。


リベラル21 「米中密約」説は大外れ、お詫びします(田畑光永
 以下をコメント投稿しましたが掲載拒否でしょう。自称リベラルが聞いて呆れます。

◆田畑光永*1は引退しろ
田畑さん
 「お詫び」云々とは、つまり「グリーンランド」や「パナマ運河」は目くらまし:じつはトランプ・習にはすでに密約が?!(田畑光永)はデマ記事と言うことですね。
 謝れば済むことなんですか?。
 「お前は元県議が自殺して、警察が『立花主張は事実無根』と批判してから謝罪した立花孝志か?」と言いたくなります。
 あなたは筆を断って引退し、あなたが顔役らしいリベラル21も運営を止めたらどうですか。
 そもそもあなたもリベラル21もその政治的主張が何の役にたってるんですか?
 あなたは「元TBSキャスター(1984~1988年)」「神奈川大学名誉教授(2006年定年退職)」とはいえ、世間に相手にされてませんよね。あなたが書いた著書も一番新しいのが田畑『勝った中国・負けた日本:記事が映す断絶八年の転変一九四五年~一九五二年』(2015年、御茶の水書房)と「10年も前」ですし(この点はリベラル21の引用が多いちきゅう座も似たような惨状ですが)。あなた(1935年生まれ)同様の高齢者ですが、「全盛期に比べれば活躍が減った」とはいえ、あなたと違い、テレビ朝日徹子の部屋」で活躍する黒柳徹子氏(1933年生まれ)、TBSラジオ森本毅郎スタンバイ」で活躍する森本毅郎氏(1939年生まれ)と比べ社会的影響力皆無であることが恥ずかしくないですか?。
 あるいはあなた同様「メディア出身の元大学教授(田畑はTBS→神奈川大、竹信氏は朝日新聞→和光大)」で、そして「あなた(1935年生まれ、今年で90歳)よりは18歳も年下(1953年生まれ、今年で72歳)」とは言え、あなた同様に「世間的には高齢者」ですが、

竹信三恵子 - Wikipedia
◆『ルポ雇用劣化不況』(2009年、岩波新書
◆『女性を活用する国、しない国』(2010年、岩波ブックレット
◆『しあわせに働ける社会へ』(2012年、岩波ジュニア新書)
◆『災害支援に女性の視点を!』(赤石千衣子氏*2との編著、2012年、岩波ブックレット)
◆『ルポ賃金差別』(2012年、ちくま新書
◆『家事労働ハラスメント』(2013年、岩波新書
◆『これを知らずに働けますか?:学生と考える、労働問題ソボクな疑問30』(2018年、ちくまプリマー新書
◆『10代から考える生き方選び』(2020年、岩波ジュニア新書)
◆『官製ワーキングプアの女性たち』(戒能民江*3、瀬山紀子氏*4との編著、2020年、岩波ブックレット
 竹信氏は官製ワーキングプア研究会の理事。
◆『女性不況サバイバル』(2023年、岩波新書
◆『増補版・賃金破壊:労働運動を「犯罪」にする国』(2025年、旬報社
 いわゆる「関西生コン事件」がテーマ。著書の推薦帯(アマゾンや旬報社の著書紹介で確認できる)に寄れば、上野千鶴子*5東大名誉教授、内田樹*6神戸女学院大学名誉教授(勿論、政治的には松竹支持)、浜矩子*7同志社大学名誉教授、松尾匡*8立命館大学教授(政治的にはれいわ支持)が推薦。
 これについては書評として、例えば「賃労働の系譜学」/「賃金破壊」 壊れた社会で働く者を守るには 朝日新聞書評から|好書好日(2022.1.8、評者: 戸邉秀明*9)、賃金破壊労働運動を「犯罪」にする国 竹信三恵子著:東京新聞デジタル(2022.1.9、評者:斎藤貴男*10)(但し、いずれも増補前の著書(2021年刊行)の書評)

等といった著書(労働問題)を大手出版社(岩波書店筑摩書房)等から刊行し、また

男女賃金格差など直視を/参院調査会参考人質疑 山添氏質問2024.2.27
 参院国民生活・経済・地方調査会は21日、「ジェンダー平等と働き方」をテーマに参考人質疑を行いました。
 日本共産党の山添拓*11議員が(ボーガス注:男女間賃金)格差解消の具体策を尋ねたのに対し、竹信三恵子和光大名誉教授は「(ボーガス注:女性労働者が多い)保育士、看護師、介護士といったニーズもスキルも非常に高い重要な仕事(の賃金)があまりにも安すぎる。業種別の最低賃金をつくることが切り札になるのではないか」と答えました。

見えない困窮:「夫ありき」がもたらす女性の低賃金 負のループ脱却に必要なこと | 毎日新聞2024.4.21
 女性は困窮に陥りやすいと言われて久しい。女性と労働の関係を取材し続けてきたジャーナリストで和光大の竹信三恵子名誉教授(労働社会学)は、女性の賃金が「夫ありき」で低く抑えられてきたことが困窮の背景にあると指摘する。
◆竹信
 女性が大変な状況に置かれている要因の一つは、非正規雇用の比率が高いことです。働く女性の5割以上が非正規雇用です。また、正規雇用でも女性の場合は賃金が低く抑えられています。厚生労働省の賃金構造基本統計調査(2022年)によると、一般労働者の女性の平均賃金は男性の75・7%にとどまり、厚労省のデータベースでは、正社員でも女性の平均賃金が男性の3~4割の大手企業もあります。「名ばかり正社員」と言われますが、労働時間で割ったら、最低賃金の時給に近い賃金で働いているケースも少なくありません。
 ヨーロッパなどでは均等待遇がしっかりしていて、共働きすれば生活が向上する度合いも上がります。ところが日本の場合は、女性の賃金水準が低く、それに加えて男性の非正規雇用の割合も上がっており、共働きでもなかなか楽に暮らせるとは限りません。単身だともっと苦しい状況です。
 日本の女性の働き方は「夫ありき」です。この考え方を私は「夫セーフティーネット論」と呼んでいます。女性は夫の収入があるから低い待遇でも生活できるはずだという意識が根強く、その結果、公的セーフティーネットも弱い状態です。
 賃金は家計補助という位置付けで、雇用形態も非正規で問題ないとされがちで、仕事を休んだ際の補償が乏しいなどの現状があります。
(この記事は有料記事です。残り1786文字(全文3044文字))

ということ*12で、あなたよりは活躍している「竹信三恵子(1953年生まれ、元朝日新聞記者、和光大学名誉教授)」と比べ社会的影響力皆無であることが恥ずかしくないですか?。
 この点はあなた以外の寄稿者も、

◆岩垂弘(1935年生まれ)
 元朝日新聞記者。著書『ジャーナリストの現場』(2011年、同時代社)、『戦争・核に抗った忘れえぬ人たち』(2018年、同時代社)等
◆横田喬(1935年生まれ)
 元朝日新聞記者。著書『社会部記者の本棚:心にしみる世界のノンフィクションを読む』(2024年、同時代社:恐らくリベラル21に横田が寄稿したノンフィクション書評をまとめたもの)等
広原盛明(1938年生まれ)
 京都府立大学名誉教授。著書『震災・神戸都市計画の検証』(1996年、自治体研究社)、『開発主義神戸の思想と経営』(2001年、日本経済評論社)、『日本型コミュニティ政策:東京・横浜・武蔵野の経験』(2011年、晃洋書房)、『観光立国政策と観光都市京都』(2020年、文理閣)、『評伝・西山夘三』(2023年、京都大学学術出版会)等。個人サイト広原盛明のつれづれ日記
◆阿部治平(1939年生まれ)
 著書『黄色い大地悠久の村』(1993年、青木書店)、『もうひとつのチベット現代史:プンツォク=ワンギェルの夢と革命の生涯』(2006年、明石書店)、『チベット高原の片隅で』(2012年、連合出版
◆盛田常夫(1947年生まれ)
 著書『ハンガリー改革史』(1990年、日本評論社)、『体制転換の経済学』(1995年、新世社)、『ポスト社会主義の政治経済学:体制転換20年のハンガリー』(2010年、日本評論社)、『体制転換の政治経済社会学:中・東欧30年の社会変動を解明する』(2020年、日本評論社
◆小川洋(1948年生まれ)
 著書『消えゆく「限界大学」』(2016年、白水社)、『地方大学再生』(2019年、朝日新書

など社会的影響力皆無の無名人ばかり、それも、1930~1940年代生まれ、つまり70歳以上の高齢者男性ばかりで、女性や「1955年より後に生まれた60歳以下」の寄稿は皆無で、当然、「1990~2000年代生まれの20~30歳代」などは皆無で似たり寄ったりの惨状ですが。例えば「女性問題について上野千鶴子」に、「労働問題について竹信三恵子」に寄稿してもらうといったことをしないで毎度「決まり切った常連寄稿者」という辺り「リベラル21は特定の人間しか寄稿させない内向き、閉鎖主義が酷すぎる」というべきでしょう(勿論、寄稿者は上野氏、竹信氏でなくてもいいのですが)。
 というかトランプを問題にするなら「温暖化協定からの脱退」「上院襲撃犯への恩赦(例えば愛国無罪が比喩ではなくなった | inti-solのブログ - 楽天ブログ参照)」「『性別は男女しかない』発言(いわゆるトランスジェンダーの存在否定、トランスの人権施策軽視が危惧される)」「イスラエルへの甘い態度」等の問題行為への批判じゃないんですか?
 何で「中国」云々しか興味ないんですか?。あなたとリベラル21はバカですか?


リベラル21 性別によらぬ長子相続を真剣に考えよ(小川洋)
 小川については以前もリベラル21に悪口する(2025年1/6日分)(副題:小川洋の時代錯誤な皇室認識に呆れるほか) - bogus-simotukareのブログ等で批判しましたが、その続きです。
 記事タイトルからして唖然ですね。何故タイトルは「男女平等に基づく(あるいは、国際社会の常識である)女性天皇を考えよ」等でないのか。
 記事本文も「皇位継承者を増やす現実的方策は女性天皇」と言う話ばかりで「共生」をサイトテーマにしながら「国連女性差別撤廃委員会の昨年(2024年)の勧告(男女平等の観点から女性天皇導入を勧告)」と言った話は全く出てこない。

 現行の(ボーガス注:女性天皇を認めず、また天皇に外部からの養子も認めない現行の)皇室典範に従えば、(ボーガス注:年齢的に皇后(1963年生まれ)が今後、男子を出産することはあり得ないので)今上天皇の後継者は現実的には秋篠宮家の悠仁親王ただ一人であることはよく知られている。

 やや揚げ足取りになりますが正確には「将来的な後継者」ですね。秋篠宮が、急病死や事故死で「徳仁天皇より」、悠仁君が同様の事情で「秋篠宮より」早く死なない限り、「今上(徳仁)→秋篠宮悠仁」であり、直接の後継は秋篠宮になります。

 (ボーガス注:悠仁親王が結婚し男子が産まれて成長しなければ、皇位は途絶える。しかし親王の結婚相手が出現するだろうか。民間から皇室に入った(ボーガス注:一時、心因性の「失声症」になった)美智子上皇后、(ボーガス注:適応障害と診断された)雅子皇后が経験した苦労はよく知られている。皇室に自ら進んで入る女性が現れるかという問題も立ちはだかる。

 その理屈なら「女性天皇を認めたところで愛子天皇が結婚して男子が生まれる保証はない。いやそれ以前に、愛子天皇に結婚相手がいるだろうか。前例のない皇室入りしたがる男性がいるだろうか?」となってしまうし、そこから出てくる答えは「天皇制の維持はもはや無理」でしょうに、何故か「女性天皇を認めろ」になる小川の脳味噌は理解不能です。こんな意味不明な文章を載せて恥じないリベラル21も「論外のバカ」と言うべきでしょう。恐らく常連投稿者ならノーチェックなのでしょうが。

 明仁上皇生前退位を契機に、皇室の将来を考える有識者会議が設置され、2021年暮れ、その報告書が発表された。清家篤*13慶応義塾塾長を座長*14とし、10回余の会議を開催して参考人からの意見聴取などを行った。
 この報告書は安倍政権の置き土産ともいえるもので、(中略)有効性がないだけでなく建設的な議論を進めるうえで障害となっている。
 報告書は、そもそも前提が間違っている。「(126代の)歴代の皇位は、例外なく男系で継承されてきました」としているのだ。日本史を高校段階程度まで学習した者なら知っているように、日本書紀に記された10代から20代あたりまでの天皇の実在性は疑わしいし、天皇系図は当時の政治的意図に基づいて作成されたはずだ。

 とはいえ、女性天皇ならともかく「女系天皇女性天皇が産んだ子どもが即位)がいた」とは歴史上言えないでしょう。
 歴史上の女性天皇は全て「即位時は独身(例えば持統天皇天武天皇の皇后だが、天武の死後、天皇として即位しており、即位時は独身)」であり、「女性天皇の子ども」が即位して天皇になること(いわゆる女系天皇)はなかった(例えば持統には草壁皇子という子がいたが即位することなく病気で早死にし、持統の即位も草壁の死後。なお、後に草壁の子である軽皇子が祖母・持統の支援で文武天皇として即位)。
 いずれにせよ「歴史上は女性天皇は例外的存在」であったことも確かでしょう。
 数が少ないし、時期が

女性天皇 - Wikipedia参照
飛鳥時代
推古天皇
 欽明天皇の娘。敏達天皇の皇后。敏達死後に即位
皇極天皇
 舒明天皇の皇后。舒明死後に即位
斉明天皇
 皇極天皇重祚
持統天皇
 大化の改新で知られる天智天皇の娘。天武天皇の皇后。草壁皇子の母。天武死後に即位
奈良時代
元明天皇
 天智天皇の娘。草壁皇子天武天皇の子)の元妻。文武天皇の母。
 文武の死後、天皇として即位
元正天皇
 草壁皇子元明天皇の娘。但し、元正の誕生は元明の即位前(即位は草壁死後)であり、また彼女の弟として軽皇子(将来の天皇候補であり、実際に文武天皇として即位)がいたので、「女性天皇が生んだ子」には該当せず、女系天皇ではないと一般には評価される。
 但し、彼女を「女性天皇の娘だから女系天皇」と解釈したところでいわゆる女系天皇は歴史上は彼女しかいないと思います。
孝謙天皇
 聖武天皇の娘
称徳天皇
 孝謙天皇重祚
【江戸時代】
明正天皇
 後水尾天皇徳川和子江戸幕府二代将軍・徳川秀忠の五女、三代将軍・徳川家光の妹)の娘
後桜町天皇
 桜町天皇の娘

と特定の時代に偏っています。勿論、これは偶然ではなく「何らかの理由(小生も無知なので知りませんが)」で飛鳥、奈良、江戸時代のみ「少数ながら女性天皇が出現」したものの「それ以外においては女性天皇は出なかった」わけです。
 従って「報告書の歴史認識女性天皇は例外的で、女系天皇はいない)」は問題はないでしょう。問題は「伝統的に女性天皇は例外的だし、女系天皇は一人も居ない、だから今後も男系承継で続けるべきだ」とはならないということです。過去の価値観は「当然に今後も承継すべき」ではない。「伝統的でない」というなら例えば

昭憲皇太后
 明治天皇の皇后。左大臣一条忠香(公家)の三女、右大臣・一条実良の妹「一条美子」として誕生
貞明皇后
 大正天皇の皇后。公爵・九条道孝(公家)の四女「九条節子」として誕生
香淳皇后
 昭和天皇の皇后。久邇宮邦彦王(皇族)の長女「久邇宮良子」として誕生
秩父宮勢津子
 秩父宮雍仁親王大正天皇の次男、昭和天皇の弟)の妃。旧会津藩主で、京都守護職を務めた松平容保の孫。外務次官、駐英大使、駐米大使、宮内大臣参院議長を歴任した松平恒雄(旧会津藩主・松平容保の六男)の娘(もともとの名前は節子だが、結婚後、勢津子に改名)。
 勢津子の父・恒雄は名門の家柄だが華族でなく、当時の皇室典範で皇族、華族が皇族の結婚相手とされていたため、婚約発表後、叔父の子爵・松平保男*15の養女となってから結婚している。

とは違い「名門一族(大企業社長一族など)出身とは言え、皇族や華族以外が天皇(あるいは天皇資格保有者)と結婚した」

◆美智子
 明仁上皇の妃(上皇后)。日清製粉グループ社長、会長を歴任した正田英三郎の娘。日清製粉グループ創業者・正田貞一郎の孫
◆雅子
 徳仁天皇の妃(皇后)。外務省条約局長、外務事務次官国連大使等を歴任した外務官僚・小和田恒の娘
◆紀子
 秋篠宮の妃。川嶋辰彦学習院大学名誉教授の娘。父方の祖父は兵庫県警察部外事課長、内閣官房総務課長、内閣統計局人口課長、内閣統計局長等を歴任した内務官僚・川嶋孝彦。

が既に「伝統でない」。「昔の伝統に固執するな」で済む話です。

 現行法では禁止されているが「皇統に属する」男性を養子縁組(女性宮家に婿入り)で皇室に入れる。
 週刊誌などの報道によれば、安倍元首相は、戦後に廃止された旧宮家に属する男性は「皇統」に属するとし、新たに創設される女性宮家内親王(具体的には、愛子内親王佳子内親王)と結婚してもらうことを考えていたという。
 夫婦の間に男子が産まれれば、その子は天皇の血筋を引く者であるから、成長して天皇に即位してもらえばいいというのである。
 報告書には明記されていないが、ここで想定されている「皇統に属する」男子は、戦後に離籍した伏見宮系の11の旧宮家の男性であるらしい。伏見宮家は南北朝の動乱が続いていた15世紀初め、創設された宮家であり、明治初期たまたま当主が17男15女もの子宝*16に恵まれる偶然があって(ボーガス注:山階宮家、久邇宮家、華頂宮家、小松宮家、北白川宮家、東伏見宮家といった)多数の宮家が創設された。しかし、森暢平*17成城大教授らが指摘するように、伏見宮家は皇位継承とは縁のない状態で残ってきた宮家で、天皇の血筋からは非常に遠い存在となっていた。
 宮家を整理した時点では、大正天皇に4人の男子がいて、昭和天皇を除く3人*18がそれぞれ秩父宮家などの宮家を創設しており、皇位継承者に困ることはないだろうと考えられていたこともあり、(ボーガス注:天皇の血筋からは非常に遠い)伏見宮系の宮家が廃止されたのは自然な流れであった。
 伏見宮家は数百年にわたって皇位から遠ざかっていた傍系*19で、その血筋は薄いと考えられていた。戦後の(ボーガス注:皇籍)離脱以前にも、宮家の当事者のなかには皇族として扱われることに居心地の悪さを感じ、離脱をよしとする者もいたという。

 以前、拙記事リベラル21とkojitakenに悪口する(2024年12/19日分)(副題:小川洋の時代錯誤な皇室認識に呆れる) - bogus-simotukareのブログで、森氏の記事サンデー毎日:悠仁さま「東大志望説」はフェイクニュースだった 成城大教授・森暢平 | 週刊エコノミスト Onlineを紹介しましたが、森氏は「悠仁東大進学説(当初、東大進学を目指していたが上手くいかず、筑波大に進学)」については「根拠薄弱な噂にすぎない」と批判しています。
 一方で、小川は「東大進学説」を事実扱いしてきました。
 今回(伏見宮家云々)のように自分にとって都合が良ければ、森氏を権威として持ち出し、都合が悪ければ無視。小川の態度は全く不誠実でデタラメです。
 なお、以上は小川記事に投稿しますが「前回同様」に掲載拒否でしょう。自称「リベラル」が聞いて呆れます。

*1:著書『中国を知る』(1990年、岩波ジュニア新書)、『鄧小平の遺産』(1995年、岩波新書)等

*2:1955年生まれ。NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長。著書『ひとり親家庭』(2014年、岩波新書)、『別居・離婚後の「共同親権」を考える』(編著、2024年、明石書店)等

*3:1944年生まれ。お茶の水女子大学名誉教授。著書『ドメスティック・バイオレンス』(2002年、不磨書房)、『DV防止とこれからの被害当事者支援』(編著、2006年、ミネルヴァ書房)、『婦人保護事業から女性支援法へ』(共著、2020年、信山社)、『困難を抱える女性を支えるQ&A:女性支援法をどう活かすか』(共著、2024年、解放出版社)等

*4:1974年生まれ。公務非正規女性全国ネットワーク(はむねっと)副代表を経て共同代表。埼玉大学准教授。瀬山氏と「はむねっと」の活動については例えば、瀬山(はむねっと副代表、埼玉大准教授)『「女性」の視点から「公共のあり方」を問う:公務非正規女性全国ネットワーク(はむねっと)の活動から』(季刊『現代の理論』2023年5月号)、瀬山(はむねっと共同代表、埼玉大准教授)『賃金格差と非正規公務員:「民間に波及しかねない」公務の姿勢』(毎日新聞2024年10月11日)参照

*5:1948年生まれ。著書『上野千鶴子が文学を社会学する』(2003年、朝日文庫)、『老いる準備』(2008年、朝日文庫)、『「女縁」を生きた女たち』(2008年、岩波現代文庫)、『家父長制と資本制:マルクス主義フェミニズムの地平』、『セクシィ・ギャルの大研究』(以上、2009年、岩波現代文庫)、『不惑フェミニズム』(2011年、岩波現代文庫)、『おひとりさまの老後』(2011年、文春文庫)、『生き延びるための思想・新版』、『ナショナリズムジェンダー・新版』(以上、2012年、岩波現代文庫)、『女たちのサバイバル作戦』(2013年、文春新書)、『差異の政治学・新版』、『発情装置・新版』(以上、2015年、岩波現代文庫)、『〈おんな〉の思想』(2016年、集英社文庫)、『女ぎらい:ニッポンのミソジニー』(2018年、朝日文庫)、『情報生産者になる』(2018年、ちくま新書)、『おひとりさまの最期』(2019年、朝日文庫)、『スカートの下の劇場』(2019年、河出文庫)、『近代家族の成立と終焉・新版』(2020年、岩波現代文庫)、『女の子はどう生きるか:教えて、上野先生!』(2021年、岩波ジュニア新書)、『在宅ひとり死のススメ』(2021年、文春新書)、『こんな世の中に誰がした?:ごめんなさいと言わなくてもすむ社会を手渡すために』(2024年、光文社)等

*6:1950年生まれ。著書『寝ながら学べる構造主義』(2002年、文春新書)、『ためらいの倫理学』(2003年、角川文庫)、『私家版・ユダヤ文化論』(2006年、文春新書)、『街場の現代思想』(2008年、文春文庫)、『日本辺境論』(2009年、新潮新書)、『武道的思考』(2010年、筑摩選書→2019年、ちくま文庫)、『街場の大学論』(2010年、角川文庫) 、『街場のメディア論』(2010年、光文社新書)、『街場のアメリカ論』(2010年、文春文庫)、『映画の構造分析:ハリウッド映画で学べる現代思想』、『他者と死者:ラカンによるレヴィナス』、『レヴィナスと愛の現象学』(以上、2011年、文春文庫)、『修業論』(2013年、光文社新書)、『街場のマンガ論』(2014年、小学館文庫)、『街場の共同体論』(2016年、潮新書)、『街場の文体論』(2016年、文春文庫)、『街場の読書論』(2018年、潮新書) 、『街場の天皇論』(2020年、文春文庫)、『戦後民主主義に僕から一票』(2021年、SB新書)、『街場の米中論』(2023年、東洋経済新報社)、『街場の成熟論』(2023年、文藝春秋)、『生きづらさについて考える』(2023年、毎日文庫)、『小田嶋隆と対話する』(2024年、イースト・プレス)、『コモンの再生』(2024年、文春文庫)等。個人サイト内田樹の研究室

*7:1952年生まれ。全国革新懇代表世話人革新懇は志位議長、田村委員長が代表世話人の一人であり、当然、浜氏は共産支持の立場)。著書『経済は地球をまわる』(2001年、ちくまプリマーブックス)、『ユーロランドの経済学』(2001年、PHP新書)、『グローバル恐慌』(2009年、岩波新書)、『スラム化する日本経済』(2009年、講談社+α新書)、『死に至る地球経済』(2010年、岩波ブックレット)、『ユニクロ型デフレと国家破産』(2010年、文春新書)、『恐慌の歴史』(2011年、宝島社新書)、『「通貨」を知れば世界が読める』(2011年、PHPビジネス新書)、『中国経済あやうい本質』(2012年、集英社新書)、『「通貨」はこれからどうなるのか』(2012年、PHPビジネス新書)、『新・国富論』(2012年、文春新書)、『新・通貨戦争』(2013年、朝日新書)、『超入門・グローバル経済』(2013年、NHK出版新書)、『円安幻想』(2013年、PHPビジネス新書)、『地球経済のまわり方』(2014年、ちくまプリマー新書)、『国民なき経済成長:脱・アホノミクスのすすめ』(2015年、角川新書)、『アホノミクス完全崩壊に備えよ』(2016年、角川新書)、『浜矩子の歴史に学ぶ経済集中講義』(2016年、集英社)、『どアホノミクスの断末魔』(2017年、角川新書)、『これでも「アベ」と心中しますか?:国民の9割を不幸にする安倍政治の落第通信簿』(2017年、廣済堂新書)、 『窒息死に向かう日本経済』(2018年、角川新書)、『「通貨」の正体』(2019年、集英社新書)、『小さき者の幸せが守られる経済へ』(2019年、新日本出版社)、『強欲「奴隷国家」からの脱却』(2020年、講談社+α新書)、『人はなぜ税を払うのか』(2020年、東洋経済新報社)、『「共に生きる」ための経済学』(2020年、平凡社新書)、『愛の讃歌としての経済』(2022年、かもがわ出版)、『人が働くのはお金のためか』(2023年、青春新書インテリジェンス)等

*8:1964年生まれ。著書『セイ法則体系』(1996年、九州大学出版会)、『近代の復権』(2001年、晃洋書房)、『「はだかの王様」の経済学』(2008年、東洋経済新報社)、『新しい左翼入門』(2012年、講談社現代新書)、『ケインズの逆襲、ハイエクの慧眼』(2014年、PHP新書)、『これからのマルクス経済学入門』(共著、2016年、筑摩選書)、『自由のジレンマを解く』(2016年、PHP新書)、『左翼の逆襲』(2020年、講談社現代新書)、『最強のマルクス経済学講義』(共著、2021年、ナカニシヤ出版)、『コロナショック・ドクトリン』(2022年、論創社)、『反緊縮社会主義論』(2024年、あけび書房)等。個人サイトMATSUO'S PAGE (トップページ)松尾 匡|note

*9:東京経済大学教授。著書『戦後知識人と民衆観』(編著、2014年、影書房)、『触発する歴史学鹿野思想史に向き合う』(編著、2017年、日本経済評論社)等

*10:著書『源泉徴収と年末調整:納税者の意識を変えられるか』(1996年、中公新書→後に『大増税のカラクリ』と改題し、2006年、ちくま文庫)、『プライバシー・クライシス』(1999年、文春新書)、『梶原一騎伝』(2001年、新潮文庫→2005年、文春文庫、後に『「あしたのジョー」と梶原一騎の奇跡』と改題し、2016年、朝日文庫)、『小泉改革と監視社会』(2002年、岩波ブックレット)、『バブルの復讐:精神の瓦礫』(2003年、講談社文庫)、『安心のファシズム:支配されたがる人びと』(2004年、岩波新書)、『国家に隷従せず』(2004年、ちくま文庫)、『希望の仕事論』(2004年、平凡社新書)、『不屈のために:階層・監視社会をめぐるキーワード』(2005年、ちくま文庫)、『ルポ改憲潮流』(2006年、岩波新書)、『住基ネットの「真実」を暴く』(2006年、岩波ブックレツト)、『「非国民」のすすめ』、『報道されない重大事』(以上、2007年、ちくま文庫)、『消費増税で日本崩壊』(2010年、ベスト新書)、『東京を弄んだ男:「空疎な小皇帝」石原慎太郎』(2011年、講談社文庫)、『「心」と「国策」の内幕』(2011年、ちくま文庫)、『強いられる死:自殺者三万人超の実相』(2012年、河出文庫)、『安倍改憲政権の正体』(2013年、岩波ブックレット)、『分断される日本』(2013年、角川文庫)、『戦争のできる国へ:安倍政権の正体』(2014年、朝日新書)、『民意のつくられかた』(2014年、岩波現代文庫)、『民主主義はいかにして劣化するか』(2014年、ベスト新書)、『「東京電力」研究』(2015年、角川文庫)、『ジャーナリストという仕事』(2016年、岩波ジュニア新書)、『機会不平等』(2016年、岩波現代文庫)、『国民のしつけ方』(2017年、集英社インターナショナル新書)、『「明治礼賛」の正体』(2018年、岩波ブックレット)、『日本が壊れていく』(2018年、ちくま新書)、『ちゃんとわかる消費税』(2019年、河出文庫)、『カルト資本主義(増補版)』(2019年、ちくま文庫)等

*11:共産党政策委員長

*12:竹信氏の名前でググると上記の記事がヒットしますが、田畑の名前でググって全くヒットしません。田畑が世間から相手にされてないことがよく分かります。

*13:慶應義塾大学名誉教授(労働経済学)。日本私立大学連盟会長、独立行政法人日本私立学校振興・共済事業団理事長、中央共同募金会会長、全国社会福祉協議会会長、全国老人クラブ連合会会長、日本赤十字社社長等を歴任。著書『仕事と暮らしの経済学』(共著、1992年、岩波書店)、『高齢者の労働経済学』(1992年、日本経済新聞社)、『高齢化社会労働市場』(1993年、東洋経済新報社)、『生涯現役社会の条件:働く自由と引退の自由と』(1998年、中公新書)、『生涯現役時代の雇用政策』(編著、2001年、日本評論社)、『高齢者就業の経済学』(共著、2004年、日本経済新聞社)、『雇用再生:持続可能な働き方を考える』(2013年、NHKブックス)、『労働経済』(共著、2020年、東洋経済新報社)等(清家篤 - Wikipedia参照)

*14:清家以外のメンバーは大橋真由美・上智大教授(行政法:著書に『行政紛争解決の現代的構造』(2005年、弘文堂)、『行政による紛争処理の新動向:行政不服審査ADR苦情処理等の展開』(2015年、日本評論社)等)、冨田哲郎・JR東日本会長、女優の中江有里細谷雄一慶應義塾大学教授(国際政治学、英国外交史:著書に『戦後国際秩序とイギリス外交』(2001年、創文社)、『大英帝国の外交官』(2005年、筑摩書房)、『迷走するイギリス:EU離脱と欧州の危機』(2016年、慶應義塾大学出版会)等)、宮崎緑・千葉商科大教授(元NHKキャスター)(役職は全て当時。例えば中江有里さん・宮崎緑教授ら、皇位継承策を検討の有識者会議メンバーに : 読売新聞参照)

*15:会津藩主・松平容保の七男。旧会津藩主・松平容保の長男「松平容大子爵」の死去により松平子爵家を継ぐ。戦艦「伊吹」艦長、横須賀海兵団長等を歴任

*16:勿論、『複数いた側室』の子も入れての数であり、正室(正妻)しかおらず、側室など認めてない現在ではあり得ない話です。

*17:1964年生まれ。1990年、京都大学卒業、毎日新聞社に入社。社会部で宮内庁、警視庁を担当。1998年、毎日新聞社を退職。2002年、琉球新報ワシントン駐在記者に就任。2005年、成城大学専任講師に就任、成蹊大学助教授を経て、2017年より教授。著書『天皇家の財布』(2003年、新潮新書)、『皇后四代の歴史:昭憲皇太后から美智子皇后まで』(編著、2018年、吉川弘文館)、『近代皇室の社会史:側室・育児・恋愛』(2020年、吉川弘文館)、『天皇家の恋愛:明治天皇から眞子内親王まで』(2022年、中公新書)等(森暢平 - Wikipedia参照)

*18:秩父宮雍仁親王高松宮宣仁親王三笠宮崇仁親王のこと

*19:但し、伏見宮家の著名な人間として、戦前に陸軍第10師団長、第1師団長、在郷軍人会総裁、理化学研究所総裁等を務めた伏見宮貞愛親王軍令部総長を務めた伏見宮博恭王がいる。