今日の産経ニュース(2025年1/29、30日分)(追記あり)(副題:八潮市の道路陥没事故ほか)

<主張>京アニ事件の死刑 被告の真意を質し伝えよ 社説 - 産経ニュース

 事件で全身の9割に及ぶやけどを負い、瀕死状態だった被告が救われて司法の場で裁かれたのは、真実を解明するという遺族や社会の要請に応えるためでもあった。

 前も書きましたがその理屈では「後遺症で寝たきり状態で会話や筆談もできない」なら「(犯行動機を知ることができないし、恐らく起訴されて裁判を受けることもないので)助ける必要がなかった」ことになってしまう。
 助けたのは「悪人でも生きる権利はあるから」にすぎません。
 ついでに書けば「死刑廃止論」の理由の一つは「悪人でも生きる権利はあるから」です(勿論、死刑廃止の理由には免田事件、財田川事件*1、松山事件*2、島田事件、袴田事件*3のような死刑冤罪や、『幸徳秋水らが死刑になった大逆事件*4』『スターリン粛清でのジノヴィエフカーメネフブハーリンらへの死刑執行』のようなでっちあげによる政敵迫害の危険性もありますが)。

 控訴した被告が取り下げた真意を知ることは重要である。弁護側には被告の真意を質し、それが社会全体で共有できるよう努めてもらいたい。弁護人は被告の贖罪意識を引き出し、高める努力をあきらめるべきではない。

 それは弁護士の仕事なんですかね?。違うと思いますが。


転落の男性と28日午後を最後にやりとりできず 埼玉・八潮の陥没事故、救助活動難航 - 産経ニュース2025.1.29
「まずは運転手の救出を」 陥没事故の埼玉・八潮市長が県に要望 - 産経ニュース2025.1.29
 こんな道路陥没事故(埋設下水管が老朽化で破損し、あふれた下水で地下の土砂が流出→アスファルト道路の下に空洞ができて陥没)で車が落下することはまずないでしょうが、被害者も「不運としか言いようがない」ですね。
 せめて命だけは助かって欲しいところですが、救出が難航してる(事故は28日火曜に発生したが、29日水曜になっても救出できてない)上に、安否の確認ができてないのが何ともかんとも。こうした陥没事故(なお、電話線が破損したのか、周囲の有線電話が不通とのこと)が二度と起きないようにして欲しい。侵略の脅威(自民党が軍拡の口実)よりこうした「インフラ老朽化による事故の恐怖」の方がよほど「現実的脅威」でしょう。

道産子ナオ
◆川上芳明
 軍事費に8.7兆円*5とか一つの半導体企業*6に1兆円とかの税金を投入するより、全国の道路が陥没しないように調査し早急に手当てをするほうが大事!

と言う指摘には全く同感です。
 なお、被害者が「74歳」と言う点には複雑な思いを感じます。働いていた事情が分からないとはいえ、もし「日本における高齢者の生活不安(年金の安さなど)」から「働かざるを得なかった」という要素が大きいのであれば「年金支給の増額」など「高齢者の生活改善」をこの機会に行うべきだと改めて思います。
【追記】

救助作業阻む新たな陥没と水 トラック運転席は目視できず 八潮陥没事故 - 産経ニュース2025.1.30
 埼玉県八潮市の県道交差点で起こった陥没事故は30日で3日目を迎えた。陥没でできた穴に転落したトラックの男性運転手の救助作業が続いているが、大きな進捗はない。
 消防関係者によると、現在、運転席部分は目視で確認できていない。崩落してきた土砂で完全に埋まっている可能性がある。

陥没事故発生から53時間経過もトラック運転手の救助活動難航 重機が到達できるよう周辺から穴を掘りスロープ作り開始 埼玉・八潮市|FNNプライムオンライン2025.1.30午後4時
 埼玉・八潮市で道路が陥没し、トラックが転落した事故は(ボーガス注:28日午前10時頃の)発生から53時間(2日と5時間)が経過しましたが、運転手の救助活動が難航しています。

 30日木曜になっても救出できず(そして運転手の安否が確認できないため、既に死亡という最悪の事態も否定できない)何とも絶句しますね。

埼玉 八潮 道路陥没 スロープ工事完了 捜索開始にはまだ時間 | NHK | 事故2025.2.1
 男性1人が安否不明になっている埼玉県八潮市で起きた大規模な道路陥没事故で、穴に重機を入れるためのスロープを造る工事が完了しました。ただ、埋設されていたコンクリート製の大型の管の除去などが必要で、本格的な捜索の開始にはまだ時間がかかる見通しです。

 ということで「事故発生(28日午前10時)から72時間(3日)が経過した*7」2/1土曜になっても救出できず、どうも運転手が土砂に埋まっている疑いが濃厚なのでもはや「生存の見込み」は残念ながらほとんどなさそうです(しかも「救出」には時間がかかりそうですぐにはできそうもない)。
 もはや「救出」とは事実上「遺体収容と死亡確認」になるのでしょう。せめて再発防止に力を入れて欲しい。

埼玉・大野知事「救出や復旧までにさらなる時間かかる」道路陥没、本格捜索は依然見通せず - 産経ニュース2025.2.3
 本格的な捜索活動の再開は依然として見通せていない。

 できないことを「やれ」というわけにもいかないのですが、これでは残念ながら、もはや「救出」とは事実上「遺体収容と死亡確認」になるのでしょう。

<リストあり>八潮の道路陥没 足立区が区内の銭湯入浴料を無料に お風呂使えない12市町の住民対象:東京新聞デジタル2025.1.30
 埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けて、隣接する東京都足立区は30日、埼玉県が下水道利用の自粛を求めている地域の住民を対象に、区内の銭湯の無料開放を始めた。

 何故「銭湯の無料開放か」と言えば、記事にも書いてありますが、埼玉県が事故現場の周辺自治体(事故現場の八潮市や隣接する草加市など)に対し「下水処理が厳しいので、当面、自宅での風呂利用は控えて、シャワー利用にとどめて欲しい。銭湯やスーパー銭湯も営業自粛して欲しい」としているからです。


道路陥没事故 愛知・岐阜・三重でも緊急点検実施へ|NHK 東海のニュース2025.1.30
埼玉県の道路陥没事故を受け対応 道路の点検を追加で実施へ 下水道の上にある国道など 山梨県 | 山梨のニュース | UTYテレビ山梨2025.1.30
奈良県も下水道管緊急点検へ 陥没事故受け国から緊急点検指示|NHK 奈良県のニュース2025.1.30
埼玉県の道路陥没事故を受け国が下水道管の緊急点検を要請 宮崎県内に対象なし 宮崎市は腐食のリスクが高い下水道管を緊急点検へ | MRTニュース | MRT宮崎放送2025.1.30
 ということでこうした「下水管破壊」や「それによる道路陥没」の恐怖は「埼玉限定ではない」わけです。
【追記終わり】


「厳しい抗議」政府、国連人権高等弁務官事務所への任意拠出金用途から女性差別撤廃委除外 - 産経ニュース
 国連の「女性天皇夫婦別姓」勧告(国民多数はむしろどちらも支持だし、石破も自民党総裁選ではこれらに肯定的な発言をしていたのですが)で逆ギレしてこれです。呆れて二の句が継げません。
 抗議と言うより「溝手氏への刺客候補」「韓国へのホワイト国除外」(安倍時代)のような「無法な報復、嫌がらせ」でしかない。
 「理屈は無視」で「気に食わない相手には汚い報復して恥じない」安倍(溝手氏に刺客候補など)、プーチンウクライナの民間住宅に容赦なくミサイルをぶち込む等)、トランプ(自らに批判的な政府高官をクビ等)、斎藤元彦(パワハラ)らのやり口です。しかも相手が国連だから呆れます。
 つうか何でそこまで「女性天皇夫婦別姓」を嫌うのか訳が分かりません。「選択的別姓」なんだから自分が嫌ならやらなきゃいいだけだし、「別姓をやりたい人間」に「俺が嫌だからお前もやるな」なんて変な話はない。
 女性天皇にしても、男女平等(国連等の指摘)や国際的常識(英国のエリザベス女王などヨーロッパでは女帝は当たり前)という問題は勿論ありますが、それ以前に「皇族不足の現実的解決策」は他にはないでしょう。そんなに「愛子天皇」が嫌か?
 自民党の反動右翼ぶりにはいつもながら呆れます。
 「過大評価はしない」ものの、石破は「ホワイト国除外の嫌韓国・安倍などと比べ」もう少しまともかと思ってましたが、安倍派など党内外のウヨに媚びてるのか、石破本人がそうしたウヨかはともかく「所詮大同小異」だったわけです。もはや自民党内にまともな政治家は皆無なのか。これでは夫婦別姓女性天皇は果たして実現できるかどうか。
 id:kojitakenは以前「石破の方が高市よりましだ」とか自ブログで抜かしてましたが、「女性天皇夫婦別姓」勧告に逆ギレして無法な報復とは、どう見ても「高市と大同小異のトンデモ右翼=石破」「(石破も高市と大して変わらないという意味で)今、高市首相でもある意味、別に構わない」のではないか。
 マスコミもこうした無法はきちんと批判すべきです。勿論産経の場合は批判の意図ではなく「よくやった、もっとやれ」でしょうから心底呆れます。

*1:これについては例えば、鎌田慧『死刑台からの生還』(2007年、岩波現代文庫

*2:これについては例えば、藤原聡、宮野健男『死刑捏造:松山事件・尊厳かけた戦いの末に』(2017年、筑摩書房

*3:これについては例えば、山平重樹『袴田事件・裁かれるのは我なり』(2014年、ちくま文庫)、浜田寿美男袴田事件の謎』(2020年、岩波書店)、青柳雄介『袴田事件』(2024年、文春新書)

*4:これについては例えば、田中伸尚『大逆事件』(2018年、岩波現代文庫)

*5:これについては例えば、防衛予算案、過去最大8.7兆円 敵基地攻撃能力・衛星設備、強化 増加分の財源不透明:朝日新聞防衛費8.7兆円を計上 11年連続で過去最大 25年度予算案 | 毎日新聞2025年度防衛予算案、最大の8.7兆円 トランプ政権で増額圧力も - 日本経済新聞防衛費、過去最大8.7兆円 自衛官なり手確保へ4097億円―予算:時事ドットコム(いずれも2024.12.27)、赤旗軍事費 初の8兆円超/25年度予算案 閣議決定/大企業優遇、国民生活は犠牲(2024.12.28)参照

*6:ラピダスのこと。これについては例えば、経産省 補正予算案で半導体産業支援に1兆5000億円余計上の方針 | NHK | 半導体(2024.11.27)、赤旗主張/巨額な半導体支援/政府丸抱え 際限ない税金投入(2024.12.14)参照

*7:一般に72時間経過すると生存確率が大幅に下がるとされる