小説、漫画、ドラマ、映画等で美化されることが多い検察や警察、国税庁(脱税摘発)等*1ならともかく、まずフィクションのネタにはならず、しかも「日本共産党を違法に監視してる右翼色の強い行政組織」公安調査庁*2を美化してるという時点で「嫌な予感」がしましたが「ここまで酷い」とは(呆)。
「中国(台湾問題など)やロシア(ウクライナ問題など)への悪口」なら予想の範囲内でしたが完全に「予想外」でした。
今回の「韓国編(?)」はまだ話が始まったばかりですが、韓国最大野党「共に民主党(但し漫画内では別名ですが)」を「内乱を画策する従北勢力(北朝鮮シンパ)*3」呼ばわりする
◆『陰謀論(あるいは戒厳令)、好き、好き、お前は何処の尹錫悦シンパじゃ?』
→石立鉄男の真似をする『ワカメ好き、好き、お前は何処のワカメじゃ?』の柳沢慎吾風に
◆お前はモロバレのデマをかっ飛ばす立花孝志かよ?。良かったな、日本国内で。韓国内でやったら名誉毀損で「共に民主党」に刑事告発、民事提訴されかねないぞ
◆どんだけ『共に民主党』嫌いなんだよ?、産経かよ?。尹錫悦みたいに「中国の介入で不正選挙ガー」「本当は『国民の力』が勝ってた」「『共に民主党』が政権復帰したら北朝鮮や中国の属国になる」とか漫画内で今後、言い出すのか?
◆産経みたいに『共に民主党』を反日呼ばわりし、今後漫画内で『反日政権が誕生したら困る』とか言い出すのか?
と言いたくなる呆れた設定。ナガテが「沖縄日当デマの弘兼憲史」みたいに「本人がウヨ」なのか、「担当編集がウヨ」で、本人は何も考えずに担当編集の言いなりに描いてるのか知りませんが全く酷いもんです。
「内乱(というか、独裁を狙った戒厳発動)をしたのはむしろ尹錫悦」なのに、よくもまあ現実とここまで乖離した無茶苦茶な漫画が描けたもんです。仮に「尹の戒厳発動前」にストーリーを作ってたとしても、戒厳発動後は「勿体ないと思ったとしても作った話を捨てる」のがまともな人間でしょうに。ナガテといい担当編集といい、編集長といい何処まで酷いのか?(まあ、尹の戒厳発動がなくても「事実に反する酷い話」ですが、発動があった今では「もっと酷い話」です)
まさかとは思いますが、今後「韓国大統領(尹錫悦がモデル?)」が英雄として描かれるのか?(呆)
小生的にはグランドジャンプ連載の「以下のマンガ」を愛読してるところですが、こんなアホ右翼マンガ「ハボウ*4の轍」を掲載する雑誌を購入し続けていいのか、悩ましいところです。
◆甲斐谷忍『カモのネギには毒がある:加茂教授の"人間"経済学講義』
大学教授(経済学者)の主人公・加茂が「経済学のフィールドワーク」を口実(?)に法の網を巧妙に逃れて悪事を働く「マルチ商法経営者」「最近話題の、風俗店とグルになって女性客をはめるホスト」などの悪人を、警察、検察、国税庁などの捜査機関、マスコミ、政治家等をうまく使い、合法的*5に懲らしめていく(社会的制裁を与える)勧善懲悪マンガ。「単純バカで恐縮」ですが、やはり「悪がのさばる漫画」よりは勧善懲悪の方が気分的によろしい。
◆クロマツテツロウ『ドラフトキング』
主人公のプロ野球スカウトが、他球団を出し抜いて「無名だが、秘めた力を持つ選手」をドラフト指名等で発掘していく野球漫画。現在は「独立リーグ&クラブチーム」編というかなりマイナーな設定(過去には「高校野球編」「大学野球編」「社会人野球編」といったもっとメジャーな話をやってますが)。実際はクラブチームから異例のドラフト指名、西武へ 24歳古賀輝希の挑戦 | 毎日新聞2024.11.7
今年のプロ野球ドラフト会議で西武から7位指名された千曲川硬式野球クラブ(長野県小諸市)の古賀輝希選手(24)が5日、指名あいさつを受けた。練習環境に恵まれないクラブチームからの指名は近年まれで、今年もクラブチームからは唯一の支配下指名。でも分かるように「高校」「大学」「社会人野球」「独立リーグ」はまだしも「クラブチームからのドラフト指名」などまずありませんが。
◆さおとめやぎ『夫婦のヒケツは晩酌です』
仲良し夫婦が毎回「美味しい酒と肴」で晩酌を楽しむ飲んべえ向けマンガ。今回は「サワラ*6のしゃぶしゃぶ」と「日本酒」。
小生はラズウェル細木『酒のほそ道』(週刊漫画ゴラク連載中)などその種の「飲んべえ向け漫画」はわりと好きです。
◆新田たつお『静かなるドン〜もうひとつの最終章〜』
1988~2013年まで、『週刊漫画サンデー』(実業之日本社、2013年に休刊)に連載されていた『静かなるドン』の最新作
◆原作:七海仁、漫画:月子『Shrink〜精神科医ヨワイ〜』
以前、拙記事愛情では依存症は治せない(追記あり) - bogus-simotukareのブログで好意的に取り上げました。NHKでドラマ化(Shrink - NHK参照)されたのでご存じの方も多いのでは?。精神医療版『ブラックジャック』というか、主人公の精神科医が「患者第一の好人物」として描かれてるところに好感が持てます。勿論、実際の精神医療は色々と難しい問題もあるでしょうが。
*1:他にややマイナーな存在として、たまにドラマ等で取り上げられる存在としては、薬物犯罪を摘発する「厚生労働省地方厚生局麻薬取締部(通称:マトリ)」がありますね。
*2:そもそも未だに「オウム残党は危険。『松本サリン事件(1994年)、地下鉄サリン事件(1995年)』のようなテロの恐れがある(詐欺宗教の疑いはあるが、麻原も死刑執行されたしどう見てもテロの恐れなどない。公安調査庁が監視する必要など無いのに無理矢理、仕事をでっち上げてる)」と強弁していることからみて、公安調査庁が「オウム監視以外もやってる(今回の漫画ネタのような外国対応)」と言い訳しようとも彼らの「事実上の主任務」は「オウム残党(アレフ、ひかりの輪(上祐史浩グループ))監視」でしょうが「ネタとして派手さや説得力が無い」と思ってるのか、オウム残党はこの漫画には出てきません。一方、今回「韓国ルーツのカルト宗教(北朝鮮ともつながりがある?)」として統一協会(但し、漫画内では別名ですが)が出てきました。
*3:「共に民主党」の与党時代(文在寅政権時代)に軍や警察の高官に任命された人物が、「国民の力」が与党となった今も更迭されずに、軍内、警察内に無視できない力を持ち、いざとなれば、「共に民主党」に呼応して軍や警察の「共に民主党」シンパが、政権転覆や尹錫悦暗殺をめざし「226事件(日本)」「朴正熙クーデター(韓国)」「ピノチェトクーデター(チリ)」的に蜂起することがあり得るという「それ、尹錫悦が戒厳発動の口実にしたデマそのまんまじゃん?。あるわけねえだろ、ふざけんな」「『最大野党・立民党に呼応して、立民シンパの自衛隊幹部が、自民打倒、石破首相暗殺のクーデターを起こす』並にありえねえだろ?」と言わざるを得ないトンデモ設定
*4:公安調査庁の設置根拠である「破防法(破壊活動防止法)」のこと
*5:「罠にはめる」ような「合法と言えるか、やや微妙な話」もありますが「違法殺害」などの「完全に違法な話」はなく、その点でも安心して読めます。
*6:一般に焼き魚、西京味噌を使った「西京焼き」、唐揚げ(竜田揚げ)で食べられるが、岡山県では鮮度の良いものを刺身やしゃぶしゃぶで食べる(サワラ - Wikipedia参照)