新潟少女監禁事件で大喜びした北朝鮮(R7.3.26)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
新潟少女監禁事件とは「事件が発覚した2000年以降に生まれた、あるいは2000年当時はまだ幼かった若い人(34歳以下)はご存じない」「2000年当時、事件を新聞、テレビ等でそれなりの年齢で見聞きした方(35歳以上)も忘れてる方が多い」でしょうが、荒木ら救う会が「北朝鮮拉致だ」と主張していた「新潟県三条市在住の少女(1990年11月の拉致当時9歳、2000年1月の事件発覚時点で19歳*1。なお、犯人自身は新潟県柏崎市在住で、少女も柏崎市の犯人の自宅に監禁)」が、「北朝鮮が拉致を認める小泉訪朝(2002年)」前の2000年(今から約25年前)に国内で拉致監禁されていたことが発覚(勿論、犯人は北朝鮮とは無関係)。
荒木ら救う会は面子を潰し、北朝鮮や朝鮮総連は「荒木ら救う会は信用できない」「我々(北朝鮮)は拉致などしてない」と非難した事件です。
とはいえ「政府の北朝鮮拉致認定はともかく、救う会の北朝鮮拉致認定は信用できない」「北朝鮮相手ならデマ飛ばしていいわけではない。救う会は不真面目にも程がある。ふざけてる」「本当に救う会は拉致を解決する気があるのか?。反共極右団体として、拉致を口実に日朝国交正常化を妨害したいだけではないのか?」と思った人間はいても「北朝鮮は拉致などしていない」と思った人間はあまりいなかったでしょうが。
この時、少女発見の報告を受けながら、新潟県警幹部(県警本部長など)がすぐに対応せず、あろうことか賭け麻雀(勿論、違法行為)をしていたため、非難を浴び、懲戒処分を受けたことでも有名な事件です。
本来、「認定が間違っていた、申し訳ない」と詫びるべき話で、「北朝鮮は嘘をついていた。2002年に結局拉致を認めた」と負け惜しみを言うのだから荒木には呆れて二の句が継げません。
荒木ら救う会がまともに拉致解決を考えてないことがモロバレです。いずれにせよ、こんな負け惜しみを、25年も経っても言う荒木にとってあの事件は「デタラメな認定をした荒木らの自業自得」とはいえ「屈辱的」だったのでしょう。
詳しくは新潟少女監禁事件 - Wikipediaを参照してください。なお、「新潟少女監禁事件」でググってみたのですが、もはや25年も前の事件のためか、「長期にわたる監禁(1990年11月~2000年1月の約9年2ヶ月)という異常性」「世論の批判を浴びた新潟県警の不祥事」で2000年当時は騒がれたこの事件も記事がヒットしませんでした。
ググったところ、
◆毎日新聞新潟支局『新潟少女監禁事件:空白の九年二ヵ月*2』(2000年、新人物往来社*3)
◆松田美智子*4『新潟少女監禁事件・密室の3364日*5』(2009年、朝日文庫)
と言う著書もあります。
その後も荒木は「特定失踪者認定した人間が国内で40人以上発見され、全て北朝鮮は無関係。ほとんどが自発的失踪で、北朝鮮拉致どころか犯罪ですらない」「犯罪である足立区女性教諭殺害事件(犯行自体は1978年*6、犯人の自白で、2002年の小泉訪朝後の2004年に発覚)も犯人は北朝鮮と無関係」という恥をさらしました。
なお、足立区女性教諭殺人事件は
1)「自白当時は当時の『殺人の訴追時効15年』が成立」しており、犯人が刑事処罰されなかったため、憤慨した遺族が「殺人など、死刑該当事件の訴追時効廃止運動」を起こし、実際に2010年に施行された改正刑訴法で廃止
2)遺族は2006年に民事訴訟を起こし、一審(2006年)は、遺体隠匿については「2004年の自白まで隠匿の事実が継続」していることを理由に、「除斥期間20年(除斥期間は消滅時効のような制度ですが上手く説明できないので説明は省略します)」を認めず、賠償請求を認めたが、殺人については1978年の殺人からカウントし「除斥期間20年」を認め、賠償請求を否定したが、二審(2008年)、最高裁(2009年)は「2004年の自白まで、遺族は殺害の事実を知らず、民事裁判を起こすことが事実上、不可能であること」を理由に2004年からカウントし、除斥期間の成立を否定。殺人についても賠償請求を容認。なお、その後、2020年に施行された改正民法で「20年の除斥期間」は「20年の消滅時効」に制度変更(上手く説明できないので法改正の説明は省略します)
ということで有名な事件です。
足立区女性教諭殺人事件についてはググってヒットした
足立区女性教諭殺害事件 - Wikipedia
朝日新聞『26年前の殺人で男が自首 特定失踪者名簿の女性』(2004.8.22)
TBSテレビ・報道の魂*7『姉の無念を思う*8』(2007.1.21放送)
足立区の女性教師(29)が夏休みに失踪…26年間手がかりゼロだった「元・未解決事件」が動き出した“驚きの展開” | 文春オンライン
を紹介しておきます。記事はいくつかヒットした物の、「遺体発見が2004年(今から約21年前)」という昔の事件だからかほとんど記事がヒットしませんでした。
【参考:新潟少女監禁事件】
新潟少女監禁事件の元受刑者は死亡していた 性犯罪事件で逮捕された「ミスター慶応」との接点(全文) | デイリー新潮2021年2月5日
2020年1月、新潟日報は「柏崎女性監禁事件 元受刑者が病死 2017年ごろ、出所後千葉で」の記事を掲載した。
まずは事件を振り返る。1990年、新潟県三条市で、元受刑囚は当時9歳だった少女を誘拐。柏崎市の自宅に連れ込み、2階の一室で監禁した。
元受刑囚の家庭内暴力に苦しんでいた母親が2000年、保健所などに相談。強制入院させるため職員らが自宅を訪れたところ、19歳になっていた被害者を発見した。
新潟県警は元受刑囚を逮捕。新潟地検が未成年者略取・逮捕監禁致傷罪などで起訴し、2003年に最高裁で懲役14年の実刑判決が確定した。
2015年の春、元受刑囚は52歳の時に刑期満了を迎えた。服役中に、彼の頼みの綱だった母親は亡くなっていた。
冒頭で紹介した新潟日報の記事には、《元受刑者は2015年ごろに刑務所を出た後、新潟県内には戻らず、千葉県内のアパートで1人で暮らしていた。定職には就いていなかった》とある。
千葉刑務所を出所した元受刑囚のその後は、どのようなものだったのか、千葉県警の関係者が声を潜めて言う。
「元受刑者は千葉県内の障害者福祉施設の世話になっていたのです。本名ではなく別の姓を名乗り、周囲はほとんど、あの新潟少女監禁男だとは気づいていませんでした。県内の精神病院にも行っていた模様で、最終的に生活保護で糊口を凌いでいたようです」
死亡の様子を、新潟日報は次のように報じている。
《2017年ごろに自室で倒れているのが発見された。検視などによって病死が確認されたという。病名は不明》
重大犯罪(拉致監禁)を犯した以上、刑務所入所で長期にわたり社会から隔離されたのは当然としても、2015年の出所後、わずか2年で孤独死し、2015年の春、元受刑囚は52歳(1963年生まれ?)ということは恐らく「享年54歳」とは何とも無残です。
母親が死去したことで周囲に支援する人間がいなかったことが大きいのでしょうが何とかならなかった物か。周囲の支えがあればこんな早死にはしなかったのではないか。
せめてもの救いは彼が自暴自棄から凶悪犯罪などに暴走しなかったことでしょう。
*1:現在だと恐らく44歳(1981年生まれ?)とかなりの年齢ですがどんな生活を送っていることやら。「長期の監禁」による「精神的ストレス」等がその後の人生に悪影響を及ぼしてなければいいのですが。
*2:1990年11月から2000年1月までの監禁期間のこと
*3:1952年に人物往来社として創業。1968年、新人物往来社に社名変更。2008年、中経出版の子会社となる。2013年4月に親会社の中経出版に吸収合併され解散。なお、中経出版も2013年10月1日に親会社のKADOKAWAに吸収合併され解散
*4:1949年生まれ。フリーライター。俳優・松田優作(1949~1989年)の元妻。金子信雄(1923~1995年)が主宰する劇団「新演劇人クラブ・マールイ」へ参加し、堀真弓の芸名で女優として活動し、TBSテレビ『ポーラテレビ小説』第7作『ひまわりの道』(1971年)などに出演。その後、1975年に芸能活動で知り合った俳優・松田優作と結婚し女優を引退。しかし、優作と女優・熊谷美由紀(1961年生まれ。後に優作と結婚し、松田美由紀。女優の熊谷真実(1960年生まれ)の妹。俳優の松田龍平(1983年生まれ)、松田翔太(1985年生まれ)の母)の不倫が原因で1981年に離婚。離婚後はシナリオライターを経て、フリーライターとして活動。著書『整形逃亡:松山ホステス殺人事件』(2000年、幻冬舎アウトロー文庫)、『越境者・松田優作』(2010年、新潮文庫)、『サムライ:評伝三船敏郎』(2015年、文春文庫)、『飢餓俳優・菅原文太伝』(2024年、新潮文庫)等
*5:1990年11月13日から2000年1月28日までの監禁期間のこと
*6:失踪時期自体は「政府認定拉致被害者の失踪時期(1978年の拉致被害者としては地村夫妻、蓮池夫妻、曽我母子など(政府認定の拉致被害者|外務省参照))」とかぶってるとは言え、荒木らはまともな根拠で特定失踪者認定したわけではないでしょう。
*7:TBSで2003年10月から2017年3月まで、日曜深夜(月曜未明)(毎月第1・第3日曜)に放送されていた報道番組(公式サイト報道の魂)。2017年4月より『JNNドキュメンタリー:ザ・フォーカス(公式サイトJNNドキュメンタリー ザ・フォーカス|TBSテレビ)』に改題。2021年4月より『ドキュメンタリー「解放区」(公式サイトドキュメンタリー「解放区」|TBSテレビ)』に改題(報道の魂 - Wikipedia参照)
*8:姉とは殺害された女性教諭のこと