「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2025年4/2日分:荒木和博の巻)

尹錫悦大統領解任で拉致問題への影響は【調査会NEWS3915】(R7.4.6)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 仮に尹錫悦更迭で「悪い影響がある」にしても「尹のした無法」を考えれば「更迭は当然」です。
 これは尹に限らない。仮に優れた政治家と評価するにせよ

ニクソン首相(1974年8月)
 ウォーターゲートでの辞任
田中首相(1974年12月)
 金脈疑惑での辞任
◆竹下首相(1989年)
 リクルート疑惑での辞任
◆細川首相(1994年)
 熊本県知事時代の佐川急便ヤミ献金疑惑での辞任

等の「不祥事辞任」は仕方が無かったでしょう。「辞めなければ首相、大統領として良い政治が出来たかも」として擁護は出来ない。
 但し、尹錫悦更迭で悪影響はないでしょう。
 悪影響があるとしたら
1)拉致問題解決について日本が尹政権に協力を依頼し
2)その結果、何らかの成果があった場合(しかし、今回の更迭でその成果が挫折しそうな場合)
のみですが、どう見てもそんなことはないでしょう。
 そもそも「北朝鮮は無条件で拉致被害者を帰せ(事実上、日朝交渉を否定)」の家族会、救う会に日本政府は忖度してるので、韓国等、外国に「北朝鮮との交渉で協力して欲しい」等と依頼はしてないでしょう。そして「日朝交渉のパイプ役」以外に韓国に拉致問題解決で出来ることがあるとも思えない。
 逆に今後も韓国等、外国に「北朝鮮との交渉で協力して欲しい」等と依頼はしないでしょうから、今後、誰が韓国大統領になろうと影響があるとも思えない。まあ、誰が韓国大統領になるにせよ、「日本から依頼されれば拒否はしない」でしょうが、問題は南北関係ですね。
 「金大中訪朝(2000年)」などで過去には融和的だった南北関係も、「尹錫悦政権(2022年5月10日~2025年4月4日)が北朝鮮に敵対的だったこと」などもあり、状況がかなり変わっています。
 但し、以前も別記事で書きましたが

(65)日本人拉致は「盲動分子がやった」言い訳は金大中の助言だった? 小泉との首脳会談で謝罪した真意とは… 金正日秘録(2/2ページ) - 産経ニュース
 金大中は4月、正日をなだめるために大統領統一外交安保特別補佐官の林東源(イム・ドンウォン)*1平壌に派遣する。
 林東源は、小泉からのメッセージも金正日に伝える。「拉致問題に進展があれば、国民を説得して関係改善を進める意思がある」との趣旨だったという。
 林は「日本人拉致は『過去に過激な盲動分子がやったことだ』という程度に認め、遺憾の意を表し、早期の帰還措置を取るのがよい」という「金大中の考え」を伝えて説得したとも回顧録で主張している。
 正日は「日本との話し合いを約束」したという。

と言う事実(韓国が小泉訪朝において協力)は過去にあります。この場合は「金大中政権でなければ小泉訪朝は成功しなかったかもしれない」といえるのではないか。
 但し、この話以外にそうした「韓国政府の拉致問題での協力」は残念ながらないでしょう。


5人を戻さなかったことで北朝鮮は…(R7.4.5)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 そんなことを今云々することに「今後の拉致被害者帰国」と言う意味で何の意味があるのかと心底呆れます。


「金正恩をどうにかしてしまったら」とよく言われます(R7.4.2)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro
 「どうにか」とは勿論(?)「暗殺」云々という話ですが「バカか?」と心底呆れます。
 まともな人間は例えば「ウクライナ戦争を終戦するためにプーチン(ロシア大統領)を(NATOウクライナが)暗殺」「ガザ戦争を終戦するためにネタニヤフ(イスラエル首相)を(ハマスやイランが)暗殺」とは言わない(例え、プーチンやネタニヤフに批判的でも)。
 これが「ICCプーチンやネタニヤフを逮捕(既に逮捕令状は発行)」「ネタニヤフを汚職で逮捕起訴→有罪判決で失脚(未だ逮捕起訴に至ってないが過去に何度も疑惑が浮上)」ならまだしも「暗殺=違法行為」です。かつ「相手のガードが堅い」だろうから暗殺の実現可能性も低い。
 大体、金正恩を暗殺して「日本にとって上手くいく」保証はどこにもない(これは恐らく、プーチンやネタニヤフの暗殺でも同じで「終戦する」とは限らないでしょう)。
 内戦が起これば目も当てられないし、過去の暗殺劇でも

大久保利通内務卿暗殺(1878年:紀尾井坂の変)
 伊藤博文*2山縣有朋*3が後継者となり、明治新政府は崩壊せず
◆韓国の朴正熙大統領暗殺(1979年)
 全斗煥が新たな独裁者として登場(全は1980~1988年まで大統領)。
◆エジプトのサダト大統領暗殺(1981年)
 ムバラク副大統領が大統領に就任。2011年に反政府運動で亡命に追い込まれるまで約30年間、大統領。

など「後継独裁者が出ただけで終わり」はいくらでもある。
 なお、今日のTBSラジオ森本毅郎スタンバイ」で指摘がありましたが、ネタニヤフについては

イスラエル警察、「カタールゲート」で首相顧問ら逮捕 ネタニヤフ氏は「政治迫害」と反発 - 産経ニュース
 中東カタールの政府と契約した企業から金銭を受け取った疑いで、イスラエルの警察当局は3月31日、ネタニヤフ首相の顧問ら2人を逮捕した。ネタニヤフ氏は同日、「政治的迫害」だと捜査を批判する声明を出した。ネタニヤフ氏は、捜査に加わる国内治安機関シンベト*4のバー長官の解任手続きを進めており、「捜査妨害が目的だ」として抗議デモも起きた。
 逮捕されたのはネタニヤフ氏の顧問のウリッヒ、元報道官のフェルドシュタインの両容疑者。イスラエルのメディアによると、2人はカタール政府と契約した企業を通じ、イスラエル国内でカタールのイメージ向上のための活動を行い、金銭を受領した疑いがもたれている。

と言う事態になっています。これを契機にネタニヤフには失脚して欲しいところです。彼の「対ハマス強行路線」には以前から「金銭疑惑や失政を、ハマスという敵を作ることでごまかそうとしている」と言う批判もありましたし。
 「安倍のモリカケ桜」について手を出せなかった日本の捜査当局(警察、検察)に比べ、イスラエル捜査当局は「やる気がある」ようです。

*1:金大中政権で大統領外交安保首席秘書官、統一相、国家情報院長、大統領統一外交安保特別補佐官を歴任。著書『南北首脳会談への道:林東源回顧録』(2008年、岩波書店

*2:工部卿、内務卿、宮内大臣、首相、枢密院議長、貴族院議長、韓国統監等を歴任。元老の一人

*3:陸軍卿、内務卿、第1次伊藤内閣内務相、首相、第2次伊藤内閣司法相、枢密院議長等を歴任。元老の一人

*4:日本語では「イスラエル公安庁(またはイスラエル総保安庁)」と訳される(イスラエル総保安庁 - Wikipedia参照)