台湾を実感する・下 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
台湾の人々の気持ちは、1620年、イギリスからアメリカにやってきたピルグリムファーザーズの子孫のようなものではないかということだ。自分たちが逃れた元の国は、まだ王制をとっていて、国民の声は政治に反映しない。けれども、新しい国は、国民が選挙で大統領をつくるのである。もう元の国の支配下に入ることはできない。この誇らしい国を捨てることはできない。命をかけて闘いとった国なのだ。
当時のアメリカ人も現在の台湾の人々もこんな共通の気持ちを持っていると思う。それを、元に戻れと求めることはできない。
明らかな「台湾独立論」への肩入れで心底呆れます。部外者「日本人」がここまで言うのは明らかに越権行為でしょう。
そもそも「事実上独立状態(但し、相手側は独立を認めていない。また、台湾同様に国連に加盟が認められておらず、国家承認している国がある一方で国家承認してない国も多い)」は国家承認を得た国連非加盟の国と地域の一覧 - Wikipediaで分かるように「台湾以外」にも「ロシアの傀儡ではないかと批判される沿ドニエストル共和国 (モルドバから独立宣言)、南オセチア共和国、アブハジア共和国(ジョージアから独立宣言) 」を除いても
◆モロッコからの独立を宣言した西サハラ
◆セルビアからの独立を宣言したコソボ
◆ソマリアからの独立を宣言したソマリランド、プントランド
→ソマリランド、プントランドについては、高野秀行*1が『謎の独立国家ソマリランド、そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア』(2017年、集英社文庫)という旅行記を書いている。
もありますが、松竹はこれらについても「独立」を云々するのか。といったらそこまで深い考えは「ただの反中国、親台湾の右翼分子」松竹にはないでしょうが。
なお、西サハラについては日本共産党の立場は以下の通りです。
笠井議員が西サハラ代表と懇談2013.4.25
日本共産党の笠井亮*2衆院議員*3・国際委員会副責任者は24日、衆院議員会館で西サハラのムロウド・サイド・アジア担当大臣の訪問を受け、懇談しました。旧スペイン領西サハラでは、モロッコの占領とたたかうポリサリオ戦線が1976年、サハラ・アラブ民主共和国の建国を宣言し、民族自決をめざしてきました。日本共産党は当時から西サハラの民族自決権を支持してきました。
なお、上記は松竹記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。賛同コメント以外掲載しない松竹には心底呆れます。
台湾を実感する・上 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
「物価高とか生活問題そっちのけで、また安保論かよ」と呆れますがそれはさておき。
松竹は「台湾侵攻の脅威ガー」を連呼しますがそれはないでしょう。
第一に中国は「台湾が独立宣言せず、現状維持に留まる限り、侵攻しない」としています。
従って「現状維持」なのに侵攻したら「嘘つき」と言う批判は免れませんし、
1)ウクライナ侵攻を理由とした「NATO諸国(英米仏独など)のロシア経済制裁」
2)天安門事件当時の「中国経済制裁」
のような「中国経済制裁」は免れません。そんなリスクを中国が犯すかどうか。
一方で台湾も「台湾独立宣言」という「中国侵攻のリスク」を犯さないでしょう。
第二に国民党やいわゆる外省人は「民進党」に対しては「中国に対してあまりにも敵対的すぎる。もっと融和的であるべきだ」として批判的です。しかし「現状維持」なのに侵攻したら、国民党や外省人もさすがに中国を批判するでしょう。これまたそんなリスクを中国が犯すかどうか。
いわゆる断交ドミノも「リスクを犯してまで侵攻できないから」でしょう。侵攻で片をつける気なら断交ドミノなどする必要が無い。
第三に今、中国は「関税問題」で米国と全面対決しています。そして、「中国について批判的な人士」でも関税問題では「中国の方に道理がある」と評価する人間も少なくない。
その状況下で「台湾侵攻」という無法をやったら「米国の中国攻撃」を正当化するネタを提供してるようなもんです。
「関税問題」で、「中国に有利な決着」が着くまでは、中国は台湾侵攻などしない(というより、できない)でしょう。
保守論壇を見ていれば分かることだが、2027年台湾有事説が振りまかれている。
今が2025年なので「2027年有事」といったら「たった2年」しかない。「ありえない」と言うのが私見です。
「今年中に侵攻が」では説得力が無いが、「あと10年以内」では「緊迫感に欠ける」ので「2年と言ってる」程度にすぎないでしょう。
2027年は習近平が国家主席として4期目を迎える
4期目を狙うだろうが、共産党内の反発も強まる。その反発を抑えるため、台湾で有事を煽って世論の求心力を高めるだろう。その延長線上に実際の武力衝突が生まれかねない。
「はあ?」ですね。
まず第一に「習氏が国家主席4期目に突入するかどうか」分からない。そんなことは習氏は一言も言ってない。
第二に「習は3期で退任する。そうなるとその後、彼の政治的立場がどうなるか分からない。大統領退任後、
1)光州事件が追及された韓国の全斗煥、盧泰愚
2)汚職が追及された韓国の李明博、フランスのサルコジ(例えば李明博元大統領、収賄で懲役17年確定 韓国最高裁 - 日本経済新聞*4(2020.10.29)、フランス サルコジ元大統領 禁錮1年の実刑判決が確定 | NHK | フランス(2024.12.19))等のように厳しい目に遭うかもしれない。だから3期目の内に、どんな手段を使ってでも台湾統一し、自らの地位を高めようとするだろう」ならまだ「理解できる」(但し俺個人は、3期で退任でも「台湾侵攻」と言う博打はしないと思いますが)
「4期目に突入する」のなら「4期目の内に台湾統一すればいい」でしょう。慌てて2027年に侵攻する必要が何処にあるのか。
仮に侵攻が失敗すれば「フォークランド侵攻が失敗して軍事政権が崩壊したアルゼンチン」のようにむしろ習政権が苦境に陥る可能性もある。
また、反発を抑えるため云々という松竹の主張は、習主席批判派が良く言う「ナンバー2である李強首相は習主席が浙江省党委員会書記だった頃(2002~2007年)の部下(当時は浙江省党委員会秘書長)。他の幹部連も習氏が主席を務める間(2013年に就任)に、習氏に近い人物で固められており、反対派が習氏打倒に動くことは無理」という主張と明らかに矛盾します。そういう状況で「反発を抑えるため台湾侵攻」なんてあるとは思えない。
また仮に反発を抑えるためであってもその場合に「経済成長や格差是正」「五輪や万博等のイベント開催」などではなく「台湾侵攻」というリスキーな手法をとる必要が何処にあるのか。
台湾人の複数の研究者の論考を出したいと思っているわけだ。
「反中国」松竹のことだから、「松竹の計画に協力する台湾人研究者が皆無で、結局、計画倒れ」に終わらず、本当にそんな本が出せたとしても「民進党に近い反中国の研究者」ばかりでまとめた本になるのでしょう。読む価値はなさそうです。
なお、上記は松竹記事に投稿しますが掲載拒否でしょう。賛同コメント以外掲載しない松竹には心底呆れます。
*1:著書『極楽タイ暮らし:「微笑みの国」のとんでもないヒミツ』(2000年、ワニ文庫)、『極楽アジア気まぐれ旅行』(2001年、ワニ文庫)、『巨流アマゾンを遡れ』、『幻獣ムベンベを追え』(以上、2003年、集英社文庫)、『ミャンマーの柳生一族』(2006年、集英社文庫)、『西南シルクロードは密林に消える』(2009年、講談社文庫)、『アジア未知動物紀行:ベトナム・奄美・アフガニスタン』(2013年、講談社文庫) 、『移民の宴:日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活』(2015年、講談社文庫)、『未来国家ブータン』(2016年、集英社文庫)、『謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア』(2017年、集英社文庫)、『間違う力』(2018年、角川新書)、『恋するソマリア』(2018年、集英社文庫)、『謎のアジア納豆:そして帰ってきた〈日本納豆〉』(2020年、新潮文庫)、『辺境メシ:ヤバそうだから食べてみた』(2020年、文春文庫)、『トルコ怪獣記』(2023年、河出文庫)等
*2:著書『政治は温暖化に何をすべきか』(2008年、新日本出版社)
*4:但し、李明博 - Wikipediaによれば『2022年12月28日、尹錫悦大統領から特別赦免を受けた。これにより、李は懲役17年のうち、残る15年の刑期が免除され、選挙権や被選挙権も回復した』そうです(これについては81歳の李明博元大統領、残りの刑期は免除 尹大統領が特別赦免:朝日新聞、韓国、李明博元大統領の特別赦免を決定…残り15年の刑期と未納の罰金を免除 : 読売新聞、韓国政府、李明博元大統領の恩赦決定 懲役刑を免除 - 日本経済新聞(2022.12.27)参照)。しかし、さすがに政治的復権はないと思いたいところです。