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フジ『ゲゲゲの鬼太郎・私の愛した歴代ゲゲゲ』第8回「妖怪アイドル!?アマビエ」
フジ『ゲゲゲの鬼太郎・私の愛した歴代ゲゲゲ』第7回「鏡じじい」(2025年5月18日放送) - bogus-simotukareのブログの続きです。今回は第5期の再放送(2007~2009年:この放送(第5期26話)自体は2007年の放送)。
セレクターは第5期で鬼太郎を演じた高山みなみ。
タイトルにも出てくる「ゲスト妖怪」アマビエ役は池澤春菜*1。
アマビエ - Wikipedia
2020年2月から3月にかけて、新型コロナウイルス感染症に関連して「新型コロナ退散の願いを込めた作品」としてアマビエが様々に創作物で表現される「アマビエチャレンジ」が広がりを見せた
とはいえ2007年当時はアマビエはそれほど有名ではないでしょう。
まずは俺の感想を書いておきます。
・冒頭、ぬらりひょん一味に襲撃される鬼太郎ファミリー。
ぬらりひょんが西洋妖怪バックベアードから借りた『皆殺しの矢』によって砂かけ婆が負傷する。
・その後、蒼坊主の紹介によって、妖怪横丁を訪ねるアマビエ。
アマビエ登場シーンで予言だけでなく「私を描けば疾病予防になる」というアマビエ発言*2もありましたが、アニメでは専ら「予言」に焦点が当たっていたし、当時は「疾病予防」云々は「何のことか分からない視聴者」が多かったでしょう(アニメ内では詳しい説明がない)。
・しばらくは「アマビエの無神経な予言」によって周囲が閉口する様が描かれる。
・『皆殺しの矢』の呪いによって暴走する砂かけ婆。
鬼太郎の「髪の毛針」や「リモコン下駄」も効かず、対応に苦しむ鬼太郎だが、「水を使えば解決する」というアマビエの予言から『水の中なら、お婆にとりついた呪いの念も、息が出来ずにお婆から離れるのではないか。離れたところを攻撃しよう』と思いつき*3、砂かけ婆を川の中に放り込んで、彼女から離れた呪いの念を、鬼太郎が体内に飲み込んだ上*4で唾液で固めることで退治に成功する。
・3期では、「大物ぶってるが、本当に大物なのか?」という感じで、割とユーモラスに描かれていた感がある『妖怪の総大将』を自称する大物妖怪*5『ぬらりひょん』ですが5期ではかなり「シリアスな怖いキャラ(実際に大物感がある)」の性格が強い気がします。
なお、第3期、第5期とも、ぬらりひょん役は青野武氏。従って3期の演技はフジテレビ『ちびまる子ちゃん』(1995~2010年)で演じたさくら友蔵のようなユーモラスさが強い一方、5期は日本テレビ『宇宙戦艦ヤマト』(1974~1975年、真田志郎)、フジテレビ『ドラゴンボール』(1986~1989年、ピッコロ大魔王)のようなシリアスさが強い気がします。3期と5期を見比べてみるのも面白いかもしれない。
なお、まだ6月の放送についての予告はありません。6月の予告があれば、「今後執筆予定の第9回の記事」に併せて記載します。
しかし「歴代ゲゲゲ」ていつまで放送予定なんでしょうか?(4~6月まで?)。「歴代ゲゲゲ」終了後がどうなるか(今後もアニメ枠かどうか?)も気になるところです。
そういえば今気づきましたが、
【セレクター】
◆第1回「男!一反もめん」
『ゲゲゲの鬼太郎・私の愛した歴代ゲゲゲ』のOP曲担当のAdo
→一方でED曲担当の氷川きよしは未だセレクターではないですが今後セレクターとして登場するのかどうか?
◆第2回「おばけナイター」(1期)
1期、2期鬼太郎で、6期目玉おやじの野沢雅子
◆第3回「たんたん坊の妖怪城」(6期)
6期鬼太郎で、劇場版アニメ『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(2023年公開)では「鬼太郎の母」だった沢城みゆき
◆第4回「ざしきわらしと笠地蔵」
NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で水木しげるの妻を演じた松下奈緒
→水木しげるを演じた向井理は今後セレクターになるのかどうか?
◆第5回「ニセ鬼太郎現る!!」、第8回「妖怪アイドル!?アマビエ」(いずれも5期)
5期鬼太郎の高山みなみ
◆第6回「白粉婆とのっぺらぼう」(4期)
4期鬼太郎の松岡洋子
◆第7回「鏡じじい」
実写映画『ゲゲゲの鬼太郎』(2007年)、『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』(2008年)で主役の鬼太郎を演じたウエンツ瑛士
→ウエンツ以外にも実写版俳優(例えば『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』(2008年)で蛇骨婆を演じ、4期鬼太郎の第57話「吸血鬼エリート!」(1997年)で吸血鬼エリートを演じた佐野史郎など)が今後セレクターとして登場するのかどうかも気になるところです。
で未だ、3期鬼太郎の戸田恵子はセレクターじゃないんですよね。今後セレクターとして登場するのかどうか?
また、「鬼太郎以外の声優」、例えば「5期鬼太郎の蒼坊主、6期鬼太郎のねずみ男で、劇場版アニメ『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(2023年公開)にも『龍賀家の下働きの少年(後の『ねずみ男』と言う設定)』として登場した古川登志夫」などが今後セレクターとして登場するのかどうかも気になるところです。
参考
えるぷ
第五期で初登場した当時全く知名度がなかったアマビエがコロナ禍でこんなに有名になるとは、放送当時思わなかった
mayumi
その後ほんとにアイドルみたいにもてはやされる時代になるとはアマビエも思うまい
高木燕一郎二世
高山さんがこの回を選んでくれたのが本当に嬉しい。
アマビエとおばば*6の擬似親子みたいな関係が凄く好きだし、(ボーガス注:かわうそ、小豆洗いなど)妖怪長屋のメンバー、ぬらりひょん一味にバックベアード 、蒼兄さん*7まで登場する5期オールスターみたいな回だし、後、(ボーガス注:ろくろ首が思いを寄せる)鷲尾さんも(ボーガス注:ろくろ首が大事に持ってる)写真だけだけど出る
マオ🌱🫧🌙
アマビエとカワウソのいいところは、アマビエはアゴで使ってるつもりでもカワウソが「付き合ってやってる」感なのがいいよね。甘やかしてあげてる。
雨麦
やっぱ5期良すぎる〜!!カワウソとアマビエのコンビ感、アマビエとおばばの親子感素敵
おこめ
おばば、その通りや!
アマビエ*8は本当のことしか言ってないんだろうけど、そういう問題じゃないんだ!
めっちゃ子どもの為になる話だな!
アマビエ - Wikipedia
アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」(第5期)では、予知能力があるが、その内容の大半は対処する間も無いほどすぐに起こる出来事の予言か、どうでもよい出来事の予言で、ほとんどは役に立たない。
今日はアマビエが登場する回でした | taana-chuuのブログ
ぬらりひょんが鬼太郎たちと戦っている最中、蛇骨婆は屋上から「皆殺しの矢」で鬼太郎を狙っていました。それに気付いた砂かけばばあは、矢を鬼太郎からそらす代わりに腕に傷を負ってしまいます。
ぬらりひょんは一時的にバックベアードと手を組む事にして、「皆殺しの矢」を譲り受けていたのです。鬼太郎たちが去った後、地面に刺さった矢は消滅しました。
妖怪横丁に戻った鬼太郎たちはアマビエと出会います。アマビエは蒼坊主に紹介され、やって来たのです。鬼太郎と目玉おやじは、蒼坊主の手紙を読んでいました。蒼坊主は世間知らずのアマビエをそのままにしておくのは良くないと思い、妖怪横丁によこしたのです。
砂かけばばあはアマビエの面倒を見てやることにして妖怪長屋に住まわせますが、アマビエの傍若無人な言動と予言に、妖怪横丁のみんなは振り回されてしまいます。
その様子を見たねずみ男は、アマビエの事について鬼太郎と一反もめんに話し合います。ねずみ男から話を聞いた目玉おやじは、アマビエには家族も仲間もなく、神に近いと言われる孤独な妖怪なので、寂しさの裏返しでそういう行動を取るのではないかと鬼太郎に話します。
砂かけばばあは長屋のみんなに迷惑をかけたアマビエを叱っていますが、(中略)アマビエは砂かけばばあが自分の事を思って叱ってくれる気持ちに温かいものを感じます。しかし、アマビエが「砂かけばばあが怪物になって長屋を壊す」と予言してしまったため、アマビエは怒った長屋のみんなに非難され、泣いて逃げ出してしまいました。
アマビエを探す砂かけばばあの身体に突如異変が起こります。
「皆殺しの矢」は西洋妖怪の呪いのアイテムで、傷を受けたものは悪霊に取り付かれ、その能力を暴走させてしまうのです。
鬼太郎は髪の毛針やリモコン下駄で砂かけばばあを反撃するも弾かれ、砂かけばばあの触れたものは、全て灰となってしまうその力に鬼太郎も手を出せません。かわうそは川に隠れていたアマビエに、砂かけばばあを救うための予言を聞かせてくれと頼みます。アマビエは水で砂かけばばあが救えるという予言を閃かせました。
鬼太郎は水で濡らした霊毛ちゃんちゃんこで、砂かけばばあを包んで水中に落とし、悪霊と切り離すことに成功します!悪霊は水と一緒に鬼太郎に飲み込まれます。悪霊は鬼太郎の唾液で固められ、そして鬼太郎に踏み潰されて滅びました。
みんなに受け入れられたアマビエは、元通りになった妖怪長屋で砂かけばばあと母娘のように暮らす事になったのでした。
ゲゲゲの鬼太郎(5期)26話「妖怪アイドル!?アマビエ」感想: 戯言人Blog2007.10.8
今回は新しく妖怪横丁にやってきた妖怪アマビエを中心として、横丁に住む妖怪たちの絆の強さ、そしてそんな中にアマビエが新しい住人として仲間入りするまでを描いていた。
個人的には(ボーガス注:アマビエが周囲を振り回してる様について)町の路地裏で会話している鬼太郎とねずみ男の描写が良かった。物語には深く絡まない、あってもなくてもどうでもいいシーンなのだが、2人の完全に気を許しあった仲をさりげなく描いていたと思う。
メインゲストのアマビエは可愛い姿と声にもかかわらず、変に年寄りくさい言葉遣いをしたり、どこまでも奔放な言動・行動を取ったりと、初登場時から強烈な個性を発揮。演じる池澤春菜嬢の演技もあって、初回にしてレギュラーメンバーを食ってしまうほどの存在感をアピールしていた。
私の愛した歴代ゲゲゲ第8回「妖怪アイドル!? アマビエ」感想|みんなの森-徒然安芸日記-
元になった原作はなし。アニメオリジナルのエピソードです。
アマビエ自体は水木先生が妖怪図鑑や画報系で描かれていますが、鬼太郎に登場したのは5期が初(今のところ5期のみ)ですね。
余談ですが、水木先生の日本妖怪大全の初版(再版で修正されてるかは未確認)にて、アマビエの名前や文章が一貫して「アマエビ」表記になってるんですよね~(苦笑)
なので、素で間違えて覚えていた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
冒頭から始まる鬼太郎ファミリーVSぬらりひょん一家の激しいバトル。
個人的に5期の好きなところの一つが、今までありそうでなかった敵対勢力の妖怪たちのレギュラー化です。
ぬらりひょんと朱の盆は、3期以降シリーズを通しての敵役としてレギュラー化しましたが、5期では鬼太郎ファミリーに匹敵するぬらりひょん一家の面々が登場。
そして今回は西洋妖怪の首領・ベアードとも一時的に手を組んで鬼太郎を狙います。
ベアード率いる西洋妖怪軍団やチーの中国妖怪軍団、そして南方妖怪軍団など、数エピソードで退場するのは勿体ないキャラばかりですしね。
この辺はシリーズ構成の三条さんの流石なところです。
5期は鬼太郎で正しく少年漫画(というかジャンプ漫画)をやったシリーズではないかと考えています。
この敵妖怪勢力のレギュラー化はすごくワクワクしましたね~。
惜しむらくは、(ボーガス注:視聴率低迷が理由か、番組打ち切りで)5期のストーリーが途中で終わってしまったため、各勢力との決着が描かれていないこと。
ぬらりひょんは当然として、妖怪城もまだ何かありそうでしたし、ベアードたちも何かを進めていたり、チーに至っては九尾の正体すらまだ出てないですからね~。
この当時は、サザエさんやドラえもんのように、鬼太郎をずっと放送を続けていけるコンテンツにしようという試みもあったらしく、そのため長期シリーズ化できる設定がいろいろ考えられていたようです。
それはぜひ観てみたかったですが、もしそうなっていたら6期やゲ謎*9はまた違う形になっていたかもしれませんね。
地獄の鍵を使用した、鬼太郎の地獄究極奥義もまだ6つ残ってるうえ(血の池地獄の力は先に初代ドラキュラ伯爵が使いましたが、あれは先に敵に力を使われるとどうなるかを見せた展開で、鬼太郎が使う時はまた別の形になる予定だったようです)、全ての奥義を会得した上で四十七士と力を合わせて放てる頂点の奥義(劇場版*10の「烈闘星覇」とはまた別)が用意されていたようです。
本当はアニメで観れるのが一番ですが、(ボーガス注:アニメの視聴率が取れない現在では)なかなか難しいでしょうし、せめてまずは小説などでもいいので、本来5期が辿るはずだったストーリーを見せてもらいたいという気持ちはあります。
いつまでも待っております!
すみません、話がアマビエから逸れてしまったのでそろそろ戻りましょう(^^;
横丁に戻った鬼太郎たちを待っていたのは、蒼坊主の紹介で横丁にやって来たアマビエ。
わがまま放題な上、予言もありがたくないものばかりときては煙たがられるのもやむを得ません(苦笑
そんな中アマビエに真摯に向き合う砂かけ婆。
妖怪長屋の住人たちも、普段はいろいろあっても、皆おばばを慕ってるのがわかるところがいいですね。
元に戻ったおばばとアマビエが抱き合うのを、水を吸い込んで大きく丸くなった体のまま、笑顔で浮上していく鬼太郎に妙にじわじわ来るものが(笑
かくして、無事妖怪長屋に住むことになったアマビエ。
本当は寂しがりやだったアマビエと、孫のように接する砂かけ婆がほっこりするラストでした。
アマビエ
2年目では鬼太郎を助けて日本を守る、妖怪四十七士の熊本県代表として覚醒しました。
最初はネコ娘と鬼太郎を巡るライバル関係になるかと思いきや、かわうそとのコンビが見てて楽しいんですよね~。
かわうそは家来みたいに扱き使われるので、ちょっと気の毒でもありますが(苦笑
アマビエは横丁メンバーの中でもかなり出番は多い方で、メインの活躍も結構ありますね。
(ボーガス注:第5期62話の)くびれ鬼や(ボーガス注:第5期82話の)赤舌の回はアマビエメインでも好きな話です。
ゲゲゲの鬼太郎(5期)第26話「妖怪アイドル!? アマビエ」視聴 - タリホーです。2023.10.30
アニメでは神聖な予言獣という感じではなくポップなアイドルキャラとして登場。(ボーガス注:第5期第17話『さすらいの蒼坊主』に登城した)蒼坊主の紹介によって妖怪横丁を訪れ、後に準レギュラーとして横丁メンバーと共に活躍することとなった。特にかわうそとは水の妖怪として馬が合ったのか、夫婦漫才的な関係性を築き、お転婆なアマビエをかわうそが突っ込むというのが基本パターンとなっている。
今回の物語では予言獣であるアマビエが人間や妖怪から無用の長物扱いされており、個人的には「よくそこに着目したな!」と脚本の三条陸氏に関心した次第である。
現代は科学技術の発達により、天気や政治・経済といったあらゆる分野で(ボーガス注:昔に比べればある程度の)予報・予測が立てられるようになっている。流石に地震や疫病までは事前に予測を立てて防ぐことは出来ないにせよ、昔に比べたら対策の余地や選択肢がかなり増えたということは間違いない。そんな時代だから昔みたいに予言獣という怪異の出る幕がなくなる*11のも当然で、人間から必要とされなくなった予言獣の孤独を描いているのが私は流石だなと思ったのだ。
今回の物語は無用の長物として扱われていたアマビエが、砂かけ婆によって「本当に読むべきは相手の運命ではなく相手の気持ち」だということを教えられた回だった*12と、そうまとめることが出来る話だったと思う。
予言獣の孤独ですが、「ポップなアイドルキャラ(キャラデザインがそうだし、池沢氏の声もそんなイメージを助長)」という描き方からして、そこまで深い話(?)ではなく「ドラえもんの秘密道具(予知関係では「あらかじめアンテナ」「さいなん報知器」「予知夢アメ」)が予知の場合だと、詳しい予知ではなく、中途半端な予知なので、思ったほど役に立たない」的なコミカルな話ではないかと思いますが。
実際、予言獣といっても、いつでも予言できるわけではなく、アニメにおいては「アマビエがひらめいたとき」にしか予言できず、以下の通り、その予言も必ずしも、「わかりやすい明確なもの」ではありません。恐らくアマビエ自身も「予言内容の詳細までは分からない」という設定なのでしょう。
【1】5期第21話『首ったけ?妖怪恋物語』で大学生・鷲尾誠と知り合い、彼に恋愛感情を抱くろくろ首に「鷲尾との今後の進展」を聞かれるが「ひらめくこと」ができず「わからない」と答える
→しかし「妖怪と人間の恋愛が上手くいくと思えない」と無神経な意見(これはアマビエの個人的な感想に過ぎず、予言ではありません)を述べ、ろくろ首を憤慨させる。
「無神経な意見」を述べてる点から見て「分からない」は本当に分からないのでしょうし、「実際は予言できたが、『恋愛が上手くいきそうにない』という不幸な予言なので、ろくろ首に配慮して『分からない』と言った」という可能性がないことを「制作側が示すため」の描写ではあるでしょう。
【2】「頼まれてもいない」のに予言をし、その予言が「失敗でアルバイト先をすぐに首になるだろう(猫娘)」など「聞きたくないような不幸な予言」ばかりであることを砂かけ婆(お婆)に「相手に無神経だ」と叱られた直後、「(バックベアードの『皆殺しの矢』の呪いによって)お婆は怪物になって、妖怪長屋を壊す」と予言したが、詳しい説明が出来なかった*13ため、(その後、砂かけ婆が『皆殺しの矢』の呪いで暴走したことで予言が事実と分かるが、それまでは)「叱られたことに逆ギレしてありもしないことを言った」「お婆に失礼だ」等と長屋の住人(猫娘、かわうそなど)に非難される
→但し、砂かけ婆自身は「無神経だが、嘘をつく子ではない」とアマビエを評価しており、予言についても「嘘扱いはせず」特に怒ってはいない描写。むしろ、その場を逃げ出したアマビエを必死に探している。
なお、叱られたアマビエが(周囲の妖怪には分からない、視聴者にしか分からない「内心の声」と言う設定ですが)、叱られたことに憤慨するどころか「お婆に親身に叱ってもらって有り難い」と言う趣旨のことを思うのは「叱られたことに逆ギレしてありもしないことを言った」という可能性がないこと(むしろ、砂かけを愛するあまり、恐ろしい予言を自分一人で抱え込むことが出来ず、その場のTPOをわきまえず思わず口にしてしまったこと)を、その場で分かりやすく視聴者に伝えるための方策ではあるでしょう。
個人的には「内心の声」と言う手法は「登場人物の思いを伝える楽な手法」として「安易に流れる恐れがあると思う」ので、あまり評価しないのですが今回は「やむを得ないかな」とは思います(一方で「砂かけのアマビエへの思い」については「内心の声」と言った手法は回避されています)。
【追記その1】
コメント欄で反論がありましたので、俺なりに応答しましたが、「上手く応答できてなかった点」があったので、こちらにも書いておきます。
勿論、今回のアマビエのエピソードの脚本を担当した三条陸氏がそんな深い意図・社会背景をこの物語に込めたと本気で信じてはいません。なので、今回のエピソードを単にコミカルな話と評価したbogus-simotukareさんの感想・意見をムキになって否定するつもりはありませんが、私は5期は全体的に子供向けのテイストとだと感じており、中には大人が見るにはちょっと…と感じるエピソードも少なからずあります。でもだからこそ私は鬼太郎のファンとして一見子供向けに見えるエピソードでも見方を変えたり深読みしてみれば大人でも楽しめる要素があるのではないかと思って色々自分なりの考えを(専門的な知識をまじえつつ)述べているのです。
正直言うとアマビエの予言の能力という点だけで私の意見を否定するのはちょっとどうかと思います。それに私が言ってる「無用の長物となった予言獣」というのは何もアマビエだけでなくアマビコや神社姫・件(くだん)といった他の予言獣も含めての話で、今はそういった予言獣が出現し語られるだけの社会的背景を満たしていないということを述べているのです。そういったアニメから派生した話をしているのに、アニメの情報だけを挙げて意見を否定されたので、率直に言って不愉快でしたね。
青字部分と赤字部分が明らかに矛盾してるように思いますね。
そもそも「勿論、今回のアマビエのエピソードの脚本を担当した三条陸氏がそんな深い意図・社会背景をこの物語に込めたと本気で信じてはいません」なら何で「そのような意図で三条氏が脚本を書いた」と誤読されるような文章を書くのか?(恐らくは「一見子供向けに見えるエピソードでも見方を変えたり深読みしてみれば大人でも楽しめる要素があるのではないか」ということなのでしょうが、あの書きぶりでは「三条氏の意図がそうだ」としか読めないと思います)
「アニメ脚本の意図」とは別途、アニメを見て感じたこととして「無用の長物となった予言獣」について論じればいい話でしょう*14。
ついでに言えば、小生自身は無理に「大人向け要素」を探し出す必要も無いと思います。また、「無用の長物となった予言獣」云々という読み方をしないとあのアニメを「大人では楽しめない」とは思いません。
やや「描き方がベタ(類型的)な人情物」とはいえ、「自分勝手に生きてきた人間が、自分のことを親身になって叱ってくれる人間を慕う」という今回の「アマビエと砂かけ婆」の「疑似親子関係」とでも言うべき関係は「子ども向けアニメ」ではない「大人向けのドラマ(人情時代劇や昔のホームドラマが典型的でしょうが)」等にも出てくる話ですし。むしろあの作品のメインは「アマビエと砂かけ婆」の「疑似親子関係」ではないか。
【追記その2】
ゲゲゲの鬼太郎(5期)第26話「妖怪アイドル!? アマビエ」視聴 - タリホーです。
アマビエと砂かけ婆が疑似親子的関係を結んだことは言わなくても見れば一目瞭然ですし大抵の人が抱く感想だと思うので、私の方のレビューではそんなわかりきったことを書くよりも、予言獣が歴史上どのように描かれ人々から注目されていたのか、そして現代で予言獣があまり出る幕がないということを描いている点に注目してレビューをしたという話です。
まあ確かに「見た人間にとっては分かりきった話」ではあるでしょうが、とはいえ「あの話のメイン」はそこだと思うし、「見た人間」だけが記事を読むわけでもないし、「わかりきってるから触れないで、むしろ気づきづらいマイナーな部分に触れる」という価値観では俺はないと言うことですね。
まあ、「予言獣の孤独」については俺個人は「気づきづらい」以前に「全く気づいていません」が。
またこれは価値観の問題でしかないですが、既に上に書いていますが「大人向け要素」というなら「疑似親子的関係」も十分「大人向け要素」ではないかと個人的には思います。
てっきり私は(bogus-simotukare さんは)こういうマニアックな妖怪の話に興味があり、それをまじえた感想に関心があるから度々私の記事を引用してくださっているとばかり思っていた
いや失礼ながらそういうことはなくて、Xやブログなどのいろいろな「俺的に興味深い意見」を紹介してるに過ぎません。
今のところタリホーです。以外では、「歴代ゲゲゲ」を毎回レビューしてるのは、俺の観測範囲ではtaana-chuuのブログ(まあこちらのブログは感想と言うよりは簡単な要約紹介ですが*15)とみんなの森-徒然安芸日記-しかない*16から、この二つのブログの紹介が多くなってるに過ぎません。
そしてこの三つのブログについて、俺的に「価値に違いがある」かと言えば、そんなことはありません。
taana-chuuのブログはタリホーです。、みんなの森-徒然安芸日記-と違い「オリジナルな分析」に欠ける反面、一方で「あらすじ全てを必ずしも説明してるわけではない」タリホーです。、みんなの森-徒然安芸日記-と違い、毎回「あらすじの概要」を全て説明していると言う利点もあります。
アマビエ自身自分のことをアイドルだと思っている誇大妄想な一面があるので、私が根拠とした「昔はねぇ…殿様やお姫様がよく予言を聴きにきたり、健康祈願のためにアタイを絵に描いたりしてくれたもんさ」というアマビエの発言をそこまで重要視せず、私の意見を否定したとそう判断しました。
まあ、そうですね。
こうしたアマビエの主張がどこまで客観的なのかは少なくとも「あのアニメ」を見る限りでは分からないと思います。
確か、「昔の再現映像」が出る*17わけでもなく、アマビエの単なるぼやきとして簡単に処理されてましたし。
なお、俺のアマビエ評価はあくまでも「あのアニメ(5期26話)の描写から理解したこと」に限定されています。
【1】26話以降のアマビエの「5期鬼太郎での描写(そもそも残念ながら見てないのですが)」や【2】アマビエについての一般的な知識は考慮してないことをお断りしておきます。
*1:1975年生まれ。2017年、SFエッセイ集『SFのSは、ステキのS』(2016年、早川書房)で星雲賞ノンフィクション部門を受賞。2020年には日本SF作家クラブ会長に就任(2022年まで務めた)。声優だけでなく、SFを中心としたエッセイでも活躍。小説家の池澤夏樹(1945年生まれ)は父。小説家、詩人の福永武彦(1918~1979年)は祖父。詩人の原條あき子(1923~2003年:1950年に福永と離婚し、池澤喬と再婚)は祖母(池澤春菜 - Wikipedia参照)
*2:但しそれを聞いた子ども達は「今健康だし、絵を描くのは面倒くさい」と発言し、何もしないので、アマビエを憤慨させます。
*3:これはアマビエの予言から、鬼太郎が発想したことであり、アマビエ自身が鬼太郎にそうするようにアドバイスしたわけではない。
*4:鬼太郎のパワーが呪いの念を上回ったのか、水中で飲み込んだため、「水中では、呪いの念が思うように動けなかった」のか、理由はともかく、呪いの念は「飲み込んだ鬼太郎」を砂かけ婆のようには乗っ取ることが出来ません
*5:但し、原作漫画やアニメ第1期(第1期第10話『妖怪大戦争(前編)』、第11話『妖怪大戦争(後編)』)でも「西洋妖怪の総大将」として描かれていたバックベアード(バックベアード - Wikipedia参照)と違い、ぬらりひょんが大物妖怪として描かれるのはアニメの3期鬼太郎(1985~1988年)以降であり、原作漫画やアニメの1期(1968~1969年)、2期(1971~1972年:そもそも2期ではぬらりひょん自体が登場しない)ではぬらりひょんはそのようには描かれていない。3期以降の4期、5期、6期でもぬらりひょんは『妖怪の総大将』を自称する大物妖怪として描かれており、3期で形成された「ぬらりひょん」イメージが4期以降でも、そのまま引き継がれている(ぬらりひょん (ゲゲゲの鬼太郎) - Wikipedia参照)
*7:蒼坊主のこと
*10:劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!! - Wikipediaのこと
*11:アニメにおいては「アマビエがひらめいたとき」にしか予言できず、その予言も必ずしも、「わかりやすい明確なもの」ではありませんので「時代の変化」でアマビエの予言能力が「無用の長物になった」として描かれてるとはとても言えないでしょう。
*12:まあ、そう深読みすれば「できるのかもしれない」ですけどね。俺個人は、そのようには思わず、アマビエが「自分を本気で叱ってくれる母親的存在」として砂かけ婆を慕ってる回(そしてそんなアマビエを砂かけ婆も実の娘のように思ってる回)とは思いました。
*13:「皆殺しの矢が原因」など詳細まではアマビエも分からないと言うことでしょう。
*14:【追記】なお、この点についてはその後『私の意見を三条氏の意図と誤解するような書き方をしているのも確かにそうですね。作中で予言獣の扱いがこのように描かれていたからと言って、脚本家の三条氏にそういう知識があったかどうか、また予言獣の孤独を描くという意図がこのエピソードにあったかどうかは三条氏のインタビュー記事を見た訳でもないので、その点に関しては私の主観で筆が暴走したことを認めましょう。』と言う追記コメントをゲゲゲの鬼太郎(5期)第26話「妖怪アイドル!? アマビエ」視聴 - タリホーです。で頂いています。
*15:とはいえ俺的には「要約紹介だから価値が低い」とは別に思っていません
*16:俺が気づかないだけで他にも「毎回レビューしてるブログ」はあるかもしれませんが。
*17:まあ再現映像が出ても、アマビエの主観なので何処まで信用できるかという問題はありますが