今日の中国ニュース(2024年7月1日分)

リベラル21 習近平政権が揺らいでいるという噂をどう考えるか(阿部治平)

 中国共産党の権力そのものである中央軍事委員会7人のメンバーのうち3人までが失脚していることをもって習政権の揺らぎとするものであった。たしかに同委員の国防部長・李尚福は23年に解任、ついで習近平*1が抜擢した苗華や何衛東*2収賄容疑などで失脚したと伝えられている。
 だが、独裁者の周辺人物が失脚するのはしばしば起こる。

 別に話を独裁者に限る必要は無く「最高権力者(首相、大統領)」等でいいと思いますが、指摘自体はその通りです。
 トップだから何でも出来るわけではない。側近でもあまり無茶苦茶なことをすれば「かばいきれない」ということは当然あり得ます。
 恐らく汚職は事実であり、習氏がかばいきれなかったのではないか。「文革での劉少奇国家主席失脚(毛沢東が実行)」「天安門事件後の趙紫陽*3総書記失脚(鄧小平が実行)」等のように、習氏が積極的に失脚させたわけではないでしょう。一方で「習氏もかばいきれない」ものの、「側近の汚職」を理由に「打倒習近平」を起こすだけの力は習氏「反対派」にもないのでしょう。

 2022年10月の20回党大会前の「北戴河会議」では、習近平が前例どおり(ボーガス注:2012年に就任した)総書記を2期10年で引退するか、それとも異例の3期目も続けるかが議論されたらしい。ところが、それまでの10年間に一身に権力を集中した習近平は「やめるものか」と押し通したといわれている。そしてご覧の通り、党総書記と中央軍事委員会主席*4として3期継続が実現した。
 当然、この8月の「北戴河会議」では、習近平の「第4期」を認めるか否かで揉めるだろう。習近平毛沢東同様の終身指導者をめざしているならば(その可能性は高い)、病気ではない限り4期目も「やめるものか」で押し通すだろう。

 反「習近平」の阿部とリベラル21らしいですが、「おいおい(呆)」ですね。現時点において「習氏」が4期目を目指してるかどうかは分からないでしょう。
 確かに「後継候補」は今のところ明確になってはいませんが、だからといって「後継に地位を譲らない」かどうかは何とも言えないでしょう。
 ましてや「終身国家主席(党総書記)」を目指してるか(俺はそんなものは目指してないと思いますが)はもっと分からない。

 いまのところ、習近平の政治基盤は揺らいではいない。確たる証拠に裏打ちされない(ボーガス注:反習近平の立場にある日本人右翼分子の)希望的観測に基づく話は、私には信じられないのである。

 この点は俺も同感ですね。習氏が3期で退任する場合でも「後継」は彼の意向が反映されるでしょう。
 なお、上記は阿部記事に投稿しますがおそらく「いつものように掲載拒否」でしょう。自称「リベラル」が聞いて呆れます。


リベラル21 ダライ・ラマの「輪廻転生制度」を続けるとのことだが(阿部治平)

 ダライ・ラマは、後継者選出については「輪廻転生制度をやめる」 「ダライ・ラマは自分で終りにしたい」と発言したこともあったが、亡命政府やインド在住のチベット人など周辺に押されてこの制度を存続することにしたのだろう。だが21世紀の今日、信仰上のこととはいえ、「転生者」を存在させることが仏教とチベット人社会にとってプラスに働くだろうか。まして伝統的方法による選出となれば、「うらない」や「祈祷」「くじ引き」によるが、それが妥当な方法だろうか。時代にふさわしい方法を求めるべきではないか。

 「ダライ支持」阿部なら「擁護する」「擁護しないまでも批判せず黙り」かと思っていたので意外です。
 「時代にふさわしい方法」とはローマカトリックのように「高僧の中から選挙で選出」「高僧の中からダライが後継指名」と言ったところでしょうか。

 同じことは中国にも言える。かつて唯物論を標榜する中国共産党が「輪廻転生」の論理を認めて自前のパンチェン・ラマ11世を選んだのはいかにも滑稽であった。ダライ・ラマ15世選出に当たってもそうするつもりなら、いよいよおかしなことをくりかえすことになるが、それでよいのだろうか。 

 とはいえ、中国の態度には「ある種の合理性」はあるでしょう。ダライ側は「転生霊童」を続ける(あの制度の支持者が少なくない)というわけですから。


北村晴男弁護士、中国人の日本への帰化は「非常にリスクある」 参院選立候補会見で持論 - 産経ニュース
 こうした排外主義発言、差別発言には心底呆れます。
 マスコミや与野党各党もきちんと批判すべきです。
 ちなみに参院選では反中国ウヨ「石平(中国から帰化)」が維新から出馬見込みと報じられてますが、それも北村や保守党的には否定されるのか?。石平なんか親中国どころか、明らかなアンチ中国ですが。
 あるいは英利アルフィヤ氏(自民党衆院議員、現在、外務大臣政務官新疆ウイグル自治区出身)なんかも否定するのか。
 なお「日本人ファースト」参政党も、保守党同様に、公然と「帰化日本人は立候補させない」と公言してるようです。
 この点、参政や保守に比べれば、「自民や維新はまだまとも」でしょう。
 それにしても参政支持者はそうした「参政の外国人差別」を知らずに支持してるのか、知った上で支持してるのか(どちらでも問題ですが)。


パンチェン・ラマは認定直後「謎の失踪」 ダライ・ラマ、中国干渉を警戒 輪廻転生継続へ - 産経ニュース
 一部では「生前に退陣し、あるいは死後選出でも、ローマカトリックのように高僧から選出するのでは?」とも言われていましたが結局、前例踏襲のようです。
1)転生霊童は明らかなフィクションであり、児童虐待でもあるのではないか
2)転生をやめることでむしろ中国の政治的介入が防げる
という考えもあり得たわけですが。  

*1:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、党中央書記処常務書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席等を経て党総書記、国家主席、国家中央軍事委員会主席

*2:中国人民解放軍江蘇省軍区司令員、上海警備区司令員、西部戦区副司令員、東部戦区司令員、中国共産党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席を歴任

*3:広東省長、四川省長、副首相、首相、党総書記、党中央軍事委員会第一副主席、国家中央軍事委員会第一副主席等を歴任するが天安門事件後、政府、党の要職を全て解任され失脚

*4:なぜか、阿部は「党総書記(党トップ)」「中央軍事委員会主席(軍トップ)」しか書きませんが「国家主席(国家トップ)」についても3期継続しています。