紙屋研究所を批判する(2025年7/30日分)(副題:俺の漫画の好みについて他)

日本政府は“原爆投下は戦争を早く終わらせた”論を裁判で主張していた - 紙屋研究所
 紙屋記事と関係なく私見を書けば「ソ連参戦」によって、当時の日本政府が画策した「ソ連を仲介国とした和平交渉」の可能性が完全に潰れたことが「降伏理由」であって原爆投下は関係ないでしょう(勿論原爆投下が仮に早期降伏に貢献したからといって原爆投下は正当化されませんがそもそもそういう事実がない)。仮にソ連が「仲介国として、日本の和平交渉に協力したならば」原爆投下があろうとも日本は降伏しなかったでしょう。
 「原爆投下に心を痛めた昭和天皇」が「終戦の聖断をした」というデマ話が日本政府によってされてるだけの話でしょう。
 なお、紙屋記事は触れてませんが、こうした「原爆で早期降伏論」の立場に立つのが第一次安倍内閣の久間*1防衛相による「原爆投下は仕方が無かった」です(久間は大臣辞任に追い込まれた)。


中島佑『ODD FUTURE』 - 紙屋研究所

 第68回ちばてつや賞大賞になった中島佑『ODD FUTURE(オッドフューチャー)』を読んだ。担当編集の「一言」がこの作品の評価として端的だ。

 ダメダメに見えた主人公が最後にはすごいやつに見える演出も素晴らしい。

 夢をあきらめきれない人たちにとって、どこがリアルなのかというと、「自分は才能があるかもしれない」という気持ちが自分の中にどこかあるからである。
 何かにしがみついて夢を追っている人の中にひそんでいるのは、この作品のような自己評価であり、その背中をこの作品は押してくれている。
 あなたには才能が眠っているんだよ、あなたの夢は小さくてもみっともなくてもがんばればかなえられるかもしれないよ。こう書けばなんと陳腐なメッセージであり、ありきたりな、キレイごとの物語だろうかと思うのだが、それを泥臭いリアルで示してくれたことにこの作品の良さがある。

 「「自分は才能があるかもしれない」という気持ちが自分の中にどこかある」とは「紙屋さん、自己紹介乙」ですね。
 紙屋が反党行為に及んだのも「党の役職についてそれなりに働いていたこと(それなりに周囲から評価されていたこと)」「党の活動とは別途、本を書き商業出版社から刊行したこと(例:紙屋『「町内会」は義務ですか?』(2014年、小学館新書)、『どこまでやるか、町内会』(2017年、ポプラ新書)など)」で「自分にはとてつもない才能があるかもしれない」と思い込んでしまったのでしょう。
 この点は除名前に商業出版社から『憲法九条の軍事戦略』(2013年、平凡社新書)、『慰安婦問題をこれで終わらせる。』(2015年、小学館)『〈全条項分析〉日米地位協定の真実』(2021年、集英社新書)等の本を刊行した松竹も同じでしょうが。
 その結果、「党はこの俺(松竹や紙屋)を除名できないはずだ」「仮に除名されても多くの人間が俺を支持して、俺(松竹や紙屋)は政治活動家として評価されるはずだ」と思い込み、松竹や紙屋は反党行為に及ぶが「党を除名」され、除名後は紙屋は「漫画評論家」としてはともかく、政治活動家としてはどう見ても「鳴かず飛ばず」(「漫画評論家」としても「鳴かず飛ばず」の気がしますが。『共産党職員がマンガ評論なんて意外!』で注目されていただけではないか?)。
 政治活動家としては「一部にコアなファンがいても」世間に評価されてるとは思えないし、実績もどう見てもないでしょうが、それでも「いつかワンチャンあるかも(多分ない)」「自分は才能があるはずだ(多分、神谷が思ってるほどには才能は無い)」ということで、「上から目線」で党に悪口するのでしょう。空しい期待だと思います。


共産党は3点での暫定連合政権を提唱すべきでは - 神谷貴行のブログ
 そもそも「暫定連合政権」なんて出来る情勢だと思ってるんですかね(そもそも過去に共産は美濃部都政、蜷川京都府政など、地方政権ならともかく中央政権(非自民連立の細川、羽田政権、鳩山、菅、野田民主党政権など)に参加したことはないし)。
 共産と野党各党どころか、立民と野党各党(特に自民に立場が近い『エセ野党』国民民主、維新、参政)ですら「意見の一致」はありえそうにないですが。
 2024年衆院選挙後の首班指名選挙で、野党連合政権の方向では動かず、事実上、石破内閣継続を支持したのが国民民主と維新ですし。

1.消費税引き下げ・ガソリン税暫定税率の廃止などの物価対策
2.企業・団体献金の禁止
3.日米地位協定の改定
という3点で野党の暫定連合政権を提唱すべきだと思います。

 1はともかく、「2や3」で「合意が成り立つ」と思う根拠は何なのか。自民党補完勢力「国民民主」「維新」「参政」がそんなもんに合意するわけがないでしょうに。2について言えば、現に「維新、国民民主」は企業献金をずっともらい続けてるわけです。禁止に賛同する訳がない。そもそも「6月に閉会した通常国会」で「企業・団体献金の禁止」法案が一応提出されたのに「可決成立しなかったこと」を紙屋はどう理解するのか?。
 3だっていつ「維新、国民民主、参政」といった「自民補完勢力のウヨ政党」がそんなことを主張したのか。
 「紙屋って本当にバカなんだな」「だから一部の紙屋シンパにしか相手にされないんだな」「何でこんなバカが、自信満々にどや顔出来るんだろう。紙屋の『全く根拠のない自信』が理解できない。紙屋ってぶっちゃけ政治活動家として大した実績ないよね?」と本当に不思議です。
 無能な俺なんか「自信など全くない」ので、「紙屋のような自信家」がある意味「うらやましい」ですね。
 というか、そういうことをしたいのなら共産党に要請しないでください。
 既に除籍されて党員ではないのだから、「紙屋新党でも作ってそこでやって下さい」。
 しかしここまで「デタラメなことを言う」ようでは「紙屋の漫画評論」もどこまで信用出来ることやら。
 なお、紙屋除名とは関係なく、俺は

クリスタルな洋介『お酒は夫婦になってから』 - 紙屋研究所2016.1.28
Cuvie『絢爛たるグランドセーヌ』 - 紙屋研究所2016.4.30
志村貴子『娘の家出』 - 紙屋研究所2016.10.31
柳原望『かりん歩』1巻 - 紙屋研究所2017.1.9
かたおかみさお『ヒビコレ 公民館のジョーさん』 - 紙屋研究所2017.5.13
渡辺ペコ『1122』1巻 - 紙屋研究所2017.7.9
たかぎ七彦『アンゴルモア 元寇合戦記』 - 紙屋研究所2017.8.27
高浜寛『エマは星の夢を見る』 - 紙屋研究所2017.11.5
小山田容子『そのとき、あなたは実家を片づけられますか?』 - 紙屋研究所2017.11.30
伊図透『銃座のウルナ』1〜4 - 紙屋研究所2018.4.5
山本直樹『分校の人たち』 「ユリイカ」での『レッド』論にも触れて - 紙屋研究所2018.8.29
山口つばさ『ブルーピリオド』 - 紙屋研究所2019.1.4
鈴木良雄『フルーツ宅配便』 - 紙屋研究所2019.1.14
たみふる『付き合ってあげてもいいかな』1 - 紙屋研究所2019.1.21
川村拓『事情を知らない転校生がグイグイくる。』 - 紙屋研究所2019.3.10
石黒正数『天国大魔境』1・2 - 紙屋研究所2019.3.24
ナナシ『イジらないで、長瀞さん』 - 紙屋研究所2019.3.26
西餅『僕はまだ野球を知らない』4 - 紙屋研究所2019.5.27
大島智子『セッちゃん』 - 紙屋研究所2019.6.23
有間しのぶ『その女、ジルバ』 - 紙屋研究所2019.7.27
こうの史代『ギガタウン』 - 紙屋研究所2019.10.28
→未だにこうの『この世界の片隅に』も読んでいないし、アニメも見てません(今後も読まないし、見ないと思います)
ハルノ晴『あなたがしてくれなくても』 - 紙屋研究所2019.12.9
高松美咲『スキップとローファー』 - 紙屋研究所2019.12.29
鍋倉夫『リボーンの棋士』 - 紙屋研究所2020.7.18
→タイトルは勿論、手塚治虫リボンの騎士」とかけている。「年齢制限」で奨励会を退会した男性が夢を捨てきれず、「花村元司(もともとはいわゆる真剣師。初めて特例試験でプロ将棋棋士になった人物で、奨励会在籍経験も無い)」などのように「特例試験」でプロの将棋棋士を目指す話。可能性は低いが、花村など過去に実例があり、全くの絵空事ではない。何度か読んだことがある。
『君は放課後インソムニア』と『花野井くんと恋の病』 - 紙屋研究所2020.9.20
ユニ『憎らしいほど愛してる』 - 紙屋研究所2020.11.7
坂井恵理『シジュウカラ』 - 紙屋研究所2020.11.9
『逃げるは恥だが役に立つ』11巻 - 紙屋研究所2021.1.3
→TBSのドラマも未だに見ていません。今後も見ないと思います。
花津ハナヨ『情熱のアレ 夫婦編 夫婦はレスになってから!』 - 紙屋研究所2021.3.15
佐久間薫『カバーいらないですよね』 - 紙屋研究所2021.3.21
山本直樹『田舎』 - 紙屋研究所2021.5.29
『ペリリュー 楽園のゲルニカ』完結を受けて - 紙屋研究所2021.9.19
鈴木望『青に、ふれる。』4 - 紙屋研究所2021.10.10
新人研修を司会して思い出す『BLUE GIANT』 - 紙屋研究所2022.1.20
磯谷友紀『ながたんと青と』 - 紙屋研究所2022.4.7
川崎昌平『売れないマンガ家の貧しくない生活』、木村イマ『シュガーレス・シュガー』1 - 紙屋研究所2022.6.20
いしいひさいち『ROCA』 - 紙屋研究所2022.8.19
岡田索雲『ようきなやつら』 - 紙屋研究所2022.9.18
松田舞『ひかるイン・ザ・ライト!』4 - 紙屋研究所2022.10.17
アキヤマヒデキ『ボクらはみんな生きてゆく!』4。 - 紙屋研究所2022.11.11
たらちねジョン『海が走るエンドロール』4 - 紙屋研究所2023.2.20
ぽんとごたんだ『桐谷さん ちょっそれ食うんすか!? 』3巻 - 紙屋研究所2023.2.21
→食べ物漫画やルポ漫画は好きなので以前、これについては何度か読んだ。
近藤ようこ『高丘親王航海記』 - 紙屋研究所2023.4.11
御徒町鳩『男友達が激甘カレシになりました』 - 紙屋研究所2023.5.7
我妻ひかり『パコちゃん』1 - 紙屋研究所2023.6.1
オノ・ナツメ『僕らが恋をしたのは』 - 紙屋研究所2023.6.6
板倉梓『瓜を破る』 - 紙屋研究所2023.8.24
→この漫画が掲載されてる『週刊漫画TIMES』はたまに読みますがお目当ては、食べ物漫画『ごほうびごはん』(こもとも子)であってこの漫画ではない。なお、タイトル「瓜を破る」は恐らく「破瓜(女性が、性交によって処女を喪失すること)」とかけています。
志村貴子『おとなになっても』1-10巻 - 紙屋研究所2024.3.31
矢寺圭太『ずっと青春ぽいですよ』 - 紙屋研究所2024.6.29
宇仁田ゆみ『縁もゆかりも』 - 紙屋研究所2024.7.28
箕田海道「きみの虫歯ならいいよ」&オヤジ殺し - 紙屋研究所2024.12.18
岩浪れんじ『バルバロ!』1 - 紙屋研究所2025.5.4

等の「紙屋の紹介する漫画(いわゆる少女漫画やレディースコミックが多いが、俺は「男性向け成人漫画雑誌」を専ら読み、基本的にそういう漫画は読まない。というか『少女漫画好きを公言する男性(例:紙屋)』は『フェミぶって女に媚びてるようなイメージ』があってどうも好きになれない)」は、鍋倉夫『リボーンの棋士』 - 紙屋研究所ぽんとごたんだ『桐谷さん ちょっそれ食うんすか!? 』3巻 - 紙屋研究所など一部を除いてほとんど読んだことがなく、「漫画の好みが明らかに違う」ので、紙屋の漫画評論については全く興味はありません。「イヤー、人間の趣味ってこんなに違うんやな」「紙屋は逆に、俺の好きな食べ物漫画*2、時代劇漫画とか全く興味ないんやろうな」感がある(それだけ、日本の漫画も多様だとも言えますが)。
 「反党分子の神谷が嫌いだから(勿論嫌いですが)」ではなく「紙屋の紹介する漫画が俺的に少しも面白くなさそう」だから今後も紙屋紹介漫画はほとんど読まないと思います。
 俺のマンガの好みについては例えば
7/16発売号のグランドジャンプ(7/18日記載)(副題:グランドジャンプが「特定失踪者」を事実扱いしてることに呆れる、ほか) - bogus-simotukareのブログ
7/21発売号のヤングキングBULL(7/24日記載)(副題:立ち飲み屋紹介漫画『すたんどあっぷ』第8話) - bogus-simotukareのブログ
7/25発売号の漫画ゴラク(7/26日記載) - bogus-simotukareのブログ
を参照下さい。
 『酒のほそみち』『江戸前の旬』(週刊漫画ゴラク)、『すたんどあっぷ』(ヤングキングBULL)のような「食べ物マンガが好き」ですね。後、ブログには今のところ感想記事を書いていませんが、リイド社

コミック乱 - Wikipedia
鬼平犯科帳*3剣客商売、雲霧仁左衛門*4
 池波正太郎の同名時代小説のマンガ化
巷説百物語後巷説百物語
 京極夏彦の同名時代小説のマンガ化。後巷説百物語は「巷説百物語」の「後日譚」と言う設定。
コミック乱ツインズ - Wikipedia
◆前巷説百物語
 京極夏彦の同名時代小説のマンガ化。「巷説百物語」の「前日譚」と言う設定。

といった時代劇マンガが好きです。
 『鬼平犯科帳』『剣客商売』(BSフジ、いずれも池波正太郎原作)の再放送などをBSでやってますが、地上波で「大河ドラマを除いてほとんど時代劇が作られなくなったこと」が時代劇ファンとして非常に辛い。

*1:橋本内閣防衛庁長官自民党総務会長(小泉総裁時代)、第一次安倍内閣防衛相等を歴任

*2:土山しげるを語る - 紙屋研究所土山しげる追悼 - 紙屋研究所では『借王(シャッキング)(いわゆるコンゲーム漫画(詐欺師が活躍する漫画)』『首領(ドン)の道(ヤクザ漫画)』など「食べ物漫画以外の作品もある」とはいえ、『喧嘩ラーメン』『包丁無宿勝負旅』『喰いしん坊!(大食いバトル漫画)』『大食い甲子園(大食いバトル漫画)』などで知られる「食べ物漫画の巨匠・土山しげる(1950~2018年)」を紙屋は取り上げてはいますが、他には食べ物漫画はほとんど取り上げてなさそうです。俺と違い「食べ物漫画が好き」なのではなく「(食べ物漫画を含む)土山漫画が好き」なのに過ぎないのでしょう。

*3:鬼平こと、火付盗賊改方長官「長谷川宣以長谷川平蔵)」が主人公(長谷川は実在の人物だが小説は創作)

*4:江戸南町奉行大岡忠相を主人公とする大岡政談に出てくる盗賊で、大岡政談などを参考に池波正太郎が雲霧を主人公とした小説を執筆。池波小説では大岡は登場せず、火付盗賊改方長官「安部式部信旨」と雲霧一味の死闘を描く(安部は実在の人物だが小説は創作)