<正論>戦後80年の夏に 戦後、「国体」は護持されたのか 麗澤大学教授・八木秀次 - 産経ニュース
八木の駄文と関係なく私見を書けば「国体=天皇主権(天皇が国家元首)」なら勿論護持されなかったし、「国体=天皇制(戦後の象徴天皇制を含む)」なら護持されたと言えます。
<主張>戦後80年と首相 「見解」よりも靖国神社へ 社説 - 産経ニュース
以前も指摘しましたが
【1】戦没者でも
など「賊軍の戦死者」や「民間人戦没者(靖国に祀られるのは軍人軍属のみ)」は合祀せず
【2】
◆安政の大獄で処刑された橋本左内、吉田松陰
◆政敵「吉田東洋」暗殺を理由に、土佐藩によって処刑された「土佐勤王党」首領の武市半平太
◆京都見廻組に暗殺された坂本龍馬、中岡慎太郎
→一方で暗殺被害者でも「桜田門外の変で水戸浪士に殺害された大老・井伊直弼(彦根藩主)」など「靖国に合祀された人間達(橋本左内など)」とは政治的に対立する立場の人間は合祀されていない
◆反乱を起こしたとして幕府によって処刑された「天狗党」首領の武田耕雲斎
◆結核で病死した「奇兵隊」首領の高杉晋作
→一方で高杉同様に、結核で病死したとされる新選組の沖田総司は合祀されていない。
◆新選組から薩長側に身を転じたことで、裏切り者として、新選組(近藤勇、土方歳三ら)に暗殺された「御陵衛士」首領の伊東甲子太郎
◆不平士族に暗殺された大村益次郎(兵部大輔)
→但し、大村同様に不平士族に暗殺された大久保利通(内務卿、参議)は確か合祀されておらず、靖国の合祀基準は明確ではない。
◆東京裁判で死刑になった東条英機*3、服役中に病死した小磯国昭*4(終身刑)、東郷茂徳*5(禁固20年)、判決が出る前に病死した松岡洋右*6など
→「東条など刑死者」だけが合祀すべき「不幸な死」と評価されてるわけではないことに注意。一方、小磯同様、終身刑判決が出たがその後仮釈放され、公職追放も解除され、池田内閣法相、自民党政調会長(池田総裁時代)を務めた賀屋興宣(第一次近衛、東条内閣蔵相)は「不幸な死」とは評価されず合祀もされていない
など「戦死者でなくても合祀されている」靖国は戦没者追悼施設ではなく「靖国の価値観」から「不幸な死を遂げた愛国者(国事殉難者)」と評価した人間を英雄として祀っているに過ぎません。
その英雄に「A級戦犯」という「犯罪者」もいるのでは首相参拝が不適切なのは当然です。勿論、政教分離(国家神道)の問題もあります。
「悲劇の犠牲者忘れない」 核保有国フランス、原爆80年で声明 「安全な国際環境」を優先 - 産経ニュース
「ならば核兵器禁止条約に調印し、保有する核兵器を廃棄しろ」という思いを禁じ得ません。
<主張>原爆の日 犠牲者を心から追悼する 惨禍防ぐには核抑止が必要だ 社説 - 産経ニュース
<産経抄>80回目の原爆忌、タブーなき「核抑止」議論を - 産経ニュース
「核の惨禍防ぐ」ために核廃絶(核兵器禁止条約の批准等)ではなく「核抑止」と言う辺りが産経らしい。
しかしその考えは「核保有国(米英仏中露、インド、パキスタン、北朝鮮)」か「核保有国の軍事同盟国(例えば米国の同盟国である日本(日米安保条約)、韓国(韓米安保条約)、NATO諸国など)」にしか成り立たない考えですが、全ての国が「核保有国」か「核保有国の軍事同盟国」というわけではない。
そしてこの理屈なら、産経は「北朝鮮の核保有」を論理的には批判できなくなります。
産経のような考え方に立てば「米国の核攻撃」という「核の惨禍」を北朝鮮が防ぐ方法は「北朝鮮の核保有」にならざるを得ないからです。
産経のように「共産国(中朝)、あるいは反米国家(ロシア)の核は汚い核、米国及び親米国家(英仏)の核は綺麗な核」というのは詭弁でしかない。
そしてこうした産経の立場に立てば核兵器廃絶どころか「化学兵器」「地雷」「クラスター爆弾」等の廃絶や「軍縮」も困難になるでしょう。「相手が持つ可能性があるから対抗する」と言ったら「軍拡の方向性」しか出てこない。
大体、この産経の価値観だと、「太平洋戦争」は「大国・米国相手に負ける戦争をしたこと」が問題であって「勝てばいい」「勝てる相手(小国)にだけ戦争すればいい」あるいは「勝つ為に軍拡すればいい」ということになりかねません。