「今まで気づいてなかった」のですが、偶然三浦(「新しい教科書をつくる会理事」というプロ右翼)のノートに気づいたので批判しておきます(今後も、随時、批判予定)。もっと早く気づいていれば、もっと早い段階で色々批判したのですが。
LGBTと日本の漫画|三浦小太郎
こういうタイトルだと
◆2018年にNHK・BSプレミアムでドラマ化された弟の夫 - Wikipedia
◆テレビ東京でドラマ化(シーズン1が2019年、シーズン2が2023年)されたきのう何食べた? - Wikipedia
→主人公のゲイカップルは西島秀俊*1と内野聖陽*2が演じた。
◆NHK総合でドラマ化(シーズン1が2022年、シーズン2が2024年)された作りたい女と食べたい女 - Wikipedia
→主人公のレズカップルは 比嘉愛未*3、西野恵未*4が演じた。
など(なお、俺は全て上記の漫画は未読、ドラマも未視聴です)が紹介されてそうですが、そんなLGBT漫画への言及は何一つないので心底呆れます。
例えば、三浦が言及する手塚治虫「リボンの騎士」、池田理代子「ベルサイユのばら」(いずれも主人公の女性が男装)は興味深いマンガではあるものの「LGBT漫画」ではない(LGBTだから男装してるわけではない)。
しかも「LGBT漫画」の存在を理由に「日本にLGBT差別がないかのような物言い」を三浦がするのには「ふざけんな。手前らウヨのLGBT差別正当化のために、LGBT漫画をダシにするな」と全く呆れます。とはいえ、こうしたドラマや漫画が作られず、LGBTについてほとんどの人間が無知だった時代よりは今の方が「少しはマシ」でしょうが。
『人種差別から読み解く大東亜戦争』(岩田温著 扶桑社新書)|三浦小太郎
勿論タイトル(人種差別)と著者名(岩田はプロ右翼活動家)、出版社(扶桑社は産経グループのウヨ出版社)から予想が付くように「大東亜戦争は人種平等を求めた民族解放の聖戦」と言うデマ本です。
「日本の戦争目的は植民地獲得であって欧米列強と同じだろ、嘘つくな」と心底呆れます。
竹宮恵子の『風と木の詩』は、同性愛からレイプ、近親相姦*5を架空のヨーロッパを舞台に描き切った作品であり、(中略)フェミニズムやLGBTを語る論者が、これら日本の漫画における先駆的な作品について論じないのは私は不思議で仕方がない。
小生も竹宮ファンでもなければ*6、そもそも「時代劇漫画ファン*7」「食べ物漫画ファン*8」ではあっても「少女漫画ファン」ですらなく、LGBTやフェミニズムに詳しいわけでもない(勿論異性愛者でありLGBT当事者でもない)ですが、三浦が「論じない」と決めつける根拠は何なのか?
正直「論者が存在しない」と決めつけることはそう簡単にできることではないのですが(単に「自分が知らないだけ」と言うことがありうる)。
恐らく「論じてるフェミニズムやLGBTを語る論者」はいくらでもいるでしょう。何せ竹宮は有名漫画家であり『風と木の詩』も第25回(昭和54年度)小学館漫画賞(少年少女部門)を受賞した「彼女の代表作の一つ」ですので(勿論「全てのフェミニズムやLGBTを語る論者」が竹宮漫画に触れる必要はありませんが)。
実際風と木の詩 - Wikipediaには参考文献として
上野千鶴子 - Wikipedia参照
◆上野千鶴子(東大名誉教授)『発情装置:エロスのシナリオ』(1998年、筑摩書房)
◆石田美紀(いしだみのり:新潟大教授)『密やかな教育:“やおい*9・ボーイズラブ”前史』(2008年、洛北出版)
という研究者の著書が上がっていますし。石田氏はよく知りませんが、
上野千鶴子 - Wikipedia
単著
◆『家父長制と資本制:マルクス主義フェミニズムの地平』(2009年、岩波現代文庫)
◆『ナショナリズムとジェンダー(新版)』(2012年、岩波現代文庫)
◆『フェミニズムがひらいた道』(2022年、NHK出版)
共著
◆『ザ・フェミニズム』(2005年、ちくま文庫)
◆『フェミニズムの時代を生きて』(2011年、岩波現代文庫)
◆『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』(2020年、大和書房)
◆『挑戦するフェミニズム』(2024年、有斐閣)
と言った著書がある上野氏は明らかにフェミニズム研究者でしょう。
ちなみに石田氏の著書『アニメと声優のメディア史 :なぜ女性が少年を演じるのか*10』(2020年、青弓社)は機会があったら読んでみたい。
◆岸田今日子:「昭和時代(フジテレビ『ムーミン』)のムーミン*11」
◆小原乃梨子*12:野比のび太、未来少年コナン
◆三輪勝恵*13:パーマン1号(須羽ミツ夫)、市川ヒロシ*14、大原正太*15
◆野沢雅子:1期、2期鬼太郎、星野鉄郎、怪物くん、孫悟空
◆戸田恵子:3期鬼太郎
◆松岡洋子:4期鬼太郎
◆高山みなみ*16:5期鬼太郎、江戸川コナン、「平成時代(テレビ東京『楽しいムーミン一家』)のムーミン」、忍たま乱太郎
◆沢城みゆき*17:6期鬼太郎
など「女性声優が少年を演じる」のは「日本独特の文化」という説もあります(本当か知りませんが)。
「女性声優が少年を演じる」のは「日本独特の文化」という説というのはいわれると「そうかもな?」と思いますが、もう子どもの頃から「岸田今日子(1930~2006年)」「小原乃梨子(1935~2024年)」「三輪勝恵(1943~2024年)」「野沢雅子(1936年生まれ:存命)」といった「そうそうたるレジェンド」が少年の演技をやっていて、慣れ親しんでるので違和感を全く感じない。
「ねえねえ、岡村、女性声優が少年を演じるのはどうして?」(チコちゃん)と言われて面食らうような感がある(なお、アニメの少年、女性が演じるのはなぜ? 「アニメと声優のメディア史」石田美紀さんインタビュー|好書好日によれば【1】子役を声優に使った場合、アニメ放送が長期化した場合、収録中に子役が第二次性徴による変声期を迎えてしまう恐れがある、【2】子役の場合、夜間の収録が出来ない(労働保護法制の関係)と言う理由で女性声優が少年を演じることが始まったとのこと)。
私は戦後民主主義への批判意識のほとんどを漫画から学んだ。
お前は「戦後民主主義批判」じゃなくて「ただの反動右翼だろ」と心底呆れます。竹宮など、三浦が名前を挙げてる人間は三浦のような反動極右ではないでしょうし、竹宮などもいい迷惑です。
【参考】
松岡洋子 (声優) - Wikipedia
1954年生まれ。松岡の父は男の子が欲しかったため、「こいつは男の子みたいに育てる」と決意し、松岡を「松岡家の長男」として育てていったという。小学校入学までは、頭は男の子のように刈り上げ、スカートは履かせてもらえずズボンを履き、男の子の遊びを教えられていた。当時のニックネームは「ボクちゃん」で、近所の人物から「洋子ちゃんは男の子?、女の子?」とからかわれた際も、大真面目に「ボク、男の子!」と答えていた。そのため、当時はおままごとといった類の遊びとは無縁だったという。それがクプクプ少年役に配役されること(後述)にも繋がったという。
落合駅で見つけた俳協(東京俳優生活協同組合)養成所の募集の看板を何回か見ているうちに「面白そうだな」と考えて、明星高校卒業前後で養成所の1期生として入所。同期に映画『天空の城ラピュタ』(1986年公開、シータ役)、テレビアニメ『エスパー魔美(1987~1989年、テレビ朝日、佐倉魔美役)』、NHK教育テレビ『にこにこぷん』(1982~1992年、ふぉるてしも・ぴっころの声)などで知られるよこざわけい子(1952年生まれ:旧名・横沢啓子)がいる。
俳協制作のミュージカルドラマ『船乗りクプクプの冒険』(北杜夫原作)の主役クプクプ少年役に当てられ、全国を巡演することになったが、女性の松岡が、主役の少年役をすることに特に誰からも反対意見は出なかったという。
拙著『大東亜会議演説集』が本日(8月4日)ハート出版から発売となりました|三浦小太郎
「インドネシアに形式的な形ですら独立を認める気が全くなかった」ので「インドネシアのスカルノ(戦争中、日本に協力。戦後、インドネシア大統領)」を会議に呼ばなかったという「事実」だけでもこの会議がいかにインチキな代物だったかは明白です。
よくもこんなインチキ会議を美化できると心底呆れます。
ホメイニーのファトワーと五十嵐一殺人事件 日本人が忘れてはならないテロ事件のこと|三浦小太郎
五十嵐氏*18殺害犯人は未だ逮捕されず、犯人から犯行声明が出たわけでもないので、殺害理由が「悪魔の詩」翻訳と関係があるかどうか、全く不明なのでこうした記事は明らかに不適切です。
テロではなく「五十嵐氏の知人(彼が当時勤務した筑波大学の同僚、学生など)の私怨による犯行」の可能性は否定できません。なお、当時の訴追時効だった15年は既に経過し、いわゆる迷宮入り事件(未解決事件)です。
ウンゲルン将軍伝。 ロシア革命に抗し、モンゴルにアジア帝国の夢を観たロマンと狂気の貴族にして軍人。|三浦小太郎
ウンゲルンとは客観的に見てそんなご立派な人間ではなく、「モンゴルにロシア内戦を持ち込んだ、モンゴル人にとって迷惑な存在(結果として「ソ連のモンゴルへの政治介入→モンゴルの共産化」を招いた)」でしかないでしょう。
ロマン・ウンゲルン - Wikipediaによればモンゴルでの彼は善政を敷いたわけでもなく、独裁的だったようですし。
そんな人間を「反共、反ソ連」でよくも美化できたもんです(呆)。
西田昌司議員のひめゆりの塔に対する発言|三浦小太郎
勿論予想通り、詭弁で西田を擁護する「新しい教科書をつくる会理事」というプロ右翼の三浦です(呆)。
書評「やがてロシアの崩壊がはじまる」石井英俊著 ドニエプル出版|三浦小太郎
まあ、馬鹿馬鹿しいですね。
【刊行年順】
【中国】
◆宇田川敬介『2014年、中国は崩壊する』(2012年、扶桑社新書)
◆石平『中国崩壊カウントダウン』(2014年、宝島社)
◆三橋貴明『中国崩壊後の世界』(2015年、小学館新書)
◆安達誠司『中国経済はどこまで崩壊するのか』(2016年、PHP新書)
◆朝香豊『それでも習近平が中国経済を崩壊させる』(2021年、WAC文庫)
◆石平『バブル崩壊前夜を迎えた中国の奈落』(2021年、ビジネス社)
【北朝鮮】
◆惠谷治『北朝鮮はどんなふうに崩壊するのか』(2013年、小学館101新書)
といったウヨの「中国、北朝鮮が体制崩壊する」本(勿論未だ崩壊せず)」と同じでまともな根拠などなく、まともに相手できる本ではない。
*1:1971年生まれ。2021年に主演映画『ドライブ・マイ・カー』がアカデミー賞国際長編映画賞を受賞(西島秀俊 - Wikipedia参照)
*2:1968年生まれ。2007年、NHK大河ドラマ『風林火山』で主役の山本勘助を演じた(内野聖陽 - Wikipedia参照)
*3:1986年生まれ。2007年上期のNHK連続テレビ小説『どんど晴れ』でヒロインを演じた(比嘉愛未 - Wikipedia参照)
*4:1987年生まれ。2014年春からスタジオ・ミュージシャンとして演奏活動を開始。2022年11月29日から放送開始のNHKドラマ『作りたい女と食べたい女』で俳優デビュー(西野恵未 - Wikipedia参照)
*5:阿部恭子『近親性交:語られざる家族の闇』(2025年、小学館新書)(2025年6月28日記載)(注:『悪魔が来りて笛を吹く』のネタバレあり) - bogus-simotukareのブログで触れたが最近は「近親性交」と呼ぶ
*6:現時点で竹宮作品を1つも読んでないし、おそらく竹宮原作のアニメ、ドラマも見てない。
*7:例えば8/12発売号のコミック乱ツインズ(8/12記載) - bogus-simotukareのブログ参照
*8:例えば7/21発売号のヤングキングBULL(7/24日記載)(副題:立ち飲み屋紹介漫画『すたんどあっぷ』第8話) - bogus-simotukareのブログ参照
*9:男性同性愛(ゲイ)を題材にした女性向けの漫画や小説の俗称。近年ではむしろボーイズラブ (BL)と言った表現が用いられる。愛好者の女性は腐女子と呼ばれる。(やおい - Wikipedia参照)
*10:勿論、「『鬼滅の刃』の竈門炭治郎(花江夏樹)」など男性声優が少年役を演じる場合もありますが。
*11:「ガールフレンド(昭和ムーミンではノンノン(CV:武藤礼子)、平成ムーミンではフローレン(CV:かないみか))がいる」「一人称が僕である」などから、ムーミンは明らかに少年設定
*13:一方でテレビ朝日アニメ『あさりちゃん』の浜野あさりなど少女役もある
*14:藤子A『怪物くん』(テレビ朝日でアニメ化)に登場する少年
*15:藤子不二雄『オバケのQ太郎』(テレビ朝日でアニメ化)に登場する少年
*18:1947~1991年。筑波大学助教授。著書『イスラーム・ルネサンス』(1986年、勁草書房)、『東方の医と知:イブン・スィーナー研究』(1989年、講談社)等