高世仁に突っ込む(2025年8/20日分)

戦後80年の「石破見解」をめぐって⑧ - 高世仁のジャーナルな日々

 イスラエルはどこまで残忍になれるのか。

 プーチン独裁体制のロシアと違い、イスラエルは民主国家であり、「イスラエル国民多数がネタニヤフの所業を支持してる」という点が実にやりきれません。

 プーチンは「紛争の根本原因」、すなわち独立ウクライナの消滅まで戦争を続けると言っている*1

 高世が本気でそう思ってるのか、ロシアネガキャンのために話を誇張してる(はっきり言えば嘘を垂れ流してる)のかはともかく、そのような高世の理解「独立ウクライナの消滅」は不適切だと俺は思っています。
 高世の言う「独立ウクライナの消滅」が「戦前日本の韓国併合(名実ともに韓国という国家が消滅)」のような「ウクライナのロシア領への編入(名実ともにウクライナという国家が消滅)」を意味するのか、「戦前日本が韓国併合前に、韓国を保護国化したような、ウクライナ保護国化(国としては存続するが、政治の実権を奪われてる)」を意味するのか、何を意味するのかはともかく、さすがにロシアも「独立ウクライナの消滅」は諦めてるのではないか。NATOウクライナを支援し、また首都キーウがロシア軍によって陥落した訳でもない現在、ロシアにはそんなことは出来ないでしょう。

高世仁に突っ込む(2025年8/18日分) - bogus-simotukareのブログ
 「『紛争の根本原因』とはロシアにとって何か?」という質問を前提に「ロシアに有利に話を持って行こうとするプーチンの交渉戦術」と見るべきでしょう。
 故意に「物言いを曖昧にし、相手から『どういう意味なのか?』と聞かれると自分のペースに持ち込もうとする」というのは交渉テクの一つでしょう。

と言うのが俺の理解です。


ガザの悲惨、そしてウクライナ独立記念日 - 高世仁のジャーナルな日々

 ロシアの目的がウクライナの属国化

 以前の戦後80年の「石破見解」をめぐって⑧ - 高世仁のジャーナルな日々での独立ウクライナの消滅と今回のウクライナの属国化が、高世においてイコールなのか、違うのかが気になるところです。
 当然ながら「属国化」は「独立国の消滅」を必ずしも意味しません。
 旧ソ連時代に「ナジ・イムレ首相連行→その後処刑(いわゆるハンガリー動乱ハンガリー)」「プラハの春弾圧(チェコ)」などを食らった東欧は「旧ソ連の属国」でしょうが、「ソ連時代には、ソ連の一部であったウクライナベラルーシ」等とは違い、独立国ではあった。
 独立国だからこそ「ゴルバチョフペレストロイカ」というソ連の柔軟化があったとはいえ、1980年代後半に民主化運動が東欧各国で起こるわけです。
 高世も詳しい説明もなく「属国化」「独立国の消滅」などと「いろいろな表現」をするのは「高世主張」の理解が困難になるのでやめてほしいですね。
 「属国化=独立国ウクライナの消滅」ならずっと「独立国ウクライナの消滅」と書くべき(あるいは「独立ウクライナの消滅=属国化」だとはっきり注記すべき)だし、「属国化」と「独立国ウクライナの消滅」が違うのならば「なぜ認識が変わったのか」をきちんと書くべきです。

 柳条湖事件を起して満州国を建国し、そこでとどまらずに盧溝橋事件から中国侵略をさらに推し進めたかつての日本のように、万が一現在のロシアの占領地を認めるならば、かならずロシアはさらなる侵略に踏み切るだろう。

 そうは限らないでしょうね(高世の言う「さらなる侵略」が「ウクライナの再侵略」なのか「ポーランドなどウクライナ以外の侵略」なのかも意味不明ですが。高世が故意に曖昧にしている疑いもあります)。
 戦争とは人的負担(戦争で失われる人命)、経済的負担(戦争費用)が大きいものであり、そうした負担を嫌って「現状の占領地をキープしたまま、もはやウクライナ相手にも何処の国にも戦争しない」可能性は当然あります。
 また私見では「日中戦争当時の米国の対日対応」は「ウクライナ支援する米国の対ロシア対応」以上に「日本に対して腰が引けており(だからこそ日本は米国を甘く見て戦争を継続した)」、戦前日本と今のロシアを単純比較は出来ないでしょう。
 問題はそんなこと(あるかわからない「ロシアのさらなる侵略」の可能性)よりも1)戦争を継戦することでウクライナに利益があるのか、2)ひとまず終戦(停戦)した方がいいのではないかと言う話でしょう。

*1:独立ウクライナの消滅まで戦争を続ける」とはプーチンは言っていませんのでこうした高世の物言いは明らかに不適切です。プーチンは「停戦(あるいは終戦)条件」については言質を取られないように、極めて曖昧な物言いをしているとみるべきでしょう。