「殺人事件の暴露を防ぐためにホームレスを殺す話」を書いた東野圭吾がなぜ今も「ミステリ界の大御所」扱いされるのか - kojitakenの日記
なぜ大御所扱いされるかと言えば以下のようなことでしょう。
【1】フジテレビドラマ『ガリレオ』シリーズ(福山雅治主演(湯山学役)、第1シーズンは2007年、第2シーズンは2013年)、ガリレオシリーズの映画化である映画『容疑者Xの献身』(2008年)、『真夏の方程式』(2013年)、『沈黙のパレード』(2022年)(いずれも福山雅治主演(湯山学役))など、その作品が映画化、テレビドラマ化され、人気を博してる
→江戸川乱歩(テレビ朝日・土曜ワイド劇場『江戸川乱歩の美女シリーズ』)、横溝正史(TBS『古谷一行の金田一耕助シリーズ』)、西村京太郎(テレビ朝日・土曜ワイド劇場『西村京太郎トラベルミステリーシリーズ(十津川警部シリーズ)』)、松本清張(映画『砂の器』など)なども大御所扱いにおいては「映像化の成功」は大きいのではないか。
【2】1999年、『秘密』で日本推理作家協会賞(長編部門)、2006年に『容疑者Xの献身』で本格ミステリ大賞(小説部門)を受賞など、ミステリ関係の賞の受賞
【3】2009年から2013年まで、日本推理作家協会理事長(現在は代表理事に名称変更)を務めた。
ちなみに現在の代表理事は2010年に『乱反射』で日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞した貫井徳郎(日本推理作家協会 - Wikipedia参照)
さて大御所達(江戸川乱歩、横溝正史、松本清張など)の中には江戸川乱歩賞 - Wikipedia(講談社)、松本清張賞 - Wikipedia(文藝春秋社)、横溝正史ミステリ&ホラー大賞 - Wikipedia(KADOKAWA)のように「賞に名を残す御仁」、
松本清張記念館のように「記念館が作られる御仁」、死後も人気が衰えず、
◆松本清張 生誕100年記念スペシャルドラマ「霧の旗」「書道教授」|日本テレビ(2010年放送:生誕100年記念)
◆松本清張没後20年特別企画「市長死す」 - フジテレビ(2012年4月放送:没後20年記念)
◆松本清張没後20年特別企画疑惑 - フジテレビ(2012年11月放送:没後20年記念)
◆松本清張 没後25年特別企画「誤差」:テレビ東京(2017年放送:没後25年記念)
として「生誕記念」「没後記念」(清張は1909~1992年)がされる御仁もいますが、果たして東野はそうなるのかどうか。
さて、kojitakenが東野を批判してる問題ですが、問題は「犯行を美化してるか」どうかでしょうね。
kojitaken記事等を読む限り、東野は犯行を「純愛」「献身」と美化してるようで、それは批判されて仕方ないでしょう。
一方で小栗虫太郎『完全犯罪』、木々高太郎『睡り人形』(後で紹介します。多分、俺は創元推理文庫の『日本探偵小説全集 6・小栗虫太郎集』(1987年:小栗のデビュー作『完全犯罪』、代表作『黒死館殺人事件』等を収録)、『日本探偵小説全集7・木々高太郎集』 (1985年)で読んだ*1)については俺個人は犯人(犯行動機や犯行手法)に対し嫌悪感を感じたものの作者(小栗や木々)に対する反感はあまりなかったのは犯行は美化されてないからでしょう。
個人的には「東野『容疑者Xの献身』の反社会性」を憤るkojitakenに小栗虫太郎『完全犯罪』、木々高太郎『睡り人形』(いずれも犯人が非常に反社会的)を読んでもらい、感想を聞きたいところです。
なお、小栗はいわゆる
三大奇書 - Wikipedia
・夢野久作『ドグラ・マグラ』(初出は1935年:現在は角川文庫、創元推理文庫(『日本探偵小説全集4・夢野久作集』)、ちくま文庫。但し著作権が切れてるので青空文庫でも読める)
・小栗虫太郎『黒死館殺人事件』(初出は1935年:現在は角川文庫、河出文庫、創元推理文庫(『日本探偵小説全集 6・小栗虫太郎集』)。但し著作権が切れてるので青空文庫でも読める)
・中井英夫『虚無への供物』(初出は1964年:現在は講談社文庫、創元社『中井英夫全集』)
の一人としてミステリファンには著名でしょう(小生は豆知識として知ってるだけで全て未読ですが)。
完全犯罪 (小栗虫太郎) - Wikipedia参照
◆小栗虫太郎『完全犯罪』
・真犯人エリザベス・ローレル夫人は人種改良学(ユーゼニックス)の信奉者であり、ポーランド人娼婦ヘッダ・ミュヘレッツェを毒ガス(青酸ガス)で殺害したのは、悪性遺伝を持つミュヘレッツェ一族を断絶させるためであった。だが、自分自身も、別の悪性遺伝を持つ家系に属していることを知り、自らの信念に従い、「完全犯罪報告書」を書き残して自殺した。
→「悪性遺伝を持つ人間の抹殺(犯行動機:人種改良学(優生思想)に基づく)」「毒ガス(青酸ガス)での殺害(犯行手法)」と言う描写がナチ・ホロコーストを連想させるが、真犯人の自殺で分かるように明らかに小栗は犯行を美化してない(と思います)
・現在は『日本探偵小説全集 6・小栗虫太郎集』(1987年、創元推理文庫)、日下三蔵編『怪奇探偵小説名作選 6:小栗虫太郎集・完全犯罪』(2003年、ちくま文庫)、小栗虫太郎『黒死館殺人事件・完全犯罪』(2023年、角川文庫) に収録。
・『新青年』(博文館)1933年(昭和8年)7月号に掲載。初めて「小栗虫太郎」の筆名で発表された作品であり、実質的な作家デビュー作である(これ以前に「織田清七」名義で「或る検事の遺書」を『探偵趣味』1927年10月号に発表している)。
・日本人作家の作品でありながら、舞台が外国(中国)で、日本人が全く登場しない(被害者、犯人、探偵全て外国人)という、当時としては異色の作品であった。
・九鬼澹は、犯行方法(毒ガス殺人)が非現実的であること、犯人の「遺書による告白」まで「犯行動機」「犯行方法」を推理できる情報提供が読者に対してなく、本格探偵小説としてのフェアプレイ精神に欠けていることを指摘している。もっとも、これらは他の小栗作品にも共通して見られる特徴で、「本格物らしく装って、本格物でない類の作風」(中島河太郎*2)、「現実世界に即した論理ではなく、著者が構築した『小栗宇宙』内部での論理を楽しむ小説」(日下三蔵)と評される、小栗虫太郎の特異な作風を示すものである。
一方で、探偵小説の本格性を重視しペダントリーを嫌った坂口安吾*3は、S・S・ヴァン・ダインの亜流として小栗の作風自体を否定している。
◆木々高太郎*4『睡り人形』(『日本探偵小説全集7・木々高太郎集』 (1985年、創元推理文庫)収録)
犯人の犯行動機(性欲を満たす)と方法(性欲を満たす為に女性(最初は妻だが、後に見ず知らずの女性相手に無差別に犯行)に睡眠薬を大量投与し植物人間状態(小説の表現だと『睡り人形』)にする)が気持ち悪いことこの上ない。
参考
木々高太郎『眠り人形』 | 読書メモ(怪奇系多め/ネタバレあり)2012.11.23
天才学者が特殊な薬品を用いて妻を長期間眠らせ、研究だ何だといいながら、自分の歪んだ性欲を満たそうとする。今なら(ボーガス注:鬼畜系、陵辱系の)エロマンガにでもありそうなそんなネタを、大脳生理学者(慶應義塾大学医学部教授)で直木賞*5作家の著者が、専門的な語彙を駆使して描ききった怪作。1935年、戦前の雑誌『新青年』に発表されている。
主人公の医学博士、西沢先生は、自らの妻(松子)を人形のように眠らせておいて、体中をいじくりまわしたり、舐めたり、おしっこを顔に浴びたり、セックスしたりする「ど変態」である。松子、もうお前は永久に、全く、わたしのものになってしまったのだ。これからは、わたしが自分の身を看護するように、お前を看護してやらなくては、お前の生命は続けることが出来ないだろう(p.62)
西沢先生の手記には、こんな感じ↑の気味の悪い独白が繰り返し何度も記されている。
木々高太郎の作品―フロイト、植物人間、聴診エロス、優生学 - akihitosuzuki's diary2014.8.14
「睡り人形」は、生理学の研究者である大学教授が、自分が愛した女性を長期の嗜眠にかけて、ある意味で植物人間のようにしてしまい、そこから性交して妊娠させる話。
黄昏タイムス 【Twilight Times】 睡れる美女の秘密(木々高太郎「ねむり妻」より)2013.9.18
木々氏の本職は医学博士であり、(ボーガス注:ソ連に留学し)イワン・パブロフ*6の高弟として条件反射学を学んだ事もあります。
昭和9年に発表した短編「網膜脈視症」で作家デビューを果たし、以後は精神分析の論理や医学知識を取り込んだ作品を中心に執筆活動を展開しました。
デビュー直後に刊行された単行本『眠り人形』へ書下された「ねむり妻」は木々氏が書いた最初期の作品ですが、一風変わった医学ミステリーとして読む事ができます。
初出単行本を確認していないので断言は避けますが、最初は「睡り人形」のタイトルで発表され、昭和11年に春陽文庫の一冊として刊行された『網膜脈視症』収録時に「ねむり妻」へ改題されたものと思われます(ボーガス注:その後、『日本探偵小説全集7:木々高太郎集』 (1985年、創元推理文庫)収録時には「睡り人形」で収録)。
本記事で紹介する「ねむり妻」=「睡り人形」は『網膜脈視症』(1995年に「探偵CLUB」として春陽堂書店から刊行された復刻版)を底本としている為、タイトルは「ねむり妻」で統一しました。
大正××年7月。東北地方の某県で美女の他殺死体が立て続けに発見され、そのうち一方の死体発見現場では犯人と思われる男性の首吊り死体も見つかります。
女性の身元調査が難航する中、ひょんな偶然から、首を吊って死んでいた男性は生理学の世界的権威として名声を誇った西沢芙美太郎だと判明しました。
捜査員の松谷刑事、西沢の教え子だった立花清四郎博士、医学士の是枝友次郎。彼らは連携を取りながら調査を進め、やがて驚愕の真相に辿り着くのでした。
立花博士は自分の想像という前置きをしていから、次のような推理を披露しました。先生は天才でありましたが同時に変質者でもあったのでしょう。【中略】先生は睡り人形と暮らしていられる間に、もう普通の状態では性欲の満足ができなくなってしまったのでしょう。相手が睡っているか死んでいるかではなくは、先生の性欲の対象とはならなかったのでしょう。
◆春陽文庫『網膜脈視症』P153~154現在、春陽堂書店は書籍販売から事実上の撤退をしており、1995年に復刻された『網膜脈視症』を書店で入手する事は不可能かも知れませんが、まだ品切れになっていない筈なので、ネット書店の流通在庫を探して購入するか、または版元へ直販依頼を出すか、いずれかの方法で買えると思います。
つまりは当初は「妻を植物人間にして性犯罪」が「見ず知らずの女性相手に手当たり次第に性犯罪」となり、最後は自殺するわけです。
フジテレビで東野圭吾原作の映画『容疑者Xの献身』が放送されたらしいが、原作は極悪犯人が罪なきホームレスを理由なく虐殺した行為を「献身」と僭称するトンデモ小説(怒) - kojitakenの日記
なお、kojitaken記事、拙記事共に『容疑者Xの献身』のネタばらしをしています(石神のホームレス殺しは、トリックに密接に関わっている)。
さて、kojitakenが「石上のホームレス殺し(そして、kojitakenの理解では東野はそれを『純愛』『献身』として美化している)」を理由に、「反社会的、反倫理的」「非人道的」等と悪口する東野作品『容疑者Xの献身』は
容疑者Xの献身 - Wikipedia参照
◆2006年に、直木賞、本格ミステリ大賞(小説部門)を受賞
◆2006年に『本格ミステリ・ベスト10 2006年版』(原書房)、『このミステリーがすごい!2006』(宝島社)、『2005年「週刊文春」ミステリベスト10』(文藝春秋社)において1位を獲得
◆2012年に、受賞は逃したものの、 エドガー賞(米国推理作家協会主催)候補(例えばエドガー賞、東野圭吾さん落選 - 日本経済新聞(2012.4.27)参照)。
なお、2012年のエドガー賞受賞作はモー・ヘイダー*7『喪失』(邦訳は2012年、ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
なお、エドガー賞は過去にも桐野夏生*8 (2004年候補、『OUT』)が日本人作家として候補入りしているが、2004年の受賞作はイアン・ランキン*9『蘇る男:リーバス警部シリーズ』(邦訳は2003年、ハヤカワ・ポケット・ミステリ)。未だ日本人作家の受賞はない。
◆2008年に日本で映画化。2012年に韓国版、2017年に中国版(例えば中国版「容疑者Xの献身」が3月31日公開 東野圭吾が直筆メッセージ--人民網日本語版--人民日報(2017.3.24)参照)、2023年にインド版が映画化。なお、ググったところ韓国版は、WOWOWで放送し、DVD化もされている(容疑者X 天才数学者のアリバイ | 映画 | WOWOWオンライン参照)。他は日本で公開されたか不明。欧米で映画化されず、アジアで映画化というのが興味深い。
◆2009年に演劇集団キャラメルボックスによって舞台化
として国内外で高く評価されています。
つまりはこのkojitaken記事は「たとえ世間が評価しようがおかしい物(東野『容疑者Xの献身』)はおかしい。日本(直木賞受賞や映画化)や、米国(受賞は逃したが、エドガー賞候補)、韓国、中国、インド(映画化)の社会が劣化してるのだ」と主張してるわけです。
一方で共産や立民が選挙で議席を減らしたり、参政が議席を増やしたりしたときは「共産や立民が議席を減らし、参政が議席を増やすなんておかしい。日本社会が劣化してるのだ」とは言わない。
自分が気に入らないもの(今回は東野や彼の作品『容疑者Xの献身』)が評価されると「世間はおかしい」と悪口する一方で、自分が評価しない物(例えば野田立民や田村共産)については「評価されないのは努力不足」呼ばわり。
いつもながら「デタラメすぎる」id:kojitakenです。
「立民や共産への悪口」を東野にスライドさせるのなら
◆宮部みゆき
1987年、『我らが隣人の犯罪』でオール讀物推理小説新人賞(文藝春秋社)を、1989年、『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞*10を、1992年、『龍は眠る』で日本推理作家協会賞(長編部門)を、1999年、『理由』で直木賞を受賞
kojitakenが
宮部みゆき「くりから御殿」は「3.11」後に書かれた災害文学屈指の名作 - kojitakenの日記2025.4.9
宮部みゆきは松本清張の精神を正しく受け継いでいた/村上春樹『国境の南 太陽の西』の惨憺たる結末にみる資本主義の「悪」の尻尾 - kojitakenの日記2025.8.24
等で礼賛。但し俺は宮部作品は一度も読んだことがないし、今後も読まないと思いますが。
kojitakenが褒めるような作家は読む気になりません。
など「他のミステリ作家の努力が足りない。だから東野ごとき低レベルな作家が評価される。宮部らの力不足が嘆かわしい」ではないのか?
それが「東野ごときより、世間は宮部を評価しろ(俺の要約)」だから呆れます。その理屈なら「参政ごときより世間は立民や共産を支持しろ」ではないのか?
ちなみに「未だにその作品を読んでない」のですが、赤旗に『他人屋のゆうれい』(2025年に朝日新聞出版から刊行)を連載したことから、共産支持者としては祝!、赤旗で『他人屋のゆうれい』を連載していた王谷晶氏が英国ダガー賞受賞(2025年7月4日記載:但し、受賞作は『ババヤガの夜』)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで紹介した『ババヤガの夜』(2023年、河出文庫)で「インターナショナル・ダガー賞(ダガー賞翻訳部門)受賞の王谷晶氏」をプッシュしたい。
このダガー賞翻訳部門は、英国推理作家協会賞が主催する「英国で刊行された翻訳ミステリ」対象のミステリ賞(英国推理作家協会賞が主催するため、ダガー賞は英国推理作家協会賞とも訳される)で、ダガー賞翻訳部門では過去に
◆横山秀夫(2014年候補:『64(ロクヨン)』
横山は1998年、『陰の季節』で松本清張賞*11を、2000年、『動機』で日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞
◆東野圭吾(2019年候補:『新参者』)
東野は、1985年、『放課後』で江戸川乱歩賞を受賞し、小説家デビュー。1999年、『秘密』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞(『容疑者Xの献身』の受賞については既に上で触れたので省略)
◆伊坂幸太郎(2022年候補:『マリアビートル』)
伊坂は、2000年、『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、小説家デビュー。2004年、『死神の精度』で日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞
といった日本人ミステリ作家がノミネートされながら受賞できず、王谷氏が「日本人ミステリ作家」としては初受賞です。
そんな作家が赤旗に連載してくれたのかと思うと実に嬉しい。
【参考:容疑者Xの献身】
「過去に、フジテレビ『やまとなでしこ』(2000年)で「松嶋菜々子(主演)の恋人役」を演じる、フジテレビ『恋ノチカラ』(2002年)で「深津絵里(主演)の恋人役」を演じる(堤真一 - Wikipedia参照)などしたイケメン・堤真一ではかっこよすぎて、松雪泰子に告白すれば普通に結婚できそうだし、絶望感に説得力が無い。温水洋一など演技力のあるブサメン(醜男)を使え(温水じゃ女性客に気持ち悪がられてヒットしないと思ったのだろうし、それは正しいかもしれないが・・・)」というネット上の意見(後で紹介します)には全く同感です。
上で「kojitakenの態度はご都合主義でデタラメ」と書いたことは何ら間違ってないと思いますが、「kojitakenの原作批判」それ自体は正しい気はします。
「罪のない、見ず知らずの人間(ホームレス)をトリックのために殺すなんて石神は独りよがりのクズだ。何が献身、純愛だ、笑わせるな!」というkojitakenのような批判を減らすためのイケメン「堤」の配役ではないか?
但し個人的には「塚地やダンカン」はともかく「ブサメン」温水は「驚異の演技力」で、観客を感動させ、そうした批判を封じ込めた気もします。
温水氏もコメディだけでなく
温水洋一 - Wikipedia参照
【民放ドラマ】
◆TBSドラマ『輪違屋糸里〜女たちの新撰組〜』(2007年)
平間重助役
→新撰組隊士。芹沢鴨(演:中村獅童)の部下の一人で、近藤勇(演:的場浩司)、土方歳三(演:伊藤英明)、沖田総司(演:丸山隆平(関ジャニ∞))らによって芹沢と共に暗殺される。
【NHK大河ドラマ】
◆『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』(2002年)
遠藤直経役
→浅井長政(演:葛山信吾)の家臣。姉川の戦いで討死
◆『龍馬伝』(2010年)
岡上樹庵役
→土佐藩藩医。坂本龍馬(演:福山雅治)の姉・乙女(演:寺島しのぶ)の元夫
◆『真田丸』(2016年)
小山田信茂役
→武田勝頼(演:平岳大)の家臣。保身のため勝頼を裏切り自害に追い込むが、かえって、織田信忠(織田信長の長男。演:玉置玲央)に「勝頼への不忠」を理由に妻子とともに処刑される。
【映画】
◆『レオニー』(2011年)
岩野泡鳴役
→明治、大正時代に活躍した小説家。著書『耽溺、毒薬を飲む女』(2003年、講談社文芸文庫)等
◆『天心』(2013年)
日本画家・狩野芳崖役。なお、映画の主人公は、映画タイトルにも名前が出ている「岡倉天心(演:竹中直人)」
としてきちんと「真面目な役*12」もやってますからね。
なお、引用は省略するが容疑者Xの献身(再掲) ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言もkojitaken同様に「石神が罪のないホームレスを殺したことには道徳的に全く共感できない」「というか、普通の人間は恨みのない人間を、トリックのためだけに殺したりしない。道徳的問題はひとまず置くとしても、石神がそこまですること(女性に対する愛が常識を逸脱してること)について東野は説得力のある説明が小説内で全く出来てない」という趣旨の批判をしています。
容疑者Xの献身: 散歩好き
「イイ男オーラ」はそう簡単に消えるもんじゃないですね。私の中では、原作に近いのは温水洋一さんなんですが・・・
容疑者Xの献身(再掲) ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
石神を演じるのが堤真一さんと聞いたとき、「ええっ、堤さんじゃ、石神役にはカッコよすぎるだろ……僕のなかでは、石神役は温水洋一さんくらいの『イケてない男』(温水さんすみません)であり、そうじゃないと、石神の「絶望」は体現できないのではないか、と感じたんですよ。堤真一の石神なんて、テレビでジャニーズのタレントが「いや〜僕モテないんですよ!」ってニコニコしながら言っているようなものじゃないですか!
「『容疑者Xの献身』は石神がイケメンだと成り立たないのではないか」説について思うこと。|苦虫うさる
映画版「容疑者Xの献身」について「堤真一が石神では、いい男すぎてあの話は成立しない」という感想を見た。
それを見たときに、確かにそうだなと思った。
「容疑者Xの献身」が成り立つには、石神は、『湯川のように石神の天才が分かるごくごく一部の人間以外にはまったく理解されず、存在を無視される人間である。ゆえにとてつもなく孤独で、その孤独ゆえに絶望している』という条件が必要なのだ。
「堤真一が演じる石神」は、「誰からも無視され、存在を顧みられない」という説得力にイマイチ欠けている。
堤真一が演じる石神には「キモさ」がなく、同じ振る舞いでも「哀愁」「切なさ」が滲み出ている。
「これで女にモテない→誰にも顧みられず絶望的な孤独の中にいるなんてないだろ」という感覚が、理屈よりも先に来てしまう。
(余談1)
より多くの層に受け入れられるために(ボーガス注:原作の「石神」記述がブサメンでも、映画ではイケメンの)堤真一がベストの配役だった、というのはわかる。
(ボーガス注:ストーカー的愛という)本来は不気味なものを受け入れやすく見せるにはどうするか、ということも考慮に入れられたのかなとは思う。
カサキショーさん
石神役は堤真一じゃカッコ良すぎますよね。
人と上手く付き合えずに、外界と遮断されて世の中に絶望するには、やっぱり、醜男の方がよいのです。
私的には、温水洋一が原作を読んだときに温めていたキャラクターです。
そして、この人物こそ実は、この作品で最も重要な人物だと思っているのですが、靖子が思いを寄せ、石神が痛烈な嫉妬を燃やす男性・工藤。
ダンカンじゃ、絶対駄目です!。もっとカッコ良く、誰からも愛されるようなキャラクターじゃないと。
ゆに亭小鳥の読書三昧 映画「容疑者Xの献身」
小説に描かれた石神の外観を再現するのであれば、(ボーガス注:映画『間宮兄弟』(2006年公開)でのキネマ旬報新人賞、日本アカデミー賞新人俳優賞、ブルーリボン賞新人賞、毎日映画コンクール新人賞受賞などで演技力を示した)ドランクドラゴンの塚地武雅さんあたりが適任でしょうか。堤真一さんは、小説の石神のイメージより少しカッコよすぎな感じもします。
事件の真相を知らずに花岡靖子に近づく元客の工藤をダンカンさんが演じているのですが、小説のイメージよりおっさん過ぎです。少なくとも、石神と工藤との外観を比較した場合、小説版では工藤の方がかっこいいはずなのですが、映画版では逆になってしまっています。
櫻井貢
ゴッドタンのマジ芝居選手権で、ドランク塚地が、「容疑者Xの献身」のパロディで演技していた。
小説版から映画を見た時に感じた「ダルマの石神」は堤真一じゃなくて、ドランク塚地の方がはまり役だなって思いが叶った気がした。
石神・塚地版でリメイクしないかな。堤真一だとカッコ良すぎる
わたる
「容疑者Xの献身」、堤真一さんの演技はとても素晴らしかったのですが、先に原作を読んでいるとどうしても堤さんの顔面で石神役は無理があったと思わずにはおれないんですよね。(映画化決まった時、石神は絶対塚地武雅さんだろうと思ってました)
なので、映画版は原作とは別の石神だと思って見ています。
ローリングサンダー
原作の石神は太ってて禿げてるんですよね
堤真一はカッコ良すぎなので普通に松雪泰子が好きになってしまうのではないかと思ってしまいます
れん
正直、ダンカンのほうが『好きな女性に入れ込んで破滅』役は似合うよなあとずっと思ってる。
ダンカンを主役ポジにおくの邦画には無理ってわかってるけど。
額田
確かに!堤真一じゃない!絶対に!
*1:なお、日本探偵小説全集は他は『日本探偵小説全集1・黒岩涙香、小酒井不木、甲賀三郎集』(1984年)、『日本探偵小説全集2・江戸川乱歩集』(1984年)、『日本探偵小説全集3・大下宇陀児、角田喜久雄集』(1985年)、『日本探偵小説全集4・夢野久作集』(1984年)、『日本探偵小説全集5・浜尾四郎集』(1985年)、『日本探偵小説全集8・久生十蘭集』(1986年)、『日本探偵小説全集9・横溝正史集』(1986年)『日本探偵小説全集10・坂口安吾集』(1985年)、『日本探偵小説全集11・名作集1(岡本綺堂、羽志主水、谷崎潤一郎、菊池寛、山本禾太郎、芥川龍之介、佐藤春夫、海野十三、牧逸馬、渡辺啓助、渡辺温、水谷準、城昌幸、地味井平造の作品を収録)』(1996年)、『日本探偵小説全集12・名作集2(葛山二郎、大阪圭吉、蒼井雄の作品を収録)』(1989年)というラインナップ
*2:1917~1999年。ミステリ評論家。1955年、『探偵小説辞典』(現在は講談社文庫・江戸川乱歩賞全集に収録)で江戸川乱歩賞を、1966年、『推理小説展望』(現在は双葉文庫・日本推理作家協会賞受賞作全集に収録)で日本推理作家協会賞を受賞。1985年から1989年まで、2期4年間日本推理作家協会理事長を務めた。また、和洋女子大学教授(日本文学)として、正宗白鳥の研究業績がある(中島河太郎 - Wikipedia参照)
*3:1906~1955年。1948年、『不連続殺人事件』で第2回探偵作家クラブ賞(現在の日本推理作家協会賞)長編賞を受賞(なお、短編賞は山田風太郎『眼中の悪魔』、『虚像淫楽』が受賞)
*4:1897~1969年。1948年、『新月』第1回探偵作家クラブ賞(現在の日本推理作家協会賞)短篇賞受賞(なお長編賞は横溝正史『本陣殺人事件』が受賞)(木々高太郎 - Wikipedia参照)
*5:1936年に「人生の阿呆」で受賞
*6:1849~1936年。1904年にノーベル生理学・医学賞を受賞。
*7:1962~2021年。2020年12月、運動ニューロン病と診断され、2021年7月27日に合併症で死去。邦訳作品に『人形(ひとがた)』、『虎狼』(以上、2016年、ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
*8:1993年、『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を、1998年、『OUT』で日本推理作家協会賞(長編部門)を、1999年、『柔らかな頬』で直木賞を受賞。2021年に日本ペンクラブ会長に選出され、女性初の会長となった
*9:邦訳作品に『首吊りの庭:リーバス警部シリーズ』(1999年、ハヤカワ・ポケット・ミステリ)、『死せる魂:リーバス警部シリーズ』(2000年、ハヤカワ・ポケット・ミステリ)、『蹲る骨:リーバス警部シリーズ』(2001年、ハヤカワ・ポケット・ミステリ)、『滝:リーバス警部シリーズ』(2002年、ハヤカワ・ポケット・ミステリ)、『貧者の晩餐会』(2004年、ハヤカワ・ポケット・ミステリ)、『紐と十字架』(2005年、ハヤカワミステリ文庫)、『影と陰』、『黒と青』(以上、2006年、ハヤカワ・ミステリ文庫)、『死者の名を読み上げよ:リーバス警部シリーズ』、『最後の音楽』(以上、2010年、ハヤカワ・ポケット・ミステリ)、『監視対象:警部補マルコム・フォックス』(2014年、新潮文庫)、『他人の墓の中に立ち』(2015年、ハヤカワ・ポケット・ミステリ)、『寝た犬を起こすな』(2017年、ハヤカワ・ポケット・ミステリ)等
*10:1988年に日本テレビの主催、新潮社の協力で創設された公募新人文学賞。1994年に終了。1996年~2000年は新潮社主催の新潮ミステリー倶楽部賞を、2000年~2005年は新潮社、幻冬舎、テレビ朝日主催のホラーサスペンス大賞を実施
*11:もともとは清張がミステリ小説、時代小説を専ら書いたため、「ミステリまたは時代小説を対象とした賞」としてスタートしたが、現在は「ジャンルを問わぬ良質の長篇エンターテインメント小説」が対象であり、例えば2012年には阿部智里のファンタジー小説『烏に単は似合わない』が受賞(松本清張賞 - Wikipedia参照)
*12:全て未見ですがどれもコメディではなさそうだし、こういうドラマでふざけた演技はしないでしょう。