立ち飲み屋紹介漫画、伊藤静『すたんどあっぷ』第1巻(追記あり)

伊藤静🍚「美味の異国飯*1」「すたんどあっぷ」連載中
【お知らせ】
 ヤングキングBULLで連載中の「すたんどあっぷ」の1巻が9月16日発売になります
 電子書籍は1週間早い9月9日発売
 立ち食い青春(?)飯漫画です
 よろしくお願いします🙇‍♂️

ヤングキングBULL(ブル)【公式】
9月16日(火)発売
『すたんどあっぷ』第1巻 伊藤静
 貧乏漫画家志望の町田立人は、偶然入った立ち食い寿司屋(ボーガス注:立ち飲み大松・神田駅前店)で、酔っ払った美女のうららと出会い⋯。
 『優しい声よりメシがいい*2』の作者がおくる、立ち食いグルメ&ラブ(?)ストーリー!
 電子版は9月9日(火)より先行配信開始♪

 ということで、7/21発売号のヤングキングBULL(7/24日記載)(副題:立ち飲み屋紹介漫画『すたんどあっぷ』第8話) - bogus-simotukareのブログで紹介した伊藤静『すたんどあっぷ』の1巻が9/16に発売されるそうなのでその際は購入して感想を書く予定です。
【追記】
 購入したので内容紹介を書きます。収録されてるのは「1~8話」。
 8話については7/21発売号のヤングキングBULL(7/24日記載)(副題:立ち飲み屋紹介漫画『すたんどあっぷ』第8話) - bogus-simotukareのブログで既に紹介しているので1~7話を紹介します。
 登場する店とメニューは以下の通りです。
【1話】
・店
 立ち飲み大松・神田駅前店
・メニュー
 主人公の売れないマンガ家*3「町田立人」:寿司9貫セット(マグロ、カツオ、イカ、生しらすなど。アラ汁がつく)950円
 彼が住むアパート住人の美人女性「春山うらら」(友人以上、恋人未満的な関係で一緒に飲むことが多い):大松セット(鰯の刺身と寿司6貫、ハイボールのセット)1680円
→立ち飲みという店名ですが、寿司屋ですね。
【2話】
・店
 牛八・大井町本店(大井町駅)
・メニュー
 豚丼とカレーの合盛り(スタミナカレーの名称で提供)。もちろん(?)牛八という店名で予想が付くでしょうが牛丼とカレーの合盛りも可能。
【3話】
・店
 闇市ジョニー新橋店(新橋駅)
・メニュー
 ホルモン焼き肉、牛すじ煮込み
 ホルモンとして、レバーとコリコリ(牛の大動脈のこと。軟骨のようなコリコリした食感が名前の由来。色は白色でイカのように見える)なる部位が出てきます。
 コリコリというのは食べたことがないので食べてみたい気はします。
【4話】
・店
 立ち飲み処・おおの屋(新宿駅西口)
・メニュー
 モツ焼き(主人公達はガツ(胃袋)、シロ(大腸)、テッポウ(小腸)、ハツ(心臓)を注文)、モツ煮、豚レバーの唐揚げ
【5話】
・店
 丸健水産(赤羽駅)
・メニュー
 おでん(スタミナ揚げが名物)と出し割り(日本酒のワンカップをおでん出しで割ったもの)
参考

スタミナ揚げ - おでん種・具・練り物カタログ - 東京おでんだね
 赤羽の丸健水産のスタミナ揚げは、ニラやもやし、ゴマ、ニンジン、七味が入っている。ニラとゴマの風味が漂いつつ、もやしやニンジンの食感が面白い。食べた後にほんのり七味の辛みが残って身体が温まる。丸健水産に訪れたら、必ず食べたい一品だ。

丸健水産のスタミナ揚げ - 東京おでんだね
 丸健水産といえば立ち飲みや、日本酒をおでん汁で割った「出汁割り」が有名だが、おでん種専門店のため手づくりの練り物こそが最大の魅力といえる。
 JR赤羽駅東口を出て道路を渡ると赤羽一番街商店街に着く。古めかしいアーケードの下で多くの飲食店が営業している。
 丸健水産はアーケードの端で営業している。昭和32年(1957年)に創業し、手づくりのはんぺんが農林水産省長官賞を受賞するなど実力のあるおでん種専門店だ。
 おでんのスタミナ揚げは聞いたことがないという方も多いと思うが、東京のおでん種専門店では板橋区蓮根のえびすや蒲鉾店や荒川区東尾久の九州屋蒲鉾店など、取り扱っているところが多い。
 ニラや胡麻、もやしやニンニクなどの具材が練り物に練り込まれているが、店舗によって種類が異なる。丸健水産の場合はニラ、もやし、胡麻、人参、七味が入っている。
 丸健水産のスタミナ揚げはすこし大きめのボール状になっており、ボリュームがありながらもつまむにはちょうどよい絶妙なサイズとなっている。口に含んだときのニラの香りが素晴らしく、人参の自然な甘みが心地よく、七味や胡麻がよいアクセントとなっている。また、からしとの相性も抜群だ。
 出汁割りはもちろん、ビールや焼酎にもよく合う。

【6話】
・店
 上野アメ横『呑める魚屋・魚草』
・メニュー
 刺身5点盛り、真牡蠣と岩牡蠣の食べ比べ、ヒラメの肝あえ、ホッケの湯煮(一般的にはホッケは、干物を焼いて食べるが、生のホッケをお湯で煮て、ポン酢醤油などで食べる)
参考

「ほぼ500円均一」で坪月商100万円超! 上野アメ横『呑める魚屋 魚草』が売れまくる理由 | 飲食店ドットコム ジャーナル
 「呑める魚屋」と銘打っているように、『魚草』はもともと鮮魚店として2013年9月に創業した。店頭で生牡蠣などを食べられるサービスをはじめたところ、それが話題に。さらに、お客の要望に沿う形で日本酒の提供などもスタート。創業から一年を過ぎた頃、今につながる立ち飲み酒場の下地ができあがったという。
 店主である大橋磨州氏の経歴もユニークだ。慶應義塾大学文学部を卒業後、東京大学大学院で文化人類学を専攻。だが、秀才たちに囲まれた環境に身を置く中で、大橋氏は「とても敵わない」と悟り、大学院を休学。それで勤め始めたのがアメ横の鮮魚店だった。
 当時のアメ横の鮮魚店は厳しい経営環境下にあった。
 そこで着想したのが、鮮魚店で販売する魚貝をその場で食べられるようにする営業スタイルだった。
「今でこそ、店頭で飲み食いできる店は珍しくありませんが、その頃はほとんど類似店がありませんでした。具体的にどんな営業スタイルにするのかを決めていたわけではありませんでしたが、その場で刺身を食べられる体験型の鮮魚店なら大きな差別化になると考え、鮮魚店の退職後に飲食店に勤務してノウハウを習得。また、営業許可も鮮魚店用と飲食店用の両方を取得し、状況に応じて営業スタイルを変えられるようにしました」
 この大橋氏の狙いはズバリ的中した。
 売上が鮮魚店としての販売を超えるようになったことから、徐々に立ち飲み酒場一本で勝負する形に変わっていったのである。
 一個400円、三個1,000円で提供する「本日の生かき」など一部の商品を除いて、「概ね500円」というざっくりした均一価格を採り入れている。支払いは(ボーガス注:まとめて前払いでも、まとめて後払いでもなく、商品提供と同時に、その都度支払いをする)キャッシュオンデリバリー方式だ。
 立ち飲み酒場の相場としては特に低単価というわけではないが、それでも『魚草』のお値打ち度はきわめて高い。
 たとえば、取材当日の「本日の刺身」(500円)に盛られていたのは、インドマグロ、姫鯛、アオダイの刺身(各二切れ)。
 大橋氏は「大雑把な性格なので原価率はきちんと出していませんが、おそらく50%は優に超えるでしょうね」と笑う。
 仕入れは豊洲市場のほか、三陸をはじめとする各地の仲卸業者や水産加工会社、漁師などから直送。店内にはメニュー短冊と並べて取引業者の名前を記入した短冊を掲示しているが、ここには出自の明確な食材を扱っていることをアピールする狙いとともに、「お客様が鮮魚料理を口にするまでの間には、さまざまな業者の方がかかわっていることを知ってもらいたい」という大橋氏の思いが込められている。
 店内を見回すと「30分、2杯まで」という『魚草』の独自ルールが貼り出されているのが目に入る。
 ちなみに、「30分、2杯まで」というルールができたきっかけはコロナ禍。
 平時はスタンディングで最大18人を収容するが、感染防止策として最大10人までとし、さらに「30分、2杯まで」という制限を設けた。そんな当時の苦悩が垣間見える貼り紙が今も掲示されていることについて大橋氏は「飲み過ぎ防止に役立ち、回転率アップにもつながるルールのため、そのまま残すことにした」と説明する。

パリッコ 上野「魚草」の「黄金ほっけ(湯煮)」 – OHTABOOKSTAND(2025.12.18)から一部引用
 アメ横にある鮮魚店に勤めていたご主人が、飲食店での修行を経て2013年にオープン。激戦区であるその場所の厳しさを知っていたからこそ、周囲との差別化を図るために「呑める魚屋」と銘打ち、やがて新鮮な生牡蠣が店頭で食べられることが人気を集め、現在の立ち飲み専門営業に移行していったのだとか。
 仕入れは三陸産の魚介が中心で、口いっぱいに海の風味が広がるクリーミーな生牡蠣や、レバ刺しにも煮た味わいのモウカザメの心臓「モウカの星」などにはかつて感動した。
 この日はまず、「刺し盛り」(税込1,000円)と、名前で選んだ岡山県利守酒造の「酒一筋 かたつむり」(700円)から始める。
 刺し盛りの内容は説明によると、インドマグロ、スギ、イシガキダイ、ヒラメ、ヒラスズキ。それぞれが2切れずつのってかなり豪華だ。
 どの魚も鮮度抜群でうまかったが、特に初めて食べたスギの鮮烈な歯応えと強い旨味には驚いた。黒カンパチという呼び名のあるこの魚は、そこまで珍しい高級魚ではないものの、群れを作らないからまとまって獲れないので流通量が少ないのだとか。
 店じゅうにある貼り紙のなかでも特に目立つ「君は、黄金に輝くほっけを、見たか」という一文。どうやら「黄金ほっけ(湯煮)」(600円)というメニューが目下のいちおしらしく、ひとりの男性がそれを注文し「うまい!」と声をあげると、「こっちにも!」の声が飛び交う。当然、僕もそれにのった。
 たっぷりと脂ののった上等なほっけの切り身を、酒と塩だけでじっくりと煮て、ねぎ、みょうが、かいわれなどの薬味がのる一品料理。

【7話】
・店
 たち飲み吟・新橋店(新橋駅)
・メニュー
 ツブ貝の刺身、大山鶏*4のたたき*5、若竹煮(ワカメとタケノコの煮物)、玉こんにゃく*6、ソース焼きそば
・日本酒
 主人公:日本酒(雪の茅舎)
 彼が住むアパート住人の美人女性(友人以上、恋人未満的な関係で一緒に飲むことが多い):日本酒(玉乃光)
 なお、1巻掲載の広告に寄れば、今後も順調に連載が続いたとしても2巻の刊行は「2026年2月予定(1巻刊行の2025年9月から約半年後)」とのこと。
参考

伊藤静🍚「美味の異国飯」「すたんどあっぷ」連載中
Sep 16
 本日よりYKB「すたんどあっぷ①」発売になりました
 立ち飲み、立ち食いにご興味あればぜひ✋
 実在のお店が載っています
 この漫画片手に立ち飲み巡りいかがでしょうか🍻

高梨みどり*7
 「すたんどあっぷ」主人公が行った店、全部実在のお店で同じもの呑みながらいただける。私は上野*8と赤羽*9行きたい😃。あとストーリー、漫画家アシスタントのお話で私は身につまされるお話でした(>_<)。皆様にぜひオススメいたします🎵

*1:双葉社が運営するウェブコミック配信サイト『webアクション』で2024年9月27日から連載。既刊1巻(双葉社)

*2:『ヤングキングBULL』(少年画報社)2020年12月号- 2024年3号に連載。全6巻(少年画報社)

*3:食えないので売れっ子マンガ家のアシスタントをしている

*4:鳥取県の銘柄鶏

*5:鶏のたたき(鳥刺し)については例えば鶏刺し 鹿児島県 | うちの郷土料理:農林水産省参照

*6:玉こんにゃくについては例えば玉こんにゃく 山形県 | うちの郷土料理:農林水産省参照

*7:X(旧ツイッター)での自己紹介に寄れば『漫画家。「海獣さん」(秋田書店)、「イトーヨーカドー物語」(少年画報社)、「オーダーメイド」、「アメリカなんて大嫌い」、「銀座の番ねこ」(講談社)、「清少納言と紫式部」(小学館学習まんが人物館)発売中。双葉社Jourで「保険調査員・神子島真美」連載中』。アマゾンの著者紹介に寄れば『イトーヨーカドーで新商品の開発に携わる女性社員達の奮闘記「イトーヨーカドー物語」(少年画報社刊)好評発売中』

*8:6話の、上野アメ横『呑める魚屋・魚草』

*9:5話の『丸健水産(赤羽駅、おでん)』