今日の産経ニュースほか(2025年11/1、11/2分)(副題:「名古屋市西区主婦殺害事件の容疑者逮捕」他)

◆小松立騎氏のツイートに共感する
 引用は省略しますが、小松氏が「排外主義に同調する連中」が
1)「日本政府のインバウンド(外国人観光客)誘致路線」や「そうした路線を観光産業の育成として高評価するマスコミ」をどう見ても批判してないこと
2)「外国人観光客誘致だけが目的ではない」とはいえ、それも目的とする「日本政府の円安誘導」について「円安誘導が酷いのではないか」と批判しないこと(また円安は輸入物価高騰という形で物価高騰の一因にもなっている)
について「排外主義連中は認識や主張がおかしいのではないか?」「認知の歪みではないか?」「弱い立場の外国人をいじめたいだけと違うのか?(だから政府批判しない)」という趣旨のXをしていましたが俺も同感ですね。


宝塚歌劇を直撃したキャンセルカルチャー ソロ歌唱「海ゆかば」 SNSでの批判に迎合 - 産経ニュース
 以前も今日の産経ニュース(2025年9/29分)(副題:高市に突っ込む他) - bogus-simotukareのブログで指摘しましたが「海ゆかば」を歌わないといけない必然性がどこにもないのに、なぜ産経はここまで固執するのか。
 ウヨの産経として「海ゆかば」への批判が許せないのでしょうが、全く馬鹿げています。
 宝塚は客商売なのだから「海ゆかばは聞きたくない」という客が多数いれば、歌唱は辞めるでしょう。
 今回の場合

◆映画『わが愛の譜・滝廉太郎物語』(1993年公開)
 作曲家「滝廉太郎」が主人公
NHK連続テレビ小説『エール』(2020年度上期)
 主人公は作曲家「古関裕而」がモデル

のような「海ゆかば」の作曲家(信時潔)を主人公とした演劇などではなく、「海ゆかば」を歌わないといけない必然性がどこにもないからです。この話はそれだけの話でしかない。
 【1】今井正監督の映画「橋のない川」を差別映画と批判しただけでなく「物理的な上映妨害までした部落解放同盟」、【2】暴力団批判映画「ミンボーの女*1」を作成した伊丹十三監督を襲撃した暴力団後藤組*2」組員などとは話が違う。
 しかも「最近のキャンセルカルチャー(キャンセルカルチャーという言葉の、一般的な意味が何かはともかく、この産経記事ではどう見ても『不当な抗議』の意味合い*3)」の例として「海ゆかばの歌唱中止」の他に「女性の多い会議は時間が長い」発言による森*4東京五輪組織委員会会長辞任を挙げてるから呆れます。
 「森への批判は不当だった。森は会長を辞める必要はなかった」とでも言う気なのか?(呆)


松本人志さん1年10カ月ぶり芸能活動再開 性的行為強要疑惑で休止、有料配信番組に出演 - 産経ニュース
 芸能活動復帰とは言え「吉本興業の動画配信」であって「地上波に復帰」ではない点が重要でしょう。
 「文春側の謝罪がない」のに裁判を松本が取り下げた以上「潔白」とはいえず、

中居正広
 性加害で芸能界引退に追い込まれる
国分太一
 テレビ局や国分など当事者の説明がないので、詳しい事情は不明*5だがコンプライアンス違反を理由に番組を打ち切られ、事実上、引退状態

等との公平性を考えれば、今後も「地上波に復帰」は難しいのではないか。そして「松本の巻き添え」で「相方・浜田の活動」に制約が出ることを恐れる浜田本人や吉本興業が「ダウンタウン解散(浜田のピン芸人化)」に動く可能性もあるのではないか?


「死刑がやむを得ないとまで言えない」 宝塚ボーガン4人殺傷事件、被告に無期懲役判決 - 産経ニュース
 事情がどうあれ「肉親(祖母、母、弟)を3人も殺害」では死刑不可避かと思いましたが、検察の死刑求刑に対し、発達障害を理由に、1審で無期懲役判決(検察は控訴するでしょうし、2審で死刑になる可能性もありますが)となりましたのでメモしておきます。
 なお、

宝塚ボーガン4人殺傷事件 重傷負った被告の叔母がコメント 無期判決に「彼の希望は通りませんでした」 - 産経ニュース
 死刑になりたいという、彼の希望は通りませんでした。
 当たり前ですが、法律や裁判は、彼の道具ではありません。
 彼は犯した罪に向き合い、後悔し、反省しなければなりません。その機会が与えられた、命ぜられたという事だと思います。真摯に罪と向き合える事を信じて、願っています。

というのが興味深い。こういう場合「なぜ無期なのか、死刑にせよ」という趣旨の発言が出ることも遺族からありますが、今回、「被害者(命は取り留めたがボーガンによって重傷)&遺族」の叔母は「死刑」よりも「無期懲役」の方が「自暴自棄で死刑になりたがってるらしい被告人(自己の犯行に向き合おうとしてない被告人)」に対しては「むしろ厳しい罰」と認識しているようです。


26年前の主婦殺害疑い逮捕 現場のDNA型一致 高校時代に夫と同じテニス部所属 - 産経ニュース
 真犯人なら「逮捕されて良かった」とは思いますが、こんな僥倖は滅多になく、一般論として「だから殺人の時効(15年、後に20年)を廃止して良かった」とは言えないでしょう。
 そもそも警察の捜査で彼女が容疑者に浮上したわけではなく、彼女本人が自首してきたようですし。
 26年も経ってから自首した理由が何か知りたいところです。


「逮捕は父の執念、よく頑張ってきた」 名古屋主婦殺人、二十七回忌法要の席で長男が語る - 産経ニュース
 仮に容疑者が真犯人だとしても「有罪判決が出るまでは推定無罪(冤罪の可能性は皆無ではない)」であり、遺族がこうした発言をするのは「人情としてやむを得ない」とはいえマスコミが垂れ流すことには疑問を感じます。


<主張>26年後の殺人逮捕 長期未解決の理由を探れ 社説 - 産経ニュース
 「警察も神様ではない」ので俺的には「明らかな捜査の失態」でもない限り、この事件「名古屋市西区主婦殺害事件 - Wikipedia」(1999年)に限らず、「八王子スーパー強盗殺人事件 - Wikipedia」(1995年7月、3名殺害)、「世田谷一家殺害事件 - Wikipedia(2000年、4名殺害)」などの未解決事件(未解決事件 - Wikipedia参照。なお1995年4月27日以降の殺人については殺人についての公訴時効廃止によって公訴時効が成立しない)について警察を非難する気は全くありません。
 未解決事件については、被害者(『警察庁長官狙撃事件 - Wikipedia』(1995年発生:2010年に公訴時効が成立)のように被害事件が殺人でない場合)や遺族(被害事件が殺人の場合)は不幸だとは思いますし、「被害者や遺族の一部」が「警察を非難した」としても「人情として仕方がない」とは思いますが、「明らかな捜査の失態」でもない限り、第三者がそうした「被害者や遺族の警察非難」に同調すべきではないでしょう。今回の事件も恐らく「明らかな捜査の失態」はないかと思います。


社民・新垣邦男氏が離党表明、衆院で唯一の議席喪失へ 「福島党首と意見かみ合わず」 - 産経ニュース
 社民党も一層苦しい状況になったわけで複雑な思いを禁じ得ません。
 離党する新垣氏(副党首、衆院議員)も色々言い訳していますが、既に民主党(あるいは後継政党の立民党)に移籍した

阿部知子氏(衆院議員)
 社民党で政審会長を務めたが、現在は立民党に所属
辻元清美氏(参院議員)
 社民党政審会長、国対委員長民主党政調副会長、政調会長代理、民進党幹事長代行、立民党政調会長国対委員長、代表代行等を歴任
◆吉川元氏(衆院議員)
 社民党政審会長、幹事長等を歴任したが現在は立民党に所属
吉田忠智氏(参院議員)
 社民党政審会長、幹事長等を歴任したが現在は立民党に所属

などのように「寄らば大樹の陰で、立民党に移籍したいだけではないのか?」という不快感を禁じ得ません。
 こうした中「移籍などせず党首として頑張る福島氏」「2025年参院選社民党から出馬し、その後、社民党副党首についたラサール氏」の悲壮な思いには感動すら覚えます(とはいえ、後述するように、社民党には失礼ながら、それでもシビアな政治判断から、俺が支持するのは共産ですが)。
 俺としては「共産主義を理由に共産支持」ではなく「排外主義批判」「軍拡反対」「憲法九条擁護」「日米安保廃止」「脱原発」「ジェンダー平等(夫婦別姓など)」「新自由主義反対(弱者切り捨て反対。福祉の充実)」等を理由とした共産支持なので共産には失礼ながら「そうした点では、俺にとって共産とそれほど大きな違いは無いと思う社民党*6の支持」でもいいのですが、「過去にも辻元氏などが立民に移籍し、今回も新垣氏は立民に移籍するらしい」とあっては「社民には失礼ながら」それだったら「共産支持しかないな」感がありますね。社民には失礼ながら「マスコミ調査での支持率が共産より低い」上に「立民に移籍する人間が多数出るような、今後の存続が危ぶまれる政党」を支持する気にはなりませんので。
 まあ、「排外主義批判」「軍拡反対」「憲法九条擁護」「日米安保廃止」「脱原発」「ジェンダー平等(夫婦別姓など)」「新自由主義反対(弱者切り捨て反対。福祉の充実)」等を理由とすると俺的に「社民と共産しか選択肢がない(そして党勢を考えると、共産しか選択肢がない)」と言うのも辛いところですが。
 【1】「自民補完勢力(反動ブロック)」の維新、国民民主、参政は勿論論外ですし、
 【2】脱原発を強くアピールし、左派的と見なされていた結党当初はともかく、今や脱原発主張は明らかに弱まり、消費税減税ばかりを主張し「宮城県知事選で支持層多数が参政党候補に投票するようなれいわ」も支持できないし
 【3】党内にリベラル派がいるとは言え、野田代表は右派で、「玉木が乗り気でないため」、失敗した物の「首班指名選挙で玉木擁立」を画策したり、「枝野元代表」が「安保法には違憲部分はない」と言い出し、共産などから批判されるような立民も俺的には「論外の政党」です。正直「1980年代なら土井社会党を支持したであろう人間」が俺なので現状は「何ともかんとも」です。


<産経抄>帰ってきた「後ろから鉄砲を撃つ男」、石破前首相の振舞い - 産経ニュース
 「産経大好き安倍」が首相退任後、「福田、麻生首相(第一次安倍以降)」、「菅、岸田首相(第四次安倍以降、安倍が死去するまで)」といった自民党首相について何一つ批判しなかったということもなければ、歴代自民党首相(初代鳩山一郎以降、石破の前の岸田まで)が退任後「後任首相の批判などしなかった」ということもないでしょうに、「石破前首相の高市批判は首相経験者の振るまいとしてふさわしくない」として「後ろから鉄砲を撃つ男」呼ばわりとは、アンチ石破「産経」も良くも言ったもんです。そもそも問題は「石破の高市批判が正当かどうか」でしょうに。暴力団(組長の命令には絶対服従)や「江戸時代の藩」(藩主の命令には絶対服従*7)じゃあるまいし「トップ(自民党総裁)には無条件で従え」という気なのか。
 一方で「松竹除名」については「松竹はトップ(当時の志位共産党委員長(現在は議長))に従わないのだから除名されて当然」とは言わないのだから産経もデタラメです。

*1:「ミンボー」とは民事介入暴力のこと。民事介入暴力に立ち向かう女性弁護士(演:宮本信子)が主人公

*2:静岡県富士宮市に本部を置いていた暴力団指定暴力団・六代目山口組の二次団体であったが、山口組から除籍処分を受けたことで2008年(平成20年)に後藤忠政組長が引退表明し、組を解散(後藤組 - Wikipedia参照)

*3:だからこそ、例えば『性加害による中居正広の引退(産経も『性加害が事実ならば、引退は当然』と評価)』は「最近のキャンセルカルチャーの例」として上がっていないのでしょう。

*4:中曽根内閣文相、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)等を経て首相

*5:但し週刊誌報道に寄れば「番組スタッフに対する国分のパワハラ」とのこと

*6:お断りしておきますが、これは1)「俺にとって」2)「大きな違いは無い」にすぎません。党が違う上、当然『違いは存在する』し、「俺とは違う価値観の共産支持者」なら「共産と社民の違いは大きな違い」であり「仮に党勢が社民党を下回っても共産を支持する(まあ、今のところ社民が共産の党勢を上回ることは、社民には失礼ながらありそうに思えませんが)」という判断はありうるでしょう。

*7:この辺りの理不尽さを描いたのが映画『武士道残酷物語』(1963年、今井正監督)、『上意討ち・拝領妻始末』(1967年、小林正樹監督)など、ブームとなった「1960年代の残酷時代劇映画」です。