今日のしんぶん赤旗ニュース(2025年11/3~11/9日分)

台湾有事は「存立危機事態」/首相答弁 国土戦場化の恐れ | しんぶん赤旗|日本共産党
首相「台湾有事は存立危機事態」答弁/米の武力行使加担を認める | しんぶん赤旗|日本共産党
【1】「日中関係悪化を招きかねない」という意味で外交上、あるいは「憲法九条違反の疑いがある」という意味で憲法上、重大な答弁である
【2】また実際に自衛官が投入された場合、当然ながら自衛官に犠牲が出るし、中国が日本本土攻撃に踏み切った場合、民間人にも犠牲が出かねない
にもかかわらず、TBS「報道特集」など、一部を除いて、まるで報じないテレビ局にはいつもながら呆れます。高市政権の「未だ高い支持率」は「テレビ局が政権批判報道をまるでしないこと」で支えられてると言っていいでしょう。
 テレビ局は高市政権に脅えて批判を逃げてるのか、はたまた「台湾有事などない」と甘く考えてるのか?
 一方で新聞は
「存立危機事態」従来の政府見解を踏み越えた高市首相 台湾有事巡り [高市早苗首相 自民党総裁]:朝日新聞2025.11.7
高市首相、武力行使をともなう台湾有事は「存立危機事態になり得る」 中国を名指し 異例の言及:東京新聞デジタル2025.11.7
台湾有事の存立危機認定、踏み込んだ高市早苗首相 歴代政権は明言回避 - 日本経済新聞2025.11.8
等として「高市答弁の問題性」について、ある程度報じています。
 なお、安倍政権は日中関係に配慮してこんな答弁はしておらず「安倍と比べても酷い高市」です。


「赤旗」が維新・藤田共同代表に緊急申し入れ
税金還流疑惑の維新・藤田氏/赤旗記者の名刺 ネット公表/与党幹部による言論への圧力/嫌がらせ電話・業務妨害メールも
赤旗記者への脅迫か/維新・藤田氏の名刺公開 ネットに書き込み | しんぶん赤旗|日本共産党
主張/藤田氏記者名刺公開/表現、報道の自由への侵害だ | しんぶん赤旗|日本共産党
許すな政権与党の報道妨害 「日曜版」記者への攻撃/分断に負けず連帯で/ジャーナリスト 鈴木エイトさん | しんぶん赤旗|日本共産党*1
許すな政権与党の報道妨害 「日曜版」記者への攻撃/まさに独裁者の手法/仏日刊紙リベラシオン、ラジオ・フランス特派員 西村カリンさん | しんぶん赤旗|日本共産党*2
許すな政権与党の報道妨害 「日曜版」記者への攻撃/政権担う資格はない/元新聞労連委員長 京都新聞編集委員 日比野敏陽さん | しんぶん赤旗|日本共産党
許すな政権与党の報道妨害 「日曜版」記者への攻撃/民主主義の基盤損なう/SlowNewsシニアコンテンツプロデューサー 熊田安伸さん | しんぶん赤旗|日本共産党*3
 維新の下劣さには心底呆れます。「維新を批判するマスコミ記者」相手にも同じことをやりかねないのが維新なのでマスコミも抗議して当然です。


なぜ「議員定数削減」Q&A/民意を切り捨て
 世論調査では比例削減に肯定的な意見が多いようで日本人のアホさにげんなりします。
 「小選挙区では最大与党・自民党が多数議席を獲得しやすいが比例ではそれが困難(自民以外の、立民、国民民主、参政、共産、社民、れいわなども議席獲得)」なので「自民に有利な小選挙区を増やし、自民過半数割れを置きにくくする」という「党利党略」でしかないことを世間に広め、何とか自民、維新の画策を阻止したい。
 なお、「比例で議席獲得が難しくなる」という点では「少数政党である維新も打撃を受ける」のですが、比例削減に同調する維新はもはや「大阪ローカル政党でいい(大阪の小選挙区だけで議席が取れればいい)」あるいは「いずれ自民と合流しよう」と覚悟してるのかもしれません。


主張/国立劇場閉場2年/国の責任で一刻も早い整備を

 日本の伝統芸能の殿堂というべき国立劇場は2023年10月末に閉場したまま、2年たった今も再開のめどが立ちません。
 劇場を運営する日本芸術文化振興会(芸文振)が2029年度の完成をうたいました。しかし、建設資材や人件費が高騰するなか、2022年と2023年の2回の入札は不調に終わり建て替えのめどが立たなくなりました。
 プロジェクトチームは今年9月、整備計画を見直し、4年先に延ばして「2033年度の再開場を目指す」とする計画を発表しました。しかし、今年度中に公告を予定する3回目の入札の成立を前提にしたスケジュールであり、絵に描いた餅と言わざるをえません。
 だいたいナショナルシアターが(ボーガス注:2033年に再開場できたとしても、2023年の閉館から)10年も閉じたままというのは、世界的に見ても異常というほかありません。

 「入札不調で工事が予定通り進まない(工事が何時終わるか分からない、つまり国立劇場が何時、再び開館できるか分からない。2033年開館も、2025年入札が成立する前提に過ぎず、未確定)」とは異常事態と言うべきでしょう。早急に是正する必要があります。
 それにしても、赤旗記事にも指摘がありますが、歌舞伎界を舞台にした映画「国宝」がヒットしながらも、日本人大多数は「歌舞伎を含む伝統文化に無関心」で、国立劇場が長期休業でもろくに騒がれない(マスコミが自民党文科省に対してこの件で、ろくに批判報道しないという面が大きいですが)とは「何ともかんとも」です。

*1:鈴木氏の著書は『自民党統一教会汚染』(2022年、小学館)、『自民党統一教会汚染2』(2023年、小学館)、『「山上徹也」とは何者だったのか』(2023年、講談社+α新書)、『統一教会との格闘、22年』(2025年、角川新書)、『NG記者だから見えるもの』(2025年、講談社+α新書

*2:西村氏の著書は『フランス人ママ記者、東京で子育てする』(2015年、大和書房)、『不便でも気にしないフランス人、便利なのに不安な日本人』(2017年、大和書房)、『フランス人記者、日本の学校に驚く』(2024年、大和書房)

*3:熊田氏の著書は『記者のためのオープンデータ活用ハンドブック(改訂版)』(2024年、新聞通信調査会