江口寿史の「凋落」についての最も優れた論考を紹介したい|三浦小太郎
江口*1ファンでもないし、無知なので、三浦の今回の記事で初めて知りましたが、江口も厄介なことになってるようですね。
江口による『肖像権や著作権の侵害』ということのようです。いずれにせよそういう話を「凋落」と表現するのは「違う」のではないか?。「著作権や肖像権の侵害」というのは「能力の枯渇」等とは話が違うでしょう。
能力があろうが「法的問題(著作権や肖像権)に無頓着」ならこうした問題を起こすし、能力がなくても「法的問題(著作権や肖像権)に敏感」ならこうした問題は起こさない。
今後、江口が「業界から干された」としてもそれが「仕事への評価(人気がないなど)」ではなく「法的問題(著作権や肖像権)に無頓着」だからであるならば、それは「凋落」というより「違法行為(肖像権や著作権の侵害)に対する当然のペナルティ」にすぎません。
不祥事による
◆盗作を理由に、唐沢俊一が「作家引退」に追い込まれたこと(出版社から執筆依頼がなくなり、著書も出せなくなったこと)
◆「フジテレビ女子アナ(加害事件当時、後にフジを退社)への性加害」を理由に中居正広が「芸能界引退表明」に追い込まれたこと
◆薬物疑惑を理由に新浪剛史がサントリー会長や経済同友会代表幹事の辞任に追い込まれたこと
などと基本的には全く変わらないでしょう。
三浦の評価と違い、三浦の紹介する文章江口寿史は何をやりたかったのだろうか|もとおみ數史(江口の「能力の枯渇」等を云々?)が「優れた論考」とは俺は全く思いません。
むしろ「江口の失態(肖像権や著作権の侵害)」を江口の「能力の枯渇」云々にこじつけてる駄記事ではないか。
なお、三浦と「三浦が紹介する記事」は「江口の凋落(?)」を確定的事実のように書いてますが、
1)江口が今回の出来事を真摯に反省し
2)江口に仕事を依頼する側もその反省を「十分な反省がされた」と評価し、今後も依頼を続けるならば、江口が「凋落(?)せず今後も活動できる可能性」は十分あるのではないか。
特にコメントはしませんが江口の「著作権や肖像権の侵害」についての記事を紹介しておきます。
漫画家の江口寿史氏、SNS写真を無断でイラスト化 公開中止相次ぐ:朝日新聞2025.10.10
人気漫画家でイラストレーターの江口寿史氏(69)が描いた作品が、SNS上の写真を無断でイラスト化したものだったことが分かり、江口氏のイラストを起用した企業や自治体が作品の公開や展示を取りやめる事態になっている。専門家は「著作権を安易に侵害しないための知識が必要だ」と指摘する。
発端となったのは、「すすめ‼パイレーツ」「ストップ‼ひばりくん!」などの作品で知られる江口氏が描いた、女性の横顔のイラスト。商業施設「ルミネ荻窪」(東京都杉並区)のイベント告知用のポスターに使われ、9月25日から複数箇所に掲示されていた。
だが、ポスターを見た女性からルミネに「自分の顔写真が無断で使用されている」という趣旨の申告があった。ルミネが確認すると、江口氏が、女性がSNSに投稿した写真を女性の許可なくイラスト化したことを認めたという。ルミネは10月3日にポスターを撤去した。担当者は「ご迷惑とご心配をおかけし、心よりおわび申し上げる。再発防止策を徹底する」と話した。
江口氏のイラストに関する同様の指摘は他にもあり、起用した企業や自治体に影響が広がっている。江口氏のイラストを店内ポスターなどに使用していたファミリーレストラン「デニーズ」や、大手眼鏡ブランド「Zoff(ゾフ)」でも、江口氏側に制作過程の確認をしているとしている。江口氏が通学した高校*2のある千葉県柏市でも市制施行70周年記念のイラストの公開と展示が一時休止された。
江口氏は朝日新聞の取材に対し「現時点での発言は控える。自分の言葉での説明はもちろんするつもりですのでお待ちください」と回答した。
江口寿史 - Wikipedia
2025年10月、ルミネ荻窪で開催のイベント「中央線文化祭」のビジュアルとして江口が描き、駅にポスターが掲出されていたイラストが、実在する人物の写真を当人に無許可でモデル(トレース)として使用していた作品であることが発覚した。その後モデル当人の承諾を得て、クレジットが入れられたが、ルミネ側は制作過程に問題があったとして、当該ビジュアルを一時撤去した。10月6日、当該ビジュアルの使用中止と、江口が参加予定であったトークイベントの中止がルミネ側から追加で発表された。
更に江口の他の作品についても同様の疑惑が生じたため、Zoff、デニーズ、クレディセゾン各社も、過去に起用した、または起用中の江口のイラストについて制作過程の事実確認を進めると声明を出した。このうちデニーズは江口のイラスト使用を控える方針を後日発表した。10月6日、桜美林大学がイラストの利用中止とグッズ販売の停止を発表した。千葉県柏市は、イラストの公開と展示を休止した。
*1:1956年生まれ。1981年、「週刊少年ジャンプ」10月19日号から、自身の最大のヒット作となる『ストップ!! ひばりくん!』の連載を開始(1983年まで連載)。1992年、『江口寿史の爆発ディナーショー』で文藝春秋漫画賞を受賞。(江口寿史 - Wikipedia参照)
*2:江口寿史 - Wikipediaによれば千葉県立柏高校