珍右翼・三浦小太郎を批判する(2025年11月28日分)

スパイ防止法を参政党が提出。|三浦小太郎
 第一に、他にも自民、維新、国民民主が提出の動きを見せていますが、参政党を特筆大書する点が三浦らしい(勿論、ウヨの三浦なので参政党非難&スパイ防止法反対ではなく、参政党美化&スパイ防止法制定支持)。
 三浦が参政党支持者であることが窺えます。
 第二に「三浦がスパイ防止法について、立法事実をまともに説明できないこと」に呆れます。
 「立法事実」とは法律用語で「そうした立法をすることが必要だという根拠」のことですが、既に「特定秘密保護法」などスパイ処罰の法律はあります。 
 新たに「スパイ防止法の制定が必要だ」というなら「現状の法律では何処が不十分なのか?」「なぜ新規立法が必要なのか?」という「立法事実」についての「まともな説明」が必要ですがそんなことは三浦、高市自民、参政党、国民民主党といったウヨ連中は誰もしません。
 「ストーカー規制法(ストーカー被害が深刻)」「リベンジポルノ防止法(リベンジポルノ被害が深刻)」「盗撮処罰法(盗撮被害が深刻)」等(これらについては反対論はほとんど存在しなかった)のような「そうした立法をすることが必要だという根拠」はスパイ防止法については存在しないという「反対派の批判」に対して「まともな反論」を三浦らウヨはしません。
 第三に「中曽根内閣のスパイ防止法への反対運動」でわかるように「スパイ防止法」は古今東西、何処の国でも「反対派弾圧に悪用されてきた」ので「反対すること」はむしろ当然です。
 何せ参政党に至っては「戦前の治安維持法」を正当化してるのだからそうした危惧は当然です。
 例えば、最近の「中国での日本人拘束」のかなりの部分は「スパイ容疑」ですが、まさか三浦も「中国のスパイ容疑での日本人身柄拘束は当然の行為だ」とは言わないでしょう。まあ「中国と日本は違う」と三浦は強弁するのでしょうが、俺も含めて「スパイ防止法反対派」はそんな「日本政府(あるいは自民党性善説」ではありません。
 そもそも三浦らウヨも、いわゆる「人権擁護法案 - Wikipedia」(小泉内閣)について「法案提案者の主張に反し人権擁護につながるか疑問(人権擁護を口実とした不当行為を助長する恐れがある)」と反対していたのだから、「スパイ防止法が本当にスパイ防止につながるか疑問」という反対運動を一方的には非難できないはずです。
 なお、人権擁護法案については、「三浦らウヨ」だけでなく共産党など左派からも
赤旗主張 人権擁護法案/市民の言動まで規制する危険2005.3.17
などの批判が出て結局制定されませんでした。

参考
参政「スパイ防止法案」提出/「反動ブロック」の危険な動き | しんぶん赤旗|日本共産党2025.11.27
スパイ防止法/首相「速やかに策定」 | しんぶん赤旗|日本共産党2025.11.27


ラフカディオ・ハーンの「常識」についてYOUTUBEでしゃべりました。|三浦小太郎
 三浦の紹介するハーン「常識」については以下の「オチ」を紹介しておきます。

小泉八雲 田部隆次訳 常識 COMMON SENSE
 猟師はこれから実現されようと云う奇蹟について考え出した。それからこんな事のあり得べきかどうかについて疑い出した。考えるにつれて疑は増すばかりであった。
(中略)
 不意に猟師は二人の背後に立ち上り、手に弓を取って満月の如く引きしぼり、光明の普賢菩薩に向って長い矢をひゅっと射た、すると矢は菩薩の胸に深く、羽根のところまでもつきささった。
 突然、落雷のような音響とともに白い光は消えて、菩薩の姿も見えなくなった。
 『聖人様、どうか落ちついて、私の云う事を聞いて下さい。あなたは年来の修業と読経の功徳によって、普賢菩薩を拝む事ができるのだと御考えになりました。それなら仏様は私やこの小僧には見えず――聖人様にだけお見えになる筈だと考えます。それで聖人様に申し上げますが、御覧になったものは普賢菩薩ではなくてあなたをだまして――事によれば、あなたを殺そうとする何か化物に相違ありません。』
 日出とともに猟師と僧は、その姿の立っていた処を調べて、うすい血の跡を発見した。それからその跡をたどって数百歩離れたうつろに着いた、そこで、猟師の矢に貫かれた大きな狸の死体を見た。
 博学にして信心深い人であったが僧は狸に容易にだまされていた。しかし猟師は無学無信心*1ではあったが、強い常識を生れながらもっていた。この生れながらもっていた常識だけで直ちに危険な迷を看破し、かつそれを退治する事ができた。

 現在の我々からすれば「狸が化けられるわけがない。明らかな作り話だ」が「常識」ですがそれはさておき。
 知識は勿論、大事だが「常識に基づく『正しい』懐疑精神が必要」というのが「話の結論」と言えるでしょうか?
 『論語』の「学びて思はざれば則ち罔(くら)し。 思ひて学ばざれば則ち殆(あやう)し(学ぶだけで考えないと、真の理解に至らない。自分で考えるだけで学ばないと、考えが偏って危険だ)」と同様のオチと言ってもいいかもしれない。
 なお、
断腸亭日録~自転車日記 常識2009.10.24
猟師が迷いを看破できた本当の理由――小泉八雲『常識』の考察|桝田道也|pixivFANBOX2021.6.29
によれば「ほとんど同じ話」が中世の説話集「宇治拾遺物語」「今昔物語」にある(つまりハーンが「宇治拾遺物語」「今昔物語」をハーン流に加工した物が「常識」)とのこと。

(私のような)中途半端な知識人や言論人*2が「常識を疑え」「隠された真実を見抜け」「私は隠された真実を掴んだ(あるいは教えられた)」とかいうことありますけど、それはしばしばただの魔物、つまり自分の見たいものを見ているに過ぎないことも多いはずです。

 本気で「三浦がそう思ってる」のなら

南京事件研究の笠原十九司*3都留文科大学教授
 南京事件関係の著書に『南京事件三光作戦』(1999年、大月書店)、『南京事件と日本人』(2002年、柏書房)、『南京難民区の百日:虐殺を見た外国人』(2005年、岩波現代文庫)、『南京事件論争史』(2007年、平凡社新書→増補版、2018年、平凡社ライブラリー)、『「百人斬り競争」と南京事件』(2008年、大月書店)、『南京事件(新版)』(2025年、岩波新書)等
慰安婦研究の吉見義明*4中央大学名誉教授
 慰安婦関係の著書に 『従軍慰安婦』(1995年、岩波新書)、『日本軍「慰安婦」制度とは何か』(2010年、岩波ブックレット)、『買春する帝国: 日本軍「慰安婦」問題の基底』(2019年、岩波書店)、『日本軍慰安婦』(2025年、岩波新書:『従軍慰安婦』(1995年、岩波新書)の新版)等

と言った専門家の主張を無視し、南京事件否定論慰安婦違法性否定論を三浦は放言するなと言う話です。三浦もよくもまあ心にもないデマカセが言えた「クズ野郎」です(呆)。

*1:揚げ足取りになりますが、「信心が薄い」とは言え、「僧の元を訪れ、僧に歓待されていること」を考えれば「無信心」とまでは言えないでしょう。本当に無信心なら、僧の元を訪ねることもしないでしょう。

*2:明らかに「無知識人」の三浦は「言論人」ではあるとしても「知識人」ではないでしょう(呆)。三浦に「お前の何処が知識人だ(呆)」と言えば怒り出すのでしょうが。

*3:南京事件関係以外の著書として『日本軍の治安戦』(2010年、岩波書店→2023年、岩波現代文庫)、『第一次世界大戦期の中国民族運動』(2014年、汲古書院)、『海軍の日中戦争:アジア太平洋戦争への自滅のシナリオ』(2015年、平凡社)、『憲法九条と幣原喜重郎』(2020年、大月書店)、『日中戦争全史 (上)(下)』、『通州事件』(2022年、高文研)、『憲法九条論争:幣原喜重郎発案の証明』(2023年、平凡社新書)等

*4:慰安婦関係以外の著書として『毒ガス戦と日本軍』(2004年、岩波書店)、『草の根のファシズム:日本民衆の戦争体験』(2022年、岩波現代文庫)、『焼跡からのデモクラシー:草の根の占領期体験』(2024年、岩波現代文庫)等