「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2026年1/5日分:荒木和博の巻)

何でもあり【調査会NEWS3996】(R8.1.4)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro

 「正義は勝つ」のではなく「勝った者が正義」です。

 世の中においてそういう「勝てば官軍」的要素がないとは言いません。
 しかしそれは「正義の観点からは是とされることではない」し「是としない人々」によって「わずかばかりであっても」、事態は「正義の方向に向かってきた」といえるのではないか。
 荒木の観点だと例えば「ノーベル平和賞」は全く無意味なことになるのか?

 24年前、金正日が拉致を認めて5人を返したのは当時の米国ブッシュ政権が強硬政策をとっていたこと*1が大きな要因でした。

 「そうした要素もある」でしょうが、話をあまりにも単純に描きすぎています。
 私見では以下も「拉致被害者帰国の理由」です。

1)当時の小泉政権が「経済支援とのバーター取引」路線に動いたこと(日朝平壌宣言
→しかし、その後、小泉政権がバーター取引路線に否定的な救う会、家族会の圧力に屈し、経済制裁を始めたこと(そして後継政権もそうした制裁路線を継続したこと)で拉致解決の機運がしぼみます。
2)当時の韓国「金大中政権」が小泉政権との対話に応じるように北朝鮮に働きかけたこと
→但し、その後、「太陽政策金大中政権とは異なり、「北朝鮮に敵対的な右派」の李明博朴槿恵、尹錫悦政権によって南北関係はかなり冷え込んでいます。金大中政権の流れをくむ李在明政権によって少しでも関係改善してほしいところです。
3)

朝鮮民主主義人民共和国の国際関係 - Wikipedia参照
◆イタリア
 2000年1月、国交樹立(G7諸国では初めての国交樹立)。
◆英国
 2000年12月、国交樹立。
◆カナダ
 2001年2月、国交樹立。
◆ドイツ
 2001年3月、国交樹立。

ということで『ブッシュ子大統領のアフガン侵攻、タリバン政権転覆(2001年10月:北朝鮮に米国の軍事侵攻の脅威を感じさせた可能性がある)』、『ブッシュ子大統領の「悪の枢軸発言」(北朝鮮敵視)』(2002年1月)、「小泉訪朝」(2002年9月)以前から北朝鮮が欧米諸国との関係改善を図っていたこと
→「北朝鮮による2000年代の各国との国交樹立」については以前、拙記事
「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年11/12日:荒木和博の巻) - bogus-simotukareのブログ
高世仁に悪口する(2025年12/4日分) - bogus-simotukareのブログ
でも触れました。

 これらに荒木が触れないのは明らかに不適切です。
 「1)小泉政権の交渉手法「バーター取引」」、「2)金大中政権の小泉政権アシスト」がなければ果たして「悪の枢軸発言」等による「米国の北朝鮮軍事侵攻(政権転覆)の脅威」(1961年のピッグス湾事件(ケネディ政権、ただし失敗)、1983年のグレナダ侵攻(レーガン政権)、2001年のアフガン侵攻、2003年のイラク侵攻(ブッシュ子政権)、2026年のベネズエラ侵攻(トランプ政権)は米国の軍事侵攻の一例)だけで果たして拉致被害者が帰国したかどうか*2


今年こそ事態を進めるために【調査会NEWS3995】(R8.1.3)|荒木和博ARAKI, Kazuhiro

 一番必要なのは事態が動いて、1人でも帰ってくることです。どういう形であれ誰かが帰ってくれば(ボーガス注:小泉訪朝での拉致被害者帰国を大きく報じたように)マスコミは当然大きく報道し、国民全体の関心も高まります。

 こう荒木が言ったところで現状では「たった一人」であっても帰国の可能性は皆無でしょう。
 荒木も「こうすれば帰国がありうる」とは何一つ言えません。
 私見では「何度も拙ブログに書いています」がもはや「経済支援とのバーター取引」以外に解決策はないと思います。

 報道関係の皆さんにぜひお願いなのですが、(中略)ぜひあらためて拉致問題を取り上げて

 荒木自身が「拉致に動きがないからマスコミ(新聞、週刊誌、テレビ、ラジオ等)がまるで拉致を報じない」と認めながら「でも、もっと報じて」と懇願です。
 とはいえマスコミは勿論報じないでしょう。

 例えば横田めぐみさん拉致を事件当時から政府*3が知っていたということなど、本来なら大きな報道がなされて当然のこと

 「おいおい(呆)」ですね。
 そんなことは荒木らが勝手に決めつけてることで、政府は勿論そんなことは認めてないし、荒木らの決めつけにもまともな根拠は何もない。

*1:但し、米国が「悪の枢軸発言(北朝鮮の他、イラン、イラクを敵視)」後に実際に侵攻したのはイラクであり、イラクに手一杯になることで皮肉にも北朝鮮侵攻の可能性が薄れます。

*2:勿論逆に「1)、2)があってもブッシュの北朝鮮敵視がなければ帰国しなかった」という可能性も一方ではあります。

*3:ちなみにめぐみ氏拉致当時(1977年11月15日)は福田赳夫内閣ですが、荒木は「福田首相ら政府首脳」が知っていたという気なのか?