今日の産経ニュース(2026年1/5分)

「もう一度、連れて来てあげたかった」 高市首相、安倍氏の写真を手に伊勢神宮参拝 - 産経ニュース
 以前も指摘しましたが政教分離の観点から「伊勢神宮参拝」は辞めるべきでしょう。
 また「物言えぬ死者(安倍)の政治利用」もいい加減にしたらどうなのか?(安倍が未だに政治利用できるらしい(安倍支持者の政治力がある?)というのにも呆れますが)。安倍や遺族に対して失礼でしょう。


<産経抄>中国仕掛ける情報戦 歪曲や虚偽発信に打ち勝て - 産経ニュース

 中川昭一*1財務相から『2000年間で最大の発明は何か*2』(ジョン・ブロックマン*3編)という本を紹介された。科学ジャーナリストである編者が世界中の学者や哲学者、起業家ら108人に問いかけ集めた回答をまとめた内容である。
 中川氏は言った。
 「意外なことに馬の家畜化に絡むものを挙げた人が10人近くいた」。
 それは情報や人、モノの迅速な輸送こそが最も重要な兵力だったことを表す。

 「中国非難の前振りに過ぎない(本筋ではない)」とはいえ、馬は勿論「物の運搬や人の移動」にも使われましたが、「農耕馬(馬によって田畑を耕す)」など運搬以外(労働力としての利用)にも使われてるので非常に一面的な文章で、不適切でしょう。


<主張>刑事司法の分岐点 再審法改正の方向誤るな 死刑制度の崩壊につながる 社説 - 産経ニュース
 タイトルが「おいおい(呆)」ですね。
 確かに再審制度が適切に運営されないのでは「死刑冤罪の疑い(過去に再審無罪となった死刑冤罪として『昭和の四大死刑冤罪(財田川事件、島田事件、松山事件、免田事件)』や袴田事件がある。また再審請求がされ、日弁連が支援している死刑事件として菊池事件*4(死刑執行済)、北海道庁爆破事件(死刑未執行、現在も死刑囚が存命)等がある)」が否定できず「死刑執行の説得力」も失われます。
 しかし、勿論「死刑廃止国」にも再審制度はあるし「死刑の有無」と再審制度は全く関係ない。そもそも「再審の対象となる冤罪」は死刑冤罪だけではない。
 再審制度は「無実の人間(勿論、死刑以外の有期拘禁刑もある)の人権擁護」のためにあるわけです。
 また再審制度など司法制度をどんなに充実させたところで人間が「神でない」以上、「死刑冤罪がゼロに出来る」とは言いきれません(死刑廃止派の主張根拠は「死刑冤罪の危険性」だけでなく「凶悪犯でも人命は大事だ」「むしろ死刑よりも原則として仮釈放を認めない無期刑の方が刑罰として重いのではないか?」等の主張もありますがそれはひとまず置きます)


<正論>年頭にあたり 昭和天皇は憲法改正を望まれた 麗澤大学教授・八木秀次 - 産経ニュース
 本文は勿論、タイトルが

◆ちょっと何言ってるか分からない(サンドウィッチマンの富澤)
◆お前(産経)は何を言ってるんだ?(ミルコ・クロコップ
◆あんた(産経)、バカァ?(『新世紀エヴァンゲリオン』の惣流・アスカ・ラングレー
◆お前(産経)はアホか?(横山ホットブラザーズ
それはひょっとしてギャグで言ってるのか?(『魁!!クロマティ高校』の主人公・神山高志)

ですね。
 国家元首だった戦前と違い、戦後の天皇は「政治的中立性」を求められます。天皇が政治的発言をすることはもろに違憲行為になる。
 だからこそ増原内奏問題 - Wikipedia*5が発生し、増原*6防衛庁長官(田中内閣)が「天皇の政治利用」と批判を浴び、辞任に追い込まれたわけです。
 政治的中立に配慮し、米長の「自分は日の丸掲揚、君が代斉唱を広めることに努力してる」という誘導発言に対し明仁天皇(現・上皇)も「強制にならないことが望ましい」と言って誘導発言にはのらなかった(この点、明仁氏の方が、戦前は国家元首だったとは言え、戦後の社会変化を理解せずに「政治発言に躊躇しない」父親「昭和天皇」よりはまともです)。
 にもかかわらず「昭和天皇が九条改憲を望んでいた(だから改憲しよう)」とは呆れて二の句が継げません。そうした昭和天皇の言動は違憲行為として非難されることであっても評価されることではない。
 なお、昭和天皇の「戦後の政治的発言」については以前、下記の記事で触れました。
天皇と保守政治(内奏) - bogus-simotukareのブログ2009.12.17
「天皇による天皇の政治的利用」の紹介 - bogus-simotukareのブログ2009.12.25
新刊紹介:「前衛」2022年5月号その2(副題:昭和天皇のクズさに改めて呆れる) - bogus-simotukareのブログ2022.4.16
昭和天皇のクズさに改めて呆れる(2024年5月18日分)(副題:松川事件と昭和天皇) - bogus-simotukareのブログ2024.5.18

*1:小渕内閣農水相小泉内閣経産相農水相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、麻生内閣財務相を歴任

*2:1999年、草思社

*3:著書『〈意識〉の進化論』(編著、1992年、青土社)、『キュリアス・マインド』(編著、2008年、幻冬舎)、『知のトップランナー』(編著、2014年、青土社)、『ディープ・シンキング』(編著、2020年、青土社)、『天才科学者はこう考える』(編著、2020年、ダイヤモンド社

*4:この事件については新刊紹介:「前衛」2026年2月号 - bogus-simotukareのブログで紹介した前衛2026年2月号の◆ハンセン病隔離政策の責任と差別の根源を問う:菊池事件の再審を(徳田靖之)が触れています。

*5:そもそも戦前とは天皇の位置づけが違うので「政治家の内奏」自体が違憲の疑いがあります。

*6:戦前、内務官僚として、和歌山県保安課長、特高課長、北海道警視保安課長、兵庫県警務課長、山形県警務部長、香川県知事を歴任。戦後、警察予備隊自衛隊の前身)長官、保安庁防衛庁の前身)次長、防衛庁次長、池田、佐藤内閣行管庁長官、池田、田中内閣防衛庁長官等を歴任(増原惠吉 - Wikipedia参照)