新刊紹介:「前衛」2026年2月号(副題:松本清張「砂の器」のネタばらしがあります)(追記あり)

 無能な俺でも紹介できる範囲で紹介しておきます。
マルクスと国際政論活動:その展開を追って(山口富男*1
(内容紹介)
 新連載。「ルイ・ボナパルトのクーデター(フランス:ルイ・ボナパルトのブリュメール18日 - Wikipedia参照)」「アヘン戦争(英国及び中国)」「南北戦争(米国)」などの国際的な出来事をマルクスがどう論じたかを今後述べていくとのこと。


高市・軍事主義政治との対決:平和な東アジアで生きるために(永山茂樹*2
(内容紹介)
 「中国、北朝鮮には日本を攻撃する意図など、そもそもないのではないか」「現時点ですら軍事強国である日本(軍縮ハト派として残念な限りですが)相手に、中国、北朝鮮に限らず、何処の国であれ、おいそれと戦争など出来ない」「そもそも中国にとって日本は重要な貿易相手国である」という指摘には全く同感です。
 なぜか日本人は「日本の軍事力が弱い」と勘違いしてるようでげんなりしますが。むしろ日本は軍縮の方向にもっと踏み出すべきでしょう。


◆日本政府の核兵器観の原点と現在地:「核兵器も戦争もない世界」を創るための一視点(大久保賢*3
(内容紹介)
 「国際世論の批判を恐れて1945年の原爆投下(広島、長崎)以降は戦争での核兵器使用はないこと」「様々な問題を抱えながらも核兵器禁止条約が発効したこと」「核五大国(米露英仏中)の核保有は容認しているという問題点があるとは言え、NPT(核拡散防止条約)によって核保有国が少数(核五大国以外では公式に保有を認めてるのはインド、パキスタン北朝鮮、公式には認めてないが核保有の疑いがあるのがイスラエル)に留まっていること」を指摘し、核廃絶は決して「夢物語ではないと考える」と主張しています。
参考
主張/核兵器なき世界へ/揺るぎない世界の本流の発展 | しんぶん赤旗|日本共産党2026.1.7
“核の傘”リスク高める/非核政府の会が新春シンポ/東京 | しんぶん赤旗|日本共産党2026.1.13


◆市民主体の国際平和構築の可能性:平和・人権・持続可能性の相互強化の関係をふまえて(井上歩)
(内容紹介)
 筆者は日本共産党国際委員会委員であり、筆者も策定に関わった提言東アジアの平和構築への提言――ASEANと協力して | 日本共産党の説明がされてますが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。
参考
赤旗
東アジアの平和構築への提言――ASEANと協力して/志位議長が講演/各界各分野・多くの在日大使館から参加2024.4.18
東アジアの平和構築へ草の根から運動ともに/志位議長が原水協・平和委役員と懇談2024.6.23


日本銀行の金融正常化を読み解く:「植田*4日銀」のこれまでとこれから(山田博文*5
(内容紹介)
 金融正常化とは石破政権時代にされた「安倍政権時代」の
1)超低金利からの金利引き上げ
2)大量の株式買収の中止、また一部株式の売却
を意味しています。筆者はこうした施策を「金融政策の正常化」と好意的に評価し、そうした正常化を「挫折させる恐れ」がある高市政権について警戒が必要だとしています。


特集「動き出した学習指導要領改訂で問われていること(下)」
◆次期学習指導要領の論点を問う(下)(植田健男*6
(内容紹介)
 新刊紹介:「前衛」2026年1月号 - bogus-simotukareのブログで紹介した『次期学習指導要領の論点を問う(上)』(植田健男)の続きですが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。
 参考に、「植田氏」の名前でググってヒットした、以下の記事を紹介しておきます(面倒くさがらずに俺がきちんと探していれば、前回の新刊紹介:「前衛」2026年1月号 - bogus-simotukareのブログ時点で紹介できたのですが)。

次期学習指導要領、学校と教員の手に「教育課程づくり」を取り戻すのが最重要課題の訳 現行は「大綱」なのに絶対的な位置付けのなぜ | 東洋経済education×ICT | 東洋経済オンライン2025.8.4
 「今回の改訂で最大の課題は教育課程をめぐる問題だ」と強調するのは名古屋大学名誉教授の植田健男氏である。教育課程とは、「国語で何を教えるのか、その授業時間を年間何時間確保するか」というものだと思われがちだが、そうではない。
 「教育課程とは、教科内容の計画だけでなく教科外の行事も含めて、学校が地域や子どもたちの実態に即して、どのような教育活動を展開するかなど、教育の目的や目標を達成するために編成される教育計画のことです」と、植田氏は言う。そして何が問題なのか、次のように続ける。
 「学校での教育活動は、文科省の定めた学習指導要領どおりにやっていればいいという考え方に陥ってしまい、各学校ならではの創意工夫を凝らした教育課程を持たなくなってしまっているのが現実で、そこが問題です」
 現在の「一つの動かすことのできない道」を決める学習指導要領になったのは、1958年の改訂で「法的拘束力がある」という解釈を文科省(当時は文部省)が持ち出してきてからのことである。こうした国が教育を支配する体制については、多くの異論がある。
 しかし、「現行の学習指導要領では変わってきました」と植田氏は言う。現行の学習指導要領である2017年7月発行の『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 総則編』を見ると、「学習指導要領は、法規としての性格を有するものとして、教育の内容等について必要かつ合理的な事項を大綱的に示しており」とし、「各学校における指導の具体化については、学校や教師の裁量に基づく多様な創意工夫を前提としている」となっている。
 法規としての性格は有しているが「大綱(ボーガス注:大まかな方針)」でしかない、というのだ。
 学習指導要領を絶対的なものとして位置付け、教育課程も画一的なものとして縛ってきた姿勢が大きく変化したことになる。
 「あまりにも工夫がない教育課程のままでは、Society 5.0に対応できる人材を育成できないと、さすがに政府も危機感を覚えたのかもしれません」と、方針が変わった理由を植田氏は説明する。
 2016年1月22日に閣議決定された第5期科学技術基本計画で政府が提唱したのが「Society 5.0」で、「サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会」と説明されている。これに対応することは、高度成長期には有効だった学校や教員が創意工夫しない画一的な教育課程では無理だ。
 そこで現行の学習指導要領で方向転換を図ろうとしたことになる。ただし、それが着実に実践されているかといえば、そうではないのが現実でもある。
「独自の教育課程を考えていくのは簡単ではありません。学習指導要領を絶対とする画一的な教育課程に慣れてきた学校や教員にとっては難問かもしれません。しかし考えられない教員になっているのなら、考えられるように研修を保障するなりして実現していく必要があります」

現行の学習指導要領体制のままでは日本の教育はよくならない/植田健男氏(名古屋大学名誉教授)(ビデオニュース・ドットコム) - Yahoo!ニュース2025.9.20
 名古屋大学名誉教授で教育経営学が専門の植田健男氏は、論点整理の内容には一定の評価をしつつも、教育内容を一元的に管理しようとする現行の学習指導要領体制のやり方自体を変えないままでは、現場の負担を増やすだけで逆にますます教育自体が疲弊していくことを懸念する。
 (ボーガス注:学習指導要領は)1958年に文部省告示として「教育課程の基準」とされ、いつの間にか法的拘束力があるような誤った解釈が広がったという。さらに、教科書検定や全国一斉の学力テスト、大学入学試験なども学習指導要領が基準になっているため、学校現場は学習指導要領に縛られざるをえない状況に追い込まれている。
 植田氏は、10年前の前回の改訂時の議論で、この1958年体制ともいえる画一的な学習指導要領のあり方を見直し、地域や子どもたちの実態に応じて一つひとつの学校が創意・工夫を凝らす「教育課程」の重要性が強調されたことに期待していたという。しかし結局は、教育内容や方法を縛る従来の学習指導要領のあり方そのものには手をつけられないままとなっている。
 2年前には、子どもたちに合った教育課程を実施していたとされる奈良教育大附属小学校の授業が学習指導要領通りでないとの理由から、文科省や県教育委員会の介入が行われ、教員が異動させられるという事態*7も起きている。グローバル化、デジタル化といった時代の変化のなかで教育はどうあるべきなのか、教育課程づくりの重要性を指摘し続けてきた植田健男氏と、社会学者の宮台真司*8とジャーナリストの迫田朋子*9が議論した。


◆妊娠・出産込みの官製婚活が利権構造*10として押し付けられた:『押し付けられる結婚』で暴いた右派政治の闇(斉藤正美*11
(内容紹介)
 『押し付けられる結婚:「官製婚活」とは何か』(2025年、新日本出版社)の著者である斉藤氏が
1)官製婚活(国や地方自治体の主催による婚活パーティーなど)とは何か
2)何が問題なのかを論じていますが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。
参考

行政が幸せお手伝い? 「官製婚活」の無邪気さが生み出す“罪” | 毎日新聞2023.3.14
 「官製婚活」の問題に詳しい富山大非常勤講師の斉藤正美さん(社会学)は、「幸せのお手伝い」という行政の無邪気さが、誰かを傷付けていることにあまりに無自覚だと嘆く。
◆斉藤
(ボーガス注:結婚したくない人、経済的に結婚する余裕がない人などいろいろな人がいるのだから)結婚というプライベートなことに行政が介入するのは控えるべきです。

「妊娠・出産込みで押しつけ」官製婚活の問題、切り込む研究者が著書 [富山県]:朝日新聞2025.11.22
 自治体によるお見合いや結婚希望者向けのセミナーなど、各地で盛んな「官製婚活」。その問題点に切り込む著作を、富山大非常勤講師(社会学)の斉藤正美さんが出した。交付金を使い、出産を前提とした人生設計を中高生にも勧める現状を「妊娠・出産ぐるみで結婚を押しつけている」と批判する。
 斉藤さんは10年近く前から、婚活支援の先進県と目された福井県、地元の富山県をはじめ各地の自治体を調査。担当職員や事業の利用者などに聞き取りを重ねた。雑誌や共著書に発表した論考を元に書き下ろしを加え、「押し付けられる結婚:『官製婚活』とは何か」(新日本出版社)を今月、出版した。

TBSラジオ荻上チキ Session』なぜ国や自治体が『婚活』をすすめるのか? 『官製婚活』の実態と背景 | TBSラジオ2025.11.27
 結婚、そして出産という個人の選択が尊重されるべきことを、国が介入することで、独身者や女性への社会圧が強まるとの指摘がなされています。
 最近では、岩手県が婚活支援の一環としてホームページで公開していた冊子に、女性のファッションについて「『パンプス』、『スカートかワンピース』という2点を押さえること」「そうすると、可憐な雰囲気に」などと掲載されていた一方、男性については「自分に似合う服」などにとどまっていたことから「女性差別」と批判が殺到。批判を受けて、岩手県はホームページでの公開をとりやめました*12
 今夜は、「官製婚活」=政府が行う結婚支援事業について調査してきた研究者、斉藤正美さん(富山大学・非常勤講師)、山口智美さん(立命館大学・教授)とともに、その実態と背景について考えていきます。

女の本屋 > 著者・編集者からの紹介 > 斉藤正美『押し付けられる結婚 「官製婚活」とは何か』 ◆岩井(新日本出版社・編集部) | ウィメンズアクションネットワーク Women's Action Network
 一般にイメージされる婚活とは異なりますが、官製婚活としては、「20代での結婚や出産」を増やすべく、全国の中学校や高校(早ければ幼稚園や保育園)などでの「ライフプラン教育」「プレコンセプションケア」も盛んに行われています。「妊娠の適齢期は20歳から34歳まで」「卵子は35歳を過ぎると『老化』する」といった啓発がしきりに繰り広げられ、なかには、35歳を過ぎた卵子に受精を試みる精子を「熟女キラー」などと表現する冊子も登場しています。こうした教育は、女性たちが妊娠・出産に向かうための情報を豊富に提示する一方、産むか産まないか、いつ産むか、何人産みたいかかなどといった「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」(性と生殖に関する健康と権利)の視点を全く持ちません。性暴力や避妊に関する情報もありません。
 2025年7月、参政党の神谷宗幣代表は、第27回参議院議員選挙の公示第一声で次のように述べました。
「申し訳ないけど高齢の女性は子どもが産めない。だから日本の人口を維持していこうと思ったら、若い女性に子どもを産みたいなとか、子どもを産んだ方が安心して暮らせるな、という社会状況を作らないといけない」。
 なぜ彼らは「若い女性」に子どもを産んでほしいのか。女性の「性や生殖についての権利」に、どのように介入しようとしているのか。本書がテーマとしている官製婚活も、まさにこの点が問われています。これまでの官製婚活の成り立ちや広がりの経緯、その立役者を紐解いていくと、上記の神谷氏の発言が突拍子もなく生まれた「失言」ではないことがわかります。
 「官製婚活」という本書のテーマを通して、広くさまざまな論点について読者のみなさまと一緒に考えていけたら幸いです。
 なお、本書では取り上げられなかった論点として「宗教右派による草の根の運動」があります。これは、現在の自治体における結婚支援事業のありようを理解する上でも非常に大切な論点の一つだと思いますが、これに関しては「結婚、家族をめぐる保守の動き」(『徹底検証・日本の右傾化』(2017年、筑摩選書)に収録)という著者の論考があり、こちらも本書と合わせてお読みいただけたら幸いです。


◆21世紀の環境汚染と未完のプラスチック条約(高田秀重*13
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

赤旗主張/プラスチック条約/生産削減へ政府は責任果たせ2024.12.23
 プラスチックによる汚染を防ぐための条約策定に向け韓国の釜山で11~12月にかけて開かれた政府間交渉委員会は生産規制などをめぐって合意できず、来年に仕切り直しとなりました。
(中略)
 日本は有数のプラスチック生産・消費国で、海などに大量にプラごみを放出している国でもあります。政策を転換し、全人類的課題であるプラごみ問題解決に積極的に責任を果たすことが求められています。

プラスチック条約交渉、またも合意ならず 打開策はどこに?|サステナブル・ブランド ジャパン | Sustainable Brands Japan2025.8.18
 プラスチックによる環境汚染を終わらせる国際条約の実現に向けた交渉が、またも暗礁に乗り上げた。8月5日からスイス・ジュネーブで開かれていた政府間交渉会議(INC-5.2)は15日、前回(INC-5、2024年11〜12月/韓国・釜山)に続いて合意に至らず、閉会。条約の要となるプラスチックの生産規制を巡り、多くの国が段階的な規制を訴えたが、石油産出国を中心とする反対派が歩み寄ることはなかった。
 交渉は、2022年3月の国連環境総会(UNEA)の決議に基づき、2025年までに法的拘束力のある国際条約を策定することを目標に進められてきた。しかしその道のりは難航を極め、期限に間に合わないばかりか、国際ルールをつくるという合意基盤そのものが揺らぐ事態となっている。


ハンセン病隔離政策の責任と差別の根源を問う:菊池事件の再審を(徳田靖之*14
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。前衛発売時点(1/8発売)では「1/28予定の再審判断」がどうなるかは不明です。再審開始を期待していますが、いずれにせよ「1/28の決定」について追記予定です(【追記】別途死刑冤罪「菊池事件」の再審決定について(2026年1月28日記載) - bogus-simotukareのブログを書くことにしました)。
 なお、ハンセン病差別と言えば、俺的にはやはり「砂の器」ですね。
 なお「菊池事件の再審無罪判決が出ないようではハンセン病差別の過去が清算されたとは言えない」と言う前衛記事(徳田氏)の指摘には全く同感です。
【参考:菊池事件】

「菊池事件」の再審請求、1月28日に可否決定 熊本地裁が通知 [熊本県]:朝日新聞2026.1.5
 1952年7月に熊本県菊池市で起きた「菊池事件」の再審請求の可否について、熊本地裁(中田幹人裁判長)が1月28日に決定を出すことがわかった。弁護団に5日、通知した。
 事件では当時の村の元職員が殺害され、ハンセン病とされた男性*15が逮捕された。伝染予防を理由に隔離された「特別法廷」で無実を訴えたが死刑判決を受け1962年9月に執行された。2021年に男性の遺族が再審請求し昨年7月に裁判所、検察、弁護団による非公開の「三者協議」が終了。地裁はその際、決定を今年1月末までに出すとしていた。
 弁護団は再審請求にあたり、ハンセン病を理由とした当時の「特別法廷」は憲法違反であり、そのことのみをもって再審を認めるべきだと訴えている。

再審判断迫る「菊池事件」題材の映画「新・あつい壁」都内でも上映会 [東京都]:朝日新聞2006.1.8
 ハンセン病患者とされた男性が殺人罪に問われ、無実を訴えながら隔離先の「特別法廷」で審理され、死刑となった「菊池事件」。この事件を題材にした映画「新・あつい壁」の上映会が、1月10日に東京都千代田区で開かれる。
 男性は、1952年に熊本県水源村(現在の菊池市)で起きた元村職員の殺害事件で逮捕された。1957年に死刑判決が確定、1962年に死刑が執行された。
 この事件をめぐって、男性の遺族は「特別法廷での審理は憲法違反だった」などと訴えて裁判のやり直し(再審)を求めていて、熊本地裁は1月28日に再審を開くかどうかの判断を示す。再審開始の機運を盛り上げようと、支援者らが各地で映画の上映会を開いている。

ハンセン病差別の法廷 弁護団「人権侵害、率先して是正を」【連載 「菊池事件 再審の行方」㊤】(熊本日日新聞) - Yahoo!ニュース2025.1.22
 ハンセン病患者とされた男性が1952年に熊本県北で元村職員を殺害したとして殺人などの罪に問われ、隔離先の特別法廷で死刑判決を受けて執行された「菊池事件」。熊本地裁は28日に裁判をやり直す再審を開くかどうかの決定を出す。
 「死刑で亡くなった男性に何と声をかけますか。(ボーガス注:ハンセン病)差別は繰り返さないと約束してください」。
 昨年11月の参院予算委員会。れいわ新選組の天畠大輔議員が、菊池事件を取り上げた。
 高市早苗首相はこう答えた。
 「尊厳を傷つけ、筆舌に尽くしがたい苦しみを与えてしまったこと、亡くなった本人、家族の皆さまに対しても深くおわびを申し上げます」
 異例ともいえる首相の謝罪。菊池事件の弁護団は期待を持って受け止めた。
 ハンセン病患者とされた男性が死刑となった菊池事件は、2021年4月に男性の遺族が熊本地裁に再審請求した。

殺人罪で死刑判決のハンセン病患者 70年前の特別法廷に残った疑問 [熊本県]:朝日新聞2026.1.22
 小さな山村で70年以上前に起きた殺人事件が、節目を迎えつつある。
 1952年7月。現在の菊池市内でその事件は起きた。地名にちなみ「菊池事件」と呼ばれる。
 ハンセン病とされた男性が逮捕され無実を訴えたが、判決は死刑。最高裁まで争った末、1957年9月に確定した。
 ハンセン病の患者たちは偏見・差別が生んだ「冤罪」だと支援に乗り出すが、1962年9月、死刑は執行された。
 男性の遺族が再審を求めたのは、それからおよそ60年がたってからだった。
 請求を受けた熊本地裁が1月28日、その可否について決定を出す。死刑が執行された事件で再審が認められれば、(ボーガス注:過去に再審無罪となった死刑冤罪「昭和の四大死刑冤罪(免田事件*16、財田川事件*17、島田事件*18、松山事件*19)」「袴田事件*20」は全て死刑未執行なので)日本の裁判史上、初めてのケースとなる*21
(この記事は有料記事です。)

【参考:砂の器

コロナ禍で読むと「生々しい」 60周年の松本清張「砂の器」が古びない理由 | AERA DIGITAL(アエラデジタル)2020.5.25
 『砂の器』は、ハンセン病患者を父とする本浦秀夫が、自らの経歴を消すために戸籍を改竄して和賀英良となり、社会的名声を得るものの、その経歴が知られる恐怖から元巡査を殺してしまう悲劇を描いた推理小説である。
 清張はこの小説を通して、特効薬が開発された戦後もなお、ハンセン病患者に対する差別や偏見がいかに根強かったかを、静かに訴えかけている。

中根隆行:戦後日本における遍路の記憶―『砂の器』の本浦父子像 – 愛媛大学法文学部日本文学研究室2023.03.08
 本浦秀夫は戦前、ハンセン病者の父・千代吉とともに故郷を追われ、遍路姿での流浪生活を余儀なくされた。その過去を隠蔽するために戸籍を捏造して和賀英良となる。
 内田隆三*22『国土論』(2002年、筑摩書房)は、『砂の器』に加えて、水上勉飢餓海峡』と森村誠一人間の証明*23』を事例に挙げ、この時期の大衆的な人気を博したミステリーには、ある「説話」の反復が指摘できるという。過去から善意の訪問者がやって来る。だが、暗い過去を捨て成功者となった主人公は、その絆を断ち切るように訪問者を抹殺するというものである。

【ムビむび太の映画でよのなか語るだけ】サスペンス映画の金字塔『砂の器』は無知と偏見による差別の物語 | 公明新聞電子版プラス2025.7.18
 気軽な気持ちでその映画を観てみたら、思っていた内容とは違った印象で、観終わると想像以上の”何か”が心に残っている。そんな経験、みなさん一度はありませんか?
 僕が一番最初にその経験を味わったのは1974年に公開された映画『砂の器』です。
 衝撃的でした。
 単なるサスペンス映画だと思っていたのに、後半は全く予想しない世界に連れて行かれたからです。
※ここからは本編のネタバレを含みますので、気になる方はまず本編をご覧ください。
 犯人の名は和賀英良(演:加藤剛)。作曲家、指揮者です。順風満帆の人生を送っていましたが、殺人を犯すことになってしまいました。
 和賀は幼い頃、父(演:加藤嘉)と共に放浪の旅を経て、東京に行きつき、音楽家になったという誰にも言えない暗い経歴がありました。殺されてしまった男は彼の過去を知る唯一の人間・三木謙一(演:緒形拳)。和賀の中では黒歴史となっているこの"過去"をどうしても消し去りたい。
 そこまでして消し去りたい過去とはいったいなんだったのでしょうか?。なぜ父親と放浪の旅をするに至ったのか?
 それはハンセン病に対する偏見と差別が原因でした。
 和賀の父はある時、ハンセン病にかかり、病気に対する偏見から村を追い出されたのです。旅先でも暴力を振るわれたり、子供から石を投げつけられたり酷い扱いを受けました。


信楽高原鐵道*24列車事故・「民営化」の闇:新自由主義の出発点(本庄豊*25
(内容紹介)
 信楽高原鉄道列車事故(死者42人)について、コストカットを重視し、安全を軽視する新自由主義によってもたらされた事故ではないかと批判してますが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。
参考

信楽鉄道事故34年、現場で追悼法要 安全な鉄道の実現へ改めて誓い [滋賀県]:朝日新聞2025.5.14
 滋賀県甲賀市(旧信楽町)で信楽高原鉄道(SKR)とJR西日本の列車が正面衝突し、42人が死亡、628人が負傷した事故(1991年5月14日)から、2025年5月14日で34年になった。現場近くでは両社主催の追悼法要があり、社長らが安全な鉄道の実現を誓った。

信楽高原鉄道事故に学んでいたか JR脱線事故16年 - 産経ニュース2021.4.24
 平成3年5月14日、滋賀県で起きた信楽高原鉄道(SKR)とJR西日本の列車衝突事故。
 JR西日本は「責任はすべてSKR」との態度に終始したという。あまりに冷たい仕打ちだった。
 「信楽高原鉄道事故の教訓を、JR西日本が学んでいたら」。
 2017年4月25日のJR西日本福知山線脱線事故(107名死亡)で長女を亡くした藤崎光子さん(81)は背景をそう見ていた。そんな中、藤崎さんらが結成した「福知山線脱線事故」遺族らのグループ「4・25ネットワーク」のメンバーは、JR西日本が2024年に設置した「安全フォローアップ会議」に参加した。加害企業と被害者遺族が同じテーブルで安全を議論する「歴史的」ともいわれる会議体だ。
 脱線事故の直接的な原因は、直前の停車駅でミスをした運転士が懲罰的な「日勤教育」を恐れるあまり、自分のミスを報告する車掌と指令員の無線のやり取りに気をとられ、ブレーキ操作が遅れたことだとされる。これに対し同会議は、運転士のヒューマンエラーを生んだ日勤教育をはじめとするJR西日本の乗務員管理体制▽利益優先の経営判断としての過密ダイヤなど、組織の構造的問題に踏み込み安全対策を提言。そのほとんどがJR西日本に採用された。


◆大阪・関西万博からIRカジノへ:大阪維新政治の内実を問う(下)(桜田照雄*26
(内容紹介)
 新刊紹介:「前衛」2026年1月号 - bogus-simotukareのブログで紹介した『大阪・関西万博からIRカジノへ:大阪維新政治の内実を問う(上)』(桜田照雄)の続きです。
 「カジノそれ自体もギャンブル依存症問題の点で不適切」だが、それ以外にも「特定の企業に、維新(大阪市)が不当に利益誘導している疑惑(収賄や背任など刑事犯罪や、民法不法行為に該当する疑いもある)」「軟弱地盤で地震の際の被害が危惧される」「土壌汚染による健康被害の恐れ」等が指摘されている。
 在阪マスコミが完全に「維新の御用機関化してる」という櫻田氏の嘆きには何ともかんともです。


◆論点「財政投融資は国民生活本位の活用を:政府系金融機関による大企業支援の問題点」(丸井龍平)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

赤旗巨額損失 政府の責任重大/官民ファンド巡り小池氏/改定特別会計法が参院本会議で成立2025.5.17
 財政投融資特別会計投資勘定の資金を、会計年度を超えて使えるようにする改定特別会計法が16日の参院本会議で、自民、公明、国民民主などの賛成多数で可決、成立しました。日本共産党、立民などは反対しました。日本共産党小池晃書記局長は15日の参院財政金融委員会で、大企業への巨額の支援が拡大すると批判しました。
 小池氏は、法案が半導体企業ラピダスへの巨額支援を可能にするためのものだと批判し、関連の大手企業が出資額の1万倍の内部留保を蓄えていることを示し、公費でなく関連企業の責任と負担を基本とすべきだと主張。投資勘定の原資を一般会計の財源にすれば生活関連予算に回すことができるとし、投資勘定の廃止も含めた抜本的な見直しを求めました。


◆暮らしの焦点「保育におけるスキマバイトの現実」(髙橋光幸*27
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。

赤旗主張/第57回保育合研/子どもが健やかに育つ環境を2025.7.21
 いまは処遇の低さゆえに保育士不足が深刻で、スポットワーク(スキマバイト)で埋めている保育園さえあるのが実態です。保育士の処遇改善と、子ども一人ひとりを大事にできる環境をつくっていくための配置基準の改善が強く求められています。

保育現場に広がるスキマバイト 「配置基準に入れないで」国の通知も:朝日新聞2025.3.17
 スポットワーク(スキマバイト)が、保育所など子どもを預かる現場に広がっている。深刻な人手不足に悩む施設側にとっては働ける人がすぐに見つかるとあって便利な一方、面接や履歴書なしに採用された保育士らが頻繁に入れ替わる状況に保護者や専門家から懸念の声があがる。

重宝されるスキマバイト保育士、「問題ある人が紛れても排除しようがない」と不安の声も : 読売新聞2025.7.9
 スキマバイトを定期的に活用している千葉県の保育所に勤める保育士の女性(49)は「どんな人が来るかは当日にならないとわからず、問題のある人が紛れていても排除しようがない」と懸念を口にした。
 こうした現状を疑問視する声は、自治体の議会でじわじわと広がってきた。
 千葉県の柏市議会では昨年9月、一般質問で市議が「履歴書も出させず、面接もせず、当日すぐに採用する。子どもの安全上、問題はないのか」と述べ、スキマバイト保育士の雇用をやめさせるよう市に求めた。
 東京都の文京区議会でも昨年11月、「頻繁な人員の入れ替えは子どもたちのストレスにもなり、健やかな成長を妨げる」と指摘が出た。
 立教大の首藤若菜*28教授は、「スキマバイトの運用を現場任せにしていては、安全な保育ができないだけでなく、雇用の不安定化と人材の使い捨てにもつながり、保育業界全体が不健全になりかねない。採用や運用について、国が具体的なルールを整えるよう検討するべきだ」と話した。

賛否呼ぶ「スポット保育士」 スキマバイトアプリ使う現場の実態は? 近ごろ都に流行るもの - 産経ニュース2025.8.30
 スキマバイトアプリ経由で働く「スポット保育士」の存在が賛否を呼んでいる。「子供を預けたくない」「責任はとれるのか」といった意見の一方、保育士不足に悩む現場では歓迎の声もあがっている。

保育の現場にもスキマバイト “スポット保育士”が普及「スポットであれ責任は変わらない」現場の工夫と葛藤【news23】 | TBS NEWS DIG (1ページ)2025.9.30
喜入友浩*29News23』キャスター
「今広がりを見せている“スポット保育士”。2025年5月に株式会社コドモンが行った保育施設へのアンケート調査によると、「スポット保育士を利用したことがある」と答えた施設は12.4%という数字でした。日常業務の人員確保、急な欠員対応、イベント時の増員の際に利用したということです。」
 一方で、こども家庭庁は、「子どもとの安定的・継続的な関わりが重要。(スポットワークは)望ましくない」と慎重な姿勢です。


メディア時評
◆テレビ「放送局の経営と行政の関与」(沢木啓三)
(内容紹介)
 フジテレビ「中居問題」を契機に放送局への法規制を強めようとする総務省の動きへの懸念が指摘されている。
参考

放送局の重大な不祥事は報告要求 総務省、フジテレビ問題受け導入へ:朝日新聞2025.10.23
 元タレントの中居正広氏をめぐるフジテレビの一連の問題を受けて放送事業者のガバナンス(企業統治)強化策について話し合ってきた総務省有識者会議は23日、提言の素案を公表した。重大な不祥事があれば総務省に報告する仕組みの検討を求めた。素案は大筋で了承され、11月の取りまとめを経て総務省が制度設計に入る。
 ただ、放送行政では政府による番組内容への介入を防ぐために、行政による指導や処分を基本的に避けて事業者の「自主自律」を重んじる。有識者会議でも行政の介入は極力控えるべきだという意見が挙がった。会議では重大な不祥事があったときに放送局の免許を短縮するといった処分の導入を求める意見もあったが、「恣意的な行政判断につながる懸念がある」といった声もあり、見送られる方向だ。


ジェンダー覚書:The personal is political「女性支援法『当事者の意思の尊重』:民間の若年女性支援から学ぶ」(梅村早江子*30
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。勿論、後で紹介する「Colabo(コラボ)」「わたカフェ(あるいはこのカフェの運営団体であるプラン・インターナショナル・ジャパン)」以外にも「民間の若年女性支援団体」は多数あります。

赤旗若年女性の支援拡充を/少年法改正 山添議員が要求/参院法務委2020.11.18
 山添氏は、一般社団法人Colabo(コラボ)が運営する、食事や衣類などを無料で配るバスカフェの活動を紹介。DVや虐待のため安心して過ごせる場所がなく、家出を繰り返す少女たちが、性的搾取を目的とした大人につながり、性暴力や薬物依存などの被害に遭うなどの実態を示し、支援の拡充を要求しました。

赤旗Colabo「バスカフェ」ルポ/女性追う男性たち/嫌がらせ「支援への攻撃」2023.1.7
 Colaboが2018年から展開する「バスカフェ」です。虐待で家出するなどし、寝場所がない若年女性が買春者や風俗業者の被害に遭う街で、「居場所」「気兼ねなく過ごせる場所」を準備し、支援を必要とする女性とつながる場です。
 ホテルの手配もするほか、女性が滞在するシェルターも運営。就労支援なども担います。

性搾取 少女たちのSOS【しんぶん赤旗日曜版より】 – 日本共産党尼崎市会議員団
 若手女性支援団体「Colabo」。月に2,3回開催する無料カフェの案内をしています。
 代表の仁藤夢乃さん*31「少女たちはそれまでにも児童相談所や学校などに助けを求めています。でも被害者なのに非行や問題児扱いされ、傷つけられ家に帰されてしまう。公的支援が不足する中、街に集まる彼女たちに居場所や仕事を提供するのは性売買業者や買春男性たちです。少女たちは加害者のほうが福祉よりましだと考えている。」
 ショックな話ですが本当のことです。

物価高騰で困窮 ニーズが高まる 若年女性支援「わたカフェ」5周年 池袋で活動報告会:東京新聞デジタル2025.8.30
 東京都豊島区東池袋で若年女性に居場所を提供している施設「わたカフェ」の開設5周年に合わせた報告会が、IKE・Bizとしま産業振興プラザ(同区西池袋2)で開かれた。区内で若者支援に取り組む団体などの代表者が登壇し、活動を紹介した。(戎野文菜)
 わたカフェは、国際NGO(非政府組織)の公益財団法人「プラン・インターナショナル・ジャパン」(世田谷区)が2020年8月に開設。15~24歳の女性を対象に、社会福祉士臨床心理士が相談に応じたり、無料で食事や日用品を提供したりしている。


文化の話題
◆演劇『とりあえずの死:日本棄民伝』(劇団1980*32)(水村武)
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。前衛らしいセレクト(社会派演劇)ではあるでしょう。
 話が脱線しますが、棄民というと俺は、今回の「満州の残留日本人」以外では

FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『そこに楽園は無かった~ドミニカ移民 苦闘の半世紀~』(鹿児島テレビ放送)
 ドミニカへの移民は1956年から行われ、全国から約1300人が応募、うち、鹿児島県出身者は約280人と全体の1/5を占めていた。
 ブラジルを始めとする他の移住地に比べ、格段、好条件の募集内容に移住者は胸を躍らせた。付いた名が「カリブの楽園」。しかし、実際に彼らを待ち受けていたのは地獄のような日々だった。無償譲渡されたのは日本政府が約束した土地の1/3。しかも、その土地たるや岩や石ころだらけの不毛の荒地、塩の一面の砂漠など、そのほとんどが農業に適さない耕作不適地で、さらに深刻な水不足も追い打ちをかけた。土地の所有権も認められていなかった。
 「カリブの楽園で広大な農地を無償譲渡」。
 この日本政府の言葉を信じ、半世紀前、海を渡った約1300人の日本人の夢と希望は一瞬にして打ち砕かれた。移住者の中には生活苦の末、自殺した人々も少なくなかったという。
 2000年7月、移住者177人は半世紀に及ぶドミニカ移民の窮状に何ら有効な対策をとらなかったとして、国を相手に総額31億円の損害賠償を求める訴訟を起こした。
 177人の移民たちは国の示した募集要領は全くのデタラメで、約束の土地や条件が与えられなかったと謝罪を要求。これに対し、国はドミニカ移民は「国策」で行なったのではなく、ただ「斡旋」しただけだという。
移住者の一人、原告団の事務局長を務める嶽釜徹(66)さんは次のように話す。
 「私達はカリブ海の島に棄てられたんですよ。棄民なんです」
 「戦後移民史上、最悪のケース」、棄民政策ともいわれるドミニカ移民政策について、移民たちの証言とこれまでの外交記録を交えながら、検証。戦後の急速な経済復興の中で、歴史の陰に追いやられたドミニカ移民の現状を明らかにしながら、国が行った移民政策とは何かを考える。

「カリブの楽園」は水道もない密林だった…母国からも「棄民」扱い、移民67年の苦難 : 読売新聞2023.8.6
 「カリブの楽園」の宣伝を信じて海を渡り、苦しい生活を強いられたドミニカ移民に対し、日本政府に続いてドミニカ共和国も公式に責任を認め、補償を開始した。
 「ようやく納得することができた」
 ドミニカ政府からの補償金を受け取った向井猛(たかし)さん(76)は感慨深げに話した。
 「ひと稼ぎして8年後には帰国できる。農地はドミニカ政府が買い上げる」との日本政府の宣伝を信じた父親は自宅と土地を売却。
 しかし、「カリブの楽園」との触れ込みとは異なり、入植した地は電気も引かれていないジャングルの中だった。水道もなく、水は川までくみに行った。
 約束された土地は数か月待っても与えられず、移住地から1キロメートルほど離れた場所を開墾し、コーヒーやトウモロコシを植えた。
 生活は困窮し、衣服を売って米を買った。
 しばらくして一家は知人を頼り、ハイチとの国境の町・西部ダハボンに移ったが、巨大なサボテンが生えた土地は耕作が十分にできるような土壌ではなく、建設労働者として働いた。
 「実情がわかっていたら来ていなかった。日本にいたら学校に通い、好きな本を好きな時に買えたかもしれない」。
 そう想像せずにはいられなかった。
 ドミニカに渡った日本人は8か所に住んだが、募集要項に記されていた土地は与えられなかった。移住者は日本大使館日本海外協会連合会(現・国際協力機構、JICA)に陳情を続けた。
 ドミニカ日系人協会の嶽釜(たけがま)徹会長(85)の父親もその一人だ。
 嶽釜さんは、解決策を示そうとしない日本政府に対し、1999年、損害賠償を求めて提訴することを決めた。
 2006年6月、東京地裁は日本政府の責任を初めて認めたが、賠償請求は棄却された。控訴したが、日本政府の謝罪を条件に取り下げた。しかし、「日本政府に移民ではなく、棄民として扱われた」という不信感は消えなかった。
 ドミニカの外相は2021年7月、日本人移住65周年の式典で初めて謝罪し、同10月に補償を定める大統領令が発令された。この動きについて、ドミニカ政府、日本政府から報道向けの発表はなかった。
 関係者は「控えめに済ませようという暗黙の了解があった」という。
「諦めずに交渉し続けてよかった。今となってはドミニカの人たちには感謝の言葉しかない」。
 嶽釜さんはそう語った。

という「戦後最悪の移民事業」ドミニカ移民を連想しますね。満州移民と言い、ドミニカ移民と言い、その扱いは「棄民」としか言いようがなく、「日本人であること」が心底恥ずかしくなります。

劇団1980公演「とりあえずの死ー日本棄民伝」藤田傳作、小林七緒演出、出演:新井純・伊藤弘子・早野ゆかり・上野裕子・小谷佳加・磯部莉菜子・山田ひとみ・角田萌香・神原弘之・光木麻美・山川美優・曽田昇吾・大田怜治…他 11/6~10 東京芸術劇場シアターウエスト : 井上理惠の演劇時評(2025.11.8)から一部引用
 「とりあえずの死:日本棄民伝」を観た(11/7、東京芸術劇場シアターウエスト)。いい舞台であった!
 太平洋戦争時の「棄民の話」、国家が捨てた国民の話、である。
 藤田傳の戯曲「とりあえずの死」は、1992年に俳優座で初演され、1993年には地方巡演されたようだ。
 かつて多くの戦争花嫁・写真花嫁たちが満州移民の妻になるために傀儡国家満州へ渡り、敗戦後、関東軍に見放されて置いてけぼりにされた。残された彼女たちは中国の養老施設で食べ物と寝る場所を得て生涯を終えた。
 こうした現実を何人の若者たちが知っているだろうか。
 かつて多くの女性たちが関東軍に見放されて置いてけぼりにされ、捨てられたことを知ってほしいと思う。

劇団1980「とりあえずの死 日本棄民伝」満蒙開拓団「残留夫人」の物語、現代日本が忘れているもの | えいいちのはなしANNEX2025.11.8
 藤田傳氏の戯曲を、この時代に地道に再演していく事には、敬意というか、感動を覚えてるところです。
 (ボーガス注:軍事タカ派高市首相が未だ高支持率である)日本人は、こうした事実が確かにあった、いや今もある、ということを、多分すっかり忘れてしまっているように思われます。
 「中国残留孤児」という話題はかつて大きな話題になり、テレビドラマ「大地の子」も注目されましたが、「残留婦人」「大陸の花嫁」という存在は、それと同じくらい注目しても良いはずです。しかも、この戯曲が書かれた「平成」にも、女性たちは変わらず中国のどこかの施設で、日本へ帰国できる日を切望しながら暮らしている。これはかなり胸に来る話です。
 一つ、おそらく初演時には知られていた事柄に詳しくないと分からないことなのかとも思いますが、実は「一時帰国」して平成日本を観ている女性がいる、それがまた中国の施設に帰ってきている、というのは、どういう経緯なのだろう。
 他の人は帰りたくても帰れないのに、この人は何故一時的にでも日本に帰れて、しかもまた戻っているのか(ボーガス注:差別などで中国の方がましだと帰って行ったのか?)というのが、(ボーガス注:芝居において詳しい説明がないので?)少々不思議でした。

 以前、マイファースト・ビッグで読んだ『人間交差点*33』(矢島正雄*34原作、弘兼憲史作画)に以下のような話があったので「一度帰国したが中国に戻る」という話は不思議ではない気がします。
 「原作の矢島」がどういう経緯でそうした逸話を知ったのかはともかく、これは矢島の想像ではなく、実際にそうした「差別等に耐えきれず中国に戻ってしまった」残留孤児もいたのでしょう。

人間交差点(漫画)- マンガペディア参照
◆「帰国」(第10巻(文庫版)、第14巻(単行本)収録)
 中国で医者をしていた佐藤は、3年前、新聞記者の原に自分が中国残留孤児だと教えられた事から、日本に帰国。しかし日本の受け入れ態勢が整わず、豊かとはいえない暮らしが待っていた。佐藤の実の母親はすぐに亡くなり、中国の養父母も別れの辛さから他界してしまう。原は佐藤と友人として付き合ってきたが、彼に残留孤児だと知らせた事が本当に正しかったのか、悔やむようになる。
【登場人物】
・原
 新聞記者を務めている男性。(ボーガス注:佐藤と交遊することで)中国残留孤児*35の感動的な社会復帰のルポルタージュを狙っていた。原自身が残留孤児だと伝えた佐藤と交流を深めるうち、国が同胞である残留孤児に低い予算しか計上せず、佐藤達*36が(ボーガス注:日本語が上手く使えないことなどから日本社会において外国人扱いされ)酷い扱いを受けた事に罪悪感を覚えるようになる。

 以下、うろ覚えですが、上記記事にはここまでしか書いてないですが、佐藤は「日本人による差別的な扱い(日本語を上手く使えないこと等から外国人扱い)と経済苦」に耐えきれず、「中国の方がましだ」と中国に戻ってしまいます。
 『人間交差点』にはハッピーエンドで終わる場合もあれば、バッドエンドというか、後味の悪い終わり方もありますが、これは後味の悪い終わり方ではあるでしょう。
 「力不足」を詫びる原に「私の中国帰還はあなたのせいではない」「あなたほど私の為に動いてくれた日本人は他にいない」と語る佐藤の言葉がせめてもの救いではありました。

劇団1980『とりあえずの死 日本棄民伝』を、見ました。 | 倉倉のくらくら2025.11.14
 11月7日(金)、東京芸術劇場シアターウエストで、劇団1980の『とりあえずの死:日本棄民伝』を見ました。
 11月6日(木)から10日(月)の上演で、公演は、すでに終了しています。
 作、藤田傳(1932~2014)。
 演出、小林七緒。
 初演は、1992年、俳優座
 藤田傳の作品は、『過去』に対して、また、それにつらなる『現代』に対しての『怒り』があり、よく見て来ました。
 この『とりあえずの死:日本棄民伝』にも、『怒り』が根底にあります。
 国策として、満州の地に送り出された『満蒙開拓団』。
 しかし、そこは、中国の人びとの生きる土地であり、彼らの生活の土地。
 その段階で、『満蒙開拓団』は、加害者。
 その開拓団を、『国家』は守らなかった。『国家』は見棄てた。
 中国の養老院。
 そこに暮らす、中国残留婦人の4人。
 ソ連軍の進攻。中国の民衆の蜂起。
 開拓団を守るべき関東軍は、すでに、南方に転進し、開拓団には、そのことは知らされず。
 集団自決に追い込まれた開拓団もあれば、女性を差し出すことで生き延びようとした開拓団もあり。
 観劇した回は、アフタートークがあり、満蒙開拓団の、戦争と性暴力を、ドキュメンタリーとして『黒川の女たち』を監督した松原文枝*37監督が、アフタートークに登場。
 「しっかりと記憶し続けていかなくては」と、あらためて思います。
【公式サイトから】
 中国黒竜江省哈爾濱*38(ハルピン)。
 冬にはマイナス40度の極寒の凍土となるこの地に、中国国営哈爾濱外僑養老院がある。この施設に暮らす4人の日本人女性。軍国日本に翻弄され、戦後の繁栄日本から忘れ去られた中国残留婦人たちの嗚咽と慟哭、決して消えることのない激情を、 戦後八十年の日本社会に投げかける。
 「とりあえずの死」は、藤田傳が中国ハルピンでの取材をもとに、1992年、劇団俳優座に書き下ろした戯曲です。
 初演から32年、戦後80年の今秋、「日本棄民伝」と銘打たれた本作を、「流山児★事務所*39」小林七緒演出により、再び現代社会に問いかけます。

劇団1980『とりあえずの死―日本棄民伝―』|法水2025.11.20
 東京芸術劇場シアターウエストにて劇団1980『とりあえずの死―日本棄民伝―』(作:藤田傅、演出:小林七緒(流山児★事務所))。
1992年、劇団俳優座により初演された作品で、4人の中国残留婦人の現在と過去を描く。こういった方々がいたことを決して忘れてはならないと思う。

【参考:残留婦人

<社説>週のはじめに考える 残留婦人なぜ生まれた:東京新聞デジタル2022.8.28
 日本が敗戦した七十七年前。夏が終わり、秋へと向かうこの季節に「新たな戦争」が始まった人がいました。「満州国」に置き去りにされた元満蒙開拓団鈴木則子さんです。救済を求めて民間団体「中国帰国者の会」(東京)を設立し、二〇一一年に八十二歳で他界した鈴木さんは、戦後三十年以上も祖国日本に帰れなかった「残留婦人」の一人でした。
 残留婦人とはどんな人たちなのか。当時の大日本帝国は一九三二年、「王道楽土」「五族協和」などを掲げ、中国東北部満州国を建国。開拓団として日本から百万戸の農民を移住させる計画を策定し、昭和恐慌で疲弊した農村などから約二十七万人が海を渡りました。このときに移住した人の一部が残留婦人となったのです。
 鈴木さんはソ連兵やモンゴル兵、中国人から襲撃されながら、傷を手当てし、服や食料をくれる人に助けられ、敗戦から一年後、中国人の家に引き取られました。しかし、それは異国に残された若い女性にはほぼ、「妻」になることを意味します。鈴木さんも二十歳で中国人男性と結婚しました。
 夫はいい人でした。五人の子に恵まれ、貧しくても家庭円満でした。でも生きるための結婚には、心を痛めたことでしょう。
 中国語を必死で覚え、日本語を忘れまいと努めた鈴木さんが日本に帰国したのは敗戦から三十三年後の一九七八年。ここまで遅れたのは、自国民が中国に残ることを知りながら日本政府が放置し、積極的に帰国させなかったためです。
 一九五九年に成立した「未帰還者に関する特別措置法」が決定的でした。居所不明者は戦時死亡宣告をして戸籍を抹消。敗戦時に十三歳以上で中国人と結婚した「残留婦人」を「自分の意思で中国に残った人」とみなしていたのです。
 そのことを明らかにしたのが鈴木さんが帰国した二十三年後の二〇〇一年、二人の残留婦人とともに国に損害賠償を求めて提起した訴訟でした。
 開拓団を危険な地域に送った上に保護せず、帰国させなかった責任が問われた国側は、旧厚生省が一九六七年に作成した残留邦人の「資料通報名票」という文書を法廷に提出。そこには鈴木さんが知らないうちに「帰国の意思なし」と処理された記載があったのです。
 鈴木さんに限らず、国策として大陸に渡った女性たちは国に棄てられたのです。
 文書の作成経緯は追及しても分からずじまいで、敗訴に終わりましたが、代理人を務めた石井小夜子*40 弁護士は「中国人と国際結婚した女性はもう日本人ではないから構わなくてもいいという、差別的なまなざしがあったのだと思う」と振り返ります。
 日中両国が国交を正常化した一九七二年以降の帰国者約六千七百人のうち、三分の二を残留婦人が占めています。この事実は、国が誰に冷たかったかを示しています。
 国交正常化後も、残留婦人の帰国は、国が課した親族による身元引き受けが障壁となって遅れました。日本に帰れず中国で亡くなった残留婦人も少なくありません。

「中国帰国者」って知っていますか? 第5回 中国残留婦人 興津正信(日本語教師)|記事・コラム一覧2023.3.13
 中国残留婦人という呼称が一般的に知られるようになったのは、1980年代半ば頃からである。確かな定義はないが、厚生省(現・厚生労働省)などの説明によれば、1945年8月15日の終戦時に13歳以上の女性で、中国人の妻になることで生活基盤を築き、中国の留まることになった日本人婦人の一般的な呼称として使われるようになったとある。ちなみに終戦時13歳未満の中国残留日本人については「中国残留孤児」と呼ばれている。
 1981年から訪日調査を始めるなど、ようやく日本政府も本腰を入れるようになってきた。1984年からは、日本の親族の有無に拘わらず、日本への永住帰国が可能になった。また肉親が受け入れを拒否すると、いくら身元が判明しても帰国ができなかった残留孤児についても、1989年から可能になった(身元判明孤児に対する特別身元引受人制度の創設)。ところが、中国残留婦人については、そういった帰国支援が適用され始めたのは1991年以降だったのだ。
 終戦前後の混乱で中国に取り残されたということであれば、孤児であろうと婦人であろうと、本来なら区別せずに自国民の救済措置を行うべきである。しかし、中国残留婦人に対する日本政府の対応は冷たかった。
 日本政府は、中国残留婦人について、彼女らのほとんどは、中国人と「国際結婚」した人たちであるとし、すでに生活基盤を作っているなら、中国に留まったのは「自己責任」であるというふうに認識したのである。こういった認識が定着してしまい、残留孤児と比べると、中国残留婦人の帰国支援についてはかなり消極的であった。
 この政府の認識を覆すような出来事が1993年9月5日に起こった。それは12人の中国残留婦人(実際は4人が残留孤児で、8人が残留婦人)による強行帰国である。この年、自民党政権から代わって政権の座についた細川護熙*41首相が「太平洋戦争は侵略戦争であり、間違った戦争だった」と発言した。この時、この首相なら、孤児・婦人区別なく帰国支援を考えてくれるのではないかという期待感が帰国問題に取り組んでいるボランティアなどから出た。そして、この戦争責任の認識の変化に賭けるがごとく強行帰国したのである。彼女らは成田空港に着いたものの、その日は首相官邸との直談判できなかったため、結果として、空港で籠城するような形になってしまった。その模様を事前に関係者から情報を得ていた朝日新聞の記者が記事にしたことで、事態は大きく動き出した。厚生省(現・厚生労働省)は「中国残留婦人」を「中国残留邦人」という呼称に改め、残留孤児と同様に、残留婦人も帰国を希望するのであれば、帰国支援を実施するとしたのである。またしても世論に後押しされる形となったが、ようやく国の責任として、帰国支援が包括的に行われるようになったのである。現在、中国残留婦人のほとんどが高齢で、すでに鬼籍に入られた方もいる。


◆映画『パレスチナ作品にグランプリ』(児玉由紀恵)
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。

東京国際映画祭の最高賞は「パレスチナ36」 アラブ人の反乱描く:朝日新聞
 第38回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが5日、東京都千代田区のTOHOシネマズ日比谷で開かれ、各賞が発表された。アンマリー・ジャシル監督の「パレスチナ36」がコンペティション部門の最高賞の東京グランプリを受賞した。
 「パレスチナ36」は、イギリスの委任統治下だった1936年のパレスチナにおけるアラブ人たちの反乱を描く。他の主な受賞は以下の通り。
▽審査委員特別賞=「私たちは森の果実*42」(リティ・パン*43監督)
▽監督賞=チャン・リュル*44(「春の木」)、アレッシオ・リゴ・デ・リーギ、マッテオ・ゾッピス(「裏か表か?」)
▽女優賞=福地桃子河瀬直美*45(「恒星の向こう側」(中川龍太郎監督))
▽男優賞=ワン・チュアンジュン(「春の木」)
芸術貢献賞=「マザー*46」(テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ監督)
▽観客賞=「金髪」(坂下雄一郎監督)

パレスチナの苦闘描いたグランプリ作 “声”を伝える役割重要に 第38回東京国際映画祭 | 毎日新聞2025.11.13
 第38回東京国際映画祭(10月27日~11月5日)は、パレスチナのアンマリー・ジャシル監督による「パレスチナ36」を東京グランプリに選んで閉幕した。
 「パレスチナ36」は、1936年のアラブ人蜂起に至る経緯をパレスチナの側から描いた。英国の委任統治下でユダヤ人の入植が進む一方で土地が奪われ、不当な処遇と暴力で抑圧された反抗勢力が過激化していく。資料映像を挿入しつつ、当時の情景を大がかりに再現した。
 撮影開始1週間前に起きたイスラム組織ハマスによるイスラエル襲撃で、パレスチナでの撮影が延期となり、主にヨルダンで撮影したという経緯も劇的だ。ジャシル監督は「歴史の転換点で何が起きたのか、自分たちの視点から描いた」と訴えた。


◆スポーツ最前線「トランプに『平和賞』、FIFA会長暴走の背景は?」(和泉民郎)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

きょうの潮流 2025年12月22日(月) | しんぶん赤旗|日本共産党
 かつてこれだけ批判にさらされた「平和賞」があったでしょうか。国際サッカー連盟(FIFA)が唐突に新設し、今月初めにトランプ米大統領に授与した「FIFA平和賞」です。
 FIFAのすり寄りには予兆がありました。今夏、米国でのクラブW杯で、反人種差別・反差別アピールの看板を下ろしたことです。それはトランプ政権の強権的な移民排除、多様性・包摂性敵視におもねってのこと。
 いったい誰のためのW杯か。FIFAの暴走を食い止め、軌道をただすのは選手やファン、世界の健全な世論です。

*1:日本共産党社会科学研究所所長(党幹部会委員兼務)(役職は中央委員会の機構と人事(第29回党大会)|党紹介│日本共産党中央委員会参照(以下、同じ))。著書『新しい世紀に日本共産党を語る』(2003年、新日本出版社)、『21世紀と日本国憲法』(2004年、光陽出版社)、『マルクス資本論』のすすめ』(2021年、学習の友社)、『“自由な時間”の探求と『資本論』』(2025年、新日本出版社

*2:東海大学教授。著書『基礎からつくる立憲主義』(共著、2024年、学習の友社)、『改憲問題Q&A 2025』(編著、2025年、地平社ブックレット)等

*3:弁護士。「日本反核法律家協会」事務局長、会長を歴任。著書『「核の時代」と憲法9条』(2019年、日本評論社)、『「核兵器も戦争もない世界」を創る提案』(2021年、学習の友社)、『迫りくる核戦争の危機と私たち』(2022年、あけび書房)、『「核の時代」と戦争を終わらせるために』(2022年、学習の友社)、『「核兵器廃絶」と憲法9条』(2023年、日本評論社)、『「原爆裁判」を現代に活かす』(2024年、日本評論社)、『被爆80年にあたっての提言:「核兵器廃絶」と憲法9条Ⅱ』(2025年、日本評論社

*4:日銀総裁。東大名誉教授。著書『国際マクロ経済学と日本経済』(1983年、東洋経済新報社)、『国際収支不均衡下の金融政策』(1992年、東洋経済新報社)、『ゼロ金利との闘い』(2005年、日本経済新聞社)、『大学4年間の金融学が10時間でざっと学べる』(2020年、角川文庫)等

*5:群馬大学名誉教授。著書『国債管理の構造分析』(1990年、日本経済評論社)、『金融自由化の経済学』(1993年、大月書店)、『国債ビジネスと債務大国日本の危機』(2023年、新日本出版社)、『「資産運用立国」の深層』(2024年、新日本出版社)等

*6:名古屋大学名誉教授

*7:これについては例えば、赤旗強制出向教員 原職復帰/奈良教育大付属小 裁判中の3人(2025.4.2)、奈良教育大付属小・強制出向裁判で和解 「全て解決ではない」弁護団声明 | JCP奈良:ニュース(2025.8.8)参照

*8:著書『権力の予期理論』(1989年、勁草書房)、『システムの社会理論』(2010年、勁草書房)、『14歳からの社会学』(2013年、ちくま文庫)等

*9:著書『医療現場取材ノート』(1991年、筑摩書房

*10:つまりは官製婚活が「自民に献金する婚活産業、ブライダル産業」の利権と化してるのではないかという話です。

*11:富山大学講師。著書『社会運動の戸惑い:フェミニズムの「失われた時代」と草の根保守運動』(山口智美氏、荻上チキ氏との共著、2012年、勁草書房)、『宗教右派フェミニズム』(山口智美氏との共著、2023年、青弓社)等

*12:これについては例えば女性は「可憐に」「控えめメイク」婚活支援で批判、岩手県がHP削除 [岩手県]:朝日新聞(2025.10.29)、「清楚じゃないと結婚できないの?」岩手県の“婚活BOOK”が炎上したワケ。時代錯誤なアドバイスはいつまで続くのか | 女子SPA!(2025.10.31)参照

*13:東京農工大学名誉教授。著書『環境ホルモン』(共著、2006年、恒星社厚生閣)、『環境汚染化学』(共著、2015年、丸善出版)等

*14:弁護士。著書『感染症と差別』(2022年、かもがわ出版)、『菊池事件』(2025年、かもがわ出版

*15:前衛記事もそうですが、死刑囚の名前はマスコミにおいて「(未だハンセン病差別がなくなったとも言えないので)遺族や死刑囚のプライバシーへの配慮」でしょうが出されていません。以前は「死刑囚の名字A」をつけて「A事件(プライバシーに配慮して実名は書きません)」と呼ばれていたこの事件も現在では「菊池事件」と「事件があった地名」で呼ばれています。一方で、紹介はしませんが、ウィキペディアの項目は「菊池事件」ではなく「A事件」になっています。

*16:これについては、例えば、熊本日日新聞社編『完全版・検証・免田事件』(2018年、現代人文社)がある。

*17:これについては、例えば、鎌田慧『死刑台からの生還』(2007年、岩波現代文庫)がある。

*18:これについては、例えば、伊佐千尋『島田事件』(1989年、潮出版社)がある。

*19:これについては、例えば、藤原聡、宮野健男『死刑捏造:松山事件・尊厳かけた戦いの末に』(2017年、筑摩書房)がある。

*20:これについては、例えば、尾形誠規袴田事件を裁いた男:無罪を確信しながら死刑判決文を書いた元判事の転落と再生の四十六年』(2014年、朝日文庫→『【完全版】袴田事件を裁いた男:無罪を確信しながら死刑判決文を書いた元エリート裁判官・熊本典道の転落』と改題し2023年、朝日新聞出版)、高杉晋吾袴田事件・冤罪の構造:死刑囚に再審無罪へのゴングが鳴った』(2014年、合同出版)、山平重樹袴田事件』(2014年、ちくま文庫)、山本徹美『袴田事件:冤罪・強盗殺人事件の深層』(2014年、プレジデント社)、浜田寿美男袴田事件の謎:取調べ録音テープが語る事実』(2020年、岩波書店)、青柳雄介『袴田事件』(2024年、文春文庫)、粟野仁雄『袴田巖と世界一の姉』(2024年、花伝社)、小石勝朗『袴田事件・死刑から無罪へ』(2024年、現代人文社)、藤原聡『姉と弟:捏造の闇「袴田事件」の58年』(2024年、岩波書店)等がある。

*21:つまりはそれだけ「裁判所の精神的プレッシャーが強い(再審開始決定しない恐れがある)」という話です。ちなみに、現在では「でっち上げ冤罪」との評価が通説化してる「大逆事件での死刑判決(幸徳秋水らに死刑執行)」については再審無罪判決が出ていない。なお、大逆事件については、田中伸尚大逆事件』(2018年、岩波現代文庫)と言う著書があります。なお「死刑大好き、報復大好きな日本人」は「菊池事件で仮に再審無罪判決が出ても死刑を支持し続けるのだろう」と思って憂鬱になります。

*22:東大名誉教授。著書『ミシェル・フーコー』(1990年、講談社現代新書→増補改訂、2020年、講談社学術文庫)、『柳田国男と事件の記録』(1995年、講談社選書メチエ)、『テレビCMを読み解く』(1997年、講談社現代新書)、『探偵小説の社会学』(2001年、岩波書店)、『社会学を学ぶ』(2005年、ちくま新書)、『ベースボールの夢』(2007年、岩波新書)、『乱歩と正史』(2017年、講談社選書メチエ)等

*23:森村誠一は著書『作家の条件』(2010年、講談社文庫)で「『人間の証明』が映画化されベストセラーになった時、ある読者から『砂の器』に似ていると言われました。愕然としました。確かに犯行動機に過去が関わっている。そして、犯人が有名人になる。成功している。設定が『砂の器』と『人間の証明』は似ているのです。」と述べている(砂の器 - Wikipedia参照)

*24:1987年(昭和62年)7月13日に西日本旅客鉄道JR西日本信楽線信楽高原鉄道信楽線に転換。信楽高原鉄道信楽町、水口町(いずれも現在の甲賀市)や滋賀県近江鉄道西武鉄道の子会社で滋賀県で鉄道、バス事業を実施)、滋賀銀行等の出資による第三セクター鉄道事業者の一つである。信楽鉄道事故34年、現場で追悼法要 安全な鉄道の実現へ改めて誓い [滋賀県]:朝日新聞(2025.5.14)などマスコミ報道では「信楽高原鉄道」と書かれることが多いが正式社名は実は「信楽高原鐵道」と旧字の「鐵」を使用している(信楽高原鐵道 - Wikipedia参照)。そのため、本庄記事では「信楽高原鐵道」と記載されている。

*25:著書『山本宣治』(2009年、学習の友社)、『テロルの時代:山宣暗殺者・黒田保久二とその黒幕』(2009年、群青社)、『魯迅の愛した内山書店』(2014年、かもがわ出版)、『戦争孤児をしっていますか?』(2015年、日本機関紙出版センター)、『戦争孤児:「駅の子」たちの思い』(2016年、新日本出版社)、『「明治150年」に学んではいけないこと』(2018年、日本機関紙出版センター)、『優生思想との決別:山本宣治と歴史に学ぶ』(2019年、群青社)、『山本宣治に学ぶ』(2021年、日本機関紙出版センター)、『ケーキと革命:タカラブネの時代とその後』(2023年、あけび書房:タカラブネは洋菓子メーカーだが、2003年に倒産し、現在は不二家神戸(不二家の子会社)として再建)、『西本あつし:「平和行進」をはじめた男』(2023年、群青社:西本は日本山妙法寺僧侶)、『児童福祉の戦後史』(2023年、吉川弘文館)、『ベラミ楽団の20世紀』(2024年、日本機関紙出版センター)、『戦後史の証言者ゴジラ』(2025年、旬報社)等。なお本庄氏は『信楽高原鐵道列車事故・「民営化」の闇』のタイトルで2025年3月に日本機関紙出版センターから著書を刊行予定

*26:阪南大学教授。著書『取り戻した9億円:相互信金出資金返還訴訟の記録』(2013年、文理閣)、『「カジノで地域経済再生」の幻想』(2015年、自治体研究社)等

*27:自治労連保育部会会長。著書『はなまる保父のいいたいねっと通信』(1997年、あゆみ出版)、『「クラスだより」で響き合う保育』(共著、2011年、かもがわ出版)、『保育新制度:子どもを守る自治体の責任』(共著、2014年、自治体出版社)、『保育にワクワクしよう』(2025年、かもがわ出版

*28:著書『統合される男女の職場』(2003年、勁草書房)、『グローバル化のなかの労使関係:自動車産業の国際的再編への戦略』(2017年、ミネルヴァ書房)、『物流危機は終わらない:暮らしを支える労働のゆくえ』(2018年、岩波新書)、『雇用か賃金か、日本の選択』(2022年、筑摩選書)

*29:1993年生まれ。2017年にTBS入社。TBSテレビ『Nスタ日曜版』メインキャスター(2017年9月~2018年9月)、スポーツキャスター(2018年10月~2019年5月)等を経て、現在、TBSテレビ『News23』キャスター(金曜日担当)(喜入友浩 - Wikipedia参照)

*30:衆院議員。日本共産党ジェンダー平等委員会委員(党人権委員会委員、党子どもの権利委員会副責任者、党中央委員兼務)

*31:著書『女子高生の裏社会』(2014年、光文社新書)、『難民高校生』(2016年、ちくま文庫)、『バカなフリして生きるのやめた:10代から考える性差別・性暴力』(2025年、新日本出版社

*32:劇団1980プロフィール曰く『横浜放送映画専門学校(現:日本映画大学)演劇科卒業生が創立メンバーとなって、1980年に結成。劇団主宰者であり劇作家・演出家の藤田傳(1932~2014年)の作品を中心に舞台公演』

*33:1980年~1990年まで『ビッグコミックオリジナル』(小学館)で連載。全232話(人間交差点 - Wikipedia参照)

*34:脚本家、漫画原作者。漫画原作に『人間交差点』(ビッグコミックオリジナル小学館、1980年~1990年)、『ビッグウイング:東京国際空港物語』(ビッグコミック小学館、1999年~2005年)、『どんまい!』(スーパージャンプ集英社、2001年~2006年)、『PS・羅生門』(ビッグコミックオリジナル小学館、2002年~2005年)等。ドラマ脚本に『ビッグウイング』(TBS、2001年1月~3月、矢島の同名原作漫画のドラマ化)、『どんまい!』(NHK、2005年11月~12月、矢島の同名原作漫画のドラマ化)、『PS・羅生門:警視庁東都署』(テレビ朝日、2006年7月~9月、矢島の同名原作漫画のドラマ化)、『外科医・須磨久善』(テレビ朝日、2010年9月5日、海堂尊の同名小説のドラマ化)等(矢島正雄 - Wikipedia参照)

*35:佐藤のこと

*36:「達」とは佐藤と一緒に日本に帰国した「佐藤の妻子」の事

*37:2016年、テレビ朝日報道ステーション』の特集「独ワイマール憲法の“教訓”」でギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞。著書『ハマのドン:横浜カジノ阻止をめぐる闘いの記録』(2023年、集英社新書)、『刻印:満蒙開拓団、黒川村の女性たち』(2025年、角川書店)(松原文枝 - Wikipedia参照)

*38:黒竜江省省都

*39:流山児祥(本名:藤岡祥二)が1984年に設立(流山児★事務所 - Wikipedia参照)

*40:著書『少年犯罪と向きあう』(2001年、岩波新書)、『国に棄てられるということ:「中国残留婦人」はなぜ国を訴えたか』(共著、2005年、岩波ブックレット

*41:熊本県知事、日本新党代表を経て首相

*42:消滅の危機に瀕するカンボジアの先住民族に密着 コンペティション作品「私たちは森の果実」リティ・パンとの対話【第38回東京国際映画祭】(映画.com) - Yahoo!ニュースによれば「カンボジア先住民族の一つであるプノン族の生活に、4年の歳月をかけて密着したドキュメンタリー映画

*43:カンボジアの映画監督。著書『消去 :虐殺を逃れた映画作家が語るクメール・ルージュの記憶と真実』(2014年、現代企画室)(リティ・パニュ - Wikipedia参照)

*44:中国吉林省延辺朝鮮族自治州延吉市出身の映画監督。朝鮮族3世。韓国在住(張律 - Wikipedia参照)

*45:河瀨直美 - Wikipedia(映画監督)と同一人物。本作では女優として福地桃子(主演)の母親役を演じている

*46:【マザー】|東京国際映画祭(2025)によればマザー・テレサ(1979年ノーベル平和賞受賞者。修道会「神の愛の宣教者会」の創立者)の伝記映画