今日の中国ニュース(2026年1/25分)(副題:中国軍幹部の失脚)

中国軍制服組トップ失脚は「スターリンの粛清と同じ」 鈴木隆・大東文化大教授 - 産経ニュース
 中国政府が「不正があった」と発表してるのに、「通常の刑事処罰」ではなく、政治的粛清と決めつけるまともな根拠があるのか?、と呆れます。
 反中国の立場による偏見ではないのか?
 また、仮に「政治的粛清」としても「死刑(カーメネフジノビエフブハーリン赤軍粛清でのトゥハチェフスキー元帥など)が当たり前だったスターリン粛清」と違い「刑事罰があるとしても有期の懲役」に留まるでしょうからそういう意味でも「スターリン粛清」呼ばわりは不適切ではないか?
 鈴木教授*1はおそらく「中国をとにかくネガキャンしたい」という「まともな研究者ではない、反中国活動家」だからスターリン粛清」云々というのでしょうが。


<産経抄>さらばパンダ 代わりがやってこない理由 - 産経ニュース

 何しろ習翁*2のご機嫌がすこぶる悪いのだ。3つ年上で幼なじみの腹心だったはずの張又俠*3中央軍事委員会副主席さえ「重大な規律違反」の疑いでクビにした。リチャード3世*4顔負けの猜疑心である。これで軍の最高指導機関である中央軍事委の7人中5人が失脚した。

 上にも書きましたが、張又俠について「規律違反=不正の疑い」を中国政府が発表してるのに「ご機嫌」「猜疑心」云々として「政治的粛清」と決めつける根拠は一体何なのか?
 まさに

◆ちょっと何言ってるか分からない(サンドウィッチマンの富澤)
◆お前は何を言ってるんだ?(ミルコ・クロコップ
◆あんた、バカァ?(『新世紀エヴァンゲリオン』の惣流・アスカ・ラングレー
◆お前はアホか?(横山ホットブラザーズ
◆お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな(『少女ファイト』の式島滋)
◆それって、ただのあなたの感想ですよね(ひろゆき

でしょう。


汚職疑惑調査の中国軍制服組トップ、米国に核機密を漏洩か 米紙報道 - 日本経済新聞
中国軍制服組トップ、核兵器に関する機密を米国に漏えいか…部下の昇進の見返りに賄賂との報道も : 読売新聞
中国軍制服組トップが核兵器データ米国に漏洩か 昇進見返りに賄賂の疑いも、米紙が報道 - 産経ニュース
 真偽は不明ですが「産経ら日本ウヨが主張する政治的粛清説」を否定する情報(米国への意図的な機密情報流出、つまりスパイ行為)が出てきました。これが事実なら「失脚は当然」であって「政治的粛清」でも何でもない。
 なお、報道したウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は「反共、反中国、親トランプ(親共和党、反民主党)のウヨメディア」なので、こうした報道の意図が
1)「政治的粛清ではない(正当な処罰である)」として中国を擁護する意図
2)米国のスパイ行為を非難する意図
でないことだけは確かです。
 恐らく

汚職疑惑調査の中国軍制服組トップ、米国に核機密を漏洩か 米紙報道 - 日本経済新聞
 事実であれば、中国軍内部の規律や統治能力の低下を裏付けることになる。

という「反共ウヨらしい、中国ネガキャン」がWSJの報道意図でしょう。
 また、これが事実ならば「金(賄賂)目当てに軍幹部が米国に機密情報を売り渡した」など「中国の面子が潰れる」ので今のところ、情報があまり出てこないのも「ある意味当然ではある」でしょう。
 このWSJ報道についてスターリン粛清」云々の鈴木教授は一体どうコメントすることやら。


<主張>中国軍高官の粛清 隣国の異常事態に警戒を 社説 - 産経ニュース

 中国軍制服組トップの張又俠・中央軍事委員会副主席と同委員の劉振立*5統合参謀部参謀長が粛清された。

 「規律違反の疑いで調査(今後、どうなるかは不明だが、今のところ刑事訴追、役職更迭、党の懲戒処分(党除名など)はされてないらしい)」と中立的に書かずに、「スターリン粛清(でっちあげで、カーメネフジノビエフブハーリンなどスターリンの政敵を大量に死刑)」など「不当な政治迫害」のイメージがある「粛清」という言葉を使うあたりが「反中国の産経」らしい(呆)。
 但しこの点は中国軍制服組トップも「例外なき粛正」 習氏「一強」世代交代狙う?:朝日新聞も粛清と書いており呆れます(一方で「粛清」とは表現しない報道もありますが)。

 今回の粛清で習氏個人に盲従する軍隊になった恐れがある。
 習氏が台湾併合のため私軍化した中国軍を動かすのではないか。そのような懸念が取り沙汰されている。

 そのように産経が習氏をネガキャンしたいだけであり、「軍が習氏に盲従」と見なせる根拠は現時点では何もないでしょう。
 また「軍が習氏に盲従」イコール「台湾侵攻」でもない。
 仮に「軍が習氏に盲従」だろうが、習氏にまともな常識があれば「軍事的に勝利できる確実な見込みはない」上に「欧米の経済制裁」が確実に予想される台湾侵攻など「中国の警告(独立宣言すれば軍事侵攻もありうる)を無視して台湾が独立宣言する」という事態が無い限り、まずあり得ないでしょう。
 そしてその程度の常識は習氏ら中国指導部にあると俺は見ます。

*1:著書『習近平研究』(2025年、東京大学出版会

*2:習近平国家主席のこと

*3:北京軍区副司令員、瀋陽軍区司令員、中国人民解放軍総装備部長等を経て国家中央軍事委員会副主席、党中央軍事委員会副主席(張又侠 - Wikipedia参照)

*4:「実際のリチャード三世」と言うよりはシェイクスピア「リチャード三世」に描かれたリチャード3世。リチャード3世 (イングランド王) - Wikipediaにも指摘がありますが、シェイクスピアの描写を事実扱いするのは「忠臣蔵吉良上野介)」「水戸黄門漫遊記水戸藩主・徳川光圀)」「遠山の金さん(北町奉行遠山金四郎)」「池波正太郎の『鬼平犯科帳』(火付盗賊改方長官・長谷川平蔵)」「山本周五郎の『樅ノ木は残った』(伊達騒動の中心人物の一人である仙台藩奉行・原田甲斐宗輔)」等の時代劇、時代小説での「実在人物」についての描写を事実扱いするような物で不適切らしい。

*5:北京軍区第65集団軍参謀長、北京軍区第65集団軍長、北京軍区第38集団軍長、中国人民武装警察部隊参謀長、陸軍参謀長等を経て中国人民解放軍統合参謀部参謀長(国家中央軍事委員会委員、党中央軍事委員会委員兼務)(劉振立 - Wikipedia参照)