今日の産経ニュース(2026年2/15~16分)

「アパホテル」グループ創業者の元谷外志雄会長が死去、82歳 後日お別れの会 - 産経ニュース
逝去・アパグループ元谷外志雄会長 安倍元首相との絆、高市首相につながる悲願の憲法改正 - 産経ニュース
 出版社やシンクタンク等とは違い、政治性を持つのはおかしい「ホテル企業」であるアパが右翼活動を支援していたのは明らかに「創業者である元谷が右翼だから」でしょうが、彼の死によって、そうした「右翼運動へのアパの肩入れ」が減るのかどうか?


<正論>「テロ定義法」の策定も急務だ 金沢工大大学院教授、元海将・伊藤俊幸 - 産経ニュース
 テロというタイトルでありながら内容が「犬養首相(515事件)、ケネディ大統領、浅沼社会党委員長、安倍元首相の暗殺」のような話(政治家、政治活動家の暗殺、襲撃など)ではなく、「選挙妨害」について論じてるのだから奇想天外です。
 選挙妨害について「何らかの法規制」の必要があるとしても「テロ」呼ばわりは非常識でしょう。
 また、自民党ばかりがそうした「選挙妨害」を受けているかのような物言いは「デマも甚だしい」。むしろ共産など左派の方が「街宣右翼のそうした妨害を受けてる」でしょう。
 また、「自民党云々」の物言いからは産経が「選挙妨害には該当しない自民党への批判行為(表現の自由の範囲内の行為)」を犯罪(選挙妨害)として不当に弾圧する意図があることを疑わざるを得ません。


産経・FNN合同世論調査 憲法改正の推進「賛成」67% 高市内閣支持率72% - 産経ニュース

 衆院選の結果について「良かった」が55・6%、「良くなかった」が31・5%だった。今後の望ましい政権の枠組みについては「自民と日本維新の会による連立政権」が34・8%、「自維に国民民主党が加わった政権」が26・5%

 「自民党の巨大議席」に「暴走の危険」を感じ、「良くなかった」回答が少しは増えるかと思いきや、「良かった」が「過半数」とは、調査結果には「日本人はどれほど右翼政党(自民、維新、国民民主)が好きなのか」と「日本の右傾化」にげんなりしますね。
 だからこそ「左翼政党・日本共産党」の意義が重要であるとも言えますが。
 なお、護憲派として改憲云々での調査結果には「日本の右傾化が深刻」とげんなりしますが、一方で産経の質問が「九条改憲に賛成か」「改憲に賛成か」等ではなく「改憲の議論に賛成か(賛成67%、反対25%)」である点にも注意が必要でしょう。
 「護憲派」「高市批判派」の俺個人は「議論にも反対(改憲の必要はないと思うし、高市政権では九条改憲など右翼的方向が確実なので)」ですし、「護憲政党社会党が最大野党だった1980年代等」なら恐らく「反対」がもっと多かったでしょうが、「議論なら反対しない(但し、改憲案が出てきたら反対することもありうる)」程度の軽い考えかもしれない。今後、情勢がどうなるかは勿論分かりませんが、産経が「改憲に賛成か」と聞かなかったのも「その場合、反対が多いかもしれない」という躊躇があったのではないか?


日教組はいまだに「反日」を教えているのか 日曜に書く 論説委員・川瀬弘至 - 産経ニュース
 タイトルだけで分かるでしょうが「南京事件」「慰安婦」など日本軍の蛮行(戦争犯罪)を教えることを「自国の誇りを失わせる反日」呼ばわりする産経です。
 産経にとっては恐らく「南京事件研究の笠原*1都留文科大学名誉教授」「慰安婦研究の吉見*2中央大名誉教授」なども「反日学者扱い」なのでしょう(呆)。
 その産経の理屈なら、日本に限らず「ナチホロコースト(ドイツ)」「文革(中国)」「スターリン粛清(ロシア)」等といった「自国の汚点」を教えることは全て「自国の誇りを失わせる愚行」になるでしょうが、産経が敵視する中国などについては「自国の問題点を隠蔽してる」等と悪口するのだから心底呆れます。
 そもそも「自国の汚点を知ったから自国に誇りを持てない」と言うほど人間は「単純ではない」(そもそも「歴史上、汚点の全くない国」もありませんし)。
 産経は吉見氏、笠原氏など「日本の汚点を調べる歴史学者やジャーナリスト」が軒並み「日本に誇りを持ってない」とでも思ってるのか?
 また、「自国の汚点を知ったら消滅する誇り」など「インチキな、偽りの誇り」でしょう。


<主張>診療報酬改定 医療の選択と集中確実に 社説 - 産経ニュース
 医療機関の経営難は「診療報酬が低い」からであって「医療機関が多すぎて過当競争してるからではない(当然、病院の統廃合等、何らかの理由で医療機関が減っても経営改善しない)」ので「生き残りのための会社統合(大丸と松坂屋経営統合による大丸松坂屋、阪急百貨店と阪神百貨店経営統合による阪急阪神百貨店三越伊勢丹経営統合による三越伊勢丹など)」のような「選択と集中」という認識は不適切でしょう。
 実際、全体の研究予算を増やすことなく、成長分野のみに研究予算を集中するとして、学問研究予算で、文科省が「選択と集中」をやったら、「全体の研究予算を大幅に増やした中国」に論文発表数で抜かれる、若手研究者が中国に好待遇でスカウトされるなど、研究能力が大きく劣化したのが日本です。
 増やすべき予算を増やさずに「選択と集中」をすることは自滅行為でしかないでしょう。
 やるべきことは「診療報酬の引き上げ」です。そもそも予約なし*3だと「病院受診」時に長時間待たされること(場合によっては診療時間より待ち時間の方が長い)を考えると「医療機関が多い」かどうかも疑問でしょう。
 また高齢化によって「医療機関の受診が今後、恐らく増えるだろうこと(高齢化すれば当然、体にガタが来る)」を考えれば、むしろ「選択と集中」どころか、「医療機関の需要が増える→医療機関を増やす必要すらある」のではないか?
 勿論「診療報酬の引き上げ」が、貧困者の受診抑制につながっても困るので、一方で「医療費国民負担の軽減(負担率がどんどん上げられて、現在は3割負担だが、最終的には医療費無償化が理想)」も必要です。
 軍拡に使う金があるなら医療費の国庫負担を増やせと言いたい。

*1:著書『アジアの中の日本軍』(1994年、大月書店)、『日中全面戦争と海軍:パナイ号事件の真相』(1997年、青木書店)、『南京事件』(1997年、岩波新書→新版、2025年、岩波新書)、『南京事件三光作戦』(1999年、大月書店)、『南京事件と日本人』(2002年、柏書房)、『南京難民区の百日:虐殺を見た外国人』(2005年、岩波現代文庫)、『南京事件論争史』(2007年、平凡社新書→増補版、2018年、平凡社ライブラリー)、『「百人斬り競争」と南京事件』(2008年、大月書店)、『日本軍の治安戦』(2010年、岩波書店→2023年、岩波現代文庫)、『第一次世界大戦期の中国民族運動』(2014年、汲古書院)、『海軍の日中戦争:アジア太平洋戦争への自滅のシナリオ』(2015年、平凡社)、『日中戦争全史 (上)(下)』(2017年、高文研)、『憲法九条と幣原喜重郎日本国憲法の原点の解明』(2020年、大月書店)、『通州事件』(2022年、高文研)、『憲法九条論争』(2023年、平凡社新書)等

*2:著書『従軍慰安婦』(1995年、岩波新書)、『毒ガス戦と日本軍』(2004年、岩波書店)、『日本軍「慰安婦」制度とは何か』(2010年、岩波ブックレット)、『買春する帝国: 日本軍「慰安婦」問題の基底』(2019年、岩波書店)、『草の根のファシズム:日本民衆の戦争体験』(2022年、岩波現代文庫)、『焼跡からのデモクラシー:草の根の占領期体験』(2024年、岩波現代文庫)、『日本軍慰安婦』(2025年、岩波新書:『従軍慰安婦』(1995年、岩波新書)の新版)等

*3:「持病で通院」ならともかく「急病」では予約のしようがない