聽濤弘氏絶筆 『不破哲三氏の「未来社会論」の批判的検討』 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba*1
自費出版だそうです。
「生前、商業出版された聽涛*2の著書」と違い、商業出版としては「生前刊行しなかったし、死後も刊行しない」のは「聽涛氏や遺族の意思」なのか、聽涛氏や遺族が商業出版を希望したのに、かもがわ出版(松竹)が「売れない」等の理由で拒否したのか気になるところです。
赤旗には広告拒否されたけど 聽濤弘『ソ連共産党とは何だったのか』 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
「広告拒否云々て本の宣伝ではなく党への悪口がしたいのか?」と心底呆れます。
そもそも既に聽涛の本『ソ連共産党とは何だったのか』(2026年、かもがわ出版)と似たり寄ったりのタイトルの
【著者名順】
◆大谷禎之介*3編『ソ連の社会主義とは何だったのか』(1996年、大月書店)
◆塩川伸明*4『ソ連とは何だったか』(1994年、勁草書房)
がある中、「聽涛本の特徴」をアピらなければ「意味がない(あまり売れない)」でしょうに。
高市政権に立ち向かうには極小政党としての自覚が必要 | 松竹伸幸オフィシャルブログ「超左翼おじさんの挑戦」Powered by Ameba
【1】「与党の自民、維新」は勿論、「参政」「国民民主」「みらい」といった「共産が自民補完勢力と見なすウヨ政党」が「議席の多数を占める」一方で、
【2】共産が左派勢力、自民批判勢力と見なすれいわが衆院1議席に留まり、社民はゼロ議席
【3】自民補完勢力とまでは言えないものの、中道改革連合(立民+公明)が「中道」の旗を掲げ、「共産から距離を置く(今後、国民民主にすり寄る可能性がある)」中、国会においてどう戦うのか?と悪口する松竹ですが、
1)可能な分野では共闘するが
2)ほとんどの分野では残念ながら(自民補完勢力とは共闘しようがないので)「孤独な闘いをせざるを得ない」ことになるでしょう。
残念ながら「国会外での活動(赤旗等での広報宣伝、市民運動との共闘など)」にかなり重きを置かざるを得ないかもしれない。
これは
【ア】「参政」「国民民主」「みらい」が「自民補完勢力」である
【イ】にもかかわらず、支持理由が何かはともかく、残念ながら国民多数が自民補完勢力を支持するが故の「やむを得ない状況」であって、「反党分子」松竹のように「共産」を悪口する話ではないでしょう。
共産がすり寄ったところで自民補完勢力「参政」「国民民主」「みらい」や、共産に距離を置き、右傾化する「中道改革連合」と共闘が成り立つわけがないし、そんなことを無理にすれば、共産支持層(党員、後援会員、サポーター)の反発を買い、彼らが党の支持を辞めるだけでしょう。
そもそも「自民支持者」「自民補完勢力(維新、参政、国民民主、みらい)の支持者」でない限り、左派、リベラル派を自認する人間である限り、「右翼政党(自民や自民補完勢力)が支持される現状をどう打破するか?」は「自分が当事者の問題」であり、「反党分子」松竹のように「自分を棚上げして」共産を悪口して済む話ではない。
そもそも共産に「野党内で孤立している」云々と悪口する松竹の方こそ「支持者は少数」で「彼が悪口する共産以上に孤立している」癖によくもふざけたことが言えたもんです。だからこそ松竹も「松竹のお仲間(紙屋など)」も、マスコミや与野党などにほとんど相手にされないわけですが。
*1:不破氏には『マルクス未来社会論』(2004年、新日本出版社)、『党綱領の未来社会論を読む』(2018年、日本共産党中央委員会出版局)、『「資本論」のなかの未来社会論』(2019年、新日本出版社)と言う著書がある。
*2:1935~2025年。元参院議員。日本共産党政策宣伝委員会責任者、国際部長等を歴任。『21世紀と社会主義』(1984年、新日本出版社)、『社会主義をどうみるか』(1986年、新日本出版社)、『資本主義か社会主義か』(1987年、新日本出版社)、『ソ連はどういう社会だったのか』(1997年、新日本出版社)、『新ロシア紀行』(2004年、新日本出版社)、『カール・マルクスの弁明』(2009年、大月書店)、『レーニンの再検証』(2010年、大月書店)、『マルクス主義と福祉国家』(2012年、大月書店)、『マルクスならいまの世界をどう論じるか』(2016年、かもがわ出版)、『ロシア十月革命とは何だったのか』(2017年、本の泉社)、『200歳のマルクスならどう新しく共産主義を論じるか』(2018年、かもがわ出版)、『マルクスの「生産力」概念を捉え直す』(2021年、かもがわ出版)、『〈論争〉地球限界時代とマルクスの「生産力」概念』(2022年、かもがわ出版)等(聴濤弘 - Wikipedia参照)
*3:1934~2019年。法政大学名誉教授(マルクス経済学)。著書『マルクスに拠ってマルクスを編む:久留間鮫造と「マルクス経済学レキシコン」』(2003年、大月書店)、『マルクスのアソシエーション論』(2011年、桜井書店)、『マルクスの利子生み資本論』(全4巻、2016年、桜井書店)、『資本論草稿にマルクスの苦闘を読む』(2018年、桜井書店)等
*4:1948年生まれ。東大名誉教授(ソ連、ロシア史)。著書『「社会主義国家」と労働者階級:ソヴェト企業における労働者統轄 1929-1933年』(1984年、岩波書店)、『スターリン体制下の労働者階級:ソヴェト労働者の構成と状態1929-1933年』(1985年、東京大学出版会)、『ソヴェト社会政策史研究:ネップ・スターリン時代・ペレストロイカ』(1991年、東京大学出版会)、『ペレストロイカの終焉と社会主義の運命』(1992年、岩波書店)、『終焉の中のソ連史』(1993年、朝日新聞社)、『社会主義とは何だったか』(1994年、勁草書房)、『現存した社会主義』(1999年、勁草書房)、『多民族国家ソ連の興亡(1)民族と言語』(2004年、岩波書店)、『多民族国家ソ連の興亡(2)国家の構築と解体』、『多民族国家ソ連の興亡(3)ロシアの連邦制と民族問題』(以上、2007年、岩波書店)、『民族とネイション:ナショナリズムという難問』(2008年、岩波新書)、『冷戦終焉20年:何が、どのようにして終わったのか』(2010年、勁草書房)、『民族浄化・人道的介入・新しい冷戦:冷戦後の国際政治』(2011年、有志舎)、『ナショナリズムの受け止め方:言語・エスニシティ・ネイション』(2015年、三元社)、『歴史の中のロシア革命とソ連』(2020年、有志舎)、『国家の解体:ペレストロイカとソ連の最期』(2021年、東京大学出版会)、『現代史の起点:ソ連終焉への道』(2025年、岩波書店)、『脱領域の読書:あるロシア研究者の知的遍歴』(2025年、人文書院)等