今日の中国ニュース(2026年2/21分)

<正論>海上民兵2千隻、分析と対策を 九州大学大学院教授・益尾知佐子 - 産経ニュース
 一応筆者は

益尾知佐子 - Wikipedia
『中国政治外交の転換点:改革開放と「独立自主の対外政策」』(2010年、東京大学出版会)
『中国の行動原理:国内潮流が決める国際関係*1』(2019年、中公新書)

と言う著書がある「中国研究者」のようですが「おいおい(呆)」ですね。
 彼女の「研究内容」「著書」の信頼性が疑われる放言でしょう。定評のある東大出版会や中公新書から本を出してる九州大学教授(一見まともそう)がこんなに酷いのか。
 【1】東大出版会や中公新書の本も実は酷いのか、【2】『墓標なき草原:内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2018年、岩波現代文庫)など、文革研究はそれなりにまともらしいが、反中国主張が「文革期の中国が革命輸出していた(文革は日本の新左翼過激派に影響したかもしれないが、革命輸出という話ではない)」など「故意のデマ*2」だらけの産経文化人の静岡大学教授「楊海英」と同じパターン(今回の産経記事は酷いが益尾本は実はまとも)かはともかく酷い放言です。
 産経など「反中国の右翼(今回の筆者もその一人)」が放言してるだけであってそんな脅威はないでしょう。
 そもそも軍事動員するなら「海上民兵」ではなく「正規軍」でしょう。「軍の近代化が遅れていた」であろう「昔の中国」ならともかく、今時「海上民兵」なんて使わないでしょう。そんな代物が軍事的に有効だったら、中国以外の国(欧米など)もやってるでしょうが、そんな話は聞きません。
 「海上民兵」制度が今もあるとしても「昔の制度が今も残ってる」だけで既に「かなり形骸化してる」のではないか。
 まあ

◆ソ連のアフガン侵攻での「イスラムゲリラ」(米国が支援)
◆レバノンのヒズボラ(イランが支援)

と言うケース(米軍、イラン軍など正規軍の投入を嫌い、武装組織を支援)もありますが、「海上民兵」云々はそういうケース(イスラムゲリラやヒズボラには一定の独立性があり、米国やイランの完全な傀儡ではない)とは違うでしょう。
 動員されたのは「民間漁船」にすぎず、勿論、それらが軍事行動した訳でもなく、「反中国の右翼(今回の筆者もその一人)」が「海上民兵」と決めつけてるに過ぎません。
 実際には「何らかの形で、中国の力を見せつけたい(そうした考えの是非はひとまず無視します)」が「(軍事行動はしない場合でも)軍を動員した場合の相手国の反発」を考えて「軍ではない民間漁船を動員してるだけ*3」であって「海上民兵」と脅威視できる代物かは疑問に思います。
 軍事行動する意思どころか能力すらあるかどうか。

*1:これについては『中国の行動原理』/益尾知佐子インタビュー|web中公新書を紹介しておきます(特にコメントはしません)。

*2:これについては例えば拙記事楊海英 カテゴリーの記事一覧 - bogus-simotukareのブログ参照

*3:勿論、民間漁船の動員でも反発は出るでしょうが「軍の動員の場合」よりは小さいのではないか?