高市首相、竹島の日閣僚派遣見送り 党三役出席も激しいヤジ 韓国との関係「壊滅」を危惧 - 産経ニュース
「高市総理連れてきて」「大臣来るんじゃなかったのか」竹島の日記念式典 落胆する地元 - 産経ニュース
高市早苗首相は昨年の自民党総裁選では式典*1に閣僚が出席すべきと主張していたが、政府からの派遣は古川直季・内閣府政務官のみだった。政務官の出席は14年連続。一方、自民党からは初めて党三役の有村治子*2総務会長が出席した。
ただ、高市早苗政権の誕生による進展を期待していた人は多く、会場からは「高市総理を連れて来てよ」「大臣来るんじゃなかったのか」などとヤジが飛んだ。
地元・島根県「隠岐の島町」町議会の安部大助議長(46)は「昨年の自民党総裁選で高市首相が『閣僚が(式典に)出席すべき』とした発言に、県民はやっと前進するかもしれない、と期待をもった」と振り返る。「期待していた分、より残念。高市首相は自ら隠岐の島を訪れ、現状を見るべきだ」とした。
ウヨの高市とは言え、「将来はともかく」少なくとも現時点では「首相や大臣(この場合、恐らく茂木外相か、赤間内閣府特命担当相(領土問題担当*3:国家公安委員長の兼務))の出席」で韓国を挑発する行為には及ばず、日韓友好の観点から大変に良かったと思います。
ウヨ支持層への言い訳のために「自民党三役の一人(有村総務会長)」を送ったことはどうかと思いますが(一方で韓国相手には「首相、大臣出席がなかったこと」を配慮としてアピールするのでしょうが)。
「頭と性格が悪い」kojitakenと「類友」宮武嶺を批判する(2026年2/16日分)(追記:宮武から恫喝が来たので今後彼やkojitakenに言及しない予定) - bogus-simotukareのブログでも書きましたがやはり「高市をモンスター呼ばわりすること」は明らかに適切ではないでしょう。
「政治的計算から韓国との対立を回避する」人間はどう見ても「モンスター」ではない。
まあ、安倍が「尖閣に自衛隊設置」と無役時代に放言しながら、首相時代には「日中関係に配慮して何もしなかった」のと同じ話です。
それにしてもこれが「非自民政権(民主党政権の鳩山、菅、野田内閣)」「自民政権でもウヨが何故か敵視する岸田や石破」なら「弱腰」「何故首相や大臣が出席しない」と悪口するであろう「高市応援団(例:産経)」も高市に対しては「黙り」か「高市首相の対応には問題ない」とかばうかどっちかで「ご都合主義を露呈する」のかと思うと「何ともかんとも」です。
また、高市自身は首相就任前は「首相や大臣が出席すべき」などと勇ましいことを言って、過去の政権を批判していた(だから記事内に記載があるように一部の島根県民に高市への期待があった)のに 、結局「約束を破った(?)」わけで「消費税減税(財界や財務省などが否定的立場)」なども「口実を作ってやらないのではないか?」という懸念を今から感じますね。「高市の言葉が軽い」「その場の受け狙いで考えなしに物を言い、後で収拾が付かなくなる」と言うべきか?。「ブログ削除の背景」もそういうことなんでしょう。
小紙の文化面に毎週掲載されている「テーマ川柳」では、折に触れ〝攻めた〟お題を扱うことがある。「北方四島」(令和4年6月23日付)の回では、読者からのこんな投句が目を引いた。
<島泥棒三分の理すら見当たらず>
ただのロシア(北方領土)への悪口でしかなく「何処が川柳なの?。ただの悪口やん?」「どこにユーモアがあるの?」感が。
それが川柳として成り立つなら、例えば<自民の税金泥棒*4三分の理すら見当たらず>も産経的に川柳になるのか?。
「自民応援団」産経がそう言うとはとても思えませんが。
島根県は今年に入り、江戸前期に竹島を漁の中継地としていた村川家、大谷(おおや)家の文書を翻刻(現代の活字にすること)し、県の開設するサイト「Web竹島問題研究所」で公開した。両家が竹島周辺でアシカ猟などをしていた記録も含まれている。
下條正男*5拓大名誉教授によれば、竹島を単独で描いた地図は、日本側にあっても韓国側にはない。竹島を実効的に活用していた事実を示す文献も同様と聞く。
本当に「日本にはアシカ猟などの竹島利用の実績があるが、韓国にはない」のか無知なので知りませんが「利用実績」と「領有意思」は別問題ではないか?
歴史的根拠がないから、日本とは国際司法の場で争えない。不法占拠の裏にある本音だろう。
韓国が「竹島問題をICJ(国際司法裁判所)に持ち出すこと」に対して「実効支配してるから勝ってもあまり利益がない。負けないと思ってるが、万が一負けたらかえって不利益」として否定的な事への産経の悪口ですが、日本がICJ云々と言った過去があるのは「竹島」だけで「尖閣(中国や台湾が領有権主張。日本が実効支配)」「北方領土(ロシアが実効支配)」では「ICJに持ち出すことに否定的」なのだから、韓国に「日本だって尖閣や北方領土についてはICJ提訴に否定的でしょ?」と言い返されるのがオチです。
なお、竹島問題に限らない「一般論」として、「相続での土地の所有権争い(『尖閣、竹島、北方領土など、国家間の領土紛争』の個人版?)」などで勿論「自分の主張に利がないこと(裁判すると負ける可能性が高いこと)を自覚してるから裁判に否定的」ということはありえます。
しかし一方で「俺の主張(俺の方が土地の所有権を持ってる)が正しいことは間違いない。何であいつの言いがかりに付き合って、金と時間をかけて裁判などしなければならない。勿論、あいつが負ける可能性が高いけれど、万が一、裁判所があいつの言いがかりに騙されて勝訴すれば万々歳、というのがあいつの思惑だろ。敗訴のリスクなんか犯したくない」として裁判に否定的なこともありうるので「裁判に否定的=自己の非を認めてる」ということには必ずしもなりません。
というか「俺(韓国)の主張が正しいことは間違いない。何であいつ(日本)の言いがかりに付き合って、金と時間をかけて裁判などしなければならない。」が竹島問題での韓国の主張(ICJ提訴に否定的)ですが。
というか日本も尖閣問題では「俺(日本)の主張が正しいことは間違いない。何であいつら(中国や台湾)の言いがかりに付き合って、金と時間をかけて裁判などしなければならない」で、ICJ提訴には否定的ですが。
<主張>竹島の日 政府主催の式典を求める 社説 - 産経ニュース
そんな式典をして何の意味があるのかと、産経に呆れます。
韓国の反発を買うだけで何の意味もない。せいぜい、「産経など、一部のウヨ」が自己満足するだけでしょう。
そもそも北方領土にせよ、竹島にせよ「日本の領土だ」と主張するだけでは問題は解決しない。
俺個人は「もはや返還の可能性はない」と諦めていますが、返還を目指すとして、韓国、ロシアが実効支配する以上、そして「自衛隊による軍事奪還」の可能性があり得ない以上「ロシアや韓国との外交交渉」でしか問題は解決しません。つまりは「韓国やロシアとの間に友好関係樹立が必要*6」だし、場合によっては「政治的妥協も必要だろう(例えば北方領土問題での二島返還論など)」という話です。
なお、以前も別記事で書きましたが「無人島の竹島」はともかく「ロシア人が住む北方領土」は「日本への返還」の場合、「島に住むロシア人の扱い」をどうするのか、つまり
1)ロシア本土に全員移住してもらうのか
2)日本国籍を与え、ロシア系日本人として日本社会に受け入れるのか(日本国籍を与えなければ、ロシア人住民は返還に賛成しないでしょうし、その場合、住民の反対を無視してまでロシア政府は島の返還をしないでしょう)
と言う難問があります。
1)にしても「それなりの生活支援(金銭提供など)」を日本又はロシアが、島の住民にしなければ彼らは「本土移住」に応じないでしょう。
その場合の「生活支援(金銭提供など)」をロシアがやるのか、日本がやるのか?。正直「日本が一円も出さない(全てロシア持ち)」と言うわけには恐らく行かないでしょう。
そうなると1)の場合「生活支援のために、ロシア人住民に日本から多額の金を出すくらいなら島は返ってこなくていい」という声が、2)の場合「ロシア系住民など日本社会に受け入れたくない。それなら島は返ってこなくていい」という「排外主義的な声」が日本国民多数から出る可能性もあるでしょう。
ア)北方領土の返還が未だ現実的でないこと
イ)ロシア人住民の扱いを論じると「ロシア人を何故優遇するのか」など、日本人の反発が出る恐れがあることから政府も与野党もマスコミも「ロシア人住民の扱い」についてはまず論じませんが。
明治38年には閣議決定で島根県の行政区画に編入し、(ボーガス注:韓国を除く)どの国からも抗議はなかった。
当時は「侵略戦争、植民地支配の時代」なのでそんなことは何ら編入の正当理由にはなりません。
単に「竹島(独島)領有権を主張する韓国より、強国日本の側についた方がお得」という判断を欧米列強(米英仏など)がしたに過ぎない。
そもそも「目立った抗議がなかった」というなら「例は何でもいい」ですが、例えば「ソ連のバルト三国併合(ソ連崩壊時に独立を回復しますが)」「中国のチベット支配」だって目立った抗議などないでしょう。
ならば「反共」「反ソ連、反中国」産経が「ソ連のバルト三国併合」「中国のチベット支配」を正当な行為として評価するのかと言えば、おそらくそうではないでしょう。
そもそも「ソ連のバルト三国併合」「中国のチベット支配」に目立った抗議がなかったのも、これらの行為の是非はともかく、何も「正当な行為だから容認した」わけではないでしょう。単に「ソ連や中国とこの件で対立しても利益にならない」という「自国の利益」の観点から抗議しなかったに過ぎません。
そもそも「竹島の島根県編入には、韓国を除いて、当時大して抗議がない」「事実上容認されてる」というなら「韓国の竹島支配」「ロシアの北方領土支配」だって現在「日本を除いて、大して抗議がない」「事実上容認されてる」のだから「産経と同様の論理」で「わが国(韓国、ロシア)の竹島、北方領土は国際社会に認められてる」と言えてしまうのではないか?
そもそも韓国が批判するように「竹島(独島)が日本領なら、なぜ明治38年(1905年)に島根県編入する必要があるのか?。編入不要ではないのか?。あるいは編入するにしても『沖縄(琉球藩)を沖縄県として、日本領であると明確にした琉球処分(1879年)の時期』など、何故もっと早い時点ではないのか?」ですね。
サンフランシスコ平和条約も日本に竹島放棄を求めていない。
この辺り俺も無知ですが、産経が「当時の米国が事実上、韓国の竹島支配を認めてること」を無視するのは不適切でしょう(米国を批判したくないからか、産経らウヨは「当時の米国が事実上、韓国の竹島支配を認めてること」を無視し、米国批判は勿論しません)。
実際には
1)韓国の主張「独島は日本の侵略で奪われた領土」を当初受け入れ、米国は韓国の竹島(独島)支配を容認したが
2)その後、日本との関係に配慮し、米国は竹島について曖昧な態度に変更し、米国が関与したサンフランシスコ平和条約でも曖昧な態度になった(竹島は韓国への返還対象に書かれてない反面、竹島が日本領と明記されてる訳でもない)が
3)しかし韓国が支配を開始した竹島について、事情、理由はともかく、米国が一旦は、韓国の支配を容認したために、今更「竹島支配を辞めろ」「日本に返還せよ」等とは言えず、韓国の竹島支配をそのまま放置した
という流れでしょう。
こういう流れの話を「サンフランシスコ条約に韓国への返還対象として書いてない」から「日本領土だ」という「産経の主張」は無理があるのではないか。
韓国は、日本が占領から脱する直前の昭和27年1月、日本海に一方的に「李承晩ライン」を引き、竹島を取り込んで自国領と言い出した。火事場泥棒的な日本主権の侵害で、韓国のいかなる措置にも正当性はない。
島根県編入についての産経の正当化論理「韓国を除き、編入には当時大して抗議がない」「事実上容認されてる」を持ち出せば、いわゆる李承晩ラインだって「日本を除き、ラインには当時大して抗議がない」「事実上容認されてる」んですがね?
なお、「産経が米国を批判したくないから」でしょうが
李承晩ライン - Wikipedia参照
第二次世界大戦後の1945年9月27日から、連合国軍総司令部(GHQ)が日本漁業の操業区域として設定した所謂「マッカーサー・ライン(マッカーサーは当時のGHQ最高司令官で、米軍出身)」が存在していた。しかしサンフランシスコ平和条約の発効が近づき、「マッカーサー・ライン」の無効化が確実となるなかで、李承晩は代替としての「李承晩ライン」を1952年1月18日の大統領令によって設定*7した。
という点に産経が触れないのは不適切でしょう。
「李承晩ライン(韓国側の呼び方では「平和線」)」以前にも同様の「マッカーサーライン」が存在したし、「マッカーサーライン」は「李承晩ライン」同様に「竹島(独島)=韓国領」を前提としていたわけです。
*1:1905年2月22日に竹島が島根県編入されたことを記念して、島根県が、2005年に2月22日を「竹島の日」とし、その後、毎年、記念式典を開催している。
*2:第二次安倍内閣消費者問題等担当相、第三次安倍内閣少子化問題等担当相、自民党参院政審会長(第二次安倍総裁時代)、自民党広報本部長(菅総裁時代)、自民党両院議員総会長(岸田総裁時代)等を経て、現在、自民党総務会長(有村治子 - Wikipedia参照)
*3:内閣府特命担当相としては領土問題以外にも防災、海洋政策を担当
*4:裏金を収入として申告せず脱税した自民の裏金議員のこと。検察や国税庁が何もしないことには心底呆れます。
*5:著書『竹島は日韓どちらのものか』(2004年、文春新書)、『韓国の竹島教育の現状とその問題点』(2018年、ハーベスト出版)、『竹島vs独島』(2021年、ワニブックス新書)等
*6:まあ、「韓国との友好」はともかく、ウクライナ戦争が続く限り、ウクライナ等との関係上「ロシアとの友好関係」は無理でしょうが。
*7:コメント欄でBill McCrearyさんから指摘があるように「1952年1月18日」は朝鮮戦争の最中で、韓国は米国の軍事支援を受けていました。米国が本気で「韓国の竹島支配」や「李承晩ライン」に反対なら「朝鮮戦争での軍事支援」をネタに「竹島支配を止めろ」「李承晩ラインを止めろ」などと韓国(李承晩政権)に圧力がかけられたし、そうなれば立場の弱い韓国は米国の要請に従わざるを得なかったでしょう(韓国と北朝鮮に大きな国力の差が付いた今と違い、当時の韓国は単独で北朝鮮と戦争が出来るほどの国力ではない)。つまりは理由が何かはともかく「米国は事実上、韓国の竹島支配や李承晩ラインを容認した」という話です。