今日の産経ニュース(2026年3/1~3/3分)(副題:米国やイスラエルのイラン攻撃)

<主張>イランの戦火 掃海含めあらゆる備えを 社説 - 産経ニュース
 憲法上の問題も当然ありますが、掃海などすれば「米国の行為を日本が全面支持した」と理解されかねないという意味でも「すべきではない」でしょう。果たして「NATOの同盟国(英仏独等)」ですら「米国の行為を全面支持した」という誤解を恐れて掃海をするかどうか。
 まあ「米国ポチ」産経はそうした懸念はないのでしょうが。


<産経抄>イラン攻撃、世界は帝国主義の時代に戻った - 産経ニュース
 「帝国主義の時代に戻してはいけない」ではなく「帝国主義の時代に戻った」として「高市軍拡の正当化理由」にしようとする産経には心底呆れます。そもそも「今回イランを攻撃したのは米国、イスラエル」であって、一方「高市軍拡の口実」は「中露の軍拡」なので屁理屈も甚だしい。

 1日朝に放映されたNHKの「日曜討論」のテーマは、当然ながら米国・イスラエルによるイランへの先制攻撃だった。
 「高市首相は一言の批判もしていない」。
 共産党の小池晃書記局長は憤懣やるかたない様子だった。
▼失礼ながら、お気楽な野党ならではの発言と受け止めた。トランプ米大統領に説教して、日本に何の益をもたらすというのか。

 同じ事をロシアや中国がやれば*1悪口するだろうに、「イランという軍事的な脅威に対する正当、合法な攻撃*2」というならまだしも「トランプに刃向かっても日本が報復されるだけ。泣く子と地頭には勝てない。長いものには巻かれろ(俺の要約)」とは何ともデタラメな産経です。
 産経の主観はともかく「よほどの反イラン、親米(親トランプ)、親イスラエル(親ネタニヤフ)、親自民(親高市)」でない限り「トランプらの国際法違反」を批判しない高市に対しては、小池氏と同じ批判的な感想でしょうし、「産経の小池発言紹介」は客観的には「小池氏への褒め言葉」でしょう。
 小池発言については以下も紹介しておきます。

米批判できない高市政権/小池氏「イラン攻撃中止要求を」/NHK「日曜討論」 | しんぶん赤旗|日本共産党
 小池晃書記局長は1日、NHK「日曜討論」で米国とイスラエルによるイランへの先制攻撃が、明らかに国連憲章違反であるにもかかわらず「高市首相は一言の批判もしていない」と批判し、「米国に対して攻撃の中止と交渉による解決を求めるべきだ」と強調しました。

 そんなことより、高市早苗首相にはやるべき仕事が山ほどある。イラン、イスラエルと周辺諸国に滞在する邦人をすみやかに退避させる。

 邦人退避は「米国批判したらできない」という話ではないし、「邦人退避」で「米国の協力を得るため」に米国批判を控えてるわけでもないので酷い詭弁です。そもそも米国がこんなことをしなければ「邦人退避」の必要など最初からない。これが産経が敵視するロシア等の行為なら「無法な行為で、邦人の命を危機にさらした」と批判してるでしょうに。今回の攻撃では幸いにも日本人の死者は出ませんでしたが、仮に出たとしても産経は何一つ米国を批判しなかったのではないか?


<主張>イランを攻撃 「核放棄」で事態収拾せよ 社説 - 産経ニュース
1)イランの核保有に関係なくこんな軍事攻撃は違法な侵略で許されない
2)そもそも核保有に関係なく米国やイスラエルはイランを「反米、反イスラエル国家」として敵視しており、核保有云々は攻撃理由とは恐らく関係ない
という意味でもとんちんかんな産経の主張です。
 実際、産経も

 ハメネイ体制下のイランでは昨年末から、大規模な反政府デモが発生した。当局の弾圧で多数の死者が出ている。今回の米軍などの攻撃は体制転換の狙いもあろう。

と書いており「核保有」が攻撃理由ではないことを事実上認めています。

 懸念されるのは、世界の原油輸送の大動脈、ホルムズ海峡が封鎖される事態だ。西側タンカーが標的となる恐れもある。日本は原油輸入の大半を中東に依存している。
 また、イランとの戦いが長期化すれば、米国の関与が手薄になり、中国や北朝鮮、ロシアが北東アジアで挑発的な行動に出る恐れもある。

 イラン国民の人命を「懸念」しない点は実に産経らしい(呆)。
 またこのように書いても、そうした懸念を生んだ「米国やイスラエルを批判しない点」も実に産経らしい(呆)。
 なお、「ロシアがウクライナ戦争で攻勢に出る可能性」はともかく「中国や北朝鮮の挑発的な行動」はないでしょう。
 台湾侵攻や韓国侵攻など「軍事小国の北朝鮮の場合、そもそも勝つ見込みに乏しい」し、軍事大国「中国」も「欧米の制裁」を危惧してそんなことはしないでしょう。

*1:と言うか「ロシアのウクライナ侵攻」を産経は「国際法に反する侵略」と非難しましたが。

*2:勿論そのように言うのは詭弁でしかありませんが。