【産経抄】10月11日

東京郊外を走る私鉄の車内で、女子高生2人と隣り合わせた。2人は念入りな化粧を終えた後

ということなので、「車内で化粧とは何事か」と言い出すかと思ったら違いました。

「進学、就職?」「就職。でも、多分無理。フリーターかな」「フリーターなんか、やめときなよ。経済力ないと、ろくな男が寄ってこないよ」

 抄子の作り話っぽい気もしますがそれはおいておきます(苦笑)*1
「就職」というのはこの不況では進学しても学費がどうにもならないということでしょうか?
「学校に行くより働きたいから」ならいいのですが「多分無理。フリーターかな」では「就職したくてたまらない」ようには残念ながら思えません。今の日本では高卒よりも上の学校(大学・短大等)に進学した方が明らかに就職に有利(もちろん学歴差別だと思いますが)なので、どうしても働きたいという明確な意識がない限り進学した方がいいように思います。進学することによって得られるものも多いでしょうし。

グローバル化を進める大企業が、国内の求人を減らす一方で、学生の間にいまだに残る「大企業信奉」も(注:就職の)障害となっているという。

「大企業信奉」
 アホか。この不景気でそんなもの関係ないだろ。
 そもそも大企業なら難しいが中小企業なら楽に就職できるというものでもないし。
 不況になればなるほどそう言う気持ち(寄らば大樹の陰)は強くなっても仕方がないと思うし。

 「就活」をテーマにした有川浩さんの小説『フリーター、家を買う。』(幻冬舎)が、フジテレビ系でドラマ化される。小説では、就職を果たした主人公の青年が、今度は採用担当となり、自分の経験を生かしたユニークな選考基準を打ち出していく。
 ▼もちろん現実は、小説のハッピーエンドのようにはいかない。
 (中略)
 大変な時代に生きている彼女らに幸あれと、願わずにはいられない。

「もちろん現実は、小説のハッピーエンドのようにはいかない。」
 そこが現実のつらいところ(苦笑)。


「大変な時代に生きている彼女らに幸あれと、願わずにはいられない。」
 同感ですが、一面コラムなんですから「雇用対策に政府は力を入れよ」とか書いて欲しかった。

*1:本当なら本当で個人を特定する内容はないとは言えコラムにしていいのかという別の問題が出て来る気もします