今日のMSN産経ニュース批判(10/11分)

■【尖閣敗北】ビデオ公開ない間に中国は一方的主張を展開
 向こうが勝手にそう言ってるだけだから、ほっとけばいいんじゃないの。
 日本「事を丸く収めるため、ビデオは公開する気はないから」
 中国「公開しないのは日本に非があるからだと騒ぐ奴が出るかも知れないが大目に見て欲しい」
 日本「なるべく配慮するが、あまりそういう連中が暴走するとこちらも国民世論があるので公開せざるを得なくなるかも知れない」
 中国「わかった、気をつける」
と言うことで話がついてるんじゃないの?


■【歴史の交差点】東京大学教授・山内昌之尖閣、殷鑑遠からず
 元々はまともなイスラム研究者だったはずが今や産経文化人とは実に哀れですな。
 最初に西郷・勝会談を持ってくるのが意味不明(そもそも外交じゃねえし)。
 西郷も勝も江戸の民衆のために動いて偉いみたいなこと言ってますがどうでしょう?。西郷だって無血開城ですむなら自分たち新政府軍に犠牲が出ないからその方がいいでしょう(「無辜(むこ)の民を巻きこむ江戸攻撃に疑念を抱く」というのも少しはあるかもしれませんがどうですかね?。いずれにせよ芝居はフィクションですから根拠になりません)。
 そして幕府側はボロボロなんだから戦っても勝つ見込みはなく、もはや降伏以外に道がない(徹底抗戦などすると徳川慶喜の命が危なくなる)。実際徹底抗戦しようとした連中(彰義隊奥羽越列藩同盟など)は皆敗北している。歴史に無知なので断言はしないが、この件って西郷も勝も偉いねってほめるほどの話なのか?(西郷も勝も有能な人間だとは思うが)。いつも不思議に思う。id:Apeman氏がdisってる「竜馬伝説」みたいな「江戸無血開城伝説」「西郷・勝伝説」じゃねえの?。まあ事実はどうあれ私利私欲を捨てた豪傑二人(西郷と勝)が腹を割って話し合いして云々という話は日本人好みなのだろうが。*1

彼(注:パーマストン首相)がアヘン戦争や下関戦争から体得した教訓は、相手国との交渉の挫折や軋轢(あつれき)が行き着くところ、最終的には優勢な軍事力の誇示が必要になるということだった。

帝国主義時代の恫喝外交を礼賛するな。アヘン戦争なんか「アヘン売って何が悪い」なんだから、もろに言いがかりじゃねえか?
大体、今時、露骨に軍事力で脅したら国際的大問題になるわ。

反日・愛国」の世論を煽(あお)りながら対日強硬姿勢を崩さない中国の共産党と政府の態度によく似ているのは、かつて特務機関をつくり中国侵略を進めた帝国陸軍の傲慢(ごうまん)さではないだろうか。

 産経にこういう文章が載るとは思いませんでしたよ(苦笑)
 なお、帝国陸軍の行為は政府が容認してるので「当時の日本政府の傲慢さ」と書くべきでしょうね。

日本人は尖閣事案が偶発的でなく戦略的な深さに基づくことを見抜くべきだろう。

 偶発的だろ。自民時代のように逮捕しないで即、国外退去で済ませてりゃこんな大事件には多分ならなかったんだから。


■【正論】筑波大学名誉教授、元最高検検事・土本武司
 証拠捏造問題を取り上げながら捜査の可視化に一言も触れないのが産経文化人クオリティ(毒)。最近も大阪府警の違法捜査が問題になったばかりなのだが。
 特捜部の存廃論なんてこの話の本筋じゃないだろ。


■【閣僚に聞く】細川律夫厚労相、私は長妻氏と違う、人の話聞く
 産経らしいタイトル(苦笑)

【官僚との関係】取り組む姿勢は長妻氏と同じ姿勢でやっていきたいが、多少手法が違うところがあるかもしれない。私なりの形でやっていきたい。私はわりと人の意見を聞く。対話をしながら事を進めていく。

を「私は長妻氏と違う、人の話聞く」とするのはかなり問題がある(長妻氏と無用な対立を避けるためか、細川氏はここまできついことは言ってないようなので)と思うし、タイトルにすべきもっと大事なことはないの?


■【音楽の政治学】断腸のミアリ峠−悲しい記憶の朝鮮戦争

 北朝鮮は思いだしたように、それも韓国からの食糧支援などを見返りに、北で洗脳した年老いた離散家族を南の家族に引き合わせるという。これが南北離散家族再会である。

 「洗脳」ってお前な(呆)。北朝鮮に住む離散家族に失礼だろ。根拠は何だよ?。北朝鮮批判しないからか?。そもそも洗脳されてなくたって北朝鮮批判なんか出来ると思ってるのか?。批判なんかしたら良くて「二度と家族と会わせてやらない」、下手すりゃ「命がない」だろ?
 大体、この文章でわざわざ「洗脳」って書く必然性はどこにもないし。

ただこの夏。ソウルの街のカラオケでこんな“ユギオ演歌”を歌っている客はまったく見かけなかった。

そりゃそうだろ。日本人だってよほどの年配でない限り、その時代の歌謡曲なんか歌わないよ。

*1:竜馬もそうだけど西郷と勝も伝説が多い気がするな