はてなブログでは未来日付の記事は「原則としては」書かないことにします、他(追記あり)

【最初に追記(2019年2/15記載)】
bogus-simotukareのブログということでココログにもブログを作ったので紹介しておきます。
ただ「今のところはてなの方が書きやすい(ココログだと脚注のつけ方がよく分からない、エンターキーで改行すればはてなだとそのまま改行になるが、ココログだとそうならない)」ということではてなの方で書くことが多いかと思います。
【追記終わり】

 bogus-simotukareのブログでは未来日付の記事も書いていたのですが、はてなブログだと未来日付記事がたくさんあると、新規記事を書いてもそれが目立たず非常に見づらい気がするので、基本的には未来日付記事は書かないことにしたいと思っています。なお、この文章は2019年1月28日に書いています(これは、目立つところに置いた方がいい「お断りの文章」なので未来日付の記事ですが。なお、俺が勘違いしてるのかもしれませんが「あまり遠くの未来日付」だといろいろと作業が厄介な様なので「2019年1月28日の約1年後」にしています。しかし、当然ながら、冒頭にいつも表示される様に適宜、日付の設定は変更する予定です)。
 http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/25000101/1256334886:title(残念ながらはてなダイアリーが消滅したのでリンク切れ。sorarisu0088氏への謝罪文)ですが、id:Bill_McCrearyさんのご教示(2019年8/18)によれば結局はてなダイアリーは2019年7月末日でなくなったそうです(事前に連絡がなかったか、連絡があったが小生が見落としていたのでしょう。それにしても全削除の決定が随分早かったなと言う気はします。もちろん停止したサービスをそのようにすることは予想できたことではありますが)。
 id:Bill_McCrearyさんご教示ありがとうございます。
 以前、

1)はてな社の方針では当面、はてなダイアリー記事は「更新やコメントはできないが」記事自体は残る
(もちろん、最終的にははてな社が「やはり削除」という方針にする可能性もゼロではないでしょうが将来的な問題はひとまずおきます。その場合、さすがにはてな社は事前広報くらいするでしょう。その場合はこちらに謝罪文を移そうとは思います)
2)はてなブログにまで過去の恥をさらしたくない(まあ俺個人のくだらない感情論ですが)
つうことで、まあこの記事での「謝罪相手」である御仁が「どうしてもブログにまで謝罪文そのものを残せ」と言ってくるならまた話も別ですが、「ここにお断りの文章を載せること」で「謝罪文そのもの」はここにはひとまず載せないことにします。

としたので「弱ったな」というのが正直な感想です。本当に「過去のはてなダイアリー」がきれいすっかりなくなっている上に、小生はこの謝罪文を別に「ワード文書など他の文書」の形で保存していません。なので謝罪文を正確に復元しようがない。
 無理に思いつきででっちあげてもかえって問題でしょう。つうことでsorarisu0088氏から「こういう文面で乗せろ」つう要望がない限り、とりあえずこのままにしておこうかと思います(こちらから彼に問い合わせるのは挑発行為と認識される危険性がある気がするのでそれはしません。彼が小生に対して何のアプローチもしなければ、今の彼にとって小生が「どうでもいい存在である」ということなのでしょうから)。「sorarisu0088氏と小生が過去にトラブって、小生が非を認め謝罪文を掲載した」ということだけはここに指摘しておくので、それでご容赦、ご勘弁願いたいと言うのが正直な感想です。

【2019年1月29日追記】
 早速、移行後、コメント設定を修正。
 コメントは通常設定だと「はてなユーザー」という設定ではてなユーザーしかコメントできないようですね(コメントするときははてなのID、パスワードでログインする)。
 当然(?)ながら「俺にとってはてなユーザーにコメント者を限定する理由がない」、というか従来コメント頂いていた方々はおそらく「ほとんどがはてなユーザーじゃない」ので「ゲスト(誰でもコメント可能)」に変更します。しかし通常設定は「ゲスト」であるべきじゃないんですかね。
 俺みたいなうっかりは「はてなユーザー設定」に気づかず、「何で移行前にコメントしてくれた方たちがコメントしてくれないんだろうな」と悲しむという皮肉なことになりかねません。いや「はてなユーザーを増やしたい」という企業の立場からは、一理ある「通常設定」でしょうけどね。
 「はてなブログーユーザーの利便性をなんだと思ってるんだ!」つう反発は感じます。

新刊紹介:「経済」2021年7月号

「経済」7月号について、俺の説明できる範囲で簡単に紹介します(注:7月号発売以前では6月号掲載の『7月号予定』によるので変更の可能性があります)。
特集「SDGsが問うもの」
SDGsとは何か(真嶋麻子*1
◆現代の経済・企業をどう変えていくか(小栗崇資*2
サプライチェーンとディーセントワーク(長田華子*3
◆食糧危機の打開と持続可能な農業への転換(関根佳恵*4
◆環境危機とSDGs(上園昌武*5
◆途上国から見たSDGs:フィリピンの現実から(太田和弘*6
◆国際人権の発展と「ビジネスと人権」(申惠丰*7
◆日本経済を読み解くキーワード『ESG投資』(中野瑞彦*8


◆座談会『コロナ危機と新自由主義の転換を』(小畑雅子*9、森田しのぶ*10、前田美津恵*11大門実紀史*12

*1:日本大学助教

*2:駒澤大学名誉教授。著書『アメリ連結会計生成史論』(2002年、日本経済評論社)、『株式会社会計の基本構造』(2014年、中央経済社)など

*3:茨城大学准教授。著書『バングラデシュの工業化とジェンダー:日系縫製企業の国際移転』(2014年、御茶の水書房)、『990円のジーンズがつくられるのはなぜ?:ファストファッションの工場で起こっていること』(2016年、合同出版)

*4:愛知学院大学准教授。著書『13歳からの食と農』(2020年、かもがわ出版

*5:北海学園大学教授。著書『環境の政治経済学』(編著、2010年、ミネルヴァ書房)、『先進例から学ぶ再生可能エネルギーの普及政策』(編著、2013年、本の泉社)、『エネルギー自立と持続可能な地域づくり』(編著、2021年、昭和堂)など

*6:神戸大学教授。著書『貧困の社会構造分析:なぜフィリピンは貧困を克服できないのか』(2018年、法律文化社

*7:青山学院大学教授。著書『人権条約の現代的展開』(2009年、信山社)、『国際人権法』(2013年、信山社)、『国際人権入門』(2020年、岩波新書)など

*8:桃山学院大学教授

*9:全労連(全国労働組合総連合)議長

*10:医労連日本医療労働組合連合会)委員長

*11:全生連(全国生活と健康を守る会連合会)副会長

*12:衆院議員。共産党中央委員。著書『「属国ニッポン」経済版』(2003年、新日本出版社)、『新自由主義の犯罪:「属国ニッポン」経済版2』(2007年、新日本出版社)、『ルールある経済って、なに?:社会的公正(ソーシャル・ジャスティス)と日本国憲法』(2010年、新日本出版社)、『カジノミクス』(2018年、新日本出版社

忘れられた感染症『日本住血吸虫症(日本住血吸虫病)』

新刊紹介:「歴史評論」2021年6月号(ボーガス注:江戸川乱歩『芋虫』、ダルトン・トランボ『ジョニーは戦場へ行った』のネタばらしがあります) - bogus-simotukareのブログ

◆風土病の制圧と20世紀日本の感染症対策:リンパ系フィラリアの制圧と国際保健への展開(飯島渉)

の紹介として「感染者がゼロになった」「昔と違い死亡率の高い病気では亡くなった」等の理由で「忘れられた感染症」として

リンパ系フィラリア
スペイン風邪
ハンセン病
コレラ
チフス
赤痢(疫痢)
結核
◆ポリオ

を紹介しましたが、その続きです。
 ネット上の記事をいくつか紹介しておきます。

日本住血吸虫 - Wikipedia
【病気原因の解明】
◆1904年
 岡山医学専門学校(現・岡山大学)教授の桂田富士郎*1(1867~1946年)が、有病地の一つであった甲府盆地山梨県)からネコを持ち帰り、その体内から吸虫を発見。日本住血吸虫と命名した。
◆1913年
 九州帝国大学教授の宮入慶之助(1865~1946年)が中間宿主としてミヤイリガイを特定。感染ルートを解明した。
【日本における対策】
 「水田、用水路には素足で入らないこと」等の感染予防指導を行い、同時に日本住血吸虫の撲滅が行われた。
 日本住血吸虫の中間宿主であるミヤイリガイは、水田の側溝などに生息し、特に水際の泥の上にいる。そこで、それまで素堀で作られていた水田の側溝をコンクリート製のU字溝に切り替えたり、PCPなどの殺貝剤を使用し、ミヤイリガイが生息できない環境を造る取り組みが行われた。
 日本では第二次世界大戦後に圃場整備が進んだことから、ミヤイリガイも減少し、日本住血吸虫病も1978年以降、新規患者の報告はなくなった。
 1996年2月、国内最大の感染地帯であった甲府盆地富士川水系流域の有病地を持つ山梨県は、日本住血吸虫症流行の終息を宣言した。
 また、西日本における主要な感染地帯であった筑後川流域では、筑後大堰の建設を機に、河川を管理する建設省(現・国土交通省)、堰を管理する水資源開発公団(現・水資源機構)、流域自治体の三者が共同して、1980年より湿地帯の埋立て等の河川整備を堰建設と同時に行い、徹底的なミヤイリガイ駆除を図った。この結果、1990年には福岡県が安全宣言を発表し、その後10年の追跡調査を経て新規患者が発生していないことを確認し、2000年に終息宣言を発表した。ミヤイリガイの最終発見地となった久留米市には「宮入貝供養碑」が建立され、人為的に絶滅したミヤイリガイの霊を弔っている。
 利根川流域(埼玉・茨城・千葉県)はかつて有病地で、1970年に河川敷で放牧されていた乳牛に再発生した。このため千葉県が自衛隊に依頼してミヤイリガイ生息地を火炎放射器で焼き払ったうえに客土で覆い、放牧地として使わなくする措置をとった。
 ただし、全てのミヤイリガイが絶滅したわけではない。現在でも千葉県小櫃川流域及び最大の有病地であった山梨県甲府盆地北西部の釜無川流域では、継続的に生息が確認されている。つまり、海外(中国、フィリピン、インドネシア)で感染した人間が野糞をすると、再流行する可能性はあり、安心というわけではない。

地方病 (日本住血吸虫症) - Wikipedia
 病名及び原虫に日本の国名が冠されているのは、疾患の原因となる病原体(日本住血吸虫)の生体が、世界で最初に日本国内(現:山梨県甲府市)で発見されたことによるものであって、決して日本固有の疾患というわけではない。日本住血吸虫症は中国、フィリピン、インドネシアの3カ国を中心に年間数千人から数万人規模の新規感染患者が発生しており、世界保健機関(WHO)などによって現在もさまざまな対策が行われている。
 日本国内では、1978年(昭和53年)に山梨県内で発生した新感染者の確認を最後に、それ以降の新たな感染者は発生しておらず、1996年(平成8年)の山梨県における終息宣言をもって、日本国内での日本住血吸虫症は撲滅されている。日本は住血吸虫症を撲滅制圧した世界唯一の国である。
 日本国内における日本住血吸虫症の流行地は水系毎に大きく分けて次の6地域だった。
1)山梨県甲府盆地底部一帯。
2)利根川下流域の茨城県・千葉県、および中川流域の埼玉県、荒川流域の東京都のごく一部。
3)小櫃川下流域の千葉県木更津市袖ケ浦市のごく一部。
4)富士川下流域東方の静岡県浮島沼(富士川水系に含まれる。現:沼川)周辺の一部。
5)芦田川支流、高屋川流域の広島県福山市神辺町片山地区、および隣接した岡山県井原市のごく一部。
6)筑後川下流域の福岡県久留米市周辺および佐賀県鳥栖市周辺の一部。
 上記のうち、甲府盆地底部一帯は日本国内最大の罹病地帯(有病地)であり、この病気の原因究明開始から原虫の発見、治療、予防、防圧、終息宣言に至る歴史の中心的地域であった。
 この疾患がいつから山梨県で「地方病」と呼ばれるようになったのかを明確に記したものはない。しかし明治20年代(1887~1896年)の初め頃には、甲府盆地の地元開業医の間で「地方病」と称し始めていたことが各種資料文献などによって確認することができる。
 医学的に「日本住血吸虫症」と呼ばれるようになったのは、病原寄生虫が発見され、病気の原因が寄生虫によるものであると解明されてからのことである。山梨県内では「地方病」という言葉が定着しており、一般的には「風土病」を指す「地方病」という言葉が「日本住血吸虫症」を指す代名詞と化している。
 『甲陽軍鑑』の中に、武田二十四将の一人・小幡豊後守昌盛が重病のため、主君である武田勝頼へ暇乞いをする場面があり、この中に『積聚の脹満(しゃくじゅのちょうまん)』と書かれた記述がある。これは腹部の病気によって腹が膨らんだ状態を描写したものである。さらに、昌盛が籠輿に乗って勝頼の下へ出向いているのは、この時すでに昌盛が馬に乗ることも、歩くこともできなくなっていたからであると考えられる。これらの記述内容は典型的な地方病の疾患症状に当てはまる。昌盛はこの3日後に亡くなっている。この『甲陽軍鑑』のくだりが地方病を記録した最古の文献であると考えられている。

国立科学博物館企画展「日本はこうして日本住血吸虫症を克服した−ミヤイリガイの発見から100年」によせて (農業と環境 No.158 2013.6)(2013年6月1日)
 2013年5月15日から6月16日まで、企画展 「日本はこうして日本住血吸虫症を克服した-ミヤイリガイの発見から100年」 が、上野の国立科学博物館で開催されています。
 日本住血吸虫症は日本住血吸虫の寄生によって引き起こされる病気で、かつて日本の一部の地域に流行し恐れられていました。関係者の多くの努力の結果、日本は世界で初めてこの病気を克服した国となりました。しかし、山梨県で終息宣言が出されたのは1996年、筑後川流域で撲滅宣言が出されたのが2000年のことで、じつはそう遠い昔のことではありません。
 各地のミヤイリガイは根絶され、現在は甲府盆地の一部と小櫃川(おびつがわ)流域(千葉県)の個体群が残るのみです。これらの個体群は現在でも監視が続けられています。日本住血吸虫も日本の個体群は絶滅したと考えられます。
 一方、世界保健機関の推定では、世界中で2億人が住血吸虫症に罹患しており、毎年2万人が死亡しているとされています。国外で住血吸虫症に感染した人や動物が日本国内に入ってきた場合、ミヤイリガイの生息地が広がればふたたび流行の可能性が残っています。

地方病「日本住血吸虫症」:終息20年 一つの病を撲滅、誇りに 風土伝承館「杉浦医院」館長・中野良男さん講演 /山梨 | 毎日新聞2016/9/11
 かつて県内で見られた地方病「日本住血吸虫症」についての講演会が10日、中央市で開かれた。講演した中野良男さんは「一つの国が、一つの病を終息させた歴史を伝えていくのは大切なこと」と述べた。県がこの病気の「終息宣言」を出してから今年で20年になる。【松本光樹】
(この記事は有料記事です。)

地方病「日本住血吸虫症」:中学生の認知度低下 終息宣言20年「世界に感染者、正しい知識を」 /山梨 | 毎日新聞2017/4/29
 大正から昭和にかけて山梨県をはじめ、国内の一部地域で猛威をふるった地方病「日本住血吸虫症」について、県内の中学生の認知度が流行期に比べて著しく低下していることが、比較統合医療学会などの調査で分かった。同学会の安川明男代表理事は「まだ感染の可能性はあり、終息までの歴史と共に正しい知識を継承すべきだ」と訴える。
(この記事は有料記事です。)

日本住血吸虫病:差別や苦しみ、知って かつて流行 甲斐の橘田さん「茶碗の欠片」出版 /山梨 | 毎日新聞2019/5/24
 甲府盆地を中心に風土病として恐れられた「日本住血吸虫病」(地方病)を風化させたくないと、県詩人会副会長の橘田(きった)活子さん(77)=甲斐市、本名・千野活子=が「茶碗の欠片(かけら)」を自費出版した。原因の究明や根絶に貢献した人たちの史実を叙事詩としてまとめたもので、橘田さんは「かつて病や差別で苦しんだ人がいたことを知ってほしい」と話している。
(この記事は有料記事です。)

「地方病」との戦い 叙事詩につづる 深川の橘田さん出版:東京新聞 TOKYO Web2019年7月8日
 深川(江東区)生まれの詩人、橘田活子さん(76)が、原因が分からず、山梨県の風土病の奇病とされ、恐れられてきた「日本住血吸虫病」との戦いの歴史をつづった叙事詩集「茶碗の欠片(かけら) 杉山なか女(じょ)と地方病」を著した。
 「地方病」と呼ばれた病気は、寄生虫が農作業などをする人の皮膚から体内に入り感染。雌が産んだ卵が血管を詰まらせ、発熱や下痢を引き起こし、腹が膨れ、手足はやせ細り、死に至るケースもあった。中間宿主のミヤイリガイの駆除が効果を発揮し、一九九六年に山梨県知事が終息宣言を出した。
 タイトルの「茶碗の欠片」は、欠けた茶わんが使えないことから、この病気で働けなくなった人をかつて呼んだ言葉。叙事詩集では、明治から昭和にかけ、「百年戦争」とも称された病気の原因解明、終息に向けた活動に尽力した医師や学者、地域の人々の行動を記している。
 副題にある杉山なかさんは患者で、自身の体を解剖して病気の原因を突き止めてほしいと願い、一八九七(明治三十)年に死去した。この遺体解剖で、臓器から卵が見つかり、病気の原因が寄生虫だとはっきりつかめたというくだりに、ページが割かれている。
 深川に生まれた橘田さんは、二歳のときの東京大空襲山梨県の父の実家に疎開。そのまま山梨で暮らしてきた。現在は甲斐市在住。農家の人に聞いて地方病の存在を知り、「沼は埋め立てられ、風景が変わって忘れ去られる。そこに何があって、何があったのか、書き残しておかなくては」と思った。展示施設「昭和町風土伝承館杉浦醫院(いいん)」(山梨県昭和町)の中野良男館長ら多くの人の協力を得て、構想執筆に十年以上かけたという。

「奇病」の女性、自ら解剖を願い出た 寄生虫病との闘い:朝日新聞デジタル2019年7月27日
 かつて甲府盆地を中心に流行し、山梨県内で「地方病」として恐れられた日本住血吸虫病。「地方病100年戦争」と言われた県民と病との闘いの歴史を、甲斐市の詩人・橘田活子さん(76)が叙事詩とし描き上げ、「茶碗の欠片(かけら):杉山なか女と地方病(日本住血吸虫病)」(百年書房)と題して出版した。
 日本では撲滅できたが、世界では今も住血吸虫が生息する地域がある。県内で当時の記憶の風化が進む中、地方病と戦った県民の誇りを後世に語り継ぎたいとの思いが、橘田さんを突き動かした。
 文献や資料、親族らへの取材を基に、本では、戦国時代から1996年に県が終息を宣言するまでの歴史をつづる。
 サブタイトルになっている杉山なかは、病にかかった清田村(現・甲府市)の農家の女性。自分の命はもう長くないと覚悟し、医師に遺書「死体解剖御願い」をしたためる。自らの体を解剖して、病気の原因を見つけ、地方病に苦しむ多くの人を助けてほしい、との内容だった。
(この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。)

*1:1918年(大正7年)、日本住血吸虫症の病因解明による業績で帝国学士院賞を受賞。1929年(昭和4年)には日本人で初めて英国王立医学会の名誉会員に推された。日本寄生虫予防会は毎年、寄生虫学の振興に寄与した研究業績に対して「桂田賞」を贈呈している。(桂田富士郎 - Wikipedia参照)

新刊紹介:「前衛」2021年6月号(その1)

 「前衛」6月号について「興味のある内容」のうち「俺なりに何とか紹介できそうな内容」だけ簡単に触れます。「赤旗記事の紹介」でお茶を濁してる部分が多いです。
http://www.jcp.or.jp/web_book/cat458/cat/
◆増大する日米軍事同盟の危険性―安保法制施行5年(下)(山根隆志*1
(内容紹介)
 過去の(上)(新刊紹介:「前衛」2021年5月号 - bogus-simotukareのブログ)の続きです。
 新刊紹介:「前衛」2021年5月号 - bogus-simotukareのブログでは紹介しなかった赤旗記事の紹介で代替します。
参考
第1列島線 米軍ミサイル攻撃網/自衛隊動員が前提/対中国念頭に日米軍事同盟強化2021.5.5


◆異常な米軍機の低空飛行の実態と中止求める運動の発展(千坂純*2
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
米軍低空飛行に抗議決議/沖縄県議会が全会一致/日米地位協定抜本的改定も2021.2.17
低空飛行訓練 中止を/赤嶺議員 米との協議求める2021.2.18
主張/止まらぬ低空飛行/米軍の傍若無人をやめさせよ2021.2.20
米軍低空飛行に抗議を/都心上空ヘリ 宮本議員が追及/衆院予算委2021.3.3
低空飛行やめさせよ/米軍のルート変更 井上氏が批判/参院外防委2021.3.24
米軍低空飛行訓練中止を/井上議員 都心上空で横行2021.4.3
米軍訓練空域/都心上空 勝手に設定/塩川議員 主権侵害 政府は撤回させよ2021.4.20
都心での米軍ヘリ低空訓練/宮本氏「無法に抗議を」/衆院委2021.4.20
米軍ヘリ都心低空飛行 塩川氏/対処しない防衛省批判2021.4.26

主張/米軍低空飛行激化/無法行為の異常な急増許すな2021.5.4
 東京では、米軍ヘリが新宿駅周辺で、日本の航空法が禁止する人口密集地での高度300メートルを下回る飛行を繰り返していることが判明しています。米軍は日米地位協定に基づく特例法で航空法の適用が除外されているためです。
 日本の主権を侵害し、国民の命と暮らしを脅かす米軍機の低空飛行訓練をやめさせ、航空法の適用などのため地位協定を抜本的に改定することがいよいよ必要です。


◆沖縄 激化する米軍の訓練、危険な米軍基地の強化(渡久地修*3
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。
米海兵隊性暴力に抗議決議/沖縄県議会 全会一致で可決2021.2.25
人口密集地上空で重機関銃むき出し 沖縄県内/米海兵隊ツイート/批判相次ぎ削除2021.3.03
ミサイル部隊配備中止を/沖縄本島へ日米計画 穀田氏ただす/衆院外務委2021.4.25


◆「第二の辺野古」の様相を呈する馬毛島新基地計画(林竜二郎)
(内容紹介)
 地元住民の反対運動で「第二の辺野古」の様相を呈する馬毛島新基地計画について菅政権が批判されています。
 
参考
西之表市長に八板氏/馬毛島基地反対 島の民意/鹿児島・種子島2021.2.2
“反対の民意受け止めよ”/馬毛島基地 田村貴昭議員が断念迫る/衆院予算委2021.2.16
馬毛島訓練移転 回答せず/防衛省が市民の質問状に2021.2.22


霞が関を私物化し、政治を私した安倍・菅政権(下):官僚を「政権の奉仕者」へと変質させた内閣人事局批判(小松公生*4
(内容紹介)
 過去の(上)(新刊紹介:「前衛」2021年4月号 - bogus-simotukareのブログ)、(中)(新刊紹介:「前衛」2021年5月号 - bogus-simotukareのブログ)の続きですが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。


◆「オトコ」目線のメディアと女性の働き方(谷岡理香*5
(内容紹介)
 赤旗などの記事紹介で代替。

「共同参画」2020年5月号 | 内閣府男女共同参画局
ジェンダー平等メディアの可能性
東京大学大学院情報学環教授 林香里*6
1.文系花形職業の現在
 文系花形就職先であるメディア企業は、いまのところ圧倒的に男性優位だ。業界労働組合の調査でも、管理職にずらりと男性が占めている。
(中略)
3.日本型年功序列・終身雇用制
 日本の場合、(中略)企業での職能訓練は社内教育が中心だ。企業の記者の場合、最初の数年は先輩について「鍛えられ」、そこで頭角を現した者が選抜されていく制度ができあがっている。ちなみに、多くの女性記者たちはこの「訓練」の時代に、社内と社外でセクハラ、あるいは性的暴行に遭っていることが、2020年に出版された『マスコミ・セクハラ白書』(文藝春秋)で明らかになった。また、こうした社内訓練は、普遍的な職能より、先輩から社風に合ったローカルな職業倫理を叩き込まれる。したがって、長い時間と膨大なリソースをかけるわりに、体得する知識は転職に役立つような汎用性が育たない。
 年功序列・終身雇用制度の残る社風では、長時間労働を厭わず、うまく社の空気を読める人が重用される。メディア企業の人事担当者たちは、このような人事評価制度を「男女分け隔てなく」適用する。不平等な制度を平等に適用することは、一層不平等を拡大させることに気づかない。
4.問われるジャーナリズムのあり方
 このような職場で働く女性は、まじめな社員ほど、職業倫理や企業文化を内在化させていく。これまで、多くの研究では、メディア企業に女性の頭数が増えたからといって、メディアの内容が女性の権利を守るものにはつながらないという結果が明らかになっているが、その理由はまさにこうした歴史によって説明できる。
 ならば、希望はないのか。
 そうではない。しかし、改革は難しいことも確かだ。日本のメディアは、いま話題の働き方改革の実行はもとより、これまでの「記者」や「報道」のあり方そのものを組み替える必要がある。

「メディア業界は女性役員増やせ」/労組会見「意思決定 男性に偏り」2021.2.10
 メディア関連の労働組合などの女性代表は9日、厚生労働省で会見し、東京五輪パラリンピック大会組織委員会森喜朗会長が女性の役員登用を否定する蔑視発言に抗議し、メディア業界で女性役員比率を引き上げるべきだと訴えました。


◆若者の「スマホ投資」と高校生への「投資教育」(丸井龍平)
(内容紹介)
 赤旗などの記事紹介で代替。

高校家庭科で「投資信託」 22年4月から授業: 日本経済新聞2019年11月12日
 2022年度から始まる高校の新学習指導要領は、家計管理などを教える家庭科の授業で「資産形成」の視点に触れるよう規定した。家庭科の先生が裁縫や調理実習に加え、株式や債券、投資信託など基本的な金融商品の特徴を教えることになる。教育現場では戸惑いも広がるなか、金融庁は「出張授業」や教材づくり、先生を対象にした投資イベントなどを通じて準備を後押ししていく。

投資リスク 教育必要/大門氏 金融庁教材は不十分2021.3.30
 日本共産党大門実紀史議員は23日の参院財政金融委員会で、急増する若者の投資と金融リテラシー(判断能力)を培う教育について質問しました。
 米国では若者の間で、スマホで手軽に投資できる証券会社の口座が急増。株価が乱高下するなど社会問題となっています。大門氏は、日本でもスマホ投資を始める若者が急増しているとのデータを示し、大手金融グループが若者をターゲットに勧誘にのりだしている実態を明らかにしました。
 大門氏は、金融庁が学校で「出張授業」を行う金融リテラシー教育について質問。「若者たちに身につけてもらいたいのは、投資は元本割れすることと、生活資金は入れてはいけないことだ」と強調し、金融庁作成のパンフレット教材では、その点の指摘が不十分だと述べました。金融庁の中島淳一総合政策局長は、「十分かどうか、指摘を踏まえて検討したい」と答弁し、麻生太郎金融担当相は「指摘の通り、投資にはリスクがある」と述べました。
 大門氏はまた、来年度から高校家庭科の授業で、初めて資産形成の視点が盛り込まれ、株・債券と並んで投資信託も取り上げられる問題について取り上げました。


◆暮らしの焦点『身近に広がるキャッシュレス決済と法改正』(村高芳樹)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

キャッシュレス決済 中小企業へ「十分な対応」/清水議員追及 政府が事務連絡2019.11.10
 財務省中小企業庁は9日までに、キャッシュレス決済を導入した中小企業が、現金が手元に入るまでに時間がかかり、必要な現金が不足する問題で、「実情に応じた十分な対応」を求める事務連絡を出しました。5日、日本共産党清水忠史議員が衆院財務金融委員会でこの問題を取り上げ、松本洋平経済産業副大臣は「倒産することがないよう、貸付制度を活用して中小企業を手助けする」と答弁していました。

主張/銀行口座不正出金/推進一辺倒の電子決済の危険2020.9.25
 ドコモ口座などの電子決済サービスを通じて銀行預金が不正に引き出される事件が拡大しています。実行した人物はもちろん摘発されなければなりません。悪用を許した電子決済サービス事業者と銀行の責任も免れません。安倍晋三前政権は電子決済を活用した「キャッシュレス」の旗を振ってきました。推進一辺倒で、個人情報の保護など安全対策がおろそかになっていたのではないか。徹底した検証が求められます。

主張/賃金デジタル払い/安全性ない制度の導入やめよ2021.4.13
 菅義偉政権が賃金を電子マネーで支払える仕組みづくりを進めています。銀行を介さずに「○○ペイ」などのデジタル送金サービスを通じて賃金を受け取れるように規制緩和するといいます。電子マネーを扱う「資金移動業者」には銀行業のような厳しい規制がなく、破綻した場合、賃金が保全されるかも定かではありません。労働組合は反対しています。安全が保障されず、労働者が望まない制度を導入すべきではありません。


◆論点『容量市場:時代に逆行する電力新市場』(桃井貴子*7
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。
新電力と再生可能エネルギーを潰す「容量市場」は撤廃すべきだ!(週プレNEWS) - Yahoo!ニュース

原発と石炭火力を温存する容量市場の問題(桃井貴子) | 一般社団法人環境金融研究機構2021.3.4
 2020年に導入された「容量市場」は、導入前から、再生可能エネルギーの主力電源化に逆行するのではないか、原発・石炭火力など旧型発電設備を温存するだけではないか、国民負担が増えるのではないかといった問題が指摘されていたが、同年9月のオークション結果によって、その問題が現実のものであることが明らかになった。
◆「容量市場」よりも先に対処すべきことがあるのでは?
 そもそも、容量市場を導入する前に、電力の安定供給を確保するための政策として対応すべきことがある。連系線の有効活用だ。
 さらに、新設電源の建設計画を将来の容量確保に際して組み込む必要もある。現状で、大量の発電設備新規建設計画がある。これらを考えると、直ちに容量市場を導入する必要性は全くないだろう。
 まさに容量市場は、原発・火力・大規模水力といった既存電力の既存設備を温存するために、国が「補助金」を給付するのと同じ仕組みなのだ。反対に、そうした “安定電源”を持たない再エネ新電力にとっては過重な負担となる。
 こうしたことから、2020年9月28日、再エネや地域新電力を中心とする22社は、「このままでは、電力自由化・電力システム改革のあり方を歪めかねない」として、梶山経産相と小泉環境相宛に容量市場の見直しと運用のあり方に関する要望書を提出した。この制度によって、再エネを重視する新電力は淘汰され、再エネの普及拡大を阻害することになりかねない。


ジェンダー覚書『グローバル・ジェンダー・ギャップ指数120位からの展望』(飯田洋子*8
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

政治分野 引き上げを/小池氏 ジェンダーギャップ指数で2021.4.1
 小池氏は、日本の順位が前回の121位から120位になったとしつつ「政治分野は逆に順位を下げている。とくに衆院議員、閣僚の中での女性比率が低いことが原因になっている。日本の政治の問題であり、政府と各政党の責任が問われる数字ではないか」と指摘しました。その上で、「政府には、閣僚も含めて政策決定部門での女性比率を引き上げる真剣な努力を求めたい。同時に、政党としても議員の中での女性比率を高めるために、なお一層の努力をしていかなければいけない」と述べました。

女性参政権行使75年/ジェンダー平等 格差解消は急務/政治分野の立ち遅れ深刻2021.4.10
 今回、男女平等度トップ3となったアイスランドフィンランドノルウェーの首相は、いずれも女性です。


文化の話題
◆美術『大震災10年を見つめる展覧会』(武居利史)
(内容紹介)
 水戸芸術館現代美術ギャラリー『3.11とアーティスト:10年目の想像』の紹介。
参考

震災と向き合うアーティストが表現 被災地の10年 茨城で展覧会 | 東日本大震災 | NHKニュース2021年2月21日
 現代美術家の「小森はるか+瀬尾夏美*9」の2人は、震災後、活動拠点を岩手県陸前高田市に移し、文字や映像、絵で記録を続けています。
 作品では、被災地の変わりゆく風景や人々の暮らしの営みを記録した映像と、その時々に感じたことばを時系列に並べ、さらに震災から20年後の町を舞台に創作した物語を文章とイラストで壁一面に表現しています。
 画家の加茂昂さんの作品は、福島県の帰還困難区域の境界線に設置された立ち入り禁止の看板を描き、看板を覆う植物を絵の具を盛りつけて立体的に描くことで、時間がたっても変わらない看板と自然の中で成長する植物を対比させ、10年の歳月を表現しています。

震災10年を絵画に 水戸芸術館「3.11とアーティスト」展: 日本経済新聞2021年3月16日
 東日本大震災が起きた翌2012年に「3.11とアーティスト:進行形の記録」展を開いた水戸芸術館で「3.11とアーティスト:10年目の想像」展が開催中だ(5月9日まで*10)。
 今回の会場で特に印象に残ったのが「絵画」作品の存在だ。
 1982年生まれの加茂昂が描いたのは原発事故で帰還困難区域となった福島・双葉郡の風景だ。光に満たされたのどかな景色に引かれて近寄ると、画中に「この先 帰還困難区域 立ち入り禁止」の看板。草むらの一部などには異様なまでに絵の具が盛り上げられている。
 「眠って堆積しているものの断片を思い返して掘り返す」。
 1991年生まれの佐竹真紀子は、木製パネルにアクリル絵の具を塗り重ね、彫刻刀で彫る自らの手法をこう表現する。
 ほかに小森はるか+瀬尾夏美、高嶺格*11、ニシコ、藤井光、Don't Follow the Windが出品。

藤井光さん 原発事故と差別をテーマに映像作品: 日本経済新聞2021年4月14日
 東日本大震災を振り返る「3.11とアーティスト 10年目の想像」展(水戸芸術館で開催中)に、福島の原発事故と差別をテーマにした新作「あかい線に分けられたクラス」を出品した。1960年代、米国の小学校教師が授業で人種差別について考えようと、クラス内で児童たちに差別を実体験させた。この伝説の授業をもとに「3.11版」を制作、映像化した作品だ。
 水戸の小学校で4年生を住む地域により「圏内」「圏外」に分け、学校生活を再現した。圏内の子は外の水飲み場の使用禁止。圏外の子とも遊べない。「○○さんは圏内だから遅い」。俳優演じる教師が圏内の子の遅刻の理由を決めつける。
 子供の表情や声色はどこまでが芝居で、真実なのか。時折、スタッフが映り込んだり、藤井が指示する声が入ったりして虚構と現実の境はさらにあいまいになる。
「観客もただ傍観者ではいられない。差別の構造をつくっている主体は誰なのか、展示空間で考えてもらう状況をつくる」。
 映像インスタレーションという自作の手法をそう説明する。


◆写真:「フィルム」から「デジタル」へ:JPS(日本写真家協会)、『日本の現代写真:1985~2015』を出版(関次男)
(内容紹介)
 写真集『日本の現代写真:1985~2015』の紹介。
参考

日本の写真表現を歴史にする:日本写真家協会「日本の現代写真1985-2015」展レヴュー | ARTICLES | IMA ONLINE2021.4.13
 展覧会「日本の現代写真1985-2015」が東京都写真美術館で開催されている。日本写真家協会JPS)が主催する本展は、152人の日本人写真家の代表作を一堂に会し、1985年から2015年の30年間における現代写真の概況を紹介する展示となっているのが見どころだ。
本展は、対象とする1985〜2015年の30年間を第1期(1985年~1994年)、第2期(1995年~2004年)、第3期(2005年~2015年)の3パートに分類。各期をそれぞれ「グラフジャーナリズムの隆盛期」「デジタル写真の黎明期」「デジタルカメラの普及期」と特徴付けている。
 出展写真家を選出したのは、飯沢耕太郎*12上野修金子隆一、鳥原学*13、関次和子、多田亜生ら評論家や学芸員6名。加えて、監修・田沼武能野町和嘉*14、松本徳彦らJPS会員15名で構成された編集委員会が加わった。
 2019年度の木村伊兵衛写真賞を受賞した横田大輔ら1980年代生まれの写真家から、田沼武能芳賀日出男*15など戦後写真の黎明期を知る世代まで、年齢層の幅は広い。森山大道*16細江英公など、この30年のあいだに国際的な評価を確立した写真家も選出されている。他方、国内において7年にわたる巡回展で延べ100万人を動員した篠山紀信、1986年に日本人で初めて『ナショナルジオグラフィック』の表紙を飾り、2010年代以降ネコを題材にしたテレビや映画で耳目を集めた岩合光昭などは、大衆への影響力や人気という点でも特筆すべき成果を残している。
 また参加作家152名中、女性は20名。石内都オノデラユキ蜷川実花*17志賀理江子長島有里枝*18など、2010年代以降、公立美術館で大規模な個展を開催した彼女らの活躍は記憶に新しい。また、大石芳野*19や林典子*20らフォトジャーナリズムの分野で顕著な活躍を見せた写真家も紹介されている。
 本展の趣旨と意義について、JPS副会長の松本徳彦は次のように語る。
JPSが誕生したのは、戦後間もない1950年でした。2020年創立70周年の節目を迎えるにあたり、写真史『日本の現代写真1985-2015』の編纂事業を企画し、3年を経て開催することができました。本展は創立70周年を記念する催しであると同時に、本書が総括した30年の日本写真史を展覧会として通覧するものです。
 JPSは1968年の「写真100年 日本人による写真表現の歴史」展をはじめ、写真家たちの活動を「日本の写真表現史」として体系化する展覧会をこれまでに3回開催してきました。それぞれの展覧会は、写真史『日本写真史1840-1945』『日本現代写真史1945-1970』『日本現代写真史1945-95』(いずれも平凡社刊)となり、今回の「日本の現代写真1985-2015」(クレヴィス社発行)は4回目の写真史編纂事業ということになります。
 写真家自身が編纂する歴史は世界的に見ても類例がないものです。また、ここ30年ほどの間に日本写真史を銘打つ書籍は増えましたが、1968年の『日本写真史1840-1945』は、その先駆的なものと位置付けることができるでしょう。
 本展では写真の発展を通覧すると同時に、激動する日本の世相、人の暮らしの変化を振り返ることができます。写真表現の変化は社会の動向の表れでもある。世代やジャンルを超えた幅広い視野でそれらをとらえ、可能な限り網羅的に日本の写真を紹介することが本展の目指すところです。」
 本展が対象とする1985年から2015年までの30年は、写真家にとってどのような時代だったのか。JPS会長の野町和嘉は次のように振り返る。
「フィルムからデジタルヘと表現手段が変化したことで、写真を取り巻く環境が劇的に変化しました。本展は、そのような変化を経験した30年を総括した展示ということになります。写真の主流がデジタルへと移行していく中で、写真の社会的な位置付けが大きく変わりました。
 まず世の中に存在する写真の総量が増え、それが場合によっては、一枚の写真の価値を相対的に下げることにもなりました。写真家の存在意義が問われる時代になったと言えるでしょう。そして、プリントや印刷物からパソコンやスマートフォンへと媒体が変化していったことは、写真家の活動に大きく影響しました。もちろん写真を見る人の経験も変質したはずです。こうした動向は、2005年から2015年にかけて特に顕著だったように思います。」


◆映画:生き延びることを訴え続けた沖縄県知事:映画『生きろ 島田叡:戦中最後の沖縄県知事』(伴毅)
(内容紹介)
 伴氏の紹介を読んでいて非常に残念なのは島田知事の限界をも論じられているかに注目したい(沖縄戦時の知事である島田叡についてのドキュメント映画が公開) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)(2021.3.15)が問題とする「島田の限界」について触れた部分が無いことですね。
 これが
1)映画それ自体に島田の限界を論じた部分がないのか
2)映画には(必要充分かどうかはともかく)そうした部分があるが、伴氏が触れずにネグってしまったのかは俺も映画を見ていないので分かりません。
 ただしもし1)であるのならばやはり島田知事の限界をも論じられているかに注目したい(沖縄戦時の知事である島田叡についてのドキュメント映画が公開) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)島田知事の限界をも論じられているかに注目したい(沖縄戦時の知事である島田叡についてのドキュメント映画が公開) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が紹介する林博史氏のような厳しい評価にならざるを得ないでしょう。

【参考:映画『生きろ 島田叡:戦中最後の沖縄県知事』】

玉砕主義に抗い、県民の命を守ろうとした知事を描く『生きろ 島田叡(あきら)―戦中最後の沖縄県知事』監督インタビュー(HARBOR BUSINESS Online) - Yahoo!ニュース2021.4.11
 監督を務めたTBS報道局の佐古忠彦さん*21に製作の背景や沖縄に寄せる思いなどについてお話を聞きました。
◆佐古
 島田は、県知事として「軍と上手くやる」ということも大きな任務として着任しました。途中で軍のやり方はおかしいと思うようになりますが、軍部の意向にあからさまに反することは住民のためにもならない。軍は「軍官民共生共死」大方針を掲げている。しかし、行政官として住民第一主義の信念のもと、住民を守らねばならない。その狭間でかなり苦悩したと思います。
 最後は命令に反する形で県庁の解散を宣言しますが、自分は司令官の元へ行くんですね。そこには、抗うが、自らの責任の取り方として組織に忠実な部分も見える。そして、「生きろ」と周囲に希望を与えるが、自分は絶望の中で消息を絶っていく。
 こうして比べてみると、(ボーガス注:米軍に抵抗した瀬長)亀次郎と(ボーガス注:日本軍に協力した)島田の生き方は違うようにみえる。でも、最後まで住民の側に立とうとし、無私を貫いたという点では共通するものがあったと思います。
◆インタビュアー
 島田は沖縄戦の組織的な戦闘が終結した直後、自ら消息を絶っています。取材を終えた今、彼をそれほどまでに追い詰めたものは何だったと感じていますか。
◆佐古
 「葉隠」を持参していたとのことだったので、最後は武士道の精神だったのかもしれません。あるいは、(ボーガス注:島田が生前語ったという)「(ボーガス注:沖縄県民の命を守る上で)これほど役に立たなかった人はいないだろう」という言葉の通り(ボーガス注:生きて帰ることは出来ないという自責の念)なのかもしれません。

 どうも微妙ですね。「島田の限界を論じた部分」は映画にはあるのかもしれませんが「かなり甘い評価」のように見えますね。


◆スポーツ最前線『今夏の東京五輪、揺らぐ政権、医療体制確保の目途立たず』(和泉民郎)
(内容紹介)
 医療崩壊の危険性を理由に「延期するにせよ中止にするにせよ」今年の開催は無理だと主張しています。
参考
赤旗
五輪とコロナ対策――両立しないことはいよいよ明瞭/開催国政府として直ちに中止の決断を/志位委員長が会見2021.5.7
“パンデミック中に五輪は不合理”/米ワシントン・ポストがコラム2021.5.7
「五輪無理」 内外で噴出/「一大感染イベントになりかねない」2021.5.9


メディア時評
◆新聞:日米首脳会談をどう論じたか(千谷四郎)
(内容紹介)
 予想が付くでしょうが政権寄りの保守紙(産経、日経、読売)が、ただただ「日米友好万歳」したのに対し、政権に批判的な朝日、毎日、東京が
1)このコロナ禍にテレビ会議や電話会議ではなくわざわざ米国まで行く必要があったのか
2)しかも「台湾海峡」云々で日中友好関係に障害を作り出したあげく、「台湾有事で集団的自衛権発動(自衛隊、米軍、台湾軍の共同軍事作戦)」の危険性まで浮上したことを取り上げた上で、前者を批判し、後者を評価しています。
参考
赤旗
日本国民に危険と負担をもたらす軍事同盟強化の道に反対する/日米首脳会談について 志位委員長談話2021.4.18
主張/日米首脳会談/軍拡に突き進む約束許せない2021.4.18
浅井基文ブログ『「プレゼント」(訪米第1号)に対する高すぎる「お返し」(対中対決戦略全面加担):アーミテージ報告のシナリオどおりに展開する日米関係』2021.4.27


◆テレビ:外国人株主比率問題が問うもの(沢木啓三)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

フジ外資規制違反 第三者調査を否定/本村氏質問に総務省2021.4.7
 日本共産党の本村伸子議員は6日の衆院総務委員会で、フジテレビなどを傘下におく持ち株会社フジ・メディア・ホールディングス」(フジHD)が2012~14年に、放送法外資規制に違反していた疑いについて取り上げ、第三者による徹底調査と、フジHDの金光修社長、日枝久取締役相談役の招致を求めました。
 本村氏は「(ボーガス注:東北新社やNTTの接待疑惑で)総務省は放送業者との癒着が懸念されている」と述べ、第三者による調査を重ねて迫りました。

民主主義ゆるがす問題/フジHD外資規制違反 本村氏が追及/衆院総務委2021.4.14
 本村氏は、外資規制違反が判明した際、すぐにその事実を発表しなかった理由を追及。参考人として出席したフジ・メディアHDの金光修社長は「株主、投資家の保護をしなければならないので(認定が)取り消しになるのか、ならないのか、その判断を総務省に聞くことを最優先させた」と答えました。
 また、本村氏は、武田良太総務相が1981年の「内閣法制局見解」を根拠に、2014年当時、総務省への報告時に外資規制をクリアしていれば認定取り消しの処分はしないと判断したことを正しかったとしていることについて追及。法制局見解の現物や出された背景について調べて国会に報告するよう求めました。
 総務省の吉田博史情報流通行政局長は「(法制局見解については)非開示情報の有無を確認中」「(見解が出された)事情は確認できていない」などと言い逃れました。
 本村氏は、法制局見解だと「(外資規制違反を)黙っていた方が得をすることになる」と批判し、対応の是正を求めました。武田総務相は「外資規制の抜本的な見直しについて、法改正も視野に迅速に検討する」と答えました。

*1:日本共産党政治・外交委員会責任者。著書『イラク戦争の出撃拠点:在日米軍と「思いやり予算」の検証』(共著、2003年、新日本出版社

*2:日本平和委員会事務局長

*3:沖縄県議(日本共産党

*4:日本共産党政治・外交委員会副責任者。著書『原発にしがみつく人びとの群れ』(2012年、新日本出版社)、『カジノ狂騒曲』(共著、2014年、新日本出版社)、『政党助成金に群がる政治家たち』(2015年、新日本出版社

*5:東海大学教授。著書『テレビ報道職のワーク・ライフ・アンバランス:13局男女30人の聞き取り調査』(編著、2013年、大月書店)

*6:著書『「冬ソナ」にハマった私たち:純愛、涙、マスコミ…そして韓国』(2005年、文春新書)、『メディア不信:何が問われているのか』(2017年、岩波新書)など

*7:気候ネットワーク東京事務所長

*8:共産党ジェンダー平等委員会事務局次長

*9:著書『あわいゆくころ:陸前高田、震災後を生きる』(2019年、晶文社)、『二重のまち/交代地のうた』(2021年、書肆侃侃房)

*10:前衛6月号は5月8日発売なので、つまりはこの記事を読んでからでは美術展鑑賞は殆ど無理なわけです。

*11:著書『在日の恋人』(2008年、河出書房新社)(高嶺格 - Wikipedia参照)

*12:著書『写真美術館へようこそ』(1996年、講談社現代新書)、『日本写真史を歩く』(1999年、ちくま学芸文庫)、『写真とことば:写真家二十五人、かく語りき』(2003年、集英社新書)、『増補 都市の視線:日本の写真 1920─30年代』(2005年、平凡社ライブラリー)、『写真を愉しむ』(2007年、岩波新書)、『増補 戦後写真史ノート』(2008年、岩波現代文庫)など

*13:著書『日本写真史(上)(下)』(2013年、中公新書)、『写真のなかの「わたし」:ポートレイトの歴史を読む』(2016年、ちくまプリマー新書)など

*14:著書『サハラ縦走』(1993年、岩波同時代ライブラリー)、『長征:毛沢東の歩いた道』(1995年、講談社文庫)、『写文集ナイル』(1997年、講談社文庫)、『カラー版メッカ:聖地の素顔』(2002年、岩波新書)、『祈りの回廊』(2004年、小学館文庫)など

*15:著書『写真で辿る折口信夫の古代』(2017年、角川ソフィア文庫)、『日本の民俗 暮らしと生業』、『日本の民俗 祭りと芸能』(以上、2019年、角川ソフィア文庫)、『神さまたちの季節』、『秘境旅行』(以上、2020年、角川ソフィア文庫)など

*16:著書『犬の記憶』(2001年、河出文庫)、『遠野物語』(2007年、光文社文庫)、『森山大道 路上スナップのススメ』(共著、2010年、光文社新書)など

*17:著書『蜷川実花になるまで』(2016年、文春文庫)など

*18:著書『背中の記憶』(2015年、講談社文庫)など

*19:著書『女の国になったカンボジア』(1984年、講談社文庫)、『ベトナムは、いま:十年後のベトナム戦争』(1985年、講談社文庫)、『闘った人びと:ベトナム戦争を過ぎて』(1988年、講談社文庫)、『沖縄 若夏の記憶』(2016年、岩波現代文庫)など

*20:著書『フォト・ドキュメンタリー人間の尊厳:いま、この世界の片隅で』(2014年、岩波新書)、『フォト・ドキュメンタリー朝鮮に渡った「日本人妻」:60年の記憶』(2019年、岩波新書)など

*21:監督作品として、映画『米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー』(2017年)、『米軍が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯』(2019年)、『生きろ 島田叡:戦中最後の沖縄県知事』(2021年)(佐古忠彦 - Wikipedia参照)

「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年5/15分:島田洋一の巻)

島田洋一
 女性議員を増やせという声がある。自民党の女性議員にはある程度、立派な人たちがいる*1が、立憲民主党となると、よくこれだけ粗悪品ばかり集められたと感心するほどひどい。しかも幹部になる者ほど一段と低劣度が増す。となれば党自体に構造的欠陥があるということだろう。

 吹き出しました。
 何に吹きだしたかというと『立憲民主党女性議員(蓮舫*2代表代行、辻元*3副代表など?)への悪口』よりもむしろ島田が

自民党の女性議員にはある程度、立派な人たちがいるが

と言いながら具体的な名前を出せないことです。具体的な名前が出ないのだから当然「立派と評価する具体的な理由」も何一つ出てこない。
 立民について具体的な名前を出さないのは「名誉毀損として抗議されたあげく、大学の懲戒処分を受けかねないから*4」ということで一応理解できる。
 自民の女性議員については「褒め称えてる」のだから、名前を出したところで問題など無いでしょうに。
 島田が

◆第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相などを歴任した稲田朋美
小渕内閣郵政相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相などを歴任し、現在、自民党幹事長代行の野田聖子

などの具体的な「自民党女性議員の名前」を出せないのは要するに「自民党の女性議員にはある程度、立派な人たちがいるが」というのが完全な口から出任せと言うことでしょう。
 ちなみに既に「高齢化のために政界を引退」していますし、「宮沢内閣文相当時に女性が相撲の土俵に上がれないことを批判する」など明らかに極右ではないので、島田は評価しないでしょうが、過去の「自民の大物女性議員」としては

◆海部内閣環境庁長官官房長官、宮沢内閣文相、小泉内閣法相などを歴任した森山真弓

がいます。

*1:この話の流れなら「是非自民党には今後も立派な女性議員を一人でも二人でも増やして欲しい」と言うならわかりますが、立民への悪口が始まる辺りが全く意味不明です。

*2:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)、民進党代表、立憲民主党副代表などを経て代表代行

*3:社民党政策審議会長、国対委員長鳩山内閣国交副大臣菅内閣首相補佐官(災害ボランティア担当)、民主党政調副会長、民進党幹事長代行、立憲民主党政調会長国対委員長などを経て副代表

*4:まあ今のレベルでも懲戒処分されてもおかしくないと個人的には思いますが

珍右翼・高世仁に突っ込む(2021年5/15日分)

難民申請者の「国に帰されたら殺される!」は本当だった - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 タイトルで分かるように今回も珍右翼・高世仁に突っ込む(2021年5/6日分)(注:松本清張『砂の器』のネタばらしがあります) - bogus-simotukareのブログで取り上げた全体主義の人間観は右と左で正反対 - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きではありません。
 俺は

珍右翼・高世仁に突っ込む(2021年5/4日分)(追記あり) - bogus-simotukareのブログ

 いろいろ脇道に入りながら、これから書き続けてみたい。

だそうですから「高世には良くあること」ですが「脇道に入りまくって」、つまり「短期集中連載」ではなく、「不定期連載」で「高世本人はともかく読み手には、高世が何が言いたいのか、訳が分からなくなる可能性大」です。

と書きましたが早速「そうなりました」。

 長期収容に耐えかねて、トルコに戻ったクルド人が逮捕されたという衝撃的な事実を知った。難民申請者が「帰れば殺される!」という叫びはほんとうなのだ。

 重要なことは「トルコは複数政党制国家」ということですね。
 つまりは少数民族問題(トルコの場合はクルド問題)は「民主主義なら穏健に解決される」と言う類の問題では無いわけです。他にも英国(北アイルランドスコットランド)、スペイン(バスクカタルーニャ)などいろいろありますが。
 なぜなら「民主主義における多数派」が「少数民族を差別する立場」なら民主主義は何一つ少数民族問題を平和的に解決する方向には向かわないからです。もちろん「だから独裁の方が良い」という話ではないですが、民主主義はむしろ解決を阻害することすらあり得る(まあこれは民族的少数派に限らず、政治的少数派であれ、宗教的少数派であれ、性的少数派(LGBT)であれ、何であれ話は同じですが)。俺が、中国の少数民族問題で複雑な思いになるのは「一党独裁ガー」云々という批判はおそらく「少数民族問題」においては全く「有効で無いから」です。中国が民主化しても「少なくとも少数民族問題に話を限れば」たぶん状況は大して変わらないでしょう。


あるチリ人の母国に帰れない理由 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 タイトルで分かるように今回も珍右翼・高世仁に突っ込む(2021年5/6日分)(注:松本清張『砂の器』のネタばらしがあります) - bogus-simotukareのブログで取り上げた全体主義の人間観は右と左で正反対 - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きではありません。

 家の前で近所の人とばったり会って挨拶したついでに、山うどをおすそ分けした。
 するとその人、実は、以前手術したがんが転移して・・と身の上話をしだした。かなり厳しいことになっている状況を、それほど親しくない私に語り続ける。

 高世の記事が事実なら背筋が寒いですね。親しくもない高世にそんなことを言い出すとは、周囲の「精神的な」あるいは「経済的な」支援が無く「精神状態が異常であること」が危惧されます。

 民主化のあと、真相究明のための「真実和解国民委員会」が発足すると、ペニャさんの父親は自発的に、自分が摘発に協力した300人以上の行方不明者の件を委員会に告白した。すると彼は軍から解任され、退職金などの恩恵も与えられなかった。
 身の危険を感じて、一家はアパートから引っ越しした。一緒に暮らすのは危険だと判断し、別々に生き、連絡も取らないようにした。
 1992年、32歳になる年、ペニャさんはサンティアゴ市の国際料理コンテストで金メダルをとった。これで彼の勤め先が「追跡者」に発覚した。
 ある夜、ペニャさんが仕事場のレストランを出ると、多数の男たちに囲まれた。車で人里離れたところに連行され、死んでもおかしくないほどの暴行を受けた。彼に脅しと罵りの言葉を浴びせながら殴り、鎖や棒で痛めつけた。衣服をはがし、倒れると石を投げつけながら殴る蹴るを続け、最後には小便をかけた。
(つづく)

 民政移管後も未だにチリにおいて軍部の力が強く「裏切り者」として軍に報復された(そして未だにその恐怖がある)と言うことでしょうか?

珍右翼・黒坂真に突っ込む(2021年5月15日分)

◆黒坂のツイート

黒坂真リツイート
 日本共産党本部の皆さん。在留資格のない外国人は本来、国外に退去すべきです。
志位和夫
 (会見で)現行入管制度は、在留資格のない外国人を、裁判所も通さず、問答無用で収容施設においやる「全件収容主義」をとっている。著しく人権に反しており、国連人権委員会からも是正が強く求められている。改定案は、入管当局の裁量を拡大し、人権侵害をいっそう酷くする。

1)黒坂の言うような立場は「日本共産党以外の野党(立憲民主、社民)」もとってないのに日本共産党だけに言いがかりを付ける
2)仮にそうした立場に立ったところで入管の違法行為が正当化できるわけではない
と言う意味で黒坂は気が違っていますね。
 それにしてもここまで「日本国内の外国人相手に冷酷なクズ」がよくもまあ「中国のウイグル統治が問題だ」等と抜かせたもんです。
 そして黒坂以外にも「西岡力救う会会長)」「島田洋一救う会副会長)」「荒木和博(特定失踪者問題調査会代表)」など「黒坂の同類」の「ゲス右翼」がでかい面してるのが「拉致被害者家族会周辺」なんだから拉致が解決しないのも当然と言うべきでしょう。
 自称「入管法改悪反対」「入管の対応は非人道的で許せない」で、過去にはさんざん拉致で金儲けしてきた高世仁は『入管法改定案の何が悪い』『入管の対応の何が悪い』と放言して恥じない黒坂のような輩が「拉致界隈」ででかい面してることについて慚愧の念は無いのか。会社倒産以降は「拉致問題からは完全にトンズラ」ですから高世も呆れたクズです。

黒坂真
 増子典男さん。昔は外国人の権利は認められなかった、などということはありえません。治安維持法があってもゾルゲなどソ連工作員の組織が活動していたのですから。

 高世仁入管法改正案審議の前にウィシュマさんの死の解明を - 高世仁の「諸悪莫作」日記などで批判した「入管の対応」や「政府の改正入管法案」を増子氏も批判してるわけです。で、その際に「(外国人への日本政府の対応は)今も酷いが昔はもっと酷かった」と増子氏がツイートしたら、それに対する「これ」が黒坂の反論だそうです。
 常識外れすぎて、心底呆れますね。何の関係があるのか。「まさかとは思いますが」もしかして「ゾルゲ云々」が共産党員である増子氏への嫌がらせになるとでも思ってるのか。
 さすがにここまで馬鹿でクズなことを言う奴は「ウヨ業界広しといえども」黒坂以外にはいないでしょう。櫻井よしこ島田洋一ですらここまでキチガイなことは言わない。大阪経済大学(黒坂の勤務大学)もこんな奴を野放しにしていて良いのか。
 ゾルゲは表向きは「ドイツの有名新聞社の記者」であって「共産党スパイ」として活動しているわけではない。そんな人間が「酷い扱い」をされないのは当たり前でしょう。今で言えば「ニューヨークタイムスやワシントンポストの特派員」がゾルゲです。
 難民や「不法就労の外国人」などとは全然違うエリートです。
 どこの世界にそうした人間を「外国人」だからといって差別し酷い目に遭わせる人間がいるのか。ましてや当時のドイツは日本の友好国だし、オットー駐日ドイツ大使がゾルゲを全く疑っておらずブレーンとしていたことも有名な話です。
 正直「入管の対応は酷くない」「政府の入管法改定案に問題は無い」という意味合いで使えるまともな反論ではないし、こんなんは政府、自民党法務省などにとっては「いい迷惑」でしょう。