はてなブログでは未来日付の記事は「原則としては」書かないことにします、他(追記あり)

【最初に追記(2019年2/15記載)】
bogus-simotukareのブログということでココログにもブログを作ったので紹介しておきます。
ただ「今のところはてなの方が書きやすい(ココログだと脚注のつけ方がよく分からない、エンターキーで改行すればはてなだとそのまま改行になるが、ココログだとそうならない)」ということではてなの方で書くことが多いかと思います。
【追記終わり】
【2022年2月6日追記】
北朝鮮拉致問題で「大きな動きのあった年」に「何があったか」を振り返る - bogus-simotukareのブログとして未来日付の記事を書きましたが、「拉致が一定の解決を見た日(あるいは家族会が、蓮池透氏と和解し、救う会と絶縁し正常化した日)」には削除の予定です。
 https://bogus-simotukare.hatenadiary.jp/entry/2022/01/22/151801については「いったん書いた」ものの、「残しておくほどの記事でもないかな」と考えが変わったので削除することにします。
【追記終わり】
【2023年6月9日追記】
 「紙屋研究所」名義で俺に悪口雑言するコメントがつきましたが
1)「ブログでしか物が言えない内弁慶は黙れ」云々と「内容が無内容」
2)本物の紙屋がすこぶる怪しい(掲載してることが紙屋への風評被害になりかねない)
と思い削除しました。
【追記終わり】
 bogus-simotukareのブログでは未来日付の記事も書いていたのですが、はてなブログだと未来日付記事がたくさんあると、新規記事を書いてもそれが目立たず非常に見づらい気がするので、基本的には未来日付記事は書かないことにしたいと思っています。なお、この文章は2019年1月28日に書いています(これは、目立つところに置いた方がいい「お断りの文章」なので未来日付の記事ですが。なお、俺が勘違いしてるのかもしれませんが「あまり遠くの未来日付」だといろいろと作業が厄介な様なので「2019年1月28日の約1年後」にしています。しかし、当然ながら、冒頭にいつも表示される様に適宜、日付の設定は変更する予定です)。
 http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/25000101/1256334886:title(残念ながらはてなダイアリーが消滅したのでリンク切れ。sorarisu0088氏への謝罪文)ですが、id:Bill_McCrearyさんのご教示(2019年8/18)によれば結局はてなダイアリーは2019年7月末日でなくなったそうです(事前に連絡がなかったか、連絡があったが小生が見落としていたのでしょう。それにしても全削除の決定が随分早かったなと言う気はします。もちろん停止したサービスをそのようにすることは予想できたことではありますが)。
 id:Bill_McCrearyさんご教示ありがとうございます。
 以前、

1)はてな社の方針では当面、はてなダイアリー記事は「更新やコメントはできないが」記事自体は残る
(もちろん、最終的にははてな社が「やはり削除」という方針にする可能性もゼロではないでしょうが将来的な問題はひとまずおきます。その場合、さすがにはてな社は事前広報くらいするでしょう。その場合はこちらに謝罪文を移そうとは思います)
2)はてなブログにまで過去の恥をさらしたくない(まあ俺個人のくだらない感情論ですが)
つうことで、まあこの記事での「謝罪相手」である御仁が「どうしてもブログにまで謝罪文そのものを残せ」と言ってくるならまた話も別ですが、「ここにお断りの文章を載せること」で「謝罪文そのもの」はここにはひとまず載せないことにします。

としたので「弱ったな」というのが正直な感想です。本当に「過去のはてなダイアリー」がきれいすっかりなくなっている上に、小生はこの謝罪文を別に「ワード文書など他の文書」の形で保存していません。なので謝罪文を正確に復元しようがない。
 無理に思いつきででっちあげてもかえって問題でしょう。つうことでsorarisu0088氏から「こういう文面で乗せろ」つう要望がない限り、とりあえずこのままにしておこうかと思います(こちらから彼に問い合わせるのは挑発行為と認識される危険性がある気がするのでそれはしません。彼が小生に対して何のアプローチもしなければ、今の彼にとって小生が「どうでもいい存在である」ということなのでしょうから)。「sorarisu0088氏と小生が過去にトラブって、小生が非を認め謝罪文を掲載した」ということだけはここに指摘しておくので、それでご容赦、ご勘弁願いたいと言うのが正直な感想です。

【2019年1月29日追記】
 早速、移行後、コメント設定を修正。
 コメントは通常設定だと「はてなユーザー」という設定ではてなユーザーしかコメントできないようですね(コメントするときははてなのID、パスワードでログインする)。
 当然(?)ながら「俺にとってはてなユーザーにコメント者を限定する理由がない」、というか従来コメント頂いていた方々はおそらく「ほとんどがはてなユーザーじゃない」ので「ゲスト(誰でもコメント可能)」に変更します。しかし通常設定は「ゲスト」であるべきじゃないんですかね。
 俺みたいなうっかりは「はてなユーザー設定」に気づかず、「何で移行前にコメントしてくれた方たちがコメントしてくれないんだろうな」と悲しむという皮肉なことになりかねません。いや「はてなユーザーを増やしたい」という企業の立場からは、一理ある「通常設定」でしょうけどね。
 「はてなブログーユーザーの利便性をなんだと思ってるんだ!」つう反発は感じます。

北朝鮮拉致問題で「大きな動きのあった年」に「何があったか」を振り返る

 拉致限定であり、「金丸訪朝(1990年)」「南北朝鮮国連ダブル加盟(1991年)」「カーター訪朝による米朝合意(1994年)」「金大中金正日首脳会談(2000年)」「トランプ・金正恩首脳会談(2018年)」など『拉致と直接関係ない』北朝鮮ニュースは取り上げません(北朝鮮による日本人拉致問題 - Wikipedia参照)。赤字が朝鮮半島関係です。

【1977年:横田めぐみ拉致など拉致事件の発生(福田赳夫内閣:外相は日中平和友好条約(1978年)を締結した園田直氏(大平、鈴木内閣でも外相)など)】
1977年 - Wikipedia1977年の日本 - Wikipedia
◆1月20日
 カーター大統領就任。
◆1月27日
 ロッキード事件丸紅ルート初公判。31日全日空ルート初公判。
◆6月13日
 全米女子プロゴルフ選手権で樋口久子が優勝、日本人初の世界タイトルを獲得。
◆7月13日
 津地鎮祭訴訟の最高裁判所大法廷判決
◆7月17日
 キャンディーズ日比谷野外音楽堂で行われたコンサートで「普通の女の子に戻りたい」と解散することを宣言
◆8月12日
 文化大革命終結宣言
→なお、毛沢東の死去は1976年9月9日。四人組の逮捕は1976年10月6日。文革で失脚していた鄧小平の復活(党副主席、副首相、人民解放軍総参謀長への就任)は1977年7月。
◆9月3日
 巨人の王貞治選手が対ヤクルト戦でホームラン世界新記録の756号を達成
◆9月5日
 国民栄誉賞が創設される。王貞治が第1回目の受賞者
◆9月28日
 ダッカ日航機ハイジャック事件が発生。
◆10月1日
 経営難に陥っていた安宅産業を伊藤忠商事が吸収合併
◆10月15日
 長崎バスジャック事件で犯人1名を射殺、人質は全員無事
◆11月19日
 エジプトのサダト大統領がイスラエルを訪問(アラブ諸国の元首として初のイスラエル訪問)。
◆11月22日
 プロ野球ドラフト会議でクラウンライターライオンズが法政大学の江川卓を指名するも、江川本人が12月3日に拒否(江川事件の始まり)
◆12月3日
 横浜市飛鳥田一雄市長が日本社会党委員長就任を受諾。
◆12月25日
 喜劇王チャールズ・チャップリン死去(享年88歳)

【1988年:橋本敦質問及びそれに対する梶山国家公安委員長、宇野外相答弁(政府が初めて公式に北朝鮮拉致疑惑を認める)(竹下内閣:外相は宇野宗佑氏(後に首相))】
1988年 - Wikipedia1988年の日本 - Wikipedia
◆2月6日
 衆議院予算委員会浜田幸一予算委員長が日本共産党宮本顕治議長について「殺人者」と不規則発言。委員長辞任(2月12日)に追い込まれる
◆2月25日
 韓国の盧泰愚大統領が就任

◆3月24日
 中国で起きた上海列車事故で、修学旅行中の高知学芸高校の生徒と教師計28名が死亡。
→橋本敦質問ではこの件についても「日本政府の適切な対応」を求める質問がされたと記憶しています。
◆3月26日
 参議院予算委員会日本共産党の橋本敦が拉致疑惑について質問。これに対し竹下内閣国家公安委員長梶山静六北朝鮮による拉致の疑いが濃厚との見方を示し、真相究明のために全力を尽くす考えであることを表明した。これは北朝鮮による日本人拉致疑惑を政府が認めた初めての公式答弁である
北朝鮮による日本人拉致問題 - Wikipedia参照)
◆4月14日
 ソ連アフガニスタンからの撤退に関して合意(ジュネーヴ合意)。翌年2月15日迄に撤退を完了。
◆6月18日
 朝日新聞リクルートによる川崎市助役への未公開株譲渡を報道し、リクルート事件発覚
◆7月3日
 イラン航空655便撃墜事件。イラン航空655便がアメリカ海軍のイージス艦「ヴィンセンス」に撃墜され、乗員乗客290名全員が死亡。
◆7月23日
 なだしお事件。遊漁船「第一富士丸」と海上自衛隊の潜水艦「なだしお」が衝突、死者30名。8月25日には瓦力防衛庁長官(竹下内閣)が引責辞任
◆8月8日
 ビルマで、8888民主化運動が発生。
◆8月20日
 イラン・イラク戦争停戦が正式に成立。
◆9月17日
 ソウル五輪開幕(10月2日まで)

→前年(1987年)の「北朝鮮による大韓機爆破」はソウル五輪に対する妨害工作であったというのが通説的見解でしょう。
◆9月18日
 ビルマでソウ・マウン国軍総参謀長がクーデターにより全権掌握。国家法秩序回復評議会を設立。
◆11月8日
 米国大統領選挙でジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュが当選。
◆12月2日
 パキスタンベナジル・ブットが首相に就任。イスラム国家では初の女性首相となる。
◆12月9日
 宮澤喜一蔵相(竹下内閣)がリクルート疑惑で辞任
◆12月21日
 リビアによるパンアメリカン航空103便爆破事件。

【1997年:安明進証言(横田めぐみ拉致)とそれを契機とした家族会結成(橋本内閣:外相は小渕恵三氏など(後に首相))】
1997年 - Wikipedia1997年の日本 - Wikipedia
◆1月2日
 ナホトカ号重油流出事故
◆2月3日
 この日発売の産経新聞と週刊誌アエラ朝日新聞社)が「安明進証言(横田めぐみ拉致)」を報道
◆2月8日
 この日放送のテレビ朝日ザ・スクープ」が「安明進証言(横田めぐみ拉致)」を報道

◆3月25日
 「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)」結成
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会 - Wikipedia参照)
◆4月1日
 消費税増税実施(3%から5%に)
◆4月2日
 最高裁愛媛県靖国神社玉串料訴訟で違憲判決
◆4月22日
 ペルー日本大使館公邸に特殊部隊突入、人質全員解放(ペルー日本大使公邸占拠事件)。
◆5月1日
 イギリス総選挙で労働党が勝利。翌日、党首のトニー・ブレアが首相に就任、労働党は18年ぶりの政権奪還を果たした
◆7月1日
 香港返還
◆8月1日
 連続射殺事件の死刑囚で小説家として活動していた永山則夫の死刑が執行される。
◆9月11日
 第2次橋本改造内閣発足。ロッキード事件で有罪が確定した佐藤孝行総務庁長官で初入閣したが、世論の批判で9月22日に辞任。
◆9月18日
 ヤオハンが倒産、会社更生法を申請
◆10月8日
 金正日朝鮮労働党総書記に就任。

◆11月16日
 サッカー日本代表が延長戦の末3-2でイランを下し、ワールドカップ(フランス大会)初出場を決める。(ジョホールバルの歓喜
◆11月17日
 北海道拓殖銀行が経営破綻
◆11月22日
 山一證券が経営破綻
◆12月1日
 地球温暖化防止京都会議開幕。11日、京都議定書が採択される。
◆12月19日
 韓国大統領選挙で、金大中が当選

◆12月20日
 伊丹十三(俳優、映画監督)が自殺。

【2002年:小泉訪朝(第一次)&八尾恵『謝罪します』刊行(有本恵子拉致への関与を認める)(小泉内閣:外相は川口順子氏(小泉訪朝(第一次)当時))】
2002年 - Wikipedia2002年の日本 - Wikipedia
◆1月23日
 雪印牛肉偽装事件発覚。8月6日には日本ハムも発覚。
◆1月29日
 ブッシュ大統領が、一般教書演説で北朝鮮、イラン、イラクを非難する「悪の枢軸」発言

◆2月8日〜24日
 ソルトレイクシティ五輪
◆3月18日
 自民党鈴木宗男衆院議員が「ムネオハウス疑惑」などで離党
◆3月28日
 社民党辻元清美衆院議員が、秘書給与流用問題で議員辞職
◆4月2日
 鈴木宗男事件への関与から、東郷和彦オランダ大使を罷免
◆4月9日
 加藤紘一自民党幹事長が元事務所代表の脱税疑惑や自身の政治資金流用問題の責任を取り、議員辞職
◆5月3日
 朝日新聞阪神支局襲撃事件(1987年)の時効成立(当時、殺人の時効は15年、現在は時効が撤廃された)
◆5月5日
 フランス大統領選挙決選投票で現職のジャック・シラクが再選
◆5月8日
 北朝鮮からの亡命者が中国瀋陽にある日本の総領事館へ駆け込む事件が発生

◆5月20日
 東ティモールが独立。21世紀初の独立国。9月27日には国連加盟
◆5月28日
 経済団体連合会経団連)と日本経営者団体連盟(日経連)が統合、日本経済団体連合会日本経団連)が発足
◆5月31日〜6月30日
 2002 FIFAワールドカップ(日本・韓国の共同開催)

◆6月19日
 鈴木宗男衆院議員を収賄容疑で逮捕
◆8月9日
 田中眞紀子前外相が公設秘書給与流出疑惑の責任を取り、議員辞職
◆8月26日
 南アフリカヨハネスブルク持続可能な開発に関する世界首脳会議地球サミット2002)が開幕。
◆8月30日
 小泉首相が9月17日に、北朝鮮を訪問することを表明
◆9月2日
 日本海中部海域不審船事件。
◆9月17日
 小泉首相が訪朝。日朝首脳会談金正日国防委員長(朝鮮労働党総書記)が日本人拉致問題を公式に認めた。

◆10月8日
 小柴昌俊東京大学名誉教授にノーベル物理学賞が決定。翌日には田中耕一島津製作所社員にノーベル化学賞の受賞が決定
◆10月12日
 インドネシアのバリ島で爆弾テロ事件が起こり、202人が死亡
◆10月15日
 北朝鮮に拉致された日本人5人が帰国。

◆10月23日
 モスクワで劇場が占拠される事件が起こり、特殊部隊の強行突入で一般人129人が死亡。
◆10月25日
 石井紘基衆院議員刺殺事件
◆11月14日
 アルゼンチン政府が世界銀行向け債務の不履行(デフォルト)を発表した。
◆12月19日
 韓国大統領に盧武鉉が当選

【2004年:小泉訪朝(第二次)(小泉内閣:外相は川口順子氏(小泉訪朝(第二次)当時)など)】
2004年 - Wikipedia2004年の日本 - Wikipedia
◆1月19日
 自衛隊イラク派兵(初めての陸上自衛隊の戦闘地域への派兵)
◆2月12日
 秘書給与の流用による詐欺罪に問われていた辻元清美衆議院議員に対し、東京地裁が懲役2年、執行猶予5年の判決。検察、被告とも控訴せず、判決が確定
◆4月7日
 イラク日本人人質事件発生
◆5月7日
 年金未納問題で、福田康夫官房長官が辞任
◆5月22日
 小泉首相北朝鮮を再訪問。日朝首脳会談が行われ、拉致被害者・蓮池夫妻、地村夫妻の家族5人が帰国。

◆5月27日
 イラクで取材中の日本人フリージャーナリスト2名が乗った車が銃撃され、殺害される。
◆7月1日
 中国の「高句麗前期の都城と古墳」、北朝鮮の「高句麗古墳群」、日本の「紀伊山地の霊場と参詣道」などがユネスコ世界遺産に登録
◆7月9日
 インドネシアジャカルタ拉致被害者曽我ひとみが夫であるジェンキンスら家族と再会。18日には家族が日本に帰国(北朝鮮による日本人拉致問題 - Wikipedia参照)
◆7月21日
 小泉首相と韓国の盧武鉉大統領が済州島で会談。

◆7月30日
 扇千景が女性初の参議院議長に就任
◆8月13日
 アテネ五輪開幕(29日まで)。
◆8月13日
 沖縄国際大米軍ヘリ墜落事件。
◆9月14日
 2001年に発生した大阪教育大学附属池田小学校襲撃事件(8名殺害)で死刑が確定していた加害者の死刑が執行される
◆10月23日
 新潟県中越地震。死者68名
◆11月11日
 パレスチナ自治政府アラファト大統領死去。
◆12月17日
 小泉首相、鹿児島県指宿市盧武鉉韓国大統領と会談

【2014年:いわゆるストックホルム合意&横田夫妻と孫・ウンギョンさんの面会(第二次、第三次安倍内閣:外相は岸田文雄氏(現首相)、拉致担当相は古屋圭司山谷えり子国家公安委員長の兼務))】
2014年 - Wikipedia2014年の日本 - Wikipedia
◆1月13日
 アントニオ猪木参議院議員、2013年11月以来となる北朝鮮訪問

◆1月19日
 沖縄県名護市長選挙で、名護市辺野古地区への普天間基地からの米軍移転反対派で現職の稲嶺進が再選
◆1月28日
 下村博文文部科学大臣、中学校と高校の学習指導要領解説書を改定、中学校の社会科、高校の地理歴史と公民に、尖閣諸島竹島を「固有の領土」と明記したことを正式に発表。1月29日には韓国では慶尚北道が管轄する竹島に、金寛容・慶尚北道知事が上陸。前日に発表された学習指導要領解説書記載内容に抗議する声明を発表

 理化学研究所が「STAP細胞」の作成に成功したと発表(しかし、後に小保方研究員による捏造の疑いが発覚、発表が撤回される)
◆2月1日
 小学館の学年別学習雑誌に1978年から掲載されていた漫画『あさりちゃん』(室山まゆみ作)がこの日発売の小学二年生3月号を以って35年に及ぶ連載を終了
◆2月5日
 桐朋学園大学非常勤講師の新垣隆が、自らが作曲家・佐村河内守ゴーストライターを18年間務めていたことを発表したことを受け、予定されていた佐村河内の全国ツアーが中止となり、レコード会社の日本コロムビアがCDの出荷やインターネット配信を停止するなどの影響。
 ビッグコミックオリジナル小学館)に1973年から掲載されてきた野球漫画『あぶさん』(水島新司作)が41年間に及ぶ連載を終了
◆2月7日~23日
 ソチ五輪
◆2月9日
 東京都知事選挙で、自民党公明党の支持を受けた元厚生労働大臣舛添要一が初当選
◆2月17日
 北朝鮮の人権状況を調査した国連調査委員会が日本人拉致や公開処刑など残虐な人権侵害行為を挙げ、北朝鮮が国家として組織的に「人道に対する罪を犯した」と非難する最終報告書を公表。国連安全保障理事会に対し、国際刑事裁判所に付託するよう勧告

◆2月22日
 デモ隊が大統領府を封鎖、ヤヌコーヴィチ・ウクライナ大統領がロシアへの亡命に追い込まれる。議会は亡命したヤヌコーヴィチを正式に大統領から解任し、5月25日の大統領選挙開催を決定。2月24日、多数の市民を殺害した容疑で、ヤヌコーヴィチと側近を指名手配(2014年ウクライナ騒乱)。
◆2月24日
 外務省が『日本海が19世紀初頭から国際的に確立された唯一の呼称であり、近年になって日本海の単独呼称に異議を唱え「東海(トンへ)」併記を求める韓国の主張は根拠がない』とする主張を同省ウェブサイトにて開始

◆3月1日
 中国雲南省昆明市の昆明駅前で無差別殺傷事件発生、少なくとも29人が死亡。中国公安部は新疆ウイグル自治区の独立を狙う組織による計画的なテロ事件と断定、現場で容疑者の男女4人を射殺、女1人を逮捕
◆3月2日
 沖縄県石垣市長選挙で、陸上自衛隊石垣島配備に柔軟姿勢を取る現職の中山義隆が、配備反対派で元市長の大濵長照を破り再選
◆3月10~14日
 モンゴルのウランバートル横田夫妻が孫であるウンギョンさん(拉致被害者横田めぐみの娘)と面会
◆3月16日
 北朝鮮により日本海側に10発のロケット砲が発射

◆3月18日
 ロシアのプーチン大統領が、ウクライナからの独立を宣言したクリミア自治共和国のロシアへの編入を表明
 中国と台湾の間に結ばれたサービス貿易協定に反対する学生が台湾立法院(国会)を占拠。4月10日に退去(ひまわり学生運動)。
◆3月26日
 北朝鮮、中距離弾道ミサイル「ノドン」2発を日本海に向け発射

◆3月27日
 静岡地裁袴田事件の犯人として48年前に逮捕され、34年前に死刑判決が確定し拘置されている袴田死刑囚について、「重要な証拠が捜査機関に捏造された疑いがある」として、再審開始を認め、同時に「拘置を続けることは耐え難いほど正義に反する」との理由で刑と拘置の執行停止も決定、即日釈放。
◆3月31日
 国際司法裁判所、オーストラリアが日本の南氷洋における調査捕鯨国際捕鯨取締条約違反として訴えた裁判で日本の調査捕鯨は「研究目的ではない」と述べ、条約違反と認定、今後実施しないよう命じる判決を下す
 フジテレビ『森田一義アワー 笑っていいとも!』が放送終了。1982年の放送開始から31年半の歴史に幕を下ろす。
◆4月1日
 消費税が5%から8%に増税
 武器輸出三原則に代わる新たな政府方針として防衛装備移転三原則を制定
◆4月7日
 渡辺喜美みんなの党代表、化粧品会社DHCからの8億円借入金問題を受け、党代表を辞任
◆4月16日
 クルーズ旅客船セウォル号」が沈没、死者299人

◆5月22日
 タイ軍がクーデターを宣言。憲法を停止。
◆5月29日
 北朝鮮当局による拉致被害者再調査がストックホルムでの日朝協議により合意
北朝鮮による日本人拉致問題 - Wikipedia参照)
◆5月30日
 内閣官房内閣人事局を設置。初代局長には内閣官房副長官加藤勝信を任命
◆6月12日〜7月13日
 2014 FIFAワールドカップ ブラジル大会
◆6月16日
 石原環境相東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う除染廃棄物を保管する国の中間貯蔵施設建設をめぐり難航している福島県側との交渉について「最後は金目でしょ」と述べ、最終的に交付金など金銭で解決するとの見方を示したことに対し、佐藤雄平福島県知事らが批判。19日に発言を撤回し謝罪
◆6月21日
 富岡製糸場世界文化遺産登録決定
◆6月26日
 終戦前後に現在の北朝鮮地域で死亡した日本人の遺族9人が墓参のため北京経由で北朝鮮に到着、7月5日迄滞在
◆7月1日
 北京で日朝局長級協議

 臨時閣議において、集団的自衛権の行使を条件付きで認める憲法解釈の変更を閣議決定
◆7月3日
 習近平・中国国家主席国賓として韓国を初訪問。朴槿恵大統領とソウルの大統領府で会談。共同声明で、北朝鮮による「朝鮮半島での核兵器開発に断固として反対する」と明記。従軍慰安婦問題について、関係機関による共同研究を進める旨、声明付属文書に記載
◆7月10日
 1日に北京で開かれた日朝政府間協議の際、北朝鮮が複数の拉致被害者を含む約30人の日本人生存者リストを提示したと日本経済新聞が同日付朝刊で報じたことについて、菅官房長官が記者会見で否定
◆7月11日
  日本大使館自衛隊創設記念行事の開催会場として予定していたソウルのロッテホテルが、前日の10日夜に「国民感情に触れる」などとして取消を通知したことに対しホテルに抗議。菅官房長官、岸田外相が遺憾の意を表明。レセプションについては日本大使公邸に会場を変更し予定通り開催

◆8月1日
  前日に解党した日本維新の会の「石原グループ」が「次世代の党」、「橋下グループ」が「日本維新の会」をそれぞれ結党
◆9月18日
 スコットランドでイギリスからの独立を問う住民投票を実施。結果は「否決」。
◆9月28日〜12月15日
 香港で雨傘革命(2014年香港反政府デモ)が起きる。最終的に警察の強制排除で終了
◆10月7日
 ノーベル物理学賞受賞者に赤崎勇・天野浩・中村修二の3人が決定
◆10月20日
 公選法違反疑惑で小渕経産相、松島法相が辞任
◆10月24日
 アジアインフラ投資銀行(AIIB)設立の覚書が中国で21カ国代表により結ばれる。
◆11月16日
 沖縄県知事選挙で翁長雄志が現職の仲井眞弘多を破り当選
◆11月19日
 みんなの党が解党決定
◆11月27日
 ユネスコ無形文化遺産に「和紙」が登録
◆12月15日
 海江田万里民主党代表が衆院選(12月14日投開票)での「民主党の不振(63→73と10議席の増加にとどまった)」「海江田自身の落選」を理由に代表辞任を表明
◆12月17日
 アメリカ大統領バラク・オバマキューバ国家評議会議長ラウル・カストロが両国の国交正常化交渉の開始を発表

新刊紹介:「経済」2026年5月号

 無能な俺が「能力的に説明できる範囲」で簡単に紹介します(現時点では2026年4月号掲載の予告であって変更の可能性があります
特集「『資本論』を読もう」
◆資本論第1部を学ぶ(河音琢郎*1
◆社会を変えること:マルクスの変革の哲学(牧野広義*2
◆搾取の仕組みを解き明かす(楠田マミ)
◆貧困はなぜ広がるのか(霜田博史*3
◆環境破壊は何故起こる(野口義直*4
◆ジェンダー平等の視点をつかむ(箕輪明子*5
◆「資本論」が描く労働者(妹尾典彦*6
◆剰余価値率の研究・計算にとりくんで(泉弘志*7
◆アメリカにおける「資本論」学習教育運動(大屋定春*8
◆ブラジルで読む「資本論」(山崎圭一*9
◆マルクスとエンゲルスの古典のすすめ(*10
◆資本による労働の分断統治と解放(上)(関野秀明*11


◆入門講座「人間賛歌としての経済学」1(浜矩子*12
◆2025年農林業センサスを読み解く(安藤光義*13

*1:立命館大学教授。著書『アメリカの財政再建と予算過程』(2006年、日本経済評論社)

*2:阪南大学名誉教授。著書『現代唯物論の探求』(1998年、文理閣)、『自由のパラドックスと弁証法』(2001年、青木書店)、『「資本論」から哲学を学ぶ』(2007年、学習の友社)、『現代倫理と民主主義』(2007年、地歴社)、『人間的価値と正義』(2013年、文理閣)、『環境倫理学の転換』(2015年、文理閣)、『世界は変えられる:マルクスの哲学への案内』(2016年、学習の友社)、『ヘーゲル論理学と矛盾・主体・自由』(2016年、ミネルヴァ書房)、『「資本論」と変革の哲学』(2017年、学習の友社)、『マルクスの哲学思想』(2018年、文理閣)、『マルクスと個人の尊重』(2019年、本の泉社)、『人間の尊厳と個人の尊重』(2022年、学習の友社)等

*3:高知大学教授

*4:摂南大学教授

*5:名城大学准教授

*6:関西勤労者教育協会副会長。著書『資本論こぼれ話』(2025年、学習の友社)

*7:大阪経済大学名誉教授。著書『剰余価値率の実証研究』(1992年、法律文化社)、『投下労働量計算と基本経済指標』(2014年、大月書店)

*8:北海学園大学教授

*9:横浜国立大学教授。著書『リオのビーチから経済学』(2006年、新日本出版社)、『ブラジルの都市問題』(共著、2009年、春風社)、『進化する政治経済学:途上国経済研究ノート』(2013年、レイライン)

*10:労働者教育協会名誉会長。著書『社会運動再生への挑戦』(2014年、学習の友社)、『戦後日本労働組合運動の歩み』(2019年、学習の友社)、『新版・社会発展史』(2024年、学習の友社)、『新・戦後日本史』(2025年、学習の友社)、『初めてのマルクス、エンゲルス』(2025年、新日本出版社)等

*11:下関市立大学教授。著書『現代の政治課題と「資本論」』(2013年、学習の友社)、『金融危機と恐慌』(2018年、新日本出版社)、『インフレ不況と「資本論」』(2024年、新日本出版社)

*12:同志社大学名誉教授。全国革新懇代表世話人。著書『経済は地球をまわる』(2001年、ちくまプリマーブックス)、『ユーロランドの経済学』(2001年、PHP新書)、『グローバル恐慌』(2009年、岩波新書)、『スラム化する日本経済』(2009年、講談社+α新書)、『死に至る地球経済』(2010年、岩波ブックレット)、『ユニクロ型デフレと国家破産』(2010年、文春新書)、『恐慌の歴史』(2011年、宝島社新書)、『「通貨」を知れば世界が読める』(2011年、PHPビジネス新書)、『中国経済あやうい本質』(2012年、集英社新書)、『「通貨」はこれからどうなるのか』(2012年、PHPビジネス新書)、『新・国富論』(2012年、文春新書)、『新・通貨戦争』(2013年、朝日新書)、『超入門・グローバル経済』(2013年、NHK出版新書)、『円安幻想』(2013年、PHPビジネス新書)、『地球経済のまわり方』(2014年、ちくまプリマー新書)、『国民なき経済成長:脱・アホノミクスのすすめ』(2015年、角川新書)、『アホノミクス完全崩壊に備えよ』(2016年、角川新書)、『浜矩子の歴史に学ぶ経済集中講義』(2016年、集英社)、『どアホノミクスの断末魔』(2017年、角川新書)、『これでも「アベ」と心中しますか?:国民の9割を不幸にする安倍政治の落第通信簿』(2017年、廣済堂新書)、 『窒息死に向かう日本経済』(2018年、角川新書)、『「通貨」の正体』(2019年、集英社新書)、『小さき者の幸せが守られる経済へ』(2019年、新日本出版社)、『強欲「奴隷国家」からの脱却』(2020年、講談社+α新書)、『人はなぜ税を払うのか』(2020年、東洋経済新報社)、『「共に生きる」ための経済学』(2020年、平凡社新書)、『愛の讃歌としての経済』(2022年、かもがわ出版)、『人が働くのはお金のためか』(2023年、青春新書インテリジェンス)等

*13:東京大学教授。著書『構造政策の理念と現実』(2003年、農林統計協会)、『北関東農業の構造』(2005年、筑波書房)

新刊紹介:「前衛」2026年4月号

 無能な俺でも紹介できる範囲で紹介しておきます。
◆2026総選挙が問うこと『政治の右傾化に正面から対抗する政治勢力こそ求められている』(中野晃一*1
(内容紹介)
 微増も含め、右派政党(自民、維新、国民民主、参政、みらい)の議席増加、左派(社民、共産、れいわ)の苦境(議席減)という点を無視して、「自分を棚上げして社民党、日本共産党、れいわといった既成左翼政党に悪口する自称リベラルや自称左派のバカ者ども(阿部治平や広原盛明、反党分子の紙屋高雪や松竹、「頭と性格が悪い」kojitakenと「類友」宮武嶺を批判する(2026年2/16日分)(追記:宮武から恫喝が来たので今後彼やkojitakenに言及しない予定) - bogus-simotukareのブログで俺が書いたように「トラブル防止のために名前は出しません」し、ブログ記事にリンクも張りませんが「例の方とそのご友人」など)」が少なくない一方で、拙記事反党分子「紙屋研究所」「松竹伸幸」「阿部治平」に突っ込む(2026年2/23分)(副題:『新しいリベラル』の増加にげんなりする他)(追記あり) - bogus-simotukareのブログで紹介した雨宮氏(第751回:「ママ戦争止めてくるわ」と『新しいリベラル』と、特殊な界隈で特殊な訓練を長期間受けてきたという自覚について。の巻(雨宮処凛) | マガジン9)同様に「左派・リベラルの苦境」という点を素直に認めて「保守二大政党制(自民と国民民主)誕生の可能性(そして、その過程で国民民主に立民が吸収され、立民が消滅する可能性*2)」に危惧を述べてる点にまず好感が持てます。
 また「力不足(共産、社民、れいわ)なのはまだ許せる。私たち市民連合も力不足だ。一方的に共産、社民、れいわを批判できる立場ではない。しかし中道(立民)、お前はダメだ。根拠もなく、共産、社民と縁切りして公明と手を組めば勝てると決めつけて、共産、社民と縁切りするという両党に対して失礼な行為をして、過去の公約(辺野古基地移転反対、脱原発など)も勝手に反故にした上、大敗したあげく、これからどういう方針なのかもさっぱり見えてこない」として中道に極めて批判的なことにも好感が持てます。
 中野氏は「サナエノミクスで景気を良くすれば*3、あるいは自分の生活さえ良ければ格差が拡大しても構わないとする人間、あるいは平和主義(護憲平和など)に関心が無い人間(第751回:「ママ戦争止めてくるわ」と『新しいリベラル』と、特殊な界隈で特殊な訓練を長期間受けてきたという自覚について。の巻(雨宮処凛) | マガジン9がいう『新しいリベラル』)が増えてるのではないか」「(福祉重視などの共産、社民の主張に対し)弱肉強食の世の中では、『実現性のないきれい事』扱いし、現状の社会体制(金持ちに有利な体勢)を当然の前提とし、それを貧乏人にとってましな体制に変革することに関心の無い人間が増えてるのではないか?」「つまり左派的理念に否定的な、あるいはそこまで行かなくても興味、関心や共感を感じない人間が増えてるのではないか?」との懸念を語っていますが、俺も同感ですね。
 しかしそれでも左派として「憲法9条(平和主義)、25条(公的医療、介護、福祉等の根拠である社会権)」を中心とした「憲法における左派的な理念(他にも『憲法における左派的な理念』としては『排外主義批判やジェンダー平等の根拠になる憲法14条(法の下の平等)』『ジェンダー平等の根拠になる憲法24条』などもありますが)」をひるまず訴えていく必要があるとする中野氏には全く同感です。
 またいわゆる「たむとも*4ストリート対話」について残念ながら議席減した以上「過大評価はしない」とするものの、「共産党に対する偏見」を打破しようとする態度は評価したいとして、「ああした取り組みを今後も進めてほしい」「そもそも我々リベラル、左派団体も『たむともストリート対話』のような対話の取り組みをどれほどしてきたか、運動が蛸壺化してなかったかという反省をする必要がある」としている。
 箇条書きになりますが他にも以下の指摘があります。
・いい加減、政府が好き勝手に、党利党略的に解散できる7条解散について制限すべきではないか?
・左派の議席減は深刻だが以下の点にも注意する必要がある。必要以上に悲観的になる必要はないと思う。
1)いわゆる小選挙区制の問題。中選挙区ならこれほど勝利しておらず、「1980年代の中曽根政権の300議席台(中選挙区時代)」とは性格がかなり違う。
2)「NHK『日曜討論』の高市氏の仮病欠席(その日の午後に、高市氏は予定通り選挙演説してるのでどう見ても仮病。午前、討論が出来ないほどの重病が午後にけろりと治るとは思えない)」が分かりやすいが、高市首相は「争点隠し」に終始した。マスコミ(特にテレビ局)もそうした「争点隠し」をきちんと批判したとは言いがたい。そうした「争点隠し」を追及しきれなかった野党側の問題はあるが、高市政権が正々堂々論戦して、国民の支持を得たとはとても言えない。
・今回の選挙では改めて「ネット上でのデマ動画」の問題が表面化した。法的規制を考えるべきではないか。また野党、マスコミによる「ネットデマ批判」も重要だろう。
・立民が「中道」を掲げたことには「それまでの立憲主義や野党共闘は何だったのか」と言う不信を生み、今回の惨敗を招いた。立民の変節は「変節が許せない。共産、社民を支持しよう」というよりは「立民と共闘してきた共産、社民のイメージダウン」を招き、両党の選挙での不振を生んだように思う。また、立民の変節の結果として「国民民主」など右派政党が「変節してない」イメージを持ってしまったのではないか。
・しかも「比例上位」に公明党を並べるという中道(立民)のセンスのなさにも呆れた。「比例上位を公明に渡しても問題ない」と言う甘い考えは「小選挙区でも比例でも大敗」で「公明のみ利益」という立民にとって最悪の結果を招いた。


◆2026総選挙が問うこと『スパイ防止法、改憲に対抗する大きな塊をつくる』(清末愛砂*5
(内容紹介)
 中野論文同様に「2026年総選挙」の論評です。
 清水氏も「左派リベラルの苦境であり、もはや共産や社民と言った既成左派政党を一方的に非難して済む話ではない」「それは左派、リベラルである自分を棚上げした、卑怯な責任逃れでは無いのか?」「そもそも『脱原発運動』など各種の左派、リベラル運動団体だって決して順調な訳ではない。参加者の減少や高齢化は珍しくない。むしろ共産や社民の方が多くの左派、リベラル運動団体よりも参加者も多ければ、年齢層も若いのでは無いか?」として中野氏同様「自分を棚上げして社民党、日本共産党等、既成左翼政党に悪口する自称リベラルや自称左派のバカ者ども(阿部治平や広原盛明、反党分子の紙屋高雪や松竹、「頭と性格が悪い」kojitakenと「類友」宮武嶺を批判する(2026年2/16日分)(追記:宮武から恫喝が来たので今後彼やkojitakenに言及しない予定) - bogus-simotukareのブログで俺が書いたように「トラブル防止のために名前は出しません」し、ブログ記事にリンクも張りませんが「例の方とそのご友人」など)」に批判的なことに好感が持てます。
 勿論「共産党機関紙『前衛』掲載の論文」であることは割り引く必要がありますが、こうした中野氏、清水氏の「共産、社民、れいわの苦戦について、これらの既成左翼政党に何一つ、内在的な問題は無いとは言わないし、そもそも、これらの既成左翼政党執行部ですら『我々に何一つ問題は無い。支持しない国民がアホだ』などとそこまで高飛車ではないが、一部の自称左派、リベラル派の自分を棚上げした既成左翼政党批判は目に余る。あまりにも当事者意識がなさ過ぎるし、彼らにとって既成左翼政党(共産、社民、れいわ)は敵なのか?。既成左翼政党(共産、社民、れいわ)を共闘相手と見なすならもう少し礼節を持った批判をすべきだ。それとも共闘相手と見なさないのか?。ならば何処と共闘するのか?(現実問題、この3党以外に共闘相手などいるのか?)」というのは「共産、社民、れいわへの媚び」ではなく「本心」ではないか?。共産支持の俺もそう思いますし。
 とはいえ「自分を棚上げして社民党、日本共産党等、既成左翼政党に悪口する自称リベラルや自称左派のバカ者ども」はこうした「中野氏や清水氏の苦言」を恐らくは「社民、共産シンパのかばい手」と否定的に扱い、自分らの「共産、社民への悪口」を「苦言、諫言」とでも考え続けるのでしょうから「バカに付ける薬はない」ですが。
 清水氏は「立民が公明と野合し、中道を結成し、野党共闘が崩壊した事(また、その後、大敗した中道がどんな路線を取るか明快で無いこと)による緊急対応という要素が強い」としてはいるものの、「社民党、共産、れいわ、新社会党」で共闘の動きが起こってることについて、「今後もその共闘を強めてほしい」としていますが俺も同感です。その点、別記事でも書きましたが「石川県知事選での社民党の馳支援(共産が候補を出していたのに)」は「何だかなあ(呆)」ですね。共産支援しないまでも、せめて自主投票に出来なかったのか?
 まあ、そうした共闘に「立民党リベラル派議員(元社民党の辻元清美氏など)」が参加すれば「ありがたい」ですが、清水氏はその点はあまり期待してないようです(俺も同感ですが)。
 (清水論文時点ではイラン攻撃はありませんが)【1】ベネズエラ攻撃は既にされていたこと、【2】そのため、イラン攻撃も危惧されることを指摘し、清水氏は「だからこそ改憲阻止、スパイ防止法*6反対の声が重要」としています。
 「頭と性格が悪い」kojitakenと「類友」宮武嶺を批判する(2026年2/16日分)(追記:宮武から恫喝が来たので今後彼やkojitakenに言及しない予定) - bogus-simotukareのブログで俺が書いたように「トラブル防止のために名前は出しません」し、ブログ記事にリンクも張りませんが「例の方とそのご友人」が「やたら福島党首に否定的で、大椿副党首に肯定的」なのに対し、清水氏は「この苦境を社民党が立て直すには、共産、れいわ、新社会党など他政党、あるいは各種市民団体など他団体との連携を深める必要がある」が「それは当面、ベテラン政治家の福島氏に頼らざるを得ないだろう(勿論、いずれはポスト福島を育てる必要があるが、大椿副党首、ラサール石井副党首など他の面子ではそうした事が出来そうに思われない)」としています(俺も同感ですが)。


◆米国家安全保障戦略と国際秩序(池田晋)
(内容紹介)
 「トランプのベネズエラ侵攻」(池田論文時点ではイラン攻撃はない)について、「トランプの個性」は勿論あるが、「彼の支持層」が「それを求めている」という点もあり、トランプの個性を強調することは不適切と批判。
 政府方針「国家安全保障戦略」からトランプ軍事戦略を論じている。
 ベネズエラ侵攻については勿論「石油利権」の問題もあるが、ベネズエラが米国と対抗するにおいて、中露に接近していたことを指摘。
 「南米からの中露の影響力排除」という考えがあるのではないかとしている。
 但し、トランプが重視するのは主として「米国の勢力扱いするカナダと中南米」であり、その結果として「ロシアのウクライナ侵攻」に対して「融和的な態度」がでてくるのではないかとしている。


◆第二次トランプ政権とアメリカ民主主義の危機:「反乱鎮圧法」と「競争的権威主義」への道(本田浩邦*7
(内容紹介)
 副題の「反乱鎮圧法」については以下を紹介しておきます。
1807年内乱法 - Wikipedia

トランプ氏、「反乱法」発動を警告 米ミネソタ州抗議デモに - 日本経済新聞2026.1.16
 トランプ米大統領は15日、米中西部ミネソタ州ミネアポリスで移民・税関捜査局(ICE)や政権への抗議活動が激化しているのを受け、連邦軍による暴動鎮圧を可能にする「反乱法」を発動する可能性を警告した。
 反乱法は1792年の法律を源流とする連邦法で、国内の騒乱や連邦法に違反する行為を鎮圧する目的で大統領が陸軍や海軍を投入できると定める。国内法の執行に軍を使うことは原則禁止されているが、反乱法を使えば可能になる。

 副題の「競争的権威主義」とは政治学の概念で、「一見、複数政党制で競争が行われてるように見える権威主義(様々な手法で野党を抑圧しており、真の競争があるとは言えない)」のことで「米国トランプ政権」以外にも「ロシアのプーチン政権」「インドのモディ政権」「トルコのエルドアン政権」「ハンガリーのオルバン政権」等が例としてあげられます(「チャベス支持のinti-sol氏」は憤慨するでしょうが、論者によっては「ベネズエラのチャベス政権」をこれにカウントすることもある)。
 自民党長期政権の日本も「競争的権威主義の一種」かもしれません。
 但し、本田氏は「願望込み」とはいえ「米国においては、ニューヨーク市長選で民主党のマムダニが勝利するなど、トランプ批判勢力も強く、競争的権威主義が米国で実現するか疑問」としていますが。
 なお、本田氏の理解では「マッカーシーらの赤狩り」も「米国での競争的権威主義の一例」であり、「トランプは例外ではない」という理解が必要としています。


◆巨悪トランプに対する社会的正義が通用するコミュニティ:シカゴ教員組合がめざしたものは(山本由美*8
(内容紹介)
 シカゴ教員労組による「ICE(移民・税関捜査局)批判デモ」が紹介されると共に、シカゴ教員組合の様々な活動が紹介されていますが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。
【参考:シカゴ教員労組】
「シカゴ教員ストと社会正義ユニオニズム」Labor Now 共同代表・明治大学客員研究員・山崎 精一 | 論壇2016.11.1

貧困や暴力問題に取り組むシカゴ教組 ホームレスに住まいの提供も目指す:朝日新聞GLOBE+2024.1.18
シカゴ教組のジャクソン・ポター副会長
「シカゴには、ホームレス状態にある子どもたちが2万人いて、全児童生徒の6%を占めます。多くは黒人ですが、移民の子どもたちも増えています。それを改善するのは私たちの務めです。2019年には、市に対してホームレス状態にある子どもたちに住まいの提供を要求しました。実現できませんでしたが、最近、ボストンの教職員組合は、4000軒の住まいの提供を実現させました。やればできるのです。」


シリーズ「経済安保を問う」
◆進む戦争準備の仕掛け:経済安保法制と軍事研究を中心に(井原聰*9
(内容紹介)
 経済安保法制(2022年5月成立の経済安保推進法(岸田内閣)、2024年5月成立の経済安保秘密法、2025年5月成立の能動的サイバー防衛法(石破内閣))や軍事研究推進(安全保障技術研究推進制度)が批判的に論じられていますが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。
参考
赤旗
主張/経済安保法の成立/軍事と一体化許さぬ声大きく2022.5.13
戦争呼び込む危険/能動的サイバー法成立 共産党反対2025.5.17
軍事研究助成 大学応募3倍/補助金制度新設で「受けやすく」急増/25年度2025.5.31


◆統一協会はいまどうなっているか:教団の政界工作記録「TM特別報告」の衝撃(鈴木エイト*10
(内容紹介)
 Q&Aで書いてみます。

 TM特別報告についてどう思いますか?

 色々興味深い事実が文書には書かれてます。例えば、統一教会の名称変更では「文教族議員」である原田義昭(小泉内閣で文科副大臣。第四次安倍内閣で環境相。2021年に落選し衆院議員引退)の名前がTM特別報告に出てきます。
 原田氏自身も

闇のTM文書/統一協会の名称変更「文科省に働きかけた」/原田元環境相 本紙に証言 | しんぶん赤旗|日本共産党2026.2.7
 統一協会が2015年に正式名称を「世界基督教統一神霊協会」から「世界平和統一家庭連合」に変更申請をした際に、それまで変更を拒否していた文部科学省が突然認めた問題で、自民党の原田義昭元環境相が協会から相談をうけ文科省に働きかけていたことが6日、分かりました。
 名称変更を巡る自民党議員の関与については統一協会の内部文書「TM特別報告」の中で、韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁に日本協会の徳野英治会長(当時)が報告していました。文書には、原田氏が「名称変更の時に、とても大きな貢献をしてくれた」「保岡興治*11元法務大臣と原田元環境大臣の2人と何度も会議をしながら、名称変更手続きに挑んだ」と記載していました。
 文書の記載について原田氏は、「霊感商法などで統一協会の評判がよくないため名称を変えたいが文科省が申請を受け付けてくれないとの相談があった」と説明します。相談期間は約半年で、数回話し合いをし、「文科省にも働きかけをした」と証言しました。相談にきたのは徳野氏や国際勝共連合会長などを務めた梶栗正義氏だったといいます。保岡氏については「話し合いに同席したと思う」と述べました。
 統一協会が初めて名称変更を文科省に相談した1997年に文化庁宗務課長だった前川喜平元文部科学事務次官は、本紙の取材に「教義など団体の実体に変化がないと名前は変えられないと(協会に)伝えた」「(名称変更は)政治的圧力があった可能性が高いと思う」と証言しています。

原田元環境相、旧統一教会の名称変更を働きかけ 文化庁幹部に電話 [旧統一教会問題]:朝日新聞2026.3.9
 原田義昭・元環境相(81)が朝日新聞の取材に応じ、旧統一教会が2015年に名称を「世界平和統一家庭連合」に変える前に、教団から依頼を受け、名称変更を認めるよう所管の文部科学省に働きかけたと証言した。教団から選挙支援を受けていたことを理由に挙げた。

「旧統一教会名称変更に尽力した」自民党元国会議員が実名告白【報道1930】 | TBS NEWS DIG (1ページ)2026.3.4
 なぜ旧統一教会のために動いたのか。番組は本人に取材を申し入れた。すると原田氏は意外にも受けてくれた。
自民党の原田義昭元環境大臣
「要するに統一教会という名前が社会的にも問題となったために、このままじゃやっぱり広げていくのに色々障害になるので、名前を変えてイメージを変えたいと。本来なら普通に変えられるところ文部科学省・文化庁に行くとなかなか“うん”と言ってくれないということから」
 訪れたのは当時教団の会長だった徳野英治氏と後に国際勝共連合会長となる梶栗正義氏。原田氏は複数回にわたり行政に働きかけたと明らかにした。
 なぜ旧統一教会の依頼に応じたのか。原田氏は教団側からの選挙の協力に報いるためだったと言い、それは当然のことだと話した。
自民党の原田義昭元環境大臣
「選挙のことで、勝共連合、統一教会の皆さんについては特に感謝しておりました。勝共連合の皆さんは非常にしっかりとした電話かけをやってくれた。私ばかりじゃなくて多くの自民党の若手議員は感謝してると思ってます」
 原田氏の証言を受けて旧統一教会を長年取材する鈴木エイト氏は言う。
「原田義昭さんは元環境大臣なんですけど、実は元文科副大臣でもあるんです。文教族なんです。統一教会は文科省(に強い)系の議員にずっと働きかけをしていて、それがこの形で実った。」
 今回、TM文書と原田氏の証言で明らかになったことは“政治家と教団の関係”のほんの一部でしかない。自らの学生時代に信者だった経験を持ち、現在は被害者救済にあたる神谷弁護士は言う。
弁護士・神谷慎一氏
「端々に出てくる事実やこのTM報告など見ると私たちが知らない深い癒着関係がもっとたくさんあるんだと感じさせる内容ですよね。そのあたりを解明しないと同じことが繰り返されると思う…」

として、赤旗や朝日新聞、BS-TBS『報道1930』の取材に対して、TM活動報告の内容「名称変更について原田氏が協力してくれた」を事実と認めてます。
 政界引退したからか、はたまた「原田氏に倫理観が乏しいのか」、原田氏がTM活動報告の内容をマスコミ(朝日新聞やBS-TBS『報道1930』)相手に「事実」と認めた上「統一協会の選挙応援への見返り」であると証言したことには驚きましたが、原田証言がある以上、もはやTM活動報告は「怪文書(高市総理)」扱いできる文書ではありません。恐らく原田氏以外にも自民党文教族議員が動いてるでしょう。
 統一教会の名称変更も含めて、自民党と統一教会の関係を、自民党はきちんと調査すべきだし、マスコミも追及報道すべきです(明らかにマスコミの多く、特にテレビ局は統一教会追及に後ろ向きです。原田証言を報じた朝日新聞やBS-TBSはむしろ例外です)。
 赤旗や朝日新聞、BS-TBSの原田氏追及はその点で評価できます。
 統一教会と自民の癒着問題は終わった問題ではない。そもそも、高市氏に統一協会マネー/『文春』が「赤旗」特報裏付け | しんぶん赤旗|日本共産党(2026.1.31)、主張/統一協会との癒着/高市首相には説明責任がある | しんぶん赤旗|日本共産党(2026.2.13)、首相「世界日報」5回登場認める/統一協会と癒着 辰巳議員が追及/衆院予算委 | しんぶん赤旗|日本共産党(2026.3.4)などが報じるように高市氏自身が「TM活動報告」に名前が出るなど、統一教会との関係が指摘されていますし、彼女の主張のウチ「同性婚、夫婦別姓反対」「スパイ防止法制定」などは統一教会の主張でもある。
 「原田氏の介入疑惑」に対する

文科相「記録ない」「確認しない」 旧統一教会名称変更への働きかけ [旧統一教会問題]:朝日新聞2026/3/10
 旧統一教会が2015年に名前を変え、原田義昭・元環境相(81)が教団からの依頼で変更を認めるよう所管の文部科学省に働きかけたと証言したことをめぐり、松本洋平文科相は10日、当時のやりとりの記録はないことを明らかにした。閣議後会見で述べた。

松本洋平文部科学大臣記者会見録(令和8年3月10日):文部科学省
記者)
 旧統一教会の関係でお伺いいたします。元環境大臣の原田議員が2015年の旧統一教会の名称変更の前に教団側の依頼で文科省に働きかけたことを証言しました。このことについて、担当課としては確認されていない、そういった事実は確認されていないというふうに言われていますが、原田議員から電話があったことについて、これらの記録自体がそもそも残っているのか、それとも記録自体ないのか、または処分したのか、いずれにあたるのかお答えください。
大臣)
 まず、原田氏からの働きかけの記録の有無があったのか、また廃棄をしたのかということでありますが、お尋ねのような働きかけがあったかについては、記録はないと報告を受けております。

という高市政権や文科省の態度はまさに「無責任」というべきでしょう。
 「本当に彼ら(松本文科相ら)が言うように記録が無いのか?」「記録があるのに隠蔽しているのでは無いか?」が追及されてしかるべきです。そもそも「記録が無い」としても「記憶はあるはず」です。当時の担当者が覚えてないなんてことはあるはずがない。
 
 山上被告の無期懲役判決についてどう思いますか?

 勿論殺人は許されません。しかし彼をそこまで追い込んだ日本社会(統一教会と癒着した安倍氏ら自民党政治家など)に問題は無いのか?
 そして無期だと仮釈放制度があるとは言え、「原則出所できない」わけです。勿論「刑務所での面会取材」はできますが、「山上氏に出所してほしくない(できる限り、彼の情報発信の機会をなくしたい、統一教会と自民の癒着に注目されたくない)」という「自民党に忖度した政治的な判決では無いのか」と疑います。
 
 統一教会への解散命令をどう思いますか?

 「免税特権がなくなったこと」は大きな成果ですが、オウム真理教に解散命令が出てもアレフなど「オウム残党が任意組織を作って活動してる」ように、統一教会も任意組織として生き残りを図るでしょう。
 またオウム被害でも

アレフが賠償金を払わず「資産隠し」と提訴 サリン事件の被害者機構:朝日新聞2025.11.27
 オウム真理教の後継団体「アレフ」が地下鉄サリン事件などの被害者や遺族らへの賠償を逃れるために「資産隠し」をしているとして、被害者側の支援団体が、アレフの財産の確認などを求めて東京地裁に提訴した。

という批判がありますが、統一教会も確実に「資産隠し」を行おうとするでしょう。
 実際、「統一教会が天地正教 - Wikipedia(統一協会のダミー組織)に財産移転をするのではないか?」というマスコミ報道謎の宗教法人「天地正教」 旧統一教会解散命令に「抜け道」の懸念 | 毎日新聞(2025.3.28)が既に出ています。「資産隠しを許さない対応」が早急に求められます。


◆東電柏崎刈羽原発再稼働が問う課題『草の根から「原発型政治」を変える』(佐々木寛*12
◆東電柏崎刈羽原発再稼働が問う課題『再稼働は無謀:山積する問題、置き去りにされる安全』(立石雅昭*13
(内容紹介)
 佐々木論文、立石論文ともに柏崎刈場原発再稼働を批判してますが小生の無能のため詳細な紹介は省略します。
参考
再稼働は言語道断/柏崎刈羽・泊 岩渕氏が批判/参院予算委 | しんぶん赤旗|日本共産党2025.12.17
柏崎刈羽 再稼働「断念を」/党国会議員団が要請 | しんぶん赤旗|日本共産党2026.1.24


◆東京の火葬料高騰と打開の提案(とや英津子*14
(内容紹介)
 とや氏は「都立火葬場」「東京博善(東京最大の民間火葬業者)」の火葬料値上げを批判。
 都は東京博善に対し、値下げするよう働きかけると共に、都立火葬場について値下げし、最終的には都民については無償化すべきとしている。また国も、都に対し火葬料を引き下げるよう指導すべきであるとしている。
参考

「看過できない」「危機感」 高騰する東京23区の火葬料、都議選の隠れた争点に - 産経ニュース2025.6.18
 東京博善の火葬料は以前は5万9000円だったが、令和3年以降、相次いで引き上げられ、現在は9万円となった。
 公営の2カ所の火葬料は臨海斎場(大田区)が4万4千円(区民)、都立瑞江葬儀所(江戸川区)が5万9600円(都民)。
 全国1364カ所の火葬場(令和5年度)は、ほとんどが自治体による運営で、一般的な火葬料は無料か1万~2万円程度。都内でも立川市や昭島市など23区外の多摩地区の多くは住民であれば無料で、23区内の火葬料は公営、民営にかかわらず高額だといえる。

23区火葬料引き下げを 都議会代表質問で里吉氏 | 日本共産党東京都委員会(「しんぶん赤旗」2025年10月2日付より)2025.10.2
 東京都23区での火葬料高騰をめぐり、日本共産党の里吉ゆみ都議は9月30日、都議会で代表質問しました。民間事業者への指導監督を担う区側と連携して料金安定化を目指すとの都の新たな方針を評価しつつ、「民間事業者を値下げへ誘導するためにも、都立葬儀所の火葬料を大幅に引き下げるべきだ」と主張しました。
 一方、花井徹夫・都建設局長は「受益者負担の適正化を図る」と答え、都立葬儀所の値下げに言及しませんでした。里吉氏は「民間の引き下げを求めるのに説得力がない」と批判しました。
 全国や都内市町村の火葬場は公営が中心で無料の施設もある中、23区では9カ所中6カ所を株式会社「東京博善」が運営しています。物価高騰などを理由に火葬料が引き上げられ、現在は9万円です。
 唯一の都営の瑞江葬儀所(江戸川区)は、2006年に指定管理制度を採用してから値上げを続けています。里吉氏は「現在の火葬料は6万円。20年間で8倍もの値上げだ」と指摘しました。

都立葬儀所の火葬無料に | 日本共産党東京都委員会2025.12.5
 日本共産党東京都議団(大山とも子団長、14人)は4日、都庁で記者会見し、都立葬儀所の火葬料(都民)を無料化する条例改正案、一人親家庭等と障害児家庭の児童育成手当を増額する条例改正案を、開会中の都議会第4回定例会に提出すると発表しました。
 都立葬儀所(1カ所)の火葬料は都民5万9600円、都民外は7万1520円となっています。条例改正案は都民の火葬料を無料化し、都民外も5万9600円に引き下げるもの。

東京23区内の高額火葬料金/自治体の指導など可能/山添議員に政府答弁書 | しんぶん赤旗|日本共産党2025.12.8
 高市内閣はこのほど、東京23区内の高額な火葬料金について日本共産党の山添拓参院議員の質問主意書に対し、自治体の指導や条例による規制が可能だとする答弁書を決定しました。11月21日付。
 山添氏は、政府が火葬場の経営主体を原則として「市町村等」としながら、23区内では墓地埋葬法制定以前に創業した火葬事業者が存在し、火葬場9カ所のうち7カ所が民営で、うち6カ所は同一法人*15が経営し値上げが繰り返されていると指摘。同じ都内の多摩地域と比較しても著しく高額だとして政府の認識をただしました。
 答弁書は、火葬場の経営が利益追求の手段となって「利用者が犠牲になるようなこと」があってはならないと回答。地方自治体が、事業者に料金の設定根拠の説明を求めたり、明らかに高額な場合に指導を行ったりすることは法令に反せず、条例による料金の一定の規制も憲法に反しないと答えました。
 都が「受益者負担」を口実に都立火葬場の料金の値上げを繰り返していることについて、山添氏は、火葬は「社会的公共的な利益のために必要」なものだとして、「受益者は誰と考えているか」と質問。答弁書は直接答えず、火葬は「公衆衛生その他公共の福祉の見地から、支障なく行われる必要がある」などと回答。社会的な利益に資するものだとの認識は示しませんでした。

東京23区の火葬料、8万7000円→6万円に 4月から区民に補助へ - 日本経済新聞2026.1.9
 東京23区で火葬料金が高騰している問題を受け、23区は2026年度から区民向けに費用を2万7000円程度補助する方向で最終調整に入った。

火葬場運営の東京博善、「区民葬」から離脱で2万7千円「値上げ」 区議「看過できず」 - 産経ニュース2025.8.23
 東京23区の全9カ所の火葬場のうち6カ所を運営する東京博善が、低料金で葬儀を行える「区民葬儀」(区民葬)の枠組みから今年度で離脱すると宣言したことが波紋を呼んでいる。来年度から6カ所の火葬料は区民葬と比べると、2万7400円割高となる。

東京博善社長「火葬料9万円は本当に高いですか?」 批判を受ける値上げや区民葬儀の廃止の理由を語った:東京新聞デジタル2025.9.26
 東京博善への批判が強まったきっかけの一つが、区民が割安となる「特別区区民葬儀」の取り扱いを来年3月末でやめる、と今年8月に発表したことだ。1948年ごろに低所得者も葬儀ができるよう始まった制度で、現在は各区が発行する券を使うと、普通炉の利用料が通常の9万円から5万9600円に割り引かれる。公費は入らず、火葬する会社の善意で支える制度のため、減額分は東京博善が負担してきた。
 区民葬儀をやめる代わりに、来年4月から火葬料を3000円引き下げ、生活保護受給者など向けの低額料金(3万9000円)は継続する。
(以下は有料記事です)


◆権利としての埋葬:すべての人が埋葬されるために(森謙二*16
(内容紹介)
 主として論じられているのは「身寄りの無い孤立死、孤独死者の埋葬」ですね。
 社会問題化してる「樹木葬」「イスラムの土葬(例えば「イスラム土葬墓地、国の責任で全国に整備を」大分の自民市議団が異例要望 岩屋毅氏尽力 「移民」と日本人 - 産経ニュース(2025.11.23)、集英社インタビュー/イスラム土葬墓地問題 | 岩屋たけし Official site|元防衛大臣 衆議院議員(2025.12.29)参照)」

フリードリヒ・エンゲルス - Wikipedia参照
 その遺灰は、エンゲルスの遺言により、イギリス南部のドーバー海峡に面する風光明媚な彼のお気に入りの地イーストボーンの沖合いに散骨された。

劉少奇 - Wikipedia参照
 妻「王光美」らによって遺骨は中国海軍の艦艇から海に散骨された。

などの「散骨」といった「火葬と違う」ので「地域の反発が少なくない埋葬方法の自由」は論じられていません。
 今後は
【1】「身寄りの無い個人が自らの死後の葬儀や埋葬を弁護士等に委託する」という「葬儀や埋葬の委託制度(現行法だと死後事務委任契約)」を充実する必要があるのではないかとするとともに
【2】そうした手続きを生前に取らずに孤立死した人間についても国や自治体が「埋葬の場」をきちんと整備する必要があるのではないかとしている。
参考

【骨になるまで・日本の火葬秘史】無縁のまま生きて、無縁のまま死ぬ社会はおかしい (1/1)| 女性セブンプラス2024.9.17
 弔ってくれる人のいない「無縁遺骨」が急増している。2021年10月末時点で、誰にも引き取られることなく市区町村が納骨堂や倉庫などに保管している遺骨は5万9848柱(柱は遺骨の数え方)に達し、当時のニュースでも「無縁遺骨6万柱」と報じられて話題となった。
 その最大の原因は孤独死の急増だ。
 女優の島田陽子が、2022年7月、都内の病院で亡くなった。69才だった。離婚してひとり暮らしだった島田は、政府が警鐘を鳴らす「65才以上の高齢者の孤独死」に該当する。当時、渋谷区役所が親族に連絡したものの遺体の引き取り手はなく、区役所が2週間後、荼毘に付した。「無縁仏」として合葬に移されるところだったが、事務所関係者の手配で都内の墓に納骨された。
 このような凄惨な状況を生まずに尊厳ある弔いを執り行うために、政府も民間企業もさまざまなサービスを提供している。ただ、民間では病院や賃貸住宅の入居保証や葬儀を含む終活サービスを行う会社はあるが、玉石混淆で、安心できるビジネスに育っておらず、政府は内閣府孤独・孤立対策推進室が「事業者ガイドライン」を作成している段階だ。
 故人の尊厳を地方自治体の立場で守るべく、全国に先駆けて取り組んだのが神奈川県横須賀市だ。2015年に「エンディングプラン・サポート(ES)事業」を、2018年に「わたしの終活登録事業」をスタートさせた。
 ES事業は、低所得で資産や預金も少なく、独居で頼れる身寄りがない、率直にいえば引き取り手のない「無縁遺骨予備軍」に向けたもの。そうした人に横須賀市が事前相談に応じ、最低葬送額(26万円)を前納してもらうことで、市は葬祭事業者を紹介して契約に立ち会う。以降、契約者を定期訪問して安否を確認しつつ、死後は火葬・納骨を見届ける。
 無縁遺骨が増えているのは横須賀市も同じ。身元がわかっていながら引き取り手のない遺骨も多く、年間50柱前後に達し、市では庁舎の一室などに保管している。
 「わたしの終活登録事業」はそうした実態を改善するために、元気なうちに「終活情報」を市に登録してもらうサービスだ。70代、80代、60代の順に登録者数が多く、今年7月末時点で924名が登録する。
 近年、横須賀市のような自治体の数は増え、社会福祉法人でも同様に最期を「孤」に終わらせないための役割を担う団体がある。
 その元祖として都内で100年以上無縁仏に関わっているのが、練馬区の江古田斎場と隣接する聖恩山霊園を持つ社会福祉法人「東京福祉会」だ。同会の前身は大正8(1919)年、神田の油問屋・渡邊竹次郎が貧困により葬儀が行えない人を救済するために設立した「助葬会」にある。
 2022年は年間で2521件引き受けた。そのうち1033柱の遺骨が遺族に引き取られ、残る1488柱は無縁遺骨として一定期間保管された後、埼玉県の第二聖恩山霊園に送られて合祀墓に移される。現在、聖恩山霊園に保管されている無縁遺骨は4485柱ある。

発見まで4カ月 自宅で白骨化、引き取り手なく…孤立死2万人時代に問われる最期の迎え方 - 産経ニュース2025.5.3
 厚生労働省によると、引き取り手がなく自治体が5年度に火葬や埋葬をした遺体は4万1969人と推計され、5年の全死亡数の2・7%にあたる。大阪市では引き取り手がない遺骨は1年間保管し、期間経過後は毎年9月に無縁仏として市設霊園に合祀する。
 孤立死などによって引き取り手が見つからない遺体は今後増えることが懸念される。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、2050年には全5261万世帯の44・3%に当たる2330万世帯が単身世帯となる。65歳以上で1人暮らしの男性のうち未婚者の割合は約6割と見込まれる。
 「おひとりさま」といわれる身寄りのない単身者の終活(ソロ終活)について、高齢者支援サービスなどを提供するITメディア「鎌倉新書」(東京)が調査したところ、自身の死後に不安を抱えながら準備ができていない状況が明らかになった。
 単身者が準備すべきこととして、鎌倉新書オフライン事業推進室の檜垣圭祐室長は①入院時などに必要な「身元保証契約」②医療や介護の契約を代理で結んでもらう「任意後見契約」③(ボーガス注:死後の葬儀、埋葬などの)死後事務の委任契約④遺産手続き-を挙げる。契約にも費用がかかるため「計画的に準備しながら、安心を得るために貯蓄しておくことが大事だ」と話した。


◆論点「米国の有償軍事援助(FMS)という名の「対米軍需産業支援策」」(金子豊弘)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

軍事ローン膨張 9.4兆円/23年度末武器調達契約額 19年度比2倍超/会計検査院が決算検査報告2024.11.7
 2023年度の輸入調達の予算額は約2兆1200億円で、前年度より約4倍に増加。大半は、米政府の武器輸出制度である有償軍事援助(FMS)に基づく契約であり、検査院は今後の為替変動により支払額が大きく変動する可能性があると指摘しました。
 FMSが急増するきっかけとなったのが、2016年に発足したトランプ米政権から「バイ・アメリカン(米国製を買え)」と迫られ、安倍晋三首相(当時)が米国製高額兵器の大量購入を約束したことです。


◆暮らしの焦点「住民無視にも程がある!:京都府が民間利益最優先の巨大アリーナを計画」(成宮まり子*17
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。

「京都アリーナ」計画概要発表 道路・交通対策、全体図示されず/向日町競輪場に整備、最大9300席 | 京都民報Web2024.12.7
 京都府は11月21日、向日市の向日町競輪場で整備を計画している大型アリーナについて、観客席9000席以上などの概要を発表しました。(ボーガス注:多額の府民負担や渋滞発生の恐れなどを理由に)同整備計画の撤回を求めている、「向日町競輪場再整備とアリーナ問題を考える会」が府と懇談(同26日)し、交通対策や施設の詳細が公表されておらず、同会は詳細な説明を行うことや市民向けの説明会の開催を求めました。
 中村隆一代表は、何度も住民説明会開催を求めてきたにもかかわらず、6月以降説明会が開かれていないことを批判。一方で府が事業者募集を行うなど、計画を推進しているとし、「渋滞対策や公園整備など、住民の要望に何ら対応策が示されない。いったん計画を撤回し再検討するよう求める」と述べ、署名を手渡しました。


メディア時評
◆新聞「高市自民はなぜ歴史的圧勝か」(千谷四郎)
(内容紹介)
 高市自民が「NHK『日曜討論』の高市氏の仮病欠席」など争点隠しに励んだことが「圧勝の要因」として大きいと指摘。
 新聞は(高市応援団の産経、読売は論外としても)そうした「争点隠し」をどれほど批判したのか、むしろ「自民勝利予想」を垂れ流すことで自民勝利に加担したのではないかと、新聞各社を厳しく批判。
 また、朝日、読売、毎日、日経、産経と言った全国紙が、衆院選後、社説で軒並み「福祉予算の確保」を理由に「消費税減税反対」を主張してることにも「ならば何故、消費税減税がみらいを除いて、ほぼ全ての与野党で主張されてる衆院選期間中にもっと批判しなかったのか?(自民や読者の反発を恐れて逃げていたのか?)」「みらい以外がほぼ全て消費税減税を主張し、国民世論もそれを支持してるのに民意無視も甚だしいのではないか?」「消費税減税の公約を守れと言うならともかく公約違反を唆すとはどういうことなのか?(呆)」「福祉予算の確保なら資産課税強化、累進課税強化(共産の主張)など方策は他にもある」と批判。


文化の話題
◆美術「仏近代美術を俯瞰する新しい視点」(朽木一)
(内容紹介)
 「ライシテ*18からみるフランス美術:信仰の光と理性の光」(宇都宮美術館、三重県立美術館などで巡回展示)の紹介。
参考

「ライシテからみるフランス美術」(宇都宮美術館)レポート。フランス美術史を問い直す世界初の試み|美術手帖
 1870年、普仏戦争の敗北により第二帝政が崩壊。第三共和政が誕生する。その後、王党派とカトリックの影響力が再び強まり、モンマルトルの丘にサクレ=クール寺院の建設が始まる。だが1879年の選挙で共和派が勝利すると、フランスは再び革命の理想に舵を切り、教育の無償化・義務化を進め、宗教教育を排して“ライックな共和国”を目指した。
「第三共和政期の公共美術は、共和国の理念を広める教育的メディアとして機能しました。宗教に代わって人々を結びつけるものとして、ライシテの道徳が求められました」。
 例えばピュヴィス・ド・シャヴァンヌの壁画のように、祖国防衛の戦争や労働、教育といった“世俗の徳”を称える作品が数多く制作される。それらは教会に代わって共和国の価値を語る新しい象徴となり、ライシテ化の先にある社会へと人々の精神を導くことが目指されたのだった。
 1905年、政教分離法が成立。国家と宗教は完全に分離され、フランスは“ライシテ国家”として新たな歩みを始めた。しかし、人々の心から祈りが消えたわけではない。
 その象徴が、モーリス・ユトリロ《旗で飾られたモンマルトルのサクレ=クール寺院》(1919)である。白い聖堂の上には、フランス国旗がはためく。もとは王党派・カトリック保守の象徴として建てられたこの教会が、戦後には“祖国防衛”を祝う民衆が第一次世界大戦終戦を喜び、犠牲への追悼を行う場へ変わっていった。
「政教分離法によって宗教が国家から切り離されたあとも、人々は祈りの場を求めました。だからこそ宗教的建築や象徴が、共和国の都市風景に再び息づくのです」(宇都宮美術館学芸員の藤原啓氏)。
 20世紀、二度の大戦を経て芸術は再び社会との関係を問い直す。
 戦後の「聖なる芸術」運動を推進したマリー=アラン・クチュリエ神父は、前衛芸術の光を聖堂へ導き入れた。ピカソの《平和の鳩》やシャガール作品に象徴されるのは、信仰を越えた人間的な聖性の探求である。


◆音楽「〈追悼 間宮芳生(まみや・みちお)作品個展〉を聴く」(小村公次)
(内容紹介)
 ネット上の記事紹介で代替。

【1/30(金)】追悼 間宮芳生作品個展 ~まみやまみれ あいまみえ~開催! | 佐藤 拓 official web site
 2026年1月30日(金)の夜、常民一座ビッキンダーズ主催による公演「まみやまみれあいまみえ」が開催されます。
 作曲家・間宮芳生さん(1929-2024)が一昨年12月11日に亡くなりました。僕は若い時から間宮さんの作品、言説、思想に強い影響を受けており、間宮作品に出会ったことで日本や世界の民謡・民俗音楽に惹かれるようになりました。人生の里程標ともいえる存在の一人です。
 私が座長を務めるビッキンダーズは、結成当初から間宮さんの「日本民謡集」に取り組んでおり、歌い手3人がこの曲集の全曲(27曲)を歌いきるまで続くシリーズ”まみやまみれ”を2017年に始めています。
・寺嶋陸也(監修・ピアノ)
 間宮芳生さんの直弟子のお一人である寺嶋さんに、今回の公演の監修をお願いいたしました。
 間宮先生のご自宅に残された膨大な楽譜・資料の整理のさなかで発掘された初期のピアノ作品「二つの東北民謡」(1955年)を初演していただきます。
・常民一座ビッキンダーズ(うた)
 言わずもがな、この公演の主催です。2022年のまみやまみれ四巡目「野のうた はじまりの音楽」以来3年3か月ぶりに「日本民謡集」に挑みます。ピアノは一座の座付鍵盤奏者、岡野勇仁さん。
・髙橋麻理子&山田剛士(チェロ・ピアノ)
 お二人のデュオで間宮さんのチェロ作品を集めたCDを制作されており、民謡の息遣い、土地の香りを弦に乗せることのできる非常に貴重な演奏者です。今回はこのCDに収められている3作品「五つのフィンランド⺠謡」「チェロ・ソナタ」「六つの日本民謡」からの選りすぐり4曲を弾いていただきます。
・侘助組(モノ・オペラ)
 チーム名がないので勝手に命名しましたが(笑)、モノ・オペラ怪談「侘助(だすけ)の首」を演奏する佐藤拓(唄)、姫田大(フルート)、山中信人(津軽三味線)、石森裕也(打楽器)の4人組です。
 この作品は1988年に僕の師匠である森一夫さんの初リサイタルに際して、森さんと同じく青森育ちの間宮さんが全編津軽弁の台本で書き下ろした作品です。


◆演劇「トラッシュマスターズ「わたしの町」」(寺田忠生)
(内容紹介)
 過疎が進むある町での町おこしを描いたトラッシュマスターズ「わたしの町」の紹介。
参考

6頭の馬の目を刺して逮捕された闇抱えた少年、織山尚大が大熱演…2月の好舞台「エクウス」 : 読売新聞2026.3.5
 トラッシュマスターズ「わたしの町」は中津留章仁作・演出の快作。過疎の町を若者が前向きに生きられる場所に変えようとする人々の2世代にわたる奮闘を描く。過疎地の悩みが次々と飛び出すが、魂をぶつけ合うような会話を重ね、事態は変わっていく。見終わった後、ほっこりと温かな気持ちになった。


◆スポーツ最前線「追悼のヘルメットと選手の表現の自由」(和泉民郎
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

鼓動 追悼ヘルメット問題を考える | しんぶん赤旗|日本共産党和泉民郎)2026.2.16
 スケルトン男子で失格となった、ウクライナのウラジスラフ・ヘラスケビッチ選手の行動からは多くのことを考えさせられます。
 同選手は、ロシアによる侵略で命を落とした選手の写真をあしらったヘルメットで競技しようとしていました。国際オリンピック委員会(IOC)は、この行為を五輪憲章違反だとして12日、大会の選手資格をはく奪しました。
 「いまこの五輪を開催できているのは、まさに(亡くなった選手の)犠牲があるから。IOCがこれらの選手の記憶を裏切ろうとしても、私は裏切らない」と、同選手は追悼の思いを曲げませんでした。失格後、チームの仲間は抱き合い、涙を流したそうです。
 五輪憲章50条では、競技会場での選手による政治的な宣伝や抗議を禁じています。しかし、同選手の行為はこれに当たらないと、IOCのコベントリー会長は認めています。「われわれは政治的なメッセージとはみなしていない」とし、「記憶を呼び覚ます力強いメッセージだ」と答えています。
 政治的ではないものが、なぜ許されないのか。
 それを同会長は「メッセージの内容の問題ではなく、文字通りルールと規則の問題だ」と説明します。
 これは、2023年に五輪憲章40条に明記された「選手の表現の自由」と、それらに関するガイドラインなどと思われます。ここでは選手の五輪の普遍的な価値のアピールを試合前や会見で認めています。
 同時に「場」の制限を明記し、表彰式や競技中、選手村で禁じています。ルールとはこのことで「競技の場」では一切の表現が認められないというわけです。
 これらを考える上で重要なのは、選手の表現の自由が拡大された経緯です。
 きっかけは選手の要求でした。2020年にIOCアスリート委員会が出した「規則50に関するガイドライン」に端を発します。当初、このガイドラインは五輪の厳粛さや規律的行動が打ち出され、選手の意見表明は限定的でした。当時、米国から世界に広がった「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切だ)」運動の象徴だった片膝をつくポーズも「政治的なジェスチャー」と禁止していました。
 これに欧米の選手が反発します。米国、豪州、カナダなどのアスリート委員会が、表現の自由を制限すべきでないと、世界人権宣言も示し主張。表現の「場」の拡大も要望しています。その結果、最終的に膝つきポーズが認められ、40条に「選手の表現の自由」が記されました。
 1968年メキシコ五輪の表彰式で、米国のトミー・スミス選手らは、黒手袋のこぶしを突き上げ人種差別に抗議して五輪追放になりました。しかし、2019年以降、米国や世界陸連で名誉回復がされています。現実に「表彰台」の抗議も評価が変わっています。表現には「場」が必要だからです。
 平穏で五輪の価値を前にすすめるこうした表現をどうするか。今後、議論が起こる可能性があります。すでに「IOCは彼に謝罪すべきだ。これは間違った決定だ」などの選手らの声が上がっています。
 選手の権利の拡大は選手自身が声を上げてきたからです。今回、ヘラスケビッチ選手が失格となったのは痛恨の出来事です。しかし、このヘルメットが、選手の自由を拡大し、五輪運動を前にすすめた。そう評価される日がきっとくると思えてなりません。

*1:上智大学教授。著書『戦後日本の国家保守主義』(2013年、岩波書店)、『右傾化する日本政治』(2015年、岩波新書)、『つながり、変える私たちの立憲政治』(2016年、大月書店)、『私物化される国家』(2018年、角川新書)等

*2:現状、中道の次に「議席が多い野党(自民に近いエセ野党ですが)」は国民民主ですし、中道はいずれ「公明と立民」に分裂するでしょうし、その場合、立民にとって、国民民主は「同じ民主党系列の政党」として参政やみらいよりは「合流しやすい」でしょうし「国民民主が立民を飲み込んで最大野党」は充分あり得る話でしょう。

*3:勿論良くなる保証はありませんが。

*4:田村智子共産党委員長のこと

*5:室蘭工業大学教授。著書『平和とジェンダー正義を求めて:アフガニスタンに希望の灯火を』(共著、2019年、耕文社)、『ペンとミシンとヴァイオリン:アフガン難民の抵抗と民主化への道』(2020年、寿郎社)等

*6:実際は【1】反戦平和運動など「市民運動監視法」であること、【2】既に特定秘密保護法(安倍内閣)など情報スパイ行為を取り締まる法律はあることを強くアピールする必要があると清水氏は主張している。

*7:獨協大学教授。著書『アメリカの資本蓄積と社会保障』(2016年、日本評論社)、『長期停滞の資本主義』(2019年、大月書店)、『アメリカ・危機の省察』(2025年、大月書店)

*8:和光大学名誉教授。著書『教育改革はアメリカの失敗を追いかける:学力テスト、小中一貫、学校統廃合の全体像』(2015年、花伝社)、『小中一貫・学校統廃合を止める』(2019年、新日本出版社)等

*9:東北大学名誉教授。著書『経済安保が社会を壊す』(共著、2024年、地平社)等

*10:著書『自民党の統一教会汚染』(2022年、小学館)、『自民党の統一教会汚染2』(2023年、小学館)、『「山上徹也」とは何者だったのか』(2023年、講談社+α新書)、『統一教会との格闘、22年』(2025年、角川新書)

*11:1939~2019年。森、福田内閣で法相。保岡と統一教会の関係については例えば、赤旗統一協会への祝電/安倍官房長官・保岡元法相に抗議/被害者家族ら “違法行為を助長”(2006.6.20)参照

*12:新潟国際情報大学教授。著書『市民政治の育てかた:新潟が吹かせたデモクラシーの風』(2017年、大月書店)、『市民エネルギーと地域主権:新潟「おらって」10年の挑戦』(2024年、大月書店)

*13:新潟大学名誉教授。著書『地震列島日本の原発』(2013年、東洋書店)等

*14:都議(日本共産党)

*15:東京博善 - Wikipediaのこと

*16:茨城キリスト教大学名誉教授。著書『墓と葬送の社会史』(1993年、講談社現代新書)、『墓と葬送の現在』(2000年、東京堂出版)、『墓と葬送のゆくえ』(2014年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)

*17:京都府議。日本共産党中央委員

*18:「政教分離」や「宗教的中立性」と訳される。

新刊紹介:「歴史評論」2026年4月号

特集「幕末維新期の社会変動と情報・メディア」
 無能な俺でも説明できる範囲で紹介しておきます。
◆開国による異国船情報の変化(清水詩織*1
◆古賀謹一郎*2の視覚とメディア(山口順子)
◆蕃書調所=開成所の官板出版(佐々木千恵)
◆幕末維新期の出版規制と書籍商(藤實久美子*3
◆維新政府文書としての木版刊行物(箱石大*4
◆「信飛新聞」普及と同時代の「公論」(寺島宏貴)
◆明治実録物に見る戊辰戦争(山田英明)


◆歴史の眼「『国体』の護持から『民主主義』の護持へ」(荻野富士夫*5

*1:著書『近世後期の海防と社会変容』(2024年、勉誠社)

*2:蕃書調所頭取(校長)。評伝に小野寺龍太『古賀謹一郎』(2006年、ミネルヴァ書房日本評伝選)(古賀謹一郎 - Wikipedia参照)

*3:国文学研究資料館教授。総合研究大学院大学教授。著書『武鑑出版と近世社会』(1999年、東洋書林)、『近世書籍文化論』(2006年、吉川弘文館)、『江戸の武家名鑑』(2008年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)

*4:東大教授。著書『戊辰戦争の史料学』(編著、2013年、勉誠出版)、『戊辰戦争の新視点(上)(下)』(編著、2018年、吉川弘文館)

*5:小樽商科大学名誉教授。著書『特高警察体制史(増補版)』(1988年、せきた書房)、『北の特高警察』(1991年、新日本出版社)、『昭和天皇と治安体制』(1993年、新日本出版社)、『初期社会主義思想論』(1993年、不二出版)、『戦後治安体制の確立』(1999年、岩波書店)、『思想検事』(2000年、岩波新書)、『外務省警察史』(2005年、校倉書房)、『横浜事件と治安維持法』(2006年、星雲社)、『戦前文部省の治安機能』(2007年、校倉書房)、『多喜二の時代から見えてくるもの:治安体制に抗して』(2009年、新日本出版社)、『母の語る小林多喜二』(2011年、新日本出版社)、『特高警察』(2012年、岩波新書)、『「戦意」の推移:国民の戦争支持・協力』(2014年、校倉書房)、『闇があるから光がある:新時代を拓く小林多喜二』(2014年、学習の友社)、『北洋漁業と海軍』(2016年、校倉書房)、『よみがえる戦時体制:治安体制の歴史と現在』(2018年、集英社新書)、『日本憲兵史』(2018年、日本経済評論社)、『証言・治安維持法』(2019年、NHK出版新書)、『治安体制の現代史と小林多喜二』(2019年、本の泉社)、『治安維持法の歴史Ⅰ:治安維持法の「現場」』(2021年、六花出版)、『治安維持法の歴史Ⅱ:治安維持法・その成立と「改正」史』(2022年、六花出版)、『治安維持法の歴史Ⅲ:朝鮮の治安維持法の「現場」』(2022年、六花出版)、『治安維持法の歴史IV:朝鮮の治安維持法・運用の歴史』(2022年、六花出版)、『治安維持法の歴史Ⅴ:台湾の治安維持法』(2022年、六花出版)、『治安維持法の歴史Ⅵ:「満州国」の治安維持法』(2022年、六花出版)、『検証・治安維持法』(2024年、平凡社新書)、『治安維持法と「国体」』(2025年、大月書店)、『「国体」とは何か:教育勅語から八紘一宇まで』(2026年4月発売予定、地平社)等

新刊紹介:「経済」2026年4月号

 無能な俺が「能力的に説明できる範囲」で簡単に紹介します。
◆随想「福島原発事故の教訓はどこへ?」(前田利夫*1
(内容紹介)
 原発再稼働どころか、

令和7年10月24日 第219回国会における高市内閣総理大臣所信表明演説 | 総理の演説・記者会見など | 首相官邸ホームページ
 次世代革新炉やフュージョンエネルギーの早期の社会実装を目指します。

令和8年2月20日 第221回国会における高市内閣総理大臣施政方針演説 | 総理の演説・記者会見など | 首相官邸ホームページ
 原子力規制委員会により安全性が確認された原子炉の再稼働加速に向け、官民を挙げて取り組みます。廃炉を決定した原子力発電所を有する事業者の原子力発電所のサイト内での建て替えに向け、次世代革新炉の開発・設置についても具体化を進めます。

として「新型原子炉(次世代革新炉)の開発」まで公言する自民党と、それに対する批判が弱い日本社会に対して「福島事故の教訓は何処へ行ったのか?」「早急に脱原発すべし」と批判しています。


世界と日本
◆トランプ関税とインド経済(西海敏夫)
(内容紹介)
 トランプ関税がインド経済に与える悪影響について論じていますが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。
 なお、一時「インドに50%の相互関税」をかけていたのに、「印パ紛争ではソ連の軍事支援を受けたこと(当時は中ソが対立しており、中国がパキスタンを支援)」「BRICS*2参加国」等で「ロシアとの関係が深い」インドのモディ首相が「ロシアからの石油輸入を減らす」と表明するや、

トランプ氏、対インド関税25%を撤廃へ ロシア制裁巡り - 日本経済新聞2026.2.7
 トランプ米大統領は6日、ロシア制裁に絡みインドにかけていた25%の追加関税を撤廃する大統領令に署名した。相互関税の引き下げも表明済みで、一連の引き下げを実施すればインドに対する追加関税は累計50%から18%まで下がる。

等が報じるように「18%と大幅に引き下げたこと」を「自らの要求(インドの場合は、例えばロシアとの経済関係を弱めること)を呑ませるための脅し=相互関税の本質」と米国トランプ政権を批判。
 「自らの要求を呑ませるための脅し」が「相互関税の目的」であるが故に、今後何を理由に再度、インドへの相互関税税率を上げるか分からないとして米国トランプ政権を批判すると共に、「ベネズエラ侵攻」に対するインド政府(モディ政権)の米国批判が弱い理由の一つ(あくまでも一つであって全てではない)を「相互関税への恐怖感」と見ている(なお西浦論文においてはまだイラン侵攻が無いため、イラン攻撃については触れてないが、イラン攻撃についてもインド政府の対米批判は弱い)。
 但し

米国、インドのロシア産原油購入を許可 30日間、財務長官が表明 [トランプ関税]:朝日新聞2026.3.6
 中東情勢の緊迫化で原油価格が高騰する中、ベッセント米財務長官は5日、インドの精製事業者によるロシア産の原油の購入を30日間許可すると表明した。インドは、米国との貿易交渉で、ロシア産の原油の購入をやめることで合意していた。
 (ボーガス注:ベッセント氏は輸入許可は一時的な措置で)「ロシア政府に大きな財政的利益を与えることはない」とも述べた。
 トランプ米政権は、ウクライナ侵攻を続けるロシアからインドが原油を買い続けているとして、昨年8月に計50%の関税を課した。今年2月に貿易合意を結び、インドがロシア産原油の購入をやめる代わりに、税率を18%まで引き下げていた。
 米国とイスラエルによるイラン攻撃を受け、原油価格は高騰している。5日の米ニューヨーク商業取引所では原油価格の指標となる「米国産WTI原油」の先物価格が1バレル=80ドル台に達し、約1年8カ月ぶりの高値をつけた。

米国、ロシア産原油購入を容認 イラン攻撃の価格高騰で苦肉の策:東京新聞デジタル2026.3.13
 米財務省は12日、対ロシア制裁を緩和し、各国がロシア産原油を購入することを一時的に認めると発表した。米国とイスラエルのイラン攻撃に伴って原油価格が高騰しており、供給を増やして価格を抑制する狙い。
 期間は約1カ月でベセント財務長官は「短期間の措置だ」と釈明した。

という報道もあり、「イラン攻撃による原油価格高騰」を口実に、インドによる「ロシアからの石油輸入減少」約束が反故になる可能性があります。
 なお、こうした事態を考えれば「米国のイラン攻撃」はロシアにとって「イランを守り切れず、最高指導者ハメネイを死なせた友好国ロシアのイランや中東での威信低下」という不利益もある反面、「原油価格高騰による、ロシアの原油収入増加」という利益もあり、複雑な話です。
参考

インド石油大手が露産原油の輸入停止を発表 製油所からの輸出を露産以外に切り替え - 産経ニュース2025.11.21
 リライアンス・インダストリーズは20日、西部グジャラート州の製油所へのロシア産原油の輸入を停止した。
 リライアンスは、ロシアの石油大手ロスネフチから日量約50万バレルの原油を購入する長期契約を結んでいる。
 リライアンスの広報担当者は、12月1日から同社製油所から輸出される製品はすべて露産以外の原油から得られることになるとしている。露産原油由来の石油製品の輸入を禁止するEUの措置に従うためだという。リライアンスの輸出の28%は欧州向けとなっていた。
 リライアンスはインド最大の燃料輸出業者。露産原油輸入業者としてもインド最大で、露産原油輸入の約半分を同社が占めていた。
 インドは露産原油を大量に輸入し、トランプ米政権からウクライナ侵略の戦費を支えていることを非難されていた。米国はインドに対し、輸入への罰金を含め最大規模となる計50%の相互・追加関税を課した。


◆韓国・現代自動車のAIロボット:「アトラス」導入の衝撃(洪相鉉)
(内容紹介)
 アトラス導入について「雇用減を招く」として現代自動車労組が反対していることを指摘。
 韓国政府、社会に限らず、「AIによる雇用への影響」を政府、社会が論じるべきとしている。


特集「高市政権の暴走を止める」
◆高市政権で日本経済はどうなるか(大門実紀史*3
(内容紹介)
 高市政権での「経済の不安材料」として以下が上げられている。なお、大門論文時点ではベネズエラ侵攻はありましたが、イラン侵攻(そしてそれによるガソリン価格等の高騰)はありません。
1)軍拡
 軍拡それ自体が社会保障(福祉、医療)等の予算削減を招き、生活不安を高め、経済に悪影響。
 また軍拡予算をどこから捻出するかが問題。「大量の国債発行」や「庶民増税」は景気に悪影響を与える可能性が高い。
 なお、軍拡が無くても、消費税減税によって収入減が発生するので、それの穴埋めが必要だが、それは「庶民増税」ではなく「累進課税の強化」など「金持ち増税」で対応すべきである。
2)日中関係の悪化
 台湾有事発言により日中関係が冷え込んでいることは、「中国を重要な市場とする日本企業」にとって大きなダメージとなる恐れが高い。


◆トランプ、高市政権の日米同盟:その危険と混迷(小泉親司*4
(内容紹介)
 日米同盟強化に動く高市政権が批判されているが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。
 なお、小泉論文時点では「ベネズエラ侵攻はあったが、イラン侵攻は無かった」ですがイラン侵攻によって「日米同盟」の問題性はさらに深まったと言えるでしょう。
参考

主張/高市首相施政方針/間違ったスイッチで苦難増す | しんぶん赤旗|日本共産党2026.2.21
 高市氏は中国を念頭に、「長期戦への備え」など「主体的に防衛力の抜本的強化を進める」ため、国家安全保障戦略など安保3文書を前倒しで改定すると表明しました。同盟国に軍事費の国内総生産(GDP)比5%への増額を求めているトランプ政権の軍拡要求に「主体的に」応えようとするものです。

高市首相 施政方針演説/重大な危険 あちこちに | しんぶん赤旗|日本共産党2026.2.21
 ベネズエラを武力侵攻し、「私に国際法は必要ない」と述べて「法の支配」を公然と否定するトランプ米大統領を一言も批判できませんでした。それどころか、来月に開かれる日米首脳会談で「トランプ大統領との信頼関係を一層強固にする」と宣言しました。破綻があらわになっているにもかかわらず、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設を改めて表明。県民の民意より日米合意を上におく姿勢を明確にしました。


◆財界の「働かせたい改革」と労基法解体(土井直樹*5
(内容紹介)
 高市政権が画策する「労働時間の規制緩和(裁量労働制の拡大)」を1)財界主導の「低賃金で長時間、働かせたい改革」で、2)労基法解体につながると批判している。
参考

高市首相 施政方針演説/重大な危険 あちこちに | しんぶん赤旗|日本共産党2026.2.21
 首相は、労働時間の規制緩和となる「裁量労働制の見直し」を明言しました。「働く方々のお声を踏まえ」た見直しだと主張しましたが、これは労働者の声ではなく、財界・大企業の念願です。
 経団連は「より働きたい、成長したい労働者のニーズを抑制している」などと労働時間の規制緩和を求めてきました。しかし、全労連などの調査では、労働時間を「減らしたい」が57%で、「増やしたい」は11%。「増やしたい」と回答した人の8割が「今の収入では生活が苦しい」を理由に挙げています。
 労働者の声を踏まえると言うなら、労働時間の規制強化、賃上げと一体の労働時間短縮こそ打ち出すべきです。

首相の“裁量労働制見直し検討”表明 三つのゴマカシ | しんぶん赤旗|日本共産党2026.3.7
 高市首相は施政方針演説で、裁量労働制見直しの理由として、「働き方改革の総点検においてお聞きした働く方々のお声」をあげ、あたかも労働者の要求であるかのように語りました。
 「働き方改革の総点検」は「働き方改革」関連法施行後5年の総点検として昨年10~12月、労働者アンケート、企業ヒアリングを実施したものです。
 5日公表された結果によると、「労働時間を増やしたい」はわずか10・5%。「このままで良い」59・5%、「減らしたい」30・0%です。「増やしたい」の理由(複数回答)で最多は「たくさん稼ぎたいから」の41・6%で、「残業代がないと家計が厳しいから」15・6%と、収入に関わるものが6割近くに達し、「自分のペースで仕事をしたいから」は19・7%です。
 こうした労働者の意識とは別に、一貫して見直し・対象拡大を求め続けてきたのが経団連です。昨年10月の労働政策審議会(厚生労働相の諮問機関)の分科会で、経団連の委員は「裁量労働制の対象業務見直しの検討を進めてほしい」と要求。経団連の春闘指針である「経営労働政策特別委員会報告2026年版」でも、「裁量労働制の拡充は喫緊の最重要課題」と位置づけました。
 今回、経団連が狙う裁量労働制の拡大は、「企業と過半数労働組合など労使で対象業務を決定できる仕組みの創設」(「経労委報告」)です。現行労働基準法で裁量労働制の対象を拡大するには法改定が必要ですが、経団連の狙いは、法改定せずとも企業の要求で適用対象を拡大できるという労基法の大改悪です。これは現在も指摘される違法な適用を合法化し、あらゆる職場・職種に拡大できるようにするものです。


◆選択的夫婦別姓制度に背を向ける政権(竹信三恵子*6
(内容紹介)
 夫婦別姓に否定的な高市政権が批判されていますが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。
参考

主張/通称使用の法制化/狙いは選択的夫婦別姓つぶし | しんぶん赤旗|日本共産党2025.12.10
▽アイデンティティーの喪失や改姓の94%が女性だという不平等など人権問題が解決できない▽法的な二つの姓が生じ、海外ではマネーロンダリング(資金洗浄)など犯罪の温床になりうるとされ完全に旧姓で生活できるわけではない▽民間事業者も含めて二つの名前を正確に紐づけるには膨大なコストがかかる―など通称使用の法制化は根本的な解決になるどころか新たな問題を生じさせるものです。


◆医療制度改悪は国民生活破壊の暴挙(佐々木悦子*7
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。それにしても「病床削減」「OTC医薬品」「高額療養費制度」問題についてのマスコミ(特にテレビ局)の批判の少なさには呆れます。どれほど政府(自民党や厚労省)の反発を恐れてるのか?。どれほど医療問題に対する関心等が無いのか?
【参考:病床削減】

病院・診療所 年間3700件廃止どうみる 全国保険医団体連合会事務局主幹・松山洋さん 日本医療総合研究所専務理事 鎌倉幸孝さん|しんぶん赤旗|日本共産党2026.3.11
 自民、維新、公明の3党合意(2025年6月)では国民医療費の4兆円削減を掲げ、その一環で「2027年4月までに11万床削減」を示しています。全病床の約1割にあたります。
 この削減を国は消費税を財源にした補助金で誘導しています。2025年度から、1床削減ごとに410万円が配られています。経営難の病院にとって切実な資金源となっており、雪崩を打つように削減が進んでいます。
 新型コロナ禍では「ベッドが足りない」と大混乱に陥り、多くの命を救えませんでした。その教訓を政府は早々に投げ捨てるのでしょうか。地域の医療ニーズを正確に把握し、それにもとづいた病床数の確保を支援する政策へと転換すべきです。

【参考:OTC医薬品】

主張/OTC類似薬問題/医療保険の大原則に穴開ける | しんぶん赤旗|日本共産党2026.2.15
 医療機関を受診して、解熱・鎮痛剤のロキソニンや抗アレルギー薬のアレグラなどを処方された場合に、薬剤費の一部を保険から外し、患者に負担増を押しつける改悪が18日からの特別国会で審議されようとしています。
 改悪案では薬剤費の4分の1を保険給付から外して全額患者負担とし、残りの4分の3だけを保険適用とします。現役世代(70歳未満)の場合、薬剤費の3割だった自己負担が実質的に5割になります。
 健康保険法(2002年改定)付則は「7割の給付」を将来にわたり維持するとし、当時の厚労相も「自己負担は3割が一つの限界」と答えていました。現行法も国会答弁もないがしろにする改悪は許されません。
 今回狙われている改悪は、医者が必要と判断して処方する薬を、市販薬があるという理由で部分的に保険から外し負担を課すものです。
 “市販薬があるのに、それを買わずに医者にかかるなら、薬代を余分に負担せよ”ということで、医者にかかることにペナルティーを科すものと言えます。何の合理性もなく、ただただ国民に負担を押し付けるものです。

OTC類似薬 保険外しは撤回を/衆院予算委 辰巳議員求める | しんぶん赤旗|日本共産党2026.3.13
 日本共産党の辰巳孝太郎議員は12日の衆院予算委員会で、OTC類似薬(市販薬と効能が同等とされる処方薬)の保険外しは、病気で苦しむ国民を経済的にも苦しめるものだとして撤回を求めました。
 辰巳氏は、政府は“社会保険料引き下げのため”というが、保険外しによる国民の社会保険料軽減額はいくらかただしました。上野賢一郎厚生労働相は年間約400円、1人あたり月33円の減少だと答えました。
 辰巳氏は、33円の負担軽減のために花粉症の家族は1万2700円もの負担が増えると指摘。パナソニックの調査によると、花粉症による経済損失は1日2450億円と推計されており、「わずか年間400円、月33円の保険料軽減によって、公衆衛生、日本経済、疾患対策に悪影響を与える制度設計はやめるべきだ」と迫りました。

【参考:高額療養費制度】

高額療養費改悪を正当化/「制度維持するため」と強弁 厚労省/対象は制度利用者の8割 | しんぶん赤旗|日本共産党2026.2.27
 年4回以上利用する患者の負担限度額は据え置かれます。しかし、負担軽減ではなく据え置きにとどめるだけでは解説のいう「セーフティーネットの強化」とはとてもいえません。改悪案は速やかに撤回すべきです。

主張/高額療養費制改悪/いのちを削る負担増は撤回を | しんぶん赤旗|日本共産党2026.2.25
 石破茂政権は2024年末に、負担上限を最大1・7倍も引き上げる改悪案をまとめ2025年8月から実施する計画でした。しかし、患者団体はじめ国民の反対の声と、少数与党の状況の中で異例の全面「凍結」に追い込まれました。
 凍結ではなく撤回が必要です。
 高市早苗首相は昨秋の自民党総裁選では「引き上げるべきではない」としていました。その言明を守るべきです。
 政府は、少子化対策の財源に充てる「支援金」を4月から医療保険料に上乗せします。そのままだと保険料が上がるので医療費を削ろうとしており、高額療養費の改悪もその一つです。子育て支援と命を守る制度を対立させるべきではありません。大軍拡をやめ、社会保障費を抜本増額することこそ必要です。


◆「国家戦略技術」と半導体産業支援(薄木正治)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

主張/ラピダス巨額支援/青天井の政府の支出をやめよ | しんぶん赤旗|日本共産党2025.12.10
 北海道千歳市で次世代半導体の量産をめざすラピダスへの青天井の政府支援が止まりません。政府は11月21日、今年度中に1千億円を出資すると発表しました。政府はこれまで、ラピダスに対し1・7兆円の支援を決めていますが、26年度に約6300億円、27年度に約3000億円を追加で助成する方針です。累計の支援額は約2兆9000億円に上ります。
 前代未聞の巨額です。事業の先行き不安から民間の出資も民間の融資も集まらず、政府頼みで青天井の支援になるという恐れが現実のものになっています。巨額の政府支援に比べてラピダスへの民間出資は、極めて低調です。出資企業は、トヨタ自動車、デンソー*8、NTT、ソフトバンク、ソニーグループ、NEC、キオクシア*9が10億円ずつ、三菱UFJ銀行*10が3億円の計73億円にすぎません。
 ラピダスへの出資企業8社(トヨタ自動車、デンソー、NTT、ソフトバンク、ソニーグループ、NEC、キオクシア、三菱UFJ銀行)の内部留保の合計は73兆円にのぼります。ラピダスの次世代半導体事業が資金提供に値するなら、民間からの資金でまかなうべきです。


◆科学技術・イノベーション計画:改定と安保政策(野村康秀)
(内容紹介)
 副題の「安保政策」にあるように「科学研究の軍事利用」の観点から政府の「科学技術・イノベーション計画」が批判されていますが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。 


特集「失われた30年:日本を立て直す」
◆地方自治を「再構築」する(川口創*11
(内容紹介)
 『日本社会をリビルドする』(共著、2025年、かもがわ出版)の著者である川口氏が、著書で論じた「地方自治のリビルド(再構築)」について改めて論じていますが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。


◆日本のスポットワークは「インフォーマル雇用」 (脇田滋*12
(内容紹介)
 スポットワーク(タイミーなどのいわゆるスキマバイト)について、国連やILOが「不安定な就労」として削減を目指す「インフォーマル雇用*13」にあたると指摘。
1)日本政府に「スポットワークの法規制強化」「そもそもスポットワークを減らす方向での政策」を求めるとともに
2)スポットワークに対する批判が弱いマスコミ(特にタイミーなどのCMを流すテレビ局)を批判している。
 2)についていえば、例えばTBSがっちりマンデー!! - Wikipediaなどは起業2年で売上20億!面接なしで働ける「タイミー」って何?|がっちりマンデー!!|TBSテレビ(2020.3.5)等でタイミーを「手放しで美化」しており、「お前ら(TBS『がっちりマンデー』)はタイミーの広報宣伝かよ?」と正直呆れました。
 TBS「報道特集」「サンデーモーニング」なんかは割とまともだと思いますが、俺的には「しかし、『がっちりマンデー』、お前はダメだ。毎回、企業(タイミーに限らない)の太鼓持ち、幇間しやがって、ふざけんな。お前ら(TBS『がっちりマンデー』)は企業からキックバックやリベートでももらってるんか?」「報道部門(報道特集など)はともかく『がっちりマンデー』『ひるおび』『サンデージャポン』とかバラエティ部門(いわゆる報道バラエティ含む)はTBSは本当にクソだな」ですね。
 『がっちりマンデー』(日曜7:30~8時)の裏番組のフジ『日曜報道 THE PRIME』(日曜7:30~9時)も毎回「自民党応援団」だし、げんなりします。


◆公共交通の再生へ:ローカル鉄道とバスの減便・廃止(桜井徹*14
(内容紹介)
 公共交通再生の取組の具体例として
1)名松線*15や只見線*16
2)
生活バスよっかいち - Wikipedia(三重県四日市市のコミュニティバス。経営母体はNPOだが、運行は三重交通に委託)
が論じられていますが、小生の無能のため詳細な紹介は省略します。
 また、参考文献として、近江鉄道*17(愛称がガチャコン電車)の「上下分離*18」を取り上げた、土井勉『ガチャコン電車血風録:地方ローカル鉄道再生の物語』(2025年、岩波ジュニア新書)が紹介されている。
 但し、そうした取り組みを紹介する一方で、国(自民党や国交省)が「鉄道ローカル線やバスの廃止」を事実上容認していること(例えば並行する在来線が経営難で廃止になる恐れを無視しての新幹線設置、後で紹介するが、道路予算に比べ国の鉄道予算が少ない上に鉄道予算の大半が新幹線予算であること(石破元首相の発言など)など)を批判し
1)自家用車が運転できず、鉄道やバスに頼らざるを得ない交通弱者の存在
2) 鉄道やバスの廃止が地域経済に与える影響(過疎化の進行*19や『東京、大阪、名古屋の三大都市圏への人口集中』など)の観点からの観点から「鉄道ローカル線やバス」を維持する方向への政策転換を求めている。
【参考:ローカル鉄道】

「赤字ローカル線」と呼ぶのはやめよ 廃止すべきという人が見落としている論点(1/3 ページ) - ITmedia ビジネスオンライン
 「赤字だから廃止します」と安易には言えないのが鉄道の難しいところだ。
 (ボーガス注:国鉄が民営化された今)都営地下鉄など一部の公営鉄道を除き、(ボーガス注:ほとんどの鉄道が)民間企業である一方で、鉄道は同時に公共交通機関として極めて公益性が高い事業だからだ。
 自家用車の普及率が高い現状では、ローカル線の主な役割は、運転免許を取得できない高校生以下の通学や、車の運転が難しい高齢者の通院や買い物、そして若干の観光客の輸送などが中心になる。つまり、交通面で弱者の立場にある住民が利用する交通機関が鉄道なのだ。これはローカル路線バスでも変わらない。
 こうした役割を踏まえると、ローカル鉄道は「移動に不利な立場にある人を支える交通手段」といえる。そうなると「これは交通事業というより、弱者を支援する福祉の一環ではないか」という見方が出てくる。
 そのため、鉄道の存続を求めるのであれば、公的な支援が必要だという考え方は、すでに当たり前のものとなっている。
 実際に、ローカル線の存廃をめぐって鉄道会社と交渉する窓口となるのは、地元の自治体だ。市町村だけでなく、沿線全体に関わる問題になることも多く、都道府県が関与するケースも少なくない。
 一方で、ローカル鉄道を抱える地域の多くは、基幹産業の衰退や過疎化、少子化に直面している。その結果、地域の経済力は弱まり、税収も十分とはいえない。自治体にとって、鉄道への支援は決して容易な判断ではないのだ。
 衰退が進む地域の実情を考えれば、ローカル鉄道が自助努力だけで収益を上げ、黒字化するのはもはや不可能だろう。
 実際、中小のローカル私鉄の多くは、さまざまな形の公的補助がなければ運行を続けられない。地域住民の生活を支えるという観点に立てば、鉄道が黒字か赤字かは、すでに主要な論点ではなくなっている。
 国鉄が経営再建を進める中で、1980年代初頭に利用者の少ない地方路線の整理や廃止が現実の課題として浮かび上がった際、一部の路線は国鉄から第三セクターへと移管された。いわゆる「三セク鉄道」で、行政と民間の双方が出資者とされているが、実際には出資の大半を都道府県や市町村が担っている。事実上の公営鉄道といえる存在だ。こうした鉄道は「地域密着」を掲げ、駅舎を商業施設として活用するなど地域振興に取り組みながら、路線の維持を図っている。
 さらに近年では、民営鉄道であっても、線路や駅舎、車両といった設備を自治体などの公的機関が取得・保有し、維持管理費を負担する一方、鉄道事業者には無償で貸し付けて運行を任せる「上下分離」と呼ばれる方式も広く採用されている。
 「赤字ローカル線」という呼び方は、今日においては否定されるべきだ。黒字か赤字かではなく、地域のインフラとして維持すべきかどうかで議論すべきなのである。
 道路や空港、港湾といった交通インフラの中で、なぜか収支が厳しく問われるのは鉄道だけだ。道路の多くは無料で利用できるにもかかわらず、2025年度の国土交通省の道路関係予算は2兆3137億円に上る。そのうち、国道の新設や維持管理などの直轄事業だけで1兆4578億円が計上されている。
 一方、鉄道関係の予算は3468億5500万円にとどまる。その全額は、補助金として鉄道事業者に交付される事業だ。内訳を見ると、「北海道新幹線の札幌延伸」といった整備新幹線に2658億円が充てられており、結果として大都市圏や幹線鉄道への配分が中心となっている。
 このバランスをどう評価すべきか。収支を常に求められる鉄道会社ではなく、地域インフラをどう支えるのかという、国や地方自治体など行政側の姿勢こそが、ローカル線の将来を左右している。

元総理・石破茂氏 ローカル線の存続に関し講演 約120人耳傾ける/岡山・津山市(津山朝日新聞) - Yahoo!ニュース2026.2.25
 「JR地方ローカル線の未来を開く政策と地域活性化」と題した講演で石破氏は、日本の人口が将来大幅に減少するとの見通しを示した上で、東京一極集中が少子化の要因になっていると指摘し「このままでは国そのものが持続できなくなる」と述べた。地方の活力維持が国家の課題だと認識を語った。
 鉄道政策については、国の鉄道予算が約2550億円で、その多くが新幹線整備に充てられる一方、道路予算は約5兆円規模に上ると説明し、「鉄道だけがインフラ整備を事業者負担としているのは公平ではない」と述べた。欧州では鉄道インフラを公的負担とする仕組みが一般的だとし、日本でも制度見直しの必要性に言及した。
 また高齢化の進展*20や環境対策*21、観光振興の観点からも鉄道の役割は重要だとし、(ボーガス注:赤字路線であり、一部から廃止論が出ている)芸備線*22、姫新線*23、因美線*24の存続は地域課題にとどまらず「日本の国のあり方に直結する問題だ」と話した。
 講演会は「JR芸備線・姫新線・因美線の利用促進と存続をめざす議会議員連盟」(会長・藤澤正則新見市議会議長)が主催し、沿線自治体関係者や一般市民ら約120人が参加した。

 「石破講演での発言」それ自体は「正論」でしょうが「小泉純一郎氏の首相退任後の原発批判」「鳩山由紀夫氏の首相退任後の沖縄基地問題での政府批判」等と同様に、石破発言(日本政府は自動車政策ばかりに予算をつぎ込んでおり、鉄道政策への予算が少ない。ローカル鉄道を安易に廃止すべきではない)には「首相時代にそうしたこと(鉄道予算の増額、ローカル鉄道の維持など)をあなたはどれほどやったのか?」「首相を辞めたから言える発言では無いのか?」「自民党幹部政治家(石破氏は福田内閣防衛相、麻生内閣農水相、自民党政調会長(当時は民主党政権で野党だが、谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相、首相等を歴任)としてそうした事態(少ない鉄道予算やローカル鉄道の廃止)に加担したのがあなたでは無いのか?」感はあります。


【参考:近江鉄道】

「ガチャコン電車血風録」この再生に携わった土井勉さんが出版しました! | (一財) 地域公共交通総合研究所2025.1.31
(一財)地域公共交通総合研究所 代表理事 小嶋光信
 大赤字だった近江鉄道が、「上下分離による公有民営方式」で如何に再生したか、実録といえる「ガチャコン電車血風録」を、この再生に携わった土井勉さんが出版しました。
 地方鉄道の再生に大いに参考になる本になっていますから、是非公共交通に携わる方や研究者はご一読ください。

土井勉『ガチャコン電車血風録』: やさしい鮫日記2025.5.9
 副題は「地方ローカル鉄道再生の物語」。
 滋賀県を走る近江鉄道の経営危機「ギブアップ宣言」と上下分離方式による再建を描いた本。
 著者は「近江鉄道線活性化再生協議会」の座長を務めこの問題に深く関わった方なので、再生に至るまでのさまざまな困難や齟齬などが具体的に記されている。
 鉄道会社、自治体、沿線の企業や学校、市民、専門家などが力を合わせ、鉄道路線を維持し活用していく姿を示したことは、とても有意義で画期的なことだと思う。
 鉄道の存廃は単に鉄道会社の経営の話ではなく、まちづくりや交通政策、インフラの整備の問題でもある。そうした視点を忘れてはならないだろう。

滋賀:「上下分離」奏功 2年連続黒字見通し 近江鉄道 :地域ニュース : 読売新聞2026.2.27
 近江鉄道(彦根市)の鉄道事業が上下分離方式の導入以降、順調だ。30年間赤字が続いていたが、初年度に脱却。沿線住民との交流も活発に行うなどして2025年度も輸送人員がコロナ禍前を上回る見込みで、2年連続の黒字となりそうだ。
 同方式では、県と沿線10市町でつくる「近江鉄道線管理機構」が鉄道設備を保有して保守管理を行い、同社は運行に専念する。県と10市町は導入した2024年度からの10年間に、保守管理などで総額116億円を負担する。
 同社によると、2025年度の輸送人員は通勤・通学の定期利用がコロナ禍前を上回り、観光客など定期外もコロナ禍前の水準に回復。黒字を確保できる見通しとなった。主要駅間で定期利用者が増えていることが要因という。
 赤字解消の背景には、同社が上下分離の実施までに、沿線の住民や自治体、企業との関係作りを進めたこともある。若手社員を中心に、住民とにぎわい創出や地域課題の解決のアイデアを出し合うプロジェクト「近江鉄道みらいファクトリー」を設け、意見交換会や会員組織の設立などを行ってきた。
 また、全線無料で乗車できる「全線無料デイ」や、沿線10市町の高齢者が100円で乗車できる「シルバーパス」の販売も実施。全線100円で乗り放題にし、沿線で様々なイベントを展開する「ガチャフェス」では昨年、約2万4000人を集めた。


◆トランプ関税に見る米国の政界戦略と下請け日本(坂本雅子*25
(内容紹介)
 トランプ関税を「工業品輸入を減らし、国内製造業を立て直すこと」を目的とした物と指摘。
 そうしたトランプ政権に対し、日本は「下請け国家」として主張/対米投資の覚書/不平等な取り決めは撤回せよ(2025.9.20)等が報じる「不当な巨額支援」を要求され、自民党政権が安易に応じていると批判。


◆第二次トランプ政権の国家安全保障戦略:「力の支配」とNSS2025(森原康仁*26
(内容紹介)
 新刊紹介:「前衛」2026年4月号 - bogus-simotukareのブログの◆米国家安全保障戦略と国際秩序(池田晋)と内容的にはかなりかぶります。トランプ政権の安保戦略の特徴として1)「自国第一主義」、2)「国際法の軽視」があげられる。
 1)については「同盟国(英仏独などのNATO諸国、日本、韓国など)」との「協調関係軽視」や、建前軽視(過去の政権は建前に過ぎないとしても『自由民主主義国家』としての米国をアピールしてきたがそうした理念性はトランプには欠ける)が指摘される。
 2)の例としては「ベネズエラへの侵攻(森原論文時点ではイラン侵攻はまだ無い)」があげられる。

*1:著書『最新科学のキーワード』(1998年、新日本出版社)、『宇宙・地球・生命科学最前線を読む』(2005年、新日本出版社)、『いのちの起源への旅137億年』(2011年、新日本出版社)

*2:ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカのこと

*3:参院議員。日本共産党政策副委員長(中央委員兼務)。著書『「属国ニッポン」経済版』(2003年、新日本出版社)、『新自由主義の犯罪:「属国ニッポン」経済版2』(2007年、新日本出版社)、『ルールある経済って、なに?』(2010年、新日本出版社)、『カジノミクス』(2018年、新日本出版社)、『やさしく強い経済学』(2022年、新日本出版社)

*4:元参院議員。日本共産党基地対策委員会責任者。日本平和委員会常任理事。著書『核軍事同盟と自衛隊』(1988年、新日本新書)、『日米軍事同盟史研究』(2002年、新日本出版社)、『今日の「日米同盟」を問う』(2019年、学習の友社)

*5:全労連(全国労働組合総連合)厚生労働局長

*6:和光大学名誉教授。元朝日新聞編集委員。著書『ワークシェアリングの実像』(2002年、岩波書店)、『ルポ雇用劣化不況』(2009年、岩波新書)、『女性を活用する国、しない国』(2010年、岩波ブックレット)、『ルポ賃金差別』(2012年、ちくま新書)、『しあわせに働ける社会へ』(2012年、岩波ジュニア新書)、『家事労働ハラスメント』(2013年、岩波新書)、『正社員消滅』(2017年、朝日新書)、『これを知らずに働けますか?:学生と考える、労働問題ソボクな疑問30』(2017年、ちくまプリマー新書)、『企業ファースト化する日本』(2019年、岩波書店)、『10代から考える生き方選び』(2020年、岩波ジュニア新書)、『女性不況サバイバル』(2023年、岩波新書)、『増補版・賃金破壊:労働運動を「犯罪」にする国』(2025年、旬報社:いわゆる関西生コン事件について警察、検察の労組弾圧として批判)等、労働問題の著書多数

*7:日本医労連(日本医療労働組合連合会)委員長

*8:トヨタ自動車グループの自動車部品メーカー

*9:2017年に東芝の半導体メモリ事業を分社化して設立され、2019年10月1日付で、東芝メモリからキオクシアに社名変更

*10:2006年1月に東京三菱銀行(東京銀行と三菱銀行が合併して誕生)とUFJ銀行(三和銀行と東海銀行が合併して誕生)が合併して、三菱東京UFJ銀行として誕生。2018年4月に三菱UFJ銀行に社名変更。三井住友銀行(三井銀行と住友銀行が合併して誕生)、みずほ銀行(第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行が合併して誕生)とともに3大メガバンクの1つ

*11:著書『子どもと保育が消えてゆく:「子ども・子育て新システム」と保育破壊』(2012年、かもがわブックレット)、『「立憲主義の破壊」に抗う』(2014年、新日本出版社)等

*12:龍谷大学名誉教授(労働法)。著書『労働法の規制緩和と公正雇用保障』(1995年、法律文化社)、『これだけは知っておこう派遣社員の悩みQ&A』(1999年、学習の友社)、『派遣・契約社員働き方のルール』(2002年、旬報社)、『労働法を考える』(2007年、新日本出版社)等

*13:インフォーマル雇用は「定義や説明が難しい」のですが、「フォーマル(公的)な規制が不十分な労働」のことだそうで、「タイミーなどのスポットワーク」だけでなく、「ウーバー(ウーバーイーツ、ウーバータクシー:ウーバー側は労働者ではなく、個人事業主扱いしたがっており、法的規制が弱い)」「一人親方などの個人事業主」「外国人技能実習生制度」等も該当するとのこと。

*14:日本大学名誉教授。著書『ドイツ統一と公企業の民営化:国鉄改革の日独比較』(共著、1996年、同文舘出版)、『地域における鉄道の復権』(共著、2021年、緑風出版)、『次世代へつなぐ地域の鉄道』(共著、2023年、緑風出版)

*15:三重県松阪市の松阪駅から三重県津市の伊勢奥津駅に至る東海旅客鉄道(JR東海)の鉄道路線。当初名張と松阪を結ぶ計画であったことから、両都市の頭文字をとって名松線と名付けられたが、名張にまで延伸できずに往時の計画をしのばせる名前となっている(名松線 - Wikipedia参照)

*16:福島県会津若松市の会津若松駅から新潟県魚沼市の小出駅までを結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線。沿線のうち奥会津から新潟県側にかけては豪雪地帯であり、並行する国道252号で福島・新潟県境にまたがる六十里越付近は冬季通行止めとなり、その間は只見線が福島県只見地区と新潟県魚沼地区間の唯一の交通手段となる。このため、赤字路線でありながら、国鉄再建法による特定地方交通線としての廃止対象から除外された。なお冬季の積雪量によっては只見線も運休する(只見線 - Wikipedia参照)

*17:西武鉄道の子会社

*18:鉄道・道路・空港の経営において、下部(インフラ)の管理と上部(運行・運営)を行う組織を分離し、下部と上部の会計を独立させる方式である。一般には、自治体などが土地や施設などの資産(下)を保有し、それを民間会社や第三セクターが借り受けるなどして運行・運営(上)を行う営業形態がとられることが多い。具体例としては「青い森鉄道(青森県)」「三陸鉄道(岩手県)」「上信電鉄、上毛電気鉄道(群馬県)」「富山地方鉄道(富山県)」等がある(上下分離方式 - Wikipedia参照)。近江鉄道では2024年に上下分離方式への移行が決まり、運行は近江鉄道が引き続き担い、施設や車両は県と沿線10市町(東近江市、彦根市、近江八幡市、甲賀市、米原市、日野町、愛荘町、豊郷町、甲良町、多賀町)で構成される一般社団法人「近江鉄道線管理機構」が保有・管理することととなった。なお一般社団法人が鉄道事業者となるのは養老線管理機構(養老鉄道の養老線。岐阜県大垣市、海津市、養老郡養老町など地元自治体で構成)、佐賀・長崎鉄道管理センター(JR九州の長崎本線(江北駅~諫早駅間)。佐賀県、長崎県で構成)、南阿蘇鉄道管理機構(南阿蘇鉄道高森線(旧国鉄高森線))に続いて4例目となる。(近江鉄道 - Wikipedia参照)

*19:ローカル路線が廃止された地域では「過疎化の進行で利用客が少なくなる→鉄道収入が減る→廃線→さらに過疎化が進行する」という「負のスパイラル」が発生していると言っていいでしょう。

*20:高齢者の多くは自動車運転が出来ない交通弱者であり、そうした交通弱者には鉄道が重要だという話です。

*21:鉄道の方が自動車より「環境に与える負荷」は低いとされる。

*22:岡山県新見市の備中神代駅から広島県広島市の広島駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線。線名は、広島市など旧安芸国と、備中国(岡山県)を結ぶことに由来する。

*23:兵庫県姫路市の姫路駅から岡山県新見市の新見駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線

*24:鳥取県鳥取市の鳥取駅から岡山県津山市の東津山駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線

*25:名古屋経済大学名誉教授。著書『財閥と帝国主義:三井物産と中国』(2003年、ミネルヴァ書房)、『空洞化と属国化』(2017年、新日本出版社)

*26:専修大学教授。著書『アメリカIT産業のサービス化:ウィンテル支配とIBMの事業変革』(2017年、日本経済評論社)。個人サイト森原康仁 (MORIHARA, Yasuhito)|note