いつもどおりid:noharra氏に突っ込む(5/6分)(追記・訂正あり)

(その1)

常岡浩介‏@shamilsh
ううっ!あまりの惨さに読んだだけで気分が悪くなった…―【追跡〜ソウル発】北朝鮮政治犯収容所の地獄風景 脱北者がスケッチで人権状況を告発 - MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/world/news/120520/kor12052018000001-n1.htm
id:noharraがリツィート)

ジャーナリストとして活躍される常岡氏に俺ごときが突っ込むのは不遜だし、このスケッチが全て嘘とも言わないが、真偽不明のものに何の突っ込みも入れないのってどうかね?
と書くとまたid:noharra先生が俺を北朝鮮シンパ認定して下さるんですね。感激です(毒)
たとえば以下の文章なんて俺は怪しすぎると思う。

(6)は指の切断。約5万人が収容されている平安南道の14号収容所の被服工場でミシンの修理を担当していた男性が2004年夏、ミシンの台を工場の2階に運ぶ途中でうっかり落として破損。それだけの理由で罰として受けた拷問だった。

指の切断拷問自体はあるのかもしれないが、さすがに誤ってミシン落として壊した程度でやるだろうか。故意に何台もぶっ壊して大損害与えたのならともかく。
話を誇張してる疑いが否定できないと思う。


(その2)
「楊海英先生を囲む会のご案内」
http://d.hatena.ne.jp/noharra/20120526#p1

日本における文化的ジェノサイド(アイヌ問題や在日朝鮮人問題)には大して関心ないらしい方id:noharra先生が中国相手には大騒ぎですか。ただの反中国なんだろうな。
ご案内の文章にも突っ込んでみよう。

楊海英(大野旭)

たぶん楊氏の日本人名(帰化されたのか?)なんだろうがいきなり「大野旭」って書かれてもねえ。
しかし何で大野なんだろう?。ご本人が自主的に改名したのならともかく、日本名への改名を役所に指導されたとかだとすげえ皮肉な話だと思うね。

 マルクス・レーニン主義を信奉する社会主義者たちは「民族の消滅」を理想に掲げ、そのために闘争してきた歴史がある

というのは相当問題があるだろう。そういう人間、グループがいたことは事実だろうが、社会主義マルクス・レーニン主義における民族問題はもっと複雑ではないのだろうか?。なお「民族の消滅」とは「民族問題の消滅」であり暴力的に民族を抹殺することとは同義ではない。
 また建前であれ中国が「自治区」を設けてること(一方日本なんかはアイヌ自治区とかないわけだ)を考えれば、中国の少数民族政策を楊氏のように「暴力オンリー」であるかのように描くことは相当問題があると思うし、ましてや文革期の政策を過大評価することはどうだろうか?(この楊氏の文章を俺はそのように読み取った)
 あの時代にはナンバー2の劉少奇さえ粛清されたというきわめて異常な時代であったと思うが。ジェノサイド云々というなら文革以外の時期はともかく文革期は「みんなジェノサイド対象」の時期だろう。

乱暴に確率で整理すると、漢人だって暴行を受けなかった訳ではないが、運が悪かったともいえる程度の確率。

乱暴すぎるだろ。そりゃマイノリティたるモンゴルの方が厳しい立場だろうが、漢人に対して失礼だろ。モンゴルの悲劇を強調するために、漢人の悲劇を矮小化するとはな。

右傾化の日本においては「親中→←反中」といった間違った二項対立図式に物事を還元しようとする人が増えている。

 根拠は?。根拠無しで増えてるとかでたらめなことを言うのはやめましょう。つうか反中国・右翼団体『守る会』の会員(つまり右翼)がよく「右傾化の日本」とか「間違った二項対立図式」とか言えるもんだと思う。id:noharraは頭がおかしいんじゃないの?
 ちなみに俺的に一番興味がある、つうか疑問を感じるのは「外モンゴル(以下、モンゴル)と中国の関係」だね。
 中国が「内モンゴルの独立傾向」に無茶苦茶な態度を取ること(楊氏の文章によれば文革期は相当酷かったらしいが)は、同じ共産国である「友好国」のはずの外モンゴルの「反感(モンゴル差別じゃないのか?)や恐怖(中国はモンゴルも支配する気ではないか?)」をうみかねないわけだがその辺りどうだったんだろう。中ソ対立の時に「モンゴルとともに内モンゴル独立をソ連が支援する」とかそういう可能性はあったんだろうか?。だからこその弾圧なんだろうか?
 しかし最近ウヨが内モンゴルがどうこう言うのって、絶対「モンゴルが共産国でなくなったから」って要素が大きいだろうね。
 それにしても「東欧民主化」を機にモンゴルが「非共産化」したのに対し、中国や朝鮮、ベトナムはそうはならなかったってのは「中国や朝鮮、ベトナムにはある種の自立性があった」からなのかねえ(もちろん改革開放の成功も大きいだろうが)。