■朝日新聞『「年金(ボーガス注:資金)使って株つり上げるのは邪道」共産・志位氏』
http://www.asahi.com/articles/ASJ724R25J72UTFK007.html
志位氏には全く同感ですね。
まあ株価が上がってると言っても「年金損失のリスクを高める暴挙」とセットのわけで全然自然に上がってるわけではない。しかも「無理に上げてるから」英国EU離脱とか起こるとすぐに下がっちゃう。それをまた無理矢理上げるからもはや底なし沼でしょう。
そして、実際に、多額の損失損が出てるわけです。
そもそもこんな暴挙は古今東西、安倍政権しかやってない。歴代自民党政権はこんな事やってない。
歴代政権は国債などいわゆる安全資産メインで運用していたわけです(株も多少買っていたが少なくとも安倍ほど大量ではない)。
安倍が「アベノミクスの一環」として株式の大量購入を始めたわけです。
「右翼的政策だけでなく」経済限定でも安倍政権など支持できるもんじゃない。しかもこの損失*1発表について例年は「6月下旬から7月上旬にやってる(つまり今回の参院選前)」のに「選挙事務で手が回らない」などと苦しい言い訳して「今年は選挙後」というんだから卑怯です。志位氏が言うように例年通りの時期に公開をして当然です。
「過去の政府発表内容や最近の株価動向から見て」野党が批判するようにかなりの損失が出ているが故の情報隠しでしょう。
そしてこの演説で分かるように共産党は長期はともかく「短期のスパンでは共産主義なんか目指してない」。そこまで共産党は非現実的じゃない。ここでの志位演説「年金資金を株式市場に投じるな、国債など安全な資産で運用しろ。昔の自民党政権の運用方法に戻せ。それは海外のスタンダードでもある」は保守層でも支持できる主張のわけです。なにせ「昔の自民党政権の運用に戻せ」ですからね。そう言う声が自民党内からでない方がおかしい。
だから共産主義者ではない俺が共産党支持のわけです。
なお、断っておけばこうした共産党の「短期のスパンでは自民の悪政是正」というスタンスは安倍政権誕生により「最近かなり強まって来たような気がします」が基本的には「戦後共産党最大のビッグネーム」「日本共産党におけるトウ小平的人物」宮本顕治委員長時代から変わりません。
「短期のスパンでは自民の悪政是正」だから社会党が擁立した美濃部都知事も支持するし、1970年代に連立政権構想を提唱するし、いわゆる「創共協定*2」も締結するわけです。美濃部支持などの政策をどう評価するにせよそう言う理解が大切でしょう。
■【ソウルからヨボセヨ】整形に絵画…油断ならない「偽作天国」(黒田勝弘)
http://www.sankei.com/column/news/160702/clm1607020008-n1.html
「絵画はともかく*3」日本だって整形美人はいるのに、整形を「偽」という黒田の神経は理解できないですね。
有名人の絵が代作とわかり詐欺では?と問題になっている事件もある。
事件の主はソウル大卒の人気歌手でマルチタレントの趙英男(チョヨンナム)氏。趣味の絵も人気があって高価で売れてきたが、実は代作者がいたという。「作品の発想は自分だから」と弁明しているが、捜査当局に詐欺容疑*4で調べられている。
この話、個人的には「約9年前の」2007年の夕刊フジ記事(http://www.zakzak.co.jp/gei/2007_09/g2007090506.html)や割と最近の2015年のアサヒ芸能記事(http://www.asagei.com/excerpt/43460)が紹介する芸能人の二科展入選を俺には連想させます。
参考
http://www.zakzak.co.jp/gei/2007_09/g2007090506.html
■夕刊フジ『工藤静香が12回入選「二科展」のウラ事情とは』
すっかり二科展の顔となった歌手の工藤静香(37)。今年も絵画部門で、2年連続12回目の入選を果たした。
(中略)
静香のほか“常連”の三保ケ関親方(元大関増位山)も入選している。
二科展に、ゆかりの芸能人は、特選にも入賞経歴のある石坂浩二(66)をはじめ、八代亜紀(57)、雪村いづみ(70)、五月みどり(67)ら枚挙にいとまがなく、「絵を得意とする芸能人が目指すゴール、という印象すらある」(女性誌編集者)ほど定着してきた。
(中略)
最近の画壇事情について美術関係者は、こう明かす。
「個展に軸足を移す美術界の趨勢(すうせい)で、公募展にはかつてほどの魅力やパワーがなくなっている。特に規模が大きい二科会はその影響をモロに受けたといわれる。早くから芸能人の作品を積極的に入選させてきたのも、PR効果を期待してのことでしょう」
実際、芸能人の入選情報は、PR会社からマスコミに告知されるなど、認知度アップに熱心だ。中にはやっかむ声もある。
「入選を目指して努力している真面目な画家は、さめた目で見ている。(ボーガス注:芸能人の場合)師匠筋から完成前の絵に筆を入れてもらって“指導”を受けるケースもあると聞く」(現役のプロ画家)
補則すると、油彩の場合、細かい色遣いなど、師匠が出品前に手を加えることは珍しくないが、「オリジナル作品そのものが一定のレベルに達していないとどうしようもない」(都内の画廊主)そうだ。
http://www.asagei.com/excerpt/43460
■アサヒ芸能『押切もえが初出展で初入選!芸能人の“二科展画伯”が続々誕生する裏事情』
何十年も前から言われていることだが、この二科展のレベルは実際、どれほどのものなのだろうか。
「そうですね‥‥絵のことを知らない人はずいぶん権威のある公募展と思ってらっしゃるようですが、それほどでもないというのが事実です。芸能人が出品することでメディアが取り上げるので知名度こそあれど、実際には市民絵画展とレベルは大差ありません。今年の搬入点数は2978点で、そのうち721名が入選。出品者はだいたい一人2〜3点は出品しているので、つまり落選する人はあまりいないんです。ましてやPR効果の高い芸能人なら、ある程度のレベルの絵が描ければ落選することはまずないと考えていいですね」(文化系雑誌ライター)
ちなみに近年では、乃木坂46の若月佑美も自由デザイン部門で4年連続の入賞を果たしている。
「二科展を主催する二科会は日本の美術団体の中でもリベラル派で知られ“誰でも受け入れる団体”と言われています。出品者も絵の好きな主婦など趣味で描いている人ばかりで、オープンな展示会という感じですね。ただし、本気でプロを目指す美大生や芸大生の間では『二科展に入選することは黒歴史』とまで言われているそうです」(前出・文化系雑誌ライター)
もちろん絵心があり、趣味で応募して入選する人たちに非はない。しかし、入選した人たちが“まるで画家気取り”になった場合は、「勘違いするのもいい加減にしろ!」とツッコミが入るかもしれない。そういったレベルの賞だと覚えておきたいところだ。
■【今週の注目記事】「街は中国人だらけ」なのに…家電・ブランド品の高級店ガラガラ 爆買いバブルは終わったのか
http://www.sankei.com/west/news/160702/wst1607020012-n1.html
大阪観光局の担当者は「中国人客は減っていない。依然として好調だ」と語る。
観光局によると、1〜3月に大阪を訪れた中国人客は約81万人で、昨年同期の約43万人からほぼ倍増した。
(中略)
多くの中国人客が訪れているのに、一部店舗で客が減ったのにはこんな事情がある。買い物の中心が家電や宝飾品などの高額商品から、単価の低い化粧品や日用品に移ったのだ。
日銀大阪支店によると、1〜3月の関西国際空港経由の中国人客が買い物に使った平均は約14万円で、前年同期の約17万円を下回った。京阪神の主要百貨店の免税売上高は、3月まで前年同月比プラスを続けていたが、4月にマイナス9・0%、5月に同15・9%と2カ月連続で減少した。
消費の落ち込みに影響したとみられるのが(ボーガス注:低迷する国内景気を立て直すために国内消費を増やそうとした)中国の爆買い“阻止策”だ。4月から海外で購入した商品に課す関税の税率を変更。(ボーガス注:海外ではなく国内で消費させることを目的に海外で購入した)高級腕時計の関税率を30%から60%に引き上げるなどした。外国為替市場での円高も消費低迷の一因となった。
LCCの増便も無関係ではない。以前は北京など大都市の富裕層が旅行客の中心だったが、平均所得の低い地方都市の中間層が多く訪れるようになった。
(ボーガス注:商品単価が高いため、中国人観光客が財布の紐を引き締めることによって)閑古鳥が鳴いている家電・ブランド品の販売店を尻目に、「独り勝ち状態」となっているのが(ボーガス注:商品単価の安い)ドラッグストアだ。
ミナミ一帯では中国人客を狙って昨年から出店が相次ぎ、店員の大半が中華圏出身という「爆買いシフト」を敷く店もある。
(中略)
中国人客を案内するアジア系の女性(48)はこう分析した。
「高級家電は何年も使えるから、一度手に入れた富裕層が個人旅行で再来日しても買わないが、安全・安心で知られる日本の薬や化粧品などの注目度は高い。健康への関心の高まりもあり、富裕層や中間層がこぞってドラッグストアに流れているのではないか」
なかなか面白い記事です。
■【香港の岐路 返還から19年】(上)声高に「独立」叫ぶ若者
http://www.sankei.com/world/news/160702/wor1607020022-n1.html
「自分の身にも危険が迫ってくるかもしれない。だが、それも覚悟の上だ」
温和な表情ながら、厳しい口調で言い切った。香港独立を公約に掲げた初の政党「香港民族党」を今年3月に立ち上げた陳浩天代表(25)だ。
まあ、現実性のない話ですね。
陳氏が香港独立まで考えるようになったのは、行政長官選挙の民主化などを求めた2014年秋の大規模デモ「雨傘運動」の挫折にある。
て言ってることは「米軍基地問題で安倍政権が冷たいから独立目指すby翁長沖縄県知事」みたいな話です。
「独立の方がハードル高いだろ」て話です。
香港こそ自分たちの「本土」と考え、急進的で過激な抗議も行う「民主本土前線」を昨年立ち上げた香港大学の学生、梁天●(=王へんに奇)代表(25)は、「雨傘運動で貫いた非暴力は、逆に香港警察に暴行されて無力だと思い知らされた」と明かした。
梁氏らは、中国本土での転売目的で香港に日用品を買い占めに来る中国人の運び屋と“爆買い”に嫌悪感を抱き、その排斥を訴えた繁華街での今年2月のデモで、警官隊と衝突。石などを投げつけて警官を負傷させて、暴動罪で起訴された。
ただの香港版在特会(右翼排外主義)じゃないですか。梁某と一緒にされたら陳氏も怒るんじゃないか。
より穏当な政党も旗揚げしている。中高生の学生団体から発展して4月にできた「香港衆志」だ。「非暴力で香港の民主自決の道を求める」という。
まあこれが一番現実的であり独立論など支持は得られないでしょう。
■【ダッカ人質事件】バングラで邦人人質か 首都のカフェ、立てこもり「イスラム国」犯行声明警官2人死亡
http://www.sankei.com/world/news/160702/wor1607020023-n1.html
ダッカ人質事件といえば年配の方にとっては「福田赳夫*5首相」「連合赤軍」「人命は地球より重い」「超法規的措置」でしょう。
■【ダッカ人質事件】菅官房長官 人質に日本人の可能性 安倍首相が人命第一の対応を指示
http://www.sankei.com/politics/news/160702/plt1607020018-n1.html
だそうですが、「日本人人質」が不幸にして事実だとしても安倍に福田赳夫氏のような「果断な措置による解決ができるかどうか」は非常に疑問です。政治家のレベルが落ちたと言う事でしょうか。
【追記】
バングラデシュ軍が突入して「一応解決した」ようですが日本人を含む人質に死者が出たようです。
バングラデシュ軍の対応が適切だったかどうかや「バングラデシュ軍の突入は各国政府の了解を得たものかどうか」が今後問題となるべきでしょう。もし各国政府(イタリア、インド、韓国人の犠牲が出たようです)や日本の了解を得たものなら各国政府や日本政府も犠牲者が出たことについて批判されてしかるべきでしょう。了解を得ていない場合は「突入行為について批判されるのはバングラデシュ政府のみ」でよいでしょうが。ただし「突入がバングラデシュ政府の独断」である場合でも各国政府がバングラデシュ政府に「他に手がなかったのか」問いただし、その結果を自国民に発表する必要はあるでしょう。
それがなければ日本政府も含めて「自国民の命を護る気があるのか」という批判をされて当然でしょう。
ちなみにうちの親父は「バングラデシュってどこかと思ったら昔の東パキスタンか(ちなみに1971年に独立)」といっており一寸驚きました。間違ったことは言ってないんですけど今時、「東パキスタンか」と。