「【コラム】「本を読む国」日本を見て」

・既にブコメにも書いたが日本をほめすぎ。日本人の大部分はこの記事に出てくる「文字・活字文化振興法」「文字・活字文化推進機構」「国民読書年」「子ども読書の日」なんて多分知らないと思う(私も知らない)。まあ、落ちは「(日本を見習って)韓国も読書大国・文化大国になろう」なので、「日本の現実」がどうかは韓国的にはどうでも良いのかも知れないが。
・ここまで過大にほめられると日本人として照れるなあ。韓国、全然反日じゃないじゃん。

http://www.chosunonline.com/news/20100423000060
【コラム】「本を読む国」日本を見て(上)


 東京の地下鉄での風景は、ソウルの地下鉄とは全然違う。日本を訪れた韓国人は、本を読む日本人が意外と多いことに驚く。多くの日本人はかばんの中に文庫本を入れて持ち歩き、暇さえあれば取り出して読んでいる。数日前、通勤途中に東京の地下鉄で驚くべき光景を目にした。小学校3、4年生くらいの児童が地下鉄に乗ってから降りるまでの間、ずっと本から目を離さなかったのだ。日本では大人から子どもまで、本を読む人の姿が、新幹線や公園のベンチでもよく目につく。

・日本の電車通勤は人によっては片道2時間とか半端じゃないですからね。新聞や雑誌、本でも読まないと手持ちぶさたなのですよ(あるいはヘッドホンで音楽を聴くとか)。読んでる本だって仕事や勉強で読む必要がある物だの、大衆娯楽小説だのかがほとんどで「哲学」云々と言ったそんなに高尚な物じゃないでしょうし。
 別に不思議なことじゃないんですが、韓国では不思議なんですか?
・それと結構寝てる人も多いと思いますよ、特に夜は。

 日本が「国民読書運動」を始めて、今年で17年目となる。この活動は、政府や政界、民間団体が完全に一体となっている。与党・野党の区別もない。先頭に立ったのは民間団体だった。1993年、「子どもや若者が本を読まない国に未来はない」というスローガンを掲げ、日本の出版業界、図書館、保護者団体など15団体が、一つの団体を結成した。子どもたちの活字離れが深刻化し、「非常事態宣言が必要だ」という全国学図書館協議会の警告がきっかけだった。毎日新聞による調査の結果、93年当時、小学生の1カ月の平均読書量は6.4冊だった。中学生は1.7冊、高校生は1.3冊と、中高生が特に深刻だった。
 千葉県の女子高教師、大塚笑子氏は88年、当時担任していたクラスで、始業前の10分間、「朝の読書」を始めた。それぞれが好きな本や詩を読ませた。結果は大成功だった。生徒たちに「奇跡」と言っていいほど大きな変化が見られた。15年間、1冊も本を読んだことがなかった生徒が、3年後には読書が趣味というほどになった。5年後の93年、朝日新聞がこの「朝の読書」をコラムで紹介したところ、全国各地で次々とこの活動に賛同する学校が出始めた。300校、500校、1000校と増え、2002年には1万校まで広がった。今年4月現在、「朝の読書」を実施している小・中・高校は2万6531校(70%)で、公立の小学校の参加率は94%に上る。

・個人的には仕事や勉強の必要とか趣味とかで読みたい人が読めばいいとしか思わないのですがねえ。下手に読書させようとするとかえって本嫌いが増えそう。保護者団体(PTA)はともかく、出版業界の目的はもろに金儲けだと思うし。
 まあ1ヶ月平均1〜2冊というのは少なすぎる気もするし、小学生が一番、平均読書数が多いというのも本当ならどうかと思いますが(小学生が割とラフにカウントしてるのに対し、中高生はお堅い本しかカウントしてないだけじゃないのと言う気もしますが。)。
・「1993年に出来た団体」は何かと思ってググったがよく分からない。「子どもと本の出会いの会」と言うのが出来たらしいんだけど、加入団体数が15団体より多いみたいなんだよなあ。

http://www.chosunonline.com/news/20100423000061
【コラム】「本を読む国」日本を見て(下)


 この活動には国会もすぐに賛同した。93年12月、「子どもと本の議員連盟」という超党派の議員グループが誕生した。元児童文学作家の女性議員、肥田美代子氏が立ち上げを主導。その後、国会は関連法や制度の整備に乗り出した。まず、学校図書館法の改正と国立子ども図書館の開館を目標とした。国立子ども図書館の設立は、議員さえも「夢の話」だと思っていた。しかし2年後、「国際子ども図書館設立推進議員連盟」が発足し、法が制定され、2000年5月5日、東京に国際子ども図書館がオープンした。図書館法が改定され、99年8月には衆参両議院で、2000年を「子ども読書年」とする決議が満場一致で採択された。憲政史上初の「読書決議案」の採択だった。日本政府も「学校図書館図書整備5年計画」を立て、1000億円を超える予算を投入し、支援に乗り出した。08年には小学生の1カ月の平均読書量がおよそ11.4冊、中学生は3.9冊まで増えた。
 その後、日本では「大人の読書」に目が向けられている。05年に国会で「文字・活字文化振興法」が制定され、翌年「文字・活字文化推進機構」が設立された。今年2010年を「国民読書年」とし、「本を読む国・日本作り」というスローガンを掲げている。
 日本では100年以上前にも大々的な読書運動が繰り広げられた。1897年に図書館令が制定され、全国津々浦々に図書館が建設されたのもこのときだった。
 韓国が今、日本から輸入すべきものがあるとしたら、このような粘り強い読書運動や、それに伴う日本人の読書文化ではないだろうか。今月23日は、日本の法律で「子ども読書の日」に定められている。

学校図書館法の改正が具体的に何だったのか書いてない所などが記事として不十分だが、韓国の新聞だし、しょうがないか。
・日本の子どもの読書量が増えて本当によかったですね。韓国の皆さんも頑張ってください。
(本当にそうなのかという疑問はあるが、突っ込めるほど知識もないので華麗にスルー)


【参考】
ウィキペディア「朝の読書運動」(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E3%81%AE%E8%AA%AD%E6%9B%B8%E9%81%8B%E5%8B%95


「朝の読書HP」(http://www1.e-hon.ne.jp/content/sp_0032.html


文字・活字文化推進機構」(http://www.mojikatsuji.or.jp
 記事だと「文字・活字文化振興法」によって設置された国の機関みたいだが、民間団体。ちなみに現・理事長は記事に名前が出てくる肥田氏。


読書推進運動協議会」(http://www.dokusyo.or.jp/


「2010国民読書年(文科省)」(http://www.kokumindokusyo.mext.go.jp/


聖教新聞コラム」

http://www.seikyoonline.jp/news/myoji/2010/04/1189941_2703.html


 きょう23日は「子ども読書の日」。2000年の「子ども読書年」以来、子どもの読書環境は着実に整いつつあると言えそうだ。「朝の読書」運動の実施校は10年前の7倍超(2万6551校、16日現在)。全国の図書館が小学生に貸し出した冊数も一人35・9冊(07年)で、過去最高を記録した▼読書は豊かな心を育み、学力にも影響を与える。昨年度の全国学力・学習調査によると、読書が好きな児童・生徒は、読書が嫌いな子より、小・中学校ともに国語も算数も正答率は高かった▼読書が持つ人生への影響力も計り知れない。歴史家トインビー博士は幼少時、母がイギリス史を少しずつ話し聞かせてくれたという。「20世紀最大の歴史家」への第一歩は、“耳の読書”から始まったといえよう▼中国の故事に「読書尚友」(書を読み昔の賢人を友とする)と。読み継がれてきた世界の文学作品は、人類の英知が凝縮された宝庫。読むことで人生が深まっていく▼池田名誉会長は、戸田第2代会長から「今日は何を読んだか」と毎日のように質問された。この若き日の読書が、その後の人生の大きな力となっている▼本年は「国民読書年」。未来大成へ、心に読書と思索の時間をつくり、自身を磨き鍛える日々に。(濤)

 さすが、「世界が評価する」池田名誉会長は文化に造詣が深いですね(棒読み)


赤旗・主張」(かなり古いが)

http://www.jcp.or.jp/seisaku/2004/020424_child_book.htm
主張「子どもと読書・遅れた環境の整備に全力を」


 「子ども読書の日」(四月二十三日)には、各地でさまざまなとりくみがおこなわれました。
 絵画を見ることが美しいものを見る目を育てるように、本を読むことは言葉を育て、人生を深く生きる力を育みます。子どもの読書が豊かにおこなわれることを心から願わずにはおれません。

■住民参加で計画を
 「子ども読書の日」は、昨年十二月の「子どもの読書活動推進法」により制定されました。同法にたいしては、関係者から強い懸念が表明されていました。
 それは、同法が(1)個人の内面的な営みである読書を、国家が推進させるという形式をとっている(2)「子どもの健やかな成長に資する書籍」かどうかを行政が点検する根拠となりかねず、かえって健全な図書が排除される恐れが生じるからです。
 そのため日本共産党は法案には反対しましたが、子どもの読書を重視する立場から、子どもの読書環境の整備にはおおいに賛成です。
 いま同法に基づく「子ども読書活動計画」策定の準備が、政府および都道府県、市区町村で始まっていますが、「計画」が子どもの読書環境の整備に真剣に取り組むものとなるように力をつくすものです。
 わが国の読書環境の劣悪さは明らかです。サミット参加八カ国には平均して六千人に一つの図書館があります。ところが日本は四万七千人に一つと八カ国中最低の水準で、実に八倍もの差があります。子どもの生活圏内に図書館がない国といえます。とくに公立図書館が一つもない市町村は49%にもおよびます。市レベルではあと十五で100%設置になります。何より図書館をきちんと設置する計画をたてるべきです。
 公立図書館には子どもの本のことが分かる司書が必要です。学校図書館には「開店休業」とならないよう司書教諭や学校司書が必要です。
 来年度から十二学級以上の学校の図書館に司書教諭が義務配置されますが、このままでは専任でなく形式的な辞令交付におわりかねません。しかもそれを理由に、これまで専任で配置されていた学校司書をなくす動きすらあります。
 こうした動きに歯止めをかけ、専任・専門の職員の配置計画をたてるべきです。また大幅に減少している図書購入費の増額や地域の読書運動への支援策なども必要です。
 日本共産党は、以上のような環境整備の計画を住民や図書館、学校関係者などの参加のもとで作成することを主張しています。
 国際調査では、日本の子どもたちの読解力は高いが「趣味として読書をする」子どもの割合は最低という結果が出ています。中高生からは受験のために読書どころではないという声も聞こえます。

■暮らしの一部として
 受験中心の教育が子どもと本の結びつきを弱めていることは、なんとも皮肉な結果です。
 ところが文科省は読書推進のため、子どもの読書冊数を競わせ、評価の対象にしようとしています。しかし読書は楽しい暮らしの一部です。読書にまで競争をもちこもうとは、読書の楽しみを知らない者のやり方であり、子どもの読書嫌いをふやしかねません。
 親子読書運動やNPO非営利団体)、教員や保育士など多くの団体や個人の、子どもと本をつなぐ自発的な活動こそ大切です。読書環境の整備とあいまって自主的な活動の輪をおおいにひろげましょう。