【産経抄】9月15日

 今日の抄子は小沢氏の民主党代表選挙敗北を大喜びしています。
 菅氏を「菅談話を出した」「ラジオ番組で君が代を歌わなかった」とさんざん非難していた癖になぜこんなに小沢氏を嫌うんだろうと不思議に思っていたのですが、その理由にやっと気づきました。
 たぶん「消費税増税しない発言」「第7艦隊だけで充分発言」「普天間は県外移設の方向で頑張ります発言(どうとでも取れるかなりぼかした発言で本気なのか疑わしいですが)」が抄子の逆鱗に触れたのでしょう。抄子にとってそれらの発言に比べたら菅談話や君が代などどうでも良いと。
 実にアメリカと財務省のポチらしい新聞です。

議員の詐欺事件で党内から党首辞任を求める声が相次いだ直後である。

ちなみに議員の詐欺事件とは友部達夫のオレンジ共済事件です。

江藤氏は小沢氏を批判するために言ったのではない。逆に大学(注:慶應義塾大学)の後輩のことを思ってだった。「反小沢」勢力が小沢潰しをはかるなら、潔く辞職し「深く国事に思いを潜め」他日を期すべきだ。そうすれば、再度小沢氏を求める声が起きてくる。そんな趣旨だった。

 つまりこの件では毒蛇山荘先生が正しいと。

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記』
「「岩手日報」は故江藤淳先生の墓前に土下座し、謝罪したのか?。それとも間違いは何もないと思っているのか?」
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20100624/1277352744
屋山太郎は「詐欺師」だったのか?」
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20100623/1277259434
「「岩手日報」で捏造コラム(小沢一郎への引退勧告)を書いた宮沢徳雄よ、恥を知れ」
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20100620/1276977114
「「岩手日報」よ、基本文献ぐらいちゃんと読んでからコラムを書け」
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20100618/1276813496

本の序文を書いた屋山太郎氏は「当時小沢氏の正体は誰にも分からなかった」と江藤氏に理解を示す。

 江藤氏は保守の大御所でしかも書いた場所が産経新聞紙上では小沢嫌いの屋山氏でもこう言う詭弁を言うしかないのでしょう(笑)。筋を通すなら「江藤批判」するか、「小沢批判を撤回」するしかないはずなのですが。
 小沢嫌いの人間が小沢氏を評価する人の本の解説を書き、しかも「生きてれば私と同意見だろう」云々みたいなことを根拠レスで書くなんて、江藤氏(故人)をバカにしすぎ。そんな非礼なことをするくらいなら本など出さない方が良い。この件では江藤先生をバカにするなと怒る毒蛇山荘先生の方が正論でしょう。

その一方で小沢氏を「思想はないに等しい」と厳しく批判する。

 むしろ産経の大好きな小泉氏の方が思想はなきに等しいと思いますが。ちなみに屋山氏の言う思想ある政治家って誰なんでしょう?

ウィキペディア小泉純一郎」」
 国連カンボジア暫定機構に派遣されていた日本の文民警察官が武装グループに襲撃され、1人が死亡、4人が重軽傷を負う事件が起こった際には、宮沢改造内閣の郵政相として閣議の席で、「血を流してまで貢献しろ、ということでは無い。金やものでの貢献ではいけないということから、汗を流そうということだ」、「カンボジアは実質内戦に近い状態にあり、事実上危険な状態であれば、PKOの引き揚げも今後の選択肢に入れるべきだ」等と語り、自衛隊カンボジア派遣に異議を唱えた。

 こういう人がイラク派兵を推進するんですからねえ。アホかと。イラクの治安はカンボジア以上に酷いと思いますが。
 まあ、これは小泉氏のデタラメさのほんの一例ですが。

 小沢氏はあのとき江藤氏の進言を入れるべきだった。故郷で、しっかり日本のあるべき姿を考えてほしかった。そうすれば(中略)健全な国家観を持った政治家に生まれ変わっていたかもしれない

その「健全な国家観」とは具体的に何なのかと。
むしろ安倍さんが政治家をいったん辞めて「故郷で、しっかり日本のあるべき姿を考え」れば「健全な政治家に生まれ変わ」るかも知れない(毒)

国のためを思えば、今度こそ身を引いてもいいだろう。

 そういうことは「統一協会に祝電打って恥じない」「突然の辞任劇で全世界に恥をさらした」安倍さんに言ってください。

政治の世界を権力争いだけの場に変えた責任も大きい。

小沢氏を過大評価しすぎというか何というか。自民党40日抗争とか過去の権力争いはなかったことになってるのか(笑)

与党が「小沢対反小沢」で括(くく)られるなど異常だ。

 「小泉対反小泉」で騒いでいた自民党も異常だったと言うことですね。

民主党も一人の権力者に振り回されない「民主」の党に生まれ変わるべきだ。

産経の大好きな自民党は一人の権力者・田中角栄に振り回されていた時期がありましたが(毒)