今日のMSN産経ニュース(6/3分)

■【産経抄】6月3日
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130603/edc13060303060000-n1.htm

ある日、家で教科書の予習をしていて、英語が堪能だった母親から、hatの発音を教わった。学校でその通りに読むと、先生から怖い顔で注意されてしまう。「子供のくせにキザな発音するんじゃないの」。日本語の発音で、「ハット」と言い直しをさせられ、いたたまれなくなったという。
 ▼鳥飼さんは、小学校の英語教育に慎重な立場を取っている。その根っこには、自身の体験があるそうだ。(『戦後史の中の英語と私』みすず書房

その先生は明らかにおかしいと思いますね。そんな先生がごろごろしてるとも思えないし、当然そんなことは「小学校の英語教育に慎重な立場」の理由にはならないでしょう。「変な理由で言い直しをさせる変な先生」という話をもっと広げて「素人が英語指導すると正しい発音が身につかない」と拡大解釈するなら話は別ですが。
ただ、発音ってそんなに大事なのか。鳥飼さんに言い直しをさせた先生は論外ですが、どんなに頑張ったって所詮、日本人の英語ですからね。いわゆるピジンイングリッシュも仕方がないでしょう。よほど酷くない限り、それで通じるわけですし。
最近、吉野家とかでよく見かける外国人バイトもピジンジャパニーズが結構多い*1ですが俺達日本人に充分通じるわけです。
どうしても発音にこだわりたかったらネイティブの教師にするしかないと思いますよ。で、それは「英語教育の早期化の是非」とは必ずしも関係ないでしょう。


■【正論】東洋学園大学教授・櫻田淳 平成の「富国強兵」路線に専念を
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130603/stt13060303080000-n1.htm

 古来、「歴史認識」は大概、「戦争で勝った側」のものが世に流布する。

産経らしいなと。この認識だと「慰安婦南京事件で俺が非難されるのは負けたからなんだ」というとんでもない結論にしかならない。問題は「そんな事件はない」だの「違法じゃない」だのいう居直りなんですが。そして戦勝国アメリカの原爆投下が平和活動家から非難されることでわかるように「勝ち負けが全て」というほど話は単純じゃない。
たださすがの産経や「産経文化人」桜田も橋下のような「外国人特派員協会での発言」、つまり「外国相手の情報発信」でこれが言えるのかどうか。
 「勝てば官軍、負ければ賊軍なんだ!。だから戦勝国の主張を受け入れるよ!」と言ったら「ただの居直りか」としか思われないでしょう。
 ただ「官軍(?)に勝てる」と公言する産経と違い、桜田曰く「どうせ官軍(?)には勝てないから国益上、何も言わない」そうですが何も言わないと言いながら「勝てば官軍、負ければ賊軍なんだ!」と公言するのは何も言わない所か、はっきり「俺は反省してないよ、でも勝てないからお前らの言い分を受け入れて我慢するよ」と居直り発言してるじゃないですか。これで向こうが納得すると本気で思ってるのか?。あげく文章の後ろの方で「韓国は戦勝国じゃないのに戦勝国アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国)と一緒に俺を批判してる」なんてぶーたれてるんですから、正気じゃないですね。「勝てば官軍」なんて主張は桜田が勝手にしてるだけなので「戦勝国じゃない韓国は黙れ」なんて言っても韓国及び国際社会が呆れるだけでしょうが。
まあ、「官軍(?)に勝てる」と公言し見事に国益を毀損する産経よりはある意味マシかもしれませんが。
 

*1:もちろん全く違和感ない日本語を話す人もいますが