今日の産経ニュース(5/19分)(追記・訂正あり)

■【正論】対日関係を悪化させる中国の本心は… 東京国際大学教授・村井友秀
http://www.sankei.com/column/news/160518/clm1605180007-n1.html
 「対日関係の悪化は全て中国が悪い」とする産経文化人らしい居直りです。
 「安倍の靖国参拝」の文字が何一つ出てこない辺り、本当に呆れます。日中関係を論じるに当たり靖国問題に触れないとはさすが産経です(勿論褒めてない)。


■【舛添知事公私混同疑惑】自分の資金団体に526万円寄付 舛添知事、解散前の駆け込み移転か
http://www.sankei.com/affairs/news/160518/afr1605180027-n1.html
 これは「ホテル旅行問題」とは違い、以前、都知事選当時に宇都宮陣営や赤旗が指摘してたと思うんですけどね。何とも複雑な気分にさせられます。しかもこうした手法をとってる政治家が他にもいること(例:自由党時代の小沢氏)もわかっていますし。


■【検証・文革半世紀(5)】「道徳の力は無限だ」と習主席 かつての英雄賛美、官製“奉仕キャンペーン”で復活 「面倒」と市民冷ややか
http://www.sankei.com/world/news/160519/wor1605190001-n1.html
 産経が日頃主張する道徳教育も「雷鋒美化」と大して変わらないので「何だかなあ、良く産経も批判出来るもんだ」とは思います。

 雷鋒は22歳の時、執務中の事故で死去した中国人民解放軍の兵士だ。人助けや奉仕活動に熱心だったため、文化大革命文革)中に道徳模範として持ち上げられた。
(中略)
 2014年3月、全国人民代表大会全人代=国会)の軍代表団の分科会に出席した習は、「雷鋒精神は永遠なり」「あなたたちは雷鋒精神のタネを全国の大地に撒かなければならない」などと訓話した。習が折に触れて雷鋒に言及したことで、毛時代を思い起こさせる大衆運動となった。
 雷鋒だけではない。文革中にもてはやされた共産党の模範幹部、焦裕禄も同様だ。河南省蘭考県の書記だった焦は農民と寝食を共にし、流砂や豪雨などの自然災害と闘った直後に病死した。習は何度も「焦のような幹部になれ」と党幹部らに訓示してきた。

 持ち上げる側の思惑はともかく「雷鋒や焦裕禄のような自己犠牲精神*1」はそれはそれで貴いものでしょう。


■【阿比留瑠比の極言御免】ピースでボーッとしている人たち 海自派遣に反対しながら守られる
http://www.sankei.com/premium/news/160519/prm1605190004-n1.html
 「ソマリア沖への自衛隊派兵を批判しながら、ソマリア海域で自衛隊の警護を受けるのは矛盾してるのではないか」というのはピースボートには失礼ながら小生もそう思います。阿比留のような「ピースボート全否定派のウヨ*2」と意見が一緒というのは不愉快ですが(そう言うピースボートへの批判的な認識は間違ってる、阿比留らの言いがかりに荷担するなというご指摘があり、正当な指摘と思えばピースボートへの批判的認識は喜んで撤回しますが)。
 しかし産経・阿比留だと

自分たちが批判している相手に繰り返し護衛を受けることに矛盾は感じないのだろうか。

とするから呆れます。ならば「冤罪問題」で警察を批判してる人は自宅に泥棒に入られても、警察に通報したらいけないのか。
 ユネスコ南京事件資料登録を批判*3してる日本は「世界遺産登録申請」をしたらいけないのか。
 領土問題で中国と対立してるベトナムはAIIBに入ってはいけないのか。
 政府に批判的な研究者は「国の研究助成金を受け取ってはいけない」のか。
 そう言う話ではないわけです。
 「批判してる相手に世話になってはいけない」なんてことはない。大体自衛隊は「国民のためにある」んですから遠慮なく世話になっていい。
 ただ「ソマリア海域への派遣を批判してるのなら、ソマリアで警護を受けるのは矛盾でないか」という話です。
 ピースボート自衛隊批判が「ソマリア海域への派遣」以外のことであるならば、今回の護衛に何の問題もありません。

*1:多少の誇張はあるにしてもまあ、事実無根ではないでしょう。

*2:勿論小生はピースボートの価値を認めています。

*3:まあその批判が言いがかりであることは確かですが