■月刊文春6月号
http://bunshun.jp/articles/-/7210
【特集】「政と官」の劣化が止まらない
■「総理の分身」豪腕秘書官の疑惑 森功*1
■官僚は安倍官邸の下僕と化した 片山善博*2/前川喜平
■安倍政権は真実を語れ 石破茂*3
文春と言えば自民党寄りのメディアですがそこが「疑惑」「安倍政権は真実を語れ」ですからねえ。
しかもその記事の寄稿者の一人は「自民党の石破」、そして「加計告発の前川氏」です。
「自民党の終わり(下野)が来たかどうかはともかく」、安倍の終わりはもはや間近だ、そう思いたいところです。
【ここから産経です】
■与野党、党首討論開催で一致…直接対決避け続け1年半も“開店休業”
https://www.sankei.com/politics/news/180509/plt1805090047-n2.html
どう見ても「逃げ続けたのは安倍の方」でしょうが、野党が逃げたかのように必死に印象操作するいつもの産経です。
■【国民民主党結成】大塚耕平共同代表「ずっと野党でいる気なら、どうぞ立憲民主党に」
https://www.sankei.com/politics/news/180509/plt1805090039-n1.html
国民民主党の大塚耕平*4共同代表は9日の党参院議員総会で、旧民進党参院議員の多くが立憲民主党に流れたことを念頭に「あまり偏った野党では政権に絶対に近づけない。ずっと野党でいる気なら、どうぞあちらに行ってくださいという感じだ」と述べた。
どう見ても「立憲民主どころか共産党の支持率も下回ってる」国民民主の方が万年野党であり、だからこそ、野田*5元首相、岡田*6元民主党代表など、幹部連中も含めて「民進党や希望のメンツ」で国民民主に入党しない人間(その多くは立民入党、または無所属)が続出してるのに、そして過去においては「立憲民主に大塚氏は共闘を呼びかけてる」のにこういうことがいえる神経には呆れますね。
そもそも本気でそう思ってるならこんなこと言わないでしょう。かつ「菅内閣官房長官、野田内閣経産相、民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)」などという政府、民主党(民進党)の要職を歴任した枝野氏を代表とする立民のどこが「偏ってる」のか。
正直、小生なんか「偏ってるようには見えない」からこそ「どうせ今までの民主党、民進党と同じやろ」と思えて共産支持を変える気にならないわけですが。
それはともかく大塚氏の言動は、まあ大人げない逆ギレですね。
「内輪の席だから立民側にばれない」と思ったのかもしれませんが「見事にばれた」わけです。
枝野氏も「こんな奴を入党させたら、突然、民進党を解党した前原*7のようにいつ何をしでかすか、解ったもんじゃない。やはり入れなくて良かった」「それにしても国民民主党結党直後にこの暴言とはなんと政治的計算も常識もない馬鹿者よ。立民支持層の多くは『絶対に大塚は許さない』と思うだろうがそれでいいと思ってるんだろうか?。こうした発言は共産や社民に対しても向けられてると思い共産、社民支持層も大塚氏への反感を覚えるだろうがそれでいいと思ってるんだろうか?」と心底呆れてるでしょう。
そして枝野氏*8に「つまり我々立民や共産、社民と言った偏った万年野党なんかとはあなた方、国民民主は共闘する気はありませんよねえ」などと意趣返しされたらどう釈明する気なんでしょうか。まあ、最大野党・立民相手に「そうだよ、お前らは偏った万年野党だよ」とはさすがにいえずに愚劣な醜態さらすんでしょうけど。まあ、こういうバカが党首なんだから国民民主も「ハイ、それまでよ!」「お呼びでない!」ですね。
【追記】
■朝日新聞『国民・大塚氏「どうぞあちらに」 翌朝、枝野氏に謝罪』
https://www.asahi.com/articles/ASL5B4VJDL5BUTFK01K.html?ref=tw_asahi
朝日報道が事実なら実に無様です。まあ事実なんでしょうけど。
■産経【国民民主党結成】大塚耕平氏、立民やゆ発言は「誤報」
https://www.sankei.com/politics/news/180510/plt1805100060-n1.html
まあただの言い訳でしょうね。マスコミに抗議はしてないようですし。
*1:著書『許永中 日本の闇を背負い続けた男』(2010年、講談社プラスアルファ文庫)、『同和と銀行 三菱東京UFJ“汚れ役”の黒い回顧録』(2010年、講談社プラスアルファ文庫)、『狡猾の人 防衛省を食い物にした小物高級官僚の大罪』(2011年、幻冬舎)、『泥のカネ 裏金王・水谷功と権力者の饗宴』(2013年、文春文庫)、『日本を壊す政商 パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈』(2015年、文藝春秋)、『紛争解決人 伊勢崎賢治・世界の果てでテロリストと闘う』(2016年、幻冬舎文庫)など
*2:鳥取県知事、菅内閣総務相など歴任。著書『地域間交流が外交を変える:鳥取・朝鮮半島の「ある試み」』(共著、2003年、光文社新書)、『日本を診る』(2010年、岩波書店)、『民主主義を立て直す:日本を診る2』(2015年、岩波書店)、『片山善博の自治体自立塾』(2015年、日本経済新聞出版社)など
*3:小泉内閣防衛庁長官、福田内閣防衛相、麻生内閣農水相、自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)など歴任
*5:鳩山内閣財務副大臣、菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)を歴任
*6:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(管代表時代)、野田内閣副総理・行革相、民主党代表代行(海江田代表時代)、民主党代表など歴任
*7:鳩山内閣国交相、菅内閣外相、野田内閣国家戦略担当相、民主党政調会長(野田代表時代)、民進党代表など歴任
*8:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相、民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)などを経て立憲民主党代表