今日の中国ニュース(2019年2月7日分)

台湾との復交主張、エルサルバドル大統領にブケレ氏当確:朝日新聞デジタル
 いかに「中国と国交樹立した前政権から政権奪還した右派政治家」とはいえ本当にそんなことが出来るのかどうか。

 同国では1992年の内戦終結以来、右派の野党・国民共和同盟(ARENA)と左派の与党・ファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)の2大政党が政権を担ってきたが、ARENAの候補は31%、FMLNの候補は14%と及ばなかった。
 治安悪化や貧困対策、政治不信などが争点となる中、ブケレ氏は、2大政党は問題を解決できなかったとしてSNSを活用し「変革の候補」としてアピール。汚職対策なども訴え、支持を広げた。国会では少数与党のため、他党との連携が課題だ。

ということで「マクロン(フランス)」「トランプ、サンダース(米国)」現象(既存の二大政党への不満が現実政治に影響)がエルサルバドルでもあったわけですが、少数与党のため、「朝日記事も指摘する様に」二大政党ARENAやFMLNの意向を簡単に無視もできないでしょう。もちろん中国も台湾との国交回復など全力で阻止に動くでしょうし。ということで結局「台湾との国交回復(選挙公約の一つ)」はうやむやになるんじゃないか。投票者も果たしてそこで選んだかどうか。


カルビー、20年度に中国フルグラ販売7倍に :日本経済新聞
京都でお茶文化イベント カルビー、中国人客向け :日本経済新聞
国内伸び悩むフルグラ、救世主は中国人。春節の京都で新商品アピール | BUSINESS INSIDER JAPAN

カルビー、20年度に中国フルグラ販売7倍に :日本経済新聞
カルビーは2020年度に主力シリアル「フルグラ」の中国での販売を17年度比7倍の160億円以上に引き上げる。8月にも京都工場(京都府綾部市)に専用ラインを稼働し、中国向け輸出を拡大。
・中国でも健康志向の食品への関心が高まっているのに対応する。
・中国では今年*17月、加工食品の輸入関税が引き下げられるなど、追い風が吹く。カルビーは今年に入り、杭州に中国国内のECを手掛ける新会社も設立しており、供給力の強化と販路の多様化を進める。

京都でお茶文化イベント カルビー、中国人客向け :日本経済新聞
カルビーは6日、京都の花街・祇園にほど近い建仁寺で、訪日外国人客向けにお茶文化の魅力を伝えるイベントを開いた。中国の春節旧正月)に伴う大型連休で来日した中国人の観光客らに、シリアル「フルグラ」の抹茶味などを配った。中国市場のさらなる開拓につなげる狙いがある。
・海外事業を担当する笙啓英執行役員は「中国のシリアル市場はフルグラが作ったともいえる。イベントを機に、中国、ひいては世界にお茶の文化を伝えたい」と語った。

国内伸び悩むフルグラ、救世主は中国人。春節の京都で新商品アピール | BUSINESS INSIDER JAPAN
春節旧正月)に入り、京都・祇園では中国語での会話が普段にも増して聞こえてくる。にぎやかな花見小路の突き当たりに建つ建仁寺では2月6日、カルビーのフルグラ新商品PRイベントが開かれた。
 お茶のお点前を披露し、興味を持って近づいた旅行者にフルグラのサンプルや、抹茶ドリンクを提供。茶種を中国から持ち帰り、日本で茶の普及に寄与した栄西が建立した建仁寺を会場に選んだのは、新商品が抹茶味であり、そのターゲットが中国人だからだ。
 フルグラがこの数年、中国人の間でバカ売れしていることをご存知だろうか。
カルビーが2月5日に発表した2018年度第3四半期(4〜12月)の決算によると、フルグラの売上高は前年同期比11.2%増の約223億円。国内は同5%減ったが、中華圏をメーンとする海外が同157.2%伸びて52億円となり、全体の数字を押し上げた。
・働く女性を主なターゲットに、「手軽で栄養価が高い時短朝食」というイメージが徐々に浸透し、フルグラの売り上げは2012年から右肩上がりで伸びていった。
 だが、快進撃を続けてきたフルグラは、日本での成長が踊り場を迎えている。2017年度の売り上げは0.6%増。直近の2018年度第3四半期はマイナスに落ち込んだ。
 国内が伸び悩む中で、中国市場への期待感は一掃高まっているものの、実際には「国内の対応に手いっぱいで、中国は手があまり回っていなかった」(藤原さん)状態。攻めの一手を打つため、フルグラ事業部は2018年4月、マーケティング経験が長い丁明さんを中国事業担当者として外部から採用した。
・2018年8月には、中国出荷用のフルグラ工場を京都で稼働開始した。
カルビーの調査によると、中国人女性のフルグラの認知度は48%にも上るという。だが、6日のイベントでは、通りかかった中国人が試食品を手に、「これ何?」「食べ物?」とスタッフに質問する姿が目立った。
 丁さんは、「フルグラの赤いパッケージの認知度は高いのですが、購入したことがあると答えた人は1%しかいなかったんです」と説明した。女性認知度48%と購入経験1%の落差は大きいが、「買ってくれるかもしれないお客さんがそれだけいると考えたら、何でもやってみようと思います」と話した。

 中国ビジネスが大事な日本企業はカルビーだけではないでしょう。「(ボーガス注:チベットのために中国と対立して、中国ビジネスを犠牲にして)ノルウェーに霞を食えとは言えない」というid:Mukke先生の名言がありますがカルビーも含め「ノルウェー人だけではなく、日本人も『たかが』チベット『ごとき』のために霞を食うことはできない」のです(皮肉のつもり)。


老いる中国に商機 三井物産は病院、パナは高機能トイレ:朝日新聞デジタル
 id:Mukke先生をまねれば「三井物産パナソニックに霞を食えとは言えない」のです。


フルグラは3位、越境ECで中国人に人気の日本商品トップ10。1位は意外にも… | BUSINESS INSIDER JAPAN

■1位:ユニチャーム「シルコット うるうるスポンジ仕立て」
 2017年に中国の女優・古力娜扎が使っていることがテレビ番組で紹介され、さらに人気に。
■2位:ライオン「ホワイト&ホワイト はみがき」
■3位:カルビー「フルグラ」
■4位:近江兄弟社メンターム サンベアーズ ストロングスーパープラス N」
■5位:アサヒ飲料カルピスウォーターパウチ」
■6位:資生堂「フィーノ プレミアムタッチ 浸透美容液ヘアマスク」
■7位:ロート製薬「メラノ CC 薬用しみ集中対策美容液」
■8位:小林製薬サラサーティ ランジェリー用洗剤」
■9位:たらみ「おいしい蒟蒻ゼリー ピーチ味」
■10位:スタイリングライフ・ホールディングスBCLカンパニー「サボリーノ 目ざまシート」
 (ボーガス注:中国の越境ECアプリ)豌豆公主でブランディングを強化したことにより、SNSのユーザー口コミで話題に。さらに王雪儿やMii 小米などのインフルエンサーがおススメしてくれたことで人気商品に。

 id:Mukke先生をまねれば「ユニチャーム、ライオン、カルビー近江兄弟社アサヒ飲料資生堂ロート製薬小林製薬、たらみ、スタイリングライフ・ホールディングスBCLカンパニーに霞を食えとは言えない」のです。
 そして「繰り返しますが」これだけの日本企業が中国ビジネスでもうけてる以上、我々日本人は「『たかが』チベット『ごとき』のために霞を食うことはできない」のです(皮肉のつもり)。

*1:2018年のこと