今日の産経ニュース(6/9分)(追記・訂正あり)

■映画「ドラえもん」、中国で日本興収抜く 日中関係に影響は
http://www.sankei.com/entertainments/news/150609/ent1506090012-n1.html
 今年の5月公開でこれですからね。改めて「中国市場ってすごいなあ」と思いますね。


■「違憲参考人、推薦は「自民のみ」 船田氏*1が訂正
http://www.sankei.com/politics/news/150609/plt1506090010-n1.html
 この記事につけた拙ブクマ。

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.sankei.com/politics/news/150609/plt1506090010-n1.html
「公明は長谷部*2教授を推薦してないんです、推薦したという発表は私のミスでした。公明はだから何も悪くない(船田)」というふざけた話。「今頃かよ!」「そんなわけあるか!」で終わる話。

 まあ公明に「あれはなかったことにしてくれ」と頼まれたんでしょうが、そんな事頼む公明も酷いし応じる自民も酷い。こんなモロバレの嘘を公明支持者は信用するんですかね。


■【主張】G7サミット 対中結束の意義は大きい
http://www.sankei.com/column/news/150609/clm1506090003-n1.html

欧州諸国に中国の危険な動きを十分理解させ、日米の側に引きつける外交努力の継続が必要だ。

 いつもながらの産経節です。別に欧州各国が中国について「南沙問題」で苦言なり批判なりしたからといってそれは「日米の側に立った」ということではない。もちろん「これで靖国歴史認識問題、AIIBで日本や米国の側に立ってくれるかも」て話でもない。欧州各国は単に国益判断(この件で東南アジア諸国や米国に恩を売っておこう、など)から是々非々で中国に対応しているに過ぎないわけです。


■【独エウマウサミット】安倍首相、中国非難の声明盛り込みに成功 「G7*3の友人たちから強い支持が得られた」
http://www.sankei.com/politics/news/150609/plt1506090012-n1.html
 実に産経らしい安倍持ち上げタイトルです。素直に考えれば、「中国をこのサミット声明で何らかの形で牽制しないと行けない*4」という判断に「G7各国が達した」のは「安倍のお手柄」というより「各国とも大なり小なり、以前からそう言う認識だった」つう話じゃないんですかね。
 「牽制しようという空気が全くない」のに「安倍のリーダーシップでどうこう」と言う話じゃないでしょう。
 従って「安倍首相、中国非難の声明盛り込みに成功」なんてタイトルより「安倍首相の希望する形の中国批判声明が実現、日本だけでなく欧米各国も中国に警戒感?」とかのほうがまだ客観的表現でしょうね。


■【正論】韓国は日米と歩むほか道はない 筑波大学大学院教授・古田博司*5 http://www.sankei.com/column/news/150609/clm1506090001-n1.html
 古田の主張を一言で言えば「誰のおかげで韓国は近代化できたんだ。日本が国交正常化時に経済支援したからじゃねえか」と言う居直りです。まあ、そう言う要素はあるでしょう。
 でも「それオンリーじゃない」。「日本の経済支援、それだけが近代化の理由であるかのように言う」のは大変失礼です。
 と同時に「誰のおかげで近代化できたんだ」と近代化至上主義に立つとたとえば「チベットは誰のおかげで近代化できたんだ(中国)」などという話にもなりますがまあ古田も産経もそう言う主張を支持はしないでしょう。
 チベット近代化についてはさすがに「中国の貢献を否定できない」から、「近代化が全てじゃない」などと産経や古田はおそらく言い出すわけです。ご都合主義でしかない。

*1:宮沢内閣で経済企画庁長官。現在、自民党憲法改正推進本部長

*2:著書『憲法と平和を問いなおす』(2004年、ちくま新書)、『憲法とは何か』(2006年、岩波新書)など

*3:アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、日本

*4:そういう判断の是非はひとまず起きます

*5:著書『東アジア「反日」トライアングル』(2005年、文春新書)、『朝鮮民族を読み解く』(2005年、ちくま学芸文庫)など