今日の産経ニュース(9/6分)(追記・訂正あり)

■【私の「反知性主義」的考察】「上から目線」で保守派に意趣返し*1するノンキな知識人たち 八木秀次*2(麗澤大教授)
http://www.sankei.com/column/news/150906/clm1509060010-n1.html

 民主党政権財務相を務めた国会議員OBが先日、ラジオ番組で、安倍政権が進める安保法制法案について「中国の軍事力に対抗して軍備を増強するのは反対。中国とは仲良くしなければ」と訴えていた。
「私たちの時代は文革を経験していませんから論語は好きです。日本は昔から中国に多くのものを学んだ。奈良や京都の都を見てみなさい」
「中国は私のことを大事にしてくれます。習近平*3国家主席にもお会いしました。果たして安倍さんは会えるんでしょうかね」。
 言葉は正確ではないが、凡そこんな内容だ。

 日中友好を訴える政治家なんか何一つ珍しくないし、その方が「正論だ」と「日中友好派」の俺は思います。

「中国は私のことを大事にしてくれます。習近平国家主席にもお会いしました」

というのは「基本的に中国ってのは私ごとき国会議員を引退したつまらない人間でも閣僚経験者なら訪中すればそれなりに処遇してくれるんです。それなのに、安倍首相は現役の首相なのに訪中して会えなくていいんでしょうか」つうことでしょうね。産経や八木は「中国に媚びてる」とか曲解してるでしょうがそういうことではない。
 なお、「民主党政権財務相を務めた人間」は

藤井裕久*4鳩山内閣
菅直人*5鳩山内閣
野田佳彦*6菅内閣
安住淳*7(野田内閣)
城島光力*8(野田内閣)

です。調べれば誰か分かるでしょうに「名前を書かない」八木には呆れます。まあ、「国会議員OB」「老政治家」「東大法学部卒で元大蔵官僚」という八木の文章から考えるにおそらく「藤井氏のこと」でしょうが。そんなに藤井氏の名前を八木は書きたくないのか。藤井氏出演のラジオ番組の名前を書かないことといいそんなに藤井発言を読者に確認されたくないのか。

 最近、「反知性主義」という言葉が安倍政権や、それを支持する国民、知識人を批判するために使われている。

 「南京事件否定論」「河野談話否定論」「大東亜戦争アジア解放戦争論」「中国、北朝鮮打倒論」などの暴論を公言するような連中は「反知性主義」でしかないでしょう。まあ、平たくいえば「バカ」ということですが(反知性主義という場合「事実に反するデマ」「論理展開がおかしい」「現実的でない」といった相当酷いバカに使われる言葉でしょう)。安倍や産経のようなバカをバカといって何が悪いのかさっぱり分かりません。
 また、産経とて「鳩山首相をある米国評論家がルーピー(平たく言えばバカ)と言ってる」「まるで宇宙人(平たく言えばバカ)の鳩山総理」「中身空っぽの空き菅(あきかん)総理(首相時代の菅氏への罵倒)」などと散々、敵視する政治家や政党などを馬鹿だ何だと罵倒してきたのによくもまあ、「俺達をバカ呼ばわりするな」などと言えるもんです。まあ、そう言うご都合主義のクズぶりこそが「反知性主義の現れ」でしょうけど。

「そもそも私は日本国憲法9条のもとで個別的自衛権も放棄していると解しており、『必要最小限度の実力の保持は憲法9条に違反しない』という自衛力合憲論を否定する立場である」(水島朝穂*9早大教授)
 「日本国憲法は、徹底した非軍事平和主義をうたっており、個別的自衛権についてさえ、軍事手段による発動を許していないと思う」(右崎正博・独協大教授)
 「日本国憲法は、自衛の名のもとに侵略戦争を行った戦前の反省に立ち、個別的自衛権も放棄している」(小松浩*10立命館大教授)
 「個別的自衛権の行使や自衛隊の保持そのものが9条の規範内容に反すると言わざるを得ない」(常岡(乗本)せつ子・フェリス女学院大教授)

 産経&八木の汚い印象操作に吹き出してしまいました。
先ず
1)わかりやすい例では「山崎拓*11・元自民党副総裁」「阪田雅裕*12・元内閣法制局長官」「柳澤協二*13・元防衛庁官房長」「小林節*14慶應義塾大学名誉教授」などがいますが、自衛隊合憲論の立場でも安倍の安保法案を合憲とする人間はほとんどいませんし
2)これら「自衛隊違憲論者の方々」も「私は自衛隊違憲論の立場だが、仮に合憲論に立っても従来の政府見解『集団的自衛権は行使できない』を踏みにじり『集団的自衛権行使容認』の立場に立つ安倍政権の見解は間違いと考える」としており、「自衛隊違憲論」オンリーで話を進めているわけではありません。今時「自衛隊違憲論一本」で安倍の安保法案を批判する人なんてまともな人ではいません。
 なぜなら
A)自衛隊違憲論は政府見解ではないし
B)自衛隊違憲論に立たなくても安倍の安保法案は批判可能
だからです。
 ここに名前が挙がってる方は「ある意味誠実な方」であるからこそ「私個人はそもそも自衛隊違憲論であることを断っておく」としているわけです。


■【日曜経済講座】9・3天安門発のブラックジョーク 党指令型不況に気付かぬ首脳たち 編集委員・田村秀男*15
http://www.sankei.com/premium/news/150906/prm1509060017-n1.html

 天安門で満面の笑みを浮かべた朴大統領は中国市場依存の危うさを感じないのだろうか。

 中国開催の抗日戦争勝利記念式典に参加した程度で「朴は中国べったりだ」と非難するいつもの産経です。なお、「中国市場依存*16」は良くないでしょうが、一方で「巨大な中国市場」を「中国敵視」で完全に見捨てられるほどの余裕のある国は「中国の隣国・韓国に限らず」どこにもありません。

 中国景気の下降とともに、商品市況が崩れていく。エネルギー価格下落はロシアを直撃している。一次産品市況の下落は軍事パレードに招かれた一部のアジアやアフリカなどの産出国の首脳たちを苦しめているだろう。
(中略)
 中国危機は日本にとってチャンスなのだ。

 一体何が「チャンス」なんだかわかりませんが、「ライバル中国がずっこけてるうちに、日本が欧米や東南アジアで中国のことを気にせず商売ができる」とでも言うんでしょうか。あるいは「エネルギー(石油や天然ガスなど)価格や一次産品(原材料)価格の下落」と書いてるから「原材料やエネルギー価格が安くなって日本の生産業にとってラッキー」て話なのか。
 つうか、どう見ても「中国危機は中国を市場とする日本にとってダメージ」であって「ダメージをどう小さくするか」という話はあり得ても「原材料価格が安くなったし、ライバル中国がズッコケてくれてチャンス」なんて話ではないと思いますが。「アベノミクスは終わった」とする最近の論調に対し、虚勢で「アベノミクス支持者」田村がこういってるのならまだしも本気なら頭がどうかしてると思います。


■【新聞に喝!】互いをあげつらう報道に不安 ジャーナリスト・伊豆村房一
http://www.sankei.com/column/news/150906/clm1509060007-n3.html

 ノルウェーの平和学者、ヨハン・ガルトゥング*17博士は朝日新聞のインタビュー(8月26日付)で(中略)「北東アジア共同体」創設を提案している。メンバーは日本、中国、台湾、韓国、北朝鮮、ロシア極東部。本部は地理的に中央に位置し、琉球王国時代に周辺国との交流が盛んだった沖縄に置く。その共同体のモデルは欧州共同体(EC)だという。
(中略)
 「北東アジア共同体」構想に現実味があるかどうかは別にしても、地域の安定のためには地道な交流、交渉は欠かせない。
(中略)
 ただ、そういう民間交流を通じた協力関係のプロセスについて新聞はあまり報道していない。紙面を開けば、(中略)過剰なまでの嫌中・嫌韓の記事も目立つ。お互いに悪い点をあげつらっているような報道では、不安が募るばかりだ。
 いうまでもなく日中・日韓関係は簡単ではない。長い時間をかけて積み上げてきたものが、一瞬でガラガラと崩れてしまう。批判を忘れてはいけないが、関係改善への地道なプロセスを大事にし、見守る報道姿勢も必要ではないか。

 「日中、日韓関係がうまくいかないのはもっぱら中韓に問題がある」とする辺り実に産経らしいですが、その上で

関係改善への地道なプロセスを大事にし、見守る報道姿勢も必要

などとして「日中、日韓交流の重要性」を一方で指摘してる辺り、産経内部にも「このままじゃいかん」という「現実主義者」もそれなりにいるのでしょう。


■【iRONNA発】日本人と宗教 左翼にとっての「神風*18」は平和憲法である
http://www.sankei.com/premium/news/150906/prm1509060015-n1.html
 書き手は井沢元彦ですが、「井沢も落ちたもんだ」と思います。
 「護憲派の考え」をどう評価するにせよ「護憲派にとっての憲法九条は神風」なんて意味不明な考えを俺は到底まともに相手する気になりませんね。こんなん改憲派ですらまともな人間は同意しないでしょうし、井沢もまさか本気で書いてるわけではないでしょう。要するに商売右翼のわけです。
 井沢はもともとは

『猿丸幻視行』で1980年に第26回江戸川乱歩賞を受賞

ということでミステリ作家だったわけです(おそらく『猿丸』も別にウヨ的な作品ではない)。がその後は「ミステリ作家としては鳴かず飛ばず」で、「ウヨ商売に転向した」わけです。
 とはいえ「このトンデモな内容で商売として通用する」というのも「日本ウヨのレベルの低さ」を物語っており恐ろしいものがあります。
・ミステリ作家から転向した人間と言えば「井沢以外で」小生が思いつくのは「水上勉氏」ですね(他にもいると思いますが残念ながら知りません)。
 水上氏は

 1960年(昭和35年)、水俣病を題材にした『海の牙』を発表し、翌1961年(昭和36年)に第14回日本探偵作家クラブ賞(現在の日本推理作家協会賞)を受賞、社会派推理作家として認められた(ウィキペ「水上勉」参照)

わけです。水上氏の受賞した「日本探偵作家クラブ賞」は

・第1回(1948年)
 長編賞:横溝正史『本陣殺人事件』
・第3回(1950年)
 長編賞:高木彬光『能面殺人事件』
・第10回(1957年)
 松本清張 『顔』(短編集)
・第13回(1960年)
 鮎川哲也『憎悪の化石』『黒い白鳥』
・第16回(1963年)
 土屋隆夫 『影の告発』

など「日本ミステリ史に名を残す錚々たる巨匠」が受賞してきた賞のわけです。
 で、当初、水上氏は「松本清張のような社会派推理作家」扱いされてた。代表作『雁の寺』(1962年発表)、『飢餓海峡』(1963年発表)も発表当時はミステリ扱いですが、「自分には本当はミステリは向いてない」と思ったのか、次第に「ミステリ作家扱いから脱却していく」わけです。水上氏のような脱却ならいいですが井沢のような「醜悪な脱却」はちょっとねえ(苦笑)。


■『日本神話と長江文明*19安田喜憲*20
http://www.sankei.com/life/news/150906/lif1509060015-n1.html
 「古代日本文明には長江文明が大きく影響してる」「その痕跡が日本神話には残っている」という安田説が正しいか、知りませんが、一般論で言えば「古代日本には中国文化の影響が大きい」のは事実でしょう。稲作、和服、「儒教や仏教といった思想」などいろんなものが(朝鮮半島経由の場合もありますが)中国から来たわけです。
 ただそれは「アンチ中国」の産経が普段あまり口にしたがらないことではあります。


■【元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報(9)】「捏造記者というと名誉棄損になると訴えたかった」
http://www.sankei.com/premium/news/150906/prm1509060019-n1.html

原川
「強制的に慰安婦にさせられた、その人たちが20万人にものぼるという誤解がその世界に広がっていますけれども。こうした誤解について植村さんは慰安婦問題に取り組まれた方としてどのようにお考えなんですか」

 「お前の言う誤解ってのは『20万という人数にかかる(もっと少ないということ)』のか、それとも『強制的に慰安婦にさせられたて部分にかかる(慰安婦は全員自由志願だと言う事)』のか、両方にかかるのか、どれなんだ、原川?」「お前は、植村氏をひっかけるために故意にそう言う汚い物言いをしてるのか?」「故意じゃないとしても記者教育として、聞き取りの仕方ってのを教わらなかったのか?」と聞きたくなりますがそれはさておき。
 植村氏は「原川は『20万は多すぎる』と考えてるようだ」と理解し突っ込み返します。

植村
「僕は何人いたとかいう話をいろんな人に聞かれたことがあるんですが。ちょっと聞きたいんですが、原川さん、慰安婦問題って何人が正しいんですかね」
原川
「まあ、実態は定かではないんですよね」
植村
「それ、それ、聞きたいのよ僕」
原川
「しかし、まあ、日本人慰安婦の数が外国人慰安婦より多いのは確かなんだろうと思います」

 何で原川が「日本人慰安婦の方が多い」と考えるのかさっぱりわかりません*21。俺も「慰安婦問題に詳しいわけではない」ですが原川がそう考える根拠って何かあるんですかね。「日本人兵士なら言葉の通じない外国人慰安婦より、言葉の通じる日本人慰安婦の方が好きだろうし、日本人慰安婦の方が日本軍も調達も楽だろう」と思い込みで、つまり資料などの裏付け無しで言ってるのではないのか。
 それはともかく「20万は多すぎる!」と普段言ってた産経が「で、何人だと思うの?」と植村氏に聞かれると「実態がよく分からない」とか言い出すのはギャグなんでしょうか。
 「実態が分からない人間なら」、何人じゃ多いとか少ないとか言えるはずないんですが*22

植村
「最近、米国で187人の歴史研究者らの声明というのがありましたよね。ごらんになったと思うんだけど、そこにまさにその答えが出てる。ちょっと、これを読ませていただくと、『慰安婦の正確な数について、歴史家の意見は分かれていますが、(注:戦犯追及を恐れる日本軍が公文書を終戦直後、大量廃棄したこともあって)恐らく、永久に正確な数字が確定されることはないでしょう。確かに、信用できる被害者数を見積もることも重要です。しかし、最終的に何万人であろうと何十万人であろうと、いかなる数にその判断が落ち着こうとも、日本帝国とその戦場となった地域において、女性たちがその尊厳を奪われたという歴史の事実を変えることはできません』と書いていますね。
(中略)
 世界は(産経と違って『慰安婦の数が問題だ』とは、)そういうふうに見てはいないということがこれ*23で分かる。これはどんな人が、声明を出したかといったら、これはもう、(米ハーバード大名誉教授の)エズラ・ボーゲル*24さんとか、(米歴史学者の)ジョン・ダワー*25さんとか、(米歴史学者の)キャロル・グラック*26さんとか、さまざまな知日派の人たちですよね。そういうのが出ているということを指摘することで、僕の答えに代えさせていただきたいというふうに思います」

 「慰安婦問題は数の問題じゃないんだ」と当然の突っ込みをする植村氏です。大体「数が少ないからたいしたことない」のなら「拉致なんて巣くう会の主張を採用しても800人程度*27」なので「800人なんて日本が先の戦争で強制連行したりぶっ殺したりした外国人の数に比べたら全然少ない、たいしたことじゃない」という話になる。でもそう言う話じゃないでしょうし、そう言ったら産経も「横田夫妻に謝れ」とか言って激怒するんじゃないか。

植村
「阿比留さん、考えてごらんなさい、阿比留さんが多分、あれだけバシンと極言されているさまざまなこと。それに対する意見の違う人っていると思いますよね。でも、その背後勢力が娘さん*28を脅迫したりしたらどう思う? 阿比留さん、これはきちっとコラムで書いてくださいよ。つまりね、植村を攻撃するのはいいと。おかしいと言えばいい。だけど娘を攻撃するのはおかしいじゃないといってくれないかな」
阿比留
「それはね、記事でですね、私は、こういうことは絶対に許されないということは書きました」
植村
「(注:アリバイづくり程度にちょこっと書くんじゃなくて)もうちょっと書いてよ。被害の実態も伝えてよ」
(中略)
阿比留
「今回のインタビューでそれはやりますから」
(中略)
植村
「だけど、(注:今回のインタビューで)やってないじゃない、まだ。(中略)被害状況、聞いてないじゃない。僕の娘のこと。(注:被害状況について聞かないで何を書くの?)
(中略)
 だから、簡単に言うと、こんな事態を食い止めるために、(注:西岡力*29や文春に対して民事の)裁判を起こしたんだ。
(中略)
 2月には、(注:私、植村が非常勤講師を務める)大学に『娘を殺す』という脅迫状が来たんだよ。そして警察が、パトロール、うちの娘が登下校の時には、パトカーが周辺警備するような状況なんだよ。
(中略)
 非常に激しい攻撃が(注:私、植村が非常勤講師を務める)北星学園大学にあり、警備費用が何千万円もかかっている。そういうふうな状況をとめるために(注:民事訴訟を)やったんです」

 正面から「お前ら産経のせいで俺と家族、勤務先がウヨの脅しや嫌がらせ受けてどんだけ迷惑被ってるのかわかってるのか」「せめて『批判はともかく、脅迫や嫌がらせはよせ、特に本人以外へのそうした行為は論外だ』くらい産経は書けよ」と言われてさすがに「お前の自業自得だ」とは居直れない阿比留です。
 そしてついに明日、この連載もエンディング。まあ、「1〜9回まで」どう見ても「阿比留惨敗」でしたから「最終回の10回」も「阿比留惨敗」でしょうね。

*1:ただの批判を「意趣返し」と表現する辺り「何だかなあ」です。つうか「意趣返し」というのは意味的には「江戸の敵を長崎で討つ(過去に酷い目にあわされたことを恨みに思い別の機会に報復する)」みたいな意味でしょうが何がどう「意趣返し」なんでしょうか。

*2:元「新しい歴史教科書をつくる会」会長。日本教育再生機構理事長。2002年産経正論新風賞受賞者。著書『明治憲法の思想:日本の国柄とは何か』(2002年、PHP新書)、『本当に女帝を認めてもいいのか』(2005年、洋泉社新書y)、『公教育再生:「正常化」のために国民が知っておくべきこと』(2007年、PHP研究所)、『憲法改正がなぜ必要か:「革命」を続ける日本国憲法の正体』(2013年、PHPパブリッシング)など

*3:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て現在、国家主席、党総書記、国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席

*4:細川、羽田内閣蔵相、鳩山内閣財務相を歴任

*5:橋本内閣厚生相、鳩山内閣財務相を経て首相

*6:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相を経て首相

*7:菅内閣防衛副大臣、野田内閣財務相を歴任。現在、民主党国会対策委員長代理、民主党宮城県連代表

*8:民主党国会対策委員長(野田代表時代)、野田内閣財務相など歴任

*9:個人サイト(http://www.asaho.com/jpn/)。著書『現代軍事法制の研究:脱軍事化への道程』(1995年、日本評論社)、『武力なき平和:日本国憲法の構想力』(1997年、岩波書店)、『この国は「国連の戦争」に参加するのか:新ガイドライン・周辺事態法批判』(1999年、高文研)、『改憲は必要か』(共著、2004年、岩波新書)、『18歳からはじめる憲法』(2010年、法律文化社)、『戦争とたたかう:憲法学者・久田栄正のルソン戦体験』(2013年、岩波現代文庫)、『はじめての憲法教室:立憲主義の基本から考える』(2013年、集英社新書)、『ライブ講義 徹底分析!集団的自衛権』(2015年、岩波書店)など

*10:著書『イギリスの選挙制度:歴史・理論・問題状況』(2013年、現代人文社)

*11:大平内閣厚生政務次官、鈴木内閣防衛政務次官、中曽根内閣官房副長官、宇野内閣防衛庁長官、宮沢内閣建設相、自民党政務調査会長(橋本総裁時代)、幹事長、副総裁(小泉総裁時代)などを歴任

*12:著書『「法の番人」 内閣法制局の矜持』(2014年、大月書店)

*13:著書『亡国の安保政策:安倍政権と「積極的平和主義」の罠』(2014年、岩波書店)、『自分で考える集団的自衛権:若者と国家』(2014年、青灯社)、『亡国の集団的自衛権』(2015年、集英社新書)など

*14:著書『白熱講義!日本国憲法改正』(2013年、ベスト新書)、『白熱講義!集団的自衛権』(2014年、ベスト新書)、『憲法改正の覚悟はあるか:主権者のための「日本国憲法」改正特別講座』(2015年、ベストセラーズ)など

*15:著書『人民元、ドル、円』(2004年、岩波新書)、『アベノミクスを殺す消費増税』(2013年、飛鳥新社)、『消費増税の黒いシナリオ:デフレ脱却はなぜ挫折するのか』(2014年、幻冬舎ルネッサンス新書)、『人民元の正体:中国主導「アジアインフラ投資銀行の行末」』(2015年、マガジンランド)など

*16:韓国が中国市場依存かどうかは知りません

*17:著書『平和を創る発想術:紛争から和解へ』(2003年、岩波ブックレット)、『ガルトゥングの平和理論』(2006年、法律文化社)、『ガルトゥング紛争解決学入門』(2014年、法律文化社)など

*18:この文章からは井沢と産経が「戦前の神風特攻隊を批判してるらしいこと」が伺えますが、しかし彼らがその一方で「神風特攻隊をもたらした太平洋戦争開戦それ自体」は批判しないのは実に不可思議です。

*19:2015年、雄山閣

*20:著書『縄文文明の環境』(1997年、吉川弘文館歴史文化ライブラリー)、『環境考古学のすすめ』(2001年、丸善ライブラリー)、『文明の環境史観』(2004年、中公叢書)、『一神教の闇:アニミズム復権』(2006年、ちくま新書)、『環境考古学事始:日本列島2万年の自然環境史』(2007年、洋泉社MC新書)、『龍の文明・太陽の文明』(2012年、PHP新書)、『森と文明の物語:環境考古学は語る』(2014年、ちくま新書)、『ミルクを飲まない文明:環太平洋文明と「稲作漁労民」の世界』(2015年、洋泉社歴史新書y)など

*21:ただこの原川の物言いが本気なら産経が「慰安婦なんて問題じゃねえ」と思う理由は分かる気がします。「日本人慰安婦の方が多いのにほとんど名乗り出てないんだから問題ないんだ!」と思ってるんでしょう。そこは「韓国社会に比べて日本社会の方が慰安婦に冷たいから名乗り出れないだけじゃないか」とか「民族差別の問題で外国人慰安婦の方が過酷だった」とか思うべきじゃないですかね。

*22:原川の発言をそのままにしたらまずいと思ったのか、後で阿比留が「秦郁彦は2〜3万て推計してる(から20万は多いと思う)」としていますが、植村氏から「でも諸説の一つに過ぎないですよね」と反論され、「秦説が諸説の一つでしかないこと」を渋々でしょうが認めています(なお植村氏は「慰安婦への償いという意味では数は重要な問題ではない」「正確な数を出すことは『歴史学者ですら諸説あって』難しい問題であってプロの歴史学者にゆだねたい」との考えから「数についてはコメントしない」という立場です)。まあ、秦説だって相当の数で問題ですけどね。「2〜3万人ならたいした問題じゃない」なんて言ったら人間性を疑われるでしょう。

*23:米国歴史学者声明のこと

*24:著書『アジア四小龍:いかにして今日を築いたか』(1993年、中公新書)、『現代中国の父・トウ小平(上)(下)』(2013年、日本経済新聞出版社)など。

*25:マサチューセッツ工科大学教授。著書『吉田茂とその時代(上)(下)』(1991年、中公文庫)、『容赦なき戦争:太平洋戦争における人種差別』(2001年、平凡社ライブラリー)、『敗北を抱きしめて(上)(下)増補版:第二次大戦後の日本人』(2004年、岩波書店)など。

*26:コロンビア大学教授。著書『歴史で考える』(2007年、岩波書店

*27:実際にはもっとずっと少ないでしょう。政府認定拉致は確か17人ですし。

*28:阿比留に娘がいるか知りませんが要するに「阿比留の家族」てことです。

*29:慰安婦問題の著書に『日韓「歴史問題」の真実:「朝鮮人強制連行」「慰安婦問題」を捏造したのは誰か』(2005年、PHP研究所)、『増補新版・よくわかる慰安婦問題』(2012年、草思社文庫)、『朝日新聞「日本人への大罪」:「慰安婦捏造報道」徹底追及』(2014年、悟空出版)