「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう・パート4(追記・訂正あり)

パート3の続き。

■書評 アレクサンドル二世暗殺(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=233
 アレクサンドル二世が暗殺されたのは彼の改革構想と「暗殺者たち」の改革構想が異なり、皇帝が「暗殺者たち」を弾圧したからだろう。
 改革の必要性を感じても、改革の方向が違えば対立するのは、たとえば幕末の水戸浪士による井伊大老暗殺(桜田門外の変)など、日本の歴史にも見られることだ(水戸浪士も井伊大老も黒船来航後の政治改革の必要性自体は認めていた)。なぜか三浦はそう考えてないようだが。

ウィキペ「アレクサンドル二世」による:
 (ニコライ1世の始めた)クリミア戦争(ロシア対トルコ・イギリス・フランス)の敗北はロシア支配階級に大きな危機感を抱かせ、ロシア敗戦の責任は既存の国家体制が抱く「立ち遅れ」に求められた。資本主義化・工業化のような経済発展、自由主義的な社会改革こそがロシアを救うと考えられたのである。
 アレクサンドル2世自身は国家の西欧化改革を慎重に採用していくことで、伝統的な専制政治を延命させることが出来るという思想を以って改革に臨んだ。このため自由主義者とは改革に対するヴィジョンに最初から齟齬があった。
 まず政府は旧弊な社会制度の象徴とされた農奴制の解体に着手し、1861年2月農奴解放令を発布した。長期的に見ればこの解放はロシアに工業発展の成果をもたらしたが、その実感は1860年代後半になってから現実のものとなったのであり、解放直後は不十分だとする不満が農民に根強かった。
 改革は多方面に及び、1864年に断行された司法権の行政権からの独立を始め、国家予算の一本化、徴税請負制度廃止、国立銀行創設といった政府内の構造的近代化・効率化のための施策が矢継ぎ早に行われた。またナショナリズムの要たる国民教育に関しても、ゴロヴニン文部相のもと、1863年の「大学令」で大学を自由化し、1864年の「初等国民学校令」「中等学校法」は無償の基礎的公教育を保障した。後任のドミトリー・トルストイも教育改革を熱心に推進し、1871年に女性が教員や公務員となることが許可された。
  軍事面の改革は陸相ドミトリー・ミリューチンの努力に負うところが大きい。ミリューチンは1867年に軍規を大幅に整備し、1874年には全身分の男子に対する徴兵制がしかれた。
(中略)
 「人民の中へ」(ヴ・ナロード)をスローガンにしナロードニキ(人民主義者)と呼ばれた人々は、皇帝と地主の権力は農民一揆で打倒できるとし、農民の説得に情熱を傾けたが、思うような支持を得られなかった上、政府の厳しい弾圧にあった。彼らの一部は急進化し、皇帝や高官を暗殺することにより専制政治を打倒しようとし、テロに走った。アレクサンドル2世は1867年、フランスを訪問中、パリで襲撃されたが、このときは難を逃れた。その後も皇帝暗殺計画は再三にわたって企てられ、1880年2月にはアレクサンドル2世を狙った冬宮食堂爆破事件が起きて多数の死傷者が出た。これをきっかけに最高指揮委員会が設置され、下ヴォルガ臨時総督として暴動鎮圧に成果を収めたミハイル・ロリス=メリコフが委員長に任命された。
 ロリス=メリコフは政治を安定させ内政の改革を進めることがテロや暴動の抑止になると考え、行政改革と財政改革を皇帝に進言し、これを受けて最高指揮委員会は解散されロリス=メリコフが内務大臣となった。社会の不安を除くため、人々の怨嗟の的となっていた悪名高い秘密警察・皇帝官房第三部を廃止し、立憲制導入に向けてまず一種の「議会」導入を提案し、一般委員会や国家評議会にゼムストヴォの代表や大都市自治会の代表などを参加させようとした。
 1881年3月1日、アレクサンドル2世は、サンクトペテルブルク市内で暗殺された。ソフィア・ペロフスカヤら暗殺の首謀者は処刑され、暗殺当日に皇帝の承認を受けたばかりのロリス=メリコフの改革案は白紙に戻された。

ボルシェヴィキ党組織論の先駆者でもあるセルゲイ・ネチャーエフ

 ウィキペ「ネチャーエフ」を見る限りこうした評価が妥当か疑問。同時代の革命家や文学者(マルクスエンゲルスバクーニンドストエフスキーなど)の多くはネチャーエフを批判しているようであるのに、そしてネチャーエフはどう見ても失敗者(同時代の革命家の多くから批判を受けた上、35歳の若さで獄死)であるのにそれより後の革命家が彼を評価するだろうか?。

皇帝自身、改革の必要性を認識しつつも、その実行が無秩序な青年層の反乱やテロに直結する事を知り、現実を逃れるかのように宮廷内外の様々な恋愛劇に自閉してゆく。

日本の政治家(前近代であれ近代であれ)でも側室や妾・愛人のいる人間(徳川将軍とか自民党政治家とか)は珍しくない上、「英雄色を好む」などと言われるのにロシアだと「自閉」ですか?。ウィキペを信じれば暗殺の直前まで彼なりの改革政策に取り組んでいたようですが。


■被災地へのエール

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00535
悪し様にある政党を罵倒するような著名人(不愉快なので名前は控える)もいますが、今はそんなときじゃないでしょう。

こういう意味不明な文章を書かれてもね。ある政党とは何党で著名人とは誰か?。罵倒理由は何か?。どのように罵倒したのか?(自ブログで罵倒したのか?)。非難されてる当人すら気付かないのではないか?。それに、「今はそんなときじゃない」と言う三浦のような奴が落ち着いたときに批判始めるかと言ったら「もう昔のことじゃないか」とか言い出すこともあるし(苦笑)
 私は罵倒内容、表現が適切なら「今してもいい」と思うし、不適切なら「いつでもダメだ」と思うが。
 

明日(注:2011年3月14日・月曜日)はお休みしますが、火曜日からは、また守る会としてのホームページに戻ります。

 北朝鮮問題のサイトでサイトに関係ない地震がどうこう言うのは果たして良い事なのだろうか?
 とは言え、地震情報は役に立つだろうが、「守る会情報」は怪しいアンチ北朝鮮ネタばかりだからな(苦笑)


地震関連ニュース、デマに惑わされず冷静な視点で

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00534
原発の是非や自衛隊、米軍について議論するのは無意味。

 まともな議論なら無意味な議論などない。有意味な議論が難しいのは事実だろうが。原発自衛隊、米軍への正当な批判まで抑え込もうとしてないか?


東京都知事選と脱北者定着支援
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00531
 人権重視を訴えたいなら現職・石原だけは論外だろうが、そうは言わない点がウヨらしい。


脱北者4人の韓国亡命はそれ自体がテロとの戦い
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00530
 亡命者は亡命したいから亡命するのでありそれを家族ならまだしも無関係な第三者に「テロとの戦い」と余計なレッテルを貼られても迷惑なだけだと思うが?。じゃあ北朝鮮に帰ったらテロへの屈服か?。帰りづらくなるだろ?。厳しいことを言うようだが、帰っても帰らなくてもあなたの自由、決めるのは他の誰でもない、ただし帰らない場合はもちろん韓国政府として生活支援はしますが、とのみ言うべきじゃないか?

韓国政府は赤十字接触には応じる意向だが、4人を家族と会わせるようなことはしない方針だ。

4人の意思なら無問題だが韓国政府の押しつけなら問題。外部からはそのあたりは分からないが。

子どもや妻の頭に銃を突きつけ「思い直さなければ撃つ」というのは、人質を取った犯罪者が使う手口であり、国がやるようなことではない。

 お前が言うな。「朝鮮学校の子ども」を人質にとって「俺の言うことを聞かなければ学校に金を出すな」という君らは「人質を取った犯罪者が使う手口であり、国がやるようなことではないこと」、「北朝鮮政府がやってることと同じこと」を政府に求めてるという理解でいいわけだな?


朝鮮学校支援 文科省「来年度に2年分」(?)産経新聞記事より

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00528
上記産経記事が事実であるならば、何故そこまでして無償化を文科省は行いたいのか

 国連からも日弁連からも違法の疑いが強いと非難され、マスコミでも明確な除外支持は一部の極右メディアだけ(保守でも読売、日経はそんなことを支持していない)。そして朝鮮学校に裁判を起こされたら負ける可能性が強いからですよ。
 裁判の対応にはカネも人手もかかる(相手の言い分を全て認めれば即審理終了・文科省敗訴でカネも人手もかかりませんがそういうわけにもいかないでしょう。そんな目に遭うくらいなら、裁判無しで相手の言い分を聞けばいい)。負ける可能性が強い裁判にカネや人手を出したがる人がいますか。しかも裁判で負けたら「文科省の汚点」になるじゃないですか?。裁判をやらされるのは文科省であって、三浦のように外で無責任なことを言ってる連中ではない。
 そして文科省には三浦のようにそこまで無茶をして朝鮮学校を差別する動機がおそらくない。ただそれだけの話。「人権感覚が鋭い」*1(なら嬉しいが)とか、「朝鮮学校と親しい関係」(極右はそう言うネガキャンするのだろうが)とかそう言う話ではたぶんない。
 その程度のこともわからないのならバカ。むしろなぜそこまでして「無償化除外」を産経や三浦たちが行いたいのか理解不能
 朝鮮学校をあらゆる可能な手段で潰そうとしてる、民族教育の意義など認めていない、と考えれば理解できるが。
 財務省文科省の主張を了承しないのは「他の外国人学校と一緒に1年分出せば良かった。文科省が裁判起こされても知るか、俺の問題じゃない。財布に金ないんだから、後から2年分なんか出さない(大体、俺たち高校無償化に別に賛成じゃねえし)」と思ってるからだろう。さすがに産経並みのレイシストじゃないだろ。

堂々と無償化が是であると文科省は述べ、私たち反対している人たちとも討論の場を設けてほしいと思います。いつでも守る会としては行く用意があります。

 文科省が君らに応じないのは、「対話」という名の恫喝・つるしあげ(ヤクザの脅しや昔の部落解放同盟の糾弾みたいなこと)を君ら右翼がやることが見え透いてるからだろ。どこの世界に「暴力団」「カルト宗教」「ブラック企業」のようなヤバイ個人、団体の「対話したい」を文字通り信用する人間がいるんだ。
 過去に文科省は君らウヨのせいで何度もひどい目にあってるようだからな。歴史教科書問題しかり、(文科省補助金を支給した)映画「靖国」問題しかり。今回も自民党ウヨ議員や産経等と手を組んで、脅しで文科省を屈服させる気満々だな(ちなみにその対話の場にはもちろん当事者である「朝鮮学校関係者」も、マスコミ取材も、何も入れないんだよな。文科省を君らが屈服させる邪魔になるからな)。
 そもそも君らのようなレイシストの差別的主張に文科省がまともに対応する必要などどこにもない。

日本政府への批判は、総連への批判と同時になされなければ、もはや公平性を持ち得ないのです。

 総連批判するかどうかと関係なく、日本政府への批判はして構わないと思う(総連シンパでないのなら、総連批判した方がシンパと誤解されず、いい気もするが)。例外のない全ての高校無償化が当然の行為だからだ。たとえば創価高校幸福の科学学園高校が教育内容を理由に無償化除外されたとして、除外批判派はわざわざ「私は創価高校の教育に問題があると思うが」「幸福の科学学園高校の(以下略)」とその学校での教育について自分の評価を言わねばならないか?
 君らこそ「朝鮮学校教科書批判」は「日本の歴史教科書に南京事件など過去の戦争犯罪をきちんと書かない」と「公平性を持ち得ない」と理解しろ。俺たち日本人は自国の非を子どもに教えないが、朝鮮学校は教えろなんて二重基準が許されるわけがない。
 それと、どうせ説得するんじゃなくてウヨお得意の恫喝で、無償化賛同教員を潰す気だろ?。こわい、こわい。


■富岡先生の番組に感謝、あとカンニングごときで騒ぐなよ(三浦の個人ブログ)
 カンニングで騒ぎすぎという部分には同感する。すごくゲスな考えをすると「カンニング問題で大誤報をしたお友達産経への持って回ったかばい手」かもしれないが(苦笑)。

http://miura.trycomp.net/?p=226
チャンネル桜というネットテレビ局で、富岡幸一郎さんが私の本(注:「嘘の人権・偽の平和」(高木書房)のこと)を紹介してくれました。
http://www.youtube.com/watch?v=LH4SueLauUs&feature=youtube_gdata

 南京事件否定論者・水島総が社長を務めるチャンネル桜の御用文化人で、デマ広告the facts賛同者、しかも「つくる会」理事の富岡に評価されて喜ぶとは(苦笑)。三浦先生も南京事件従軍慰安婦の否定派ですか?
 なお、スカパーでも一部放送してる(過去はスカパーで大々的にやっていたが経営難で縮小した)ようなので「ネットテレビ局」と言うのは厳密には正しくない(メインがネット放送ではあるようだが)。

チャンネル桜のトンデモの例】
NATROMの日記「世界最悪の日本の幼児死亡率の原因は中国製のベビーフードだったんだよ!! 」
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20110304#p1

富岡主張の要約その1
北朝鮮のような全体主義は常に敵を作り出す体制です」

 戦前日本の鬼畜米英なんかまさにそれに見事に該当しますね(毒)。

富岡主張の要約その2
「この本で三浦氏は姜尚中氏を批判しています」

 どう批判してるのか詳しく説明しろ(苦笑)。なお姜氏に対する批判は左派方面にもいろいろあるようだ。姜氏は多数の著書がありテレビなどにも出演する著名な在日リベラル系知識人の一人だが、別に神聖不可侵の存在ではない。
(参考)
私にも話させて
姜尚中はどこへ向かっているのか――在日朝鮮人の集団転向現象 1」
http://watashinim.exblog.jp/10055764/
在日朝鮮人言説の変容について(1)」
http://watashinim.exblog.jp/12829943/


日朝国交「正常化」と植民地支配責任『「闘う反共リベラリスト姜尚中の不気味な予言』
http://kscykscy.exblog.jp/12501047/

富岡主張の要約その3
北朝鮮の体制を三浦氏は批判しています」

 北朝鮮に一定の権威があった時代ならともかく、今時、あれを擁護する人の方が珍しい。今や単に批判するだけでは無意味で、批判の内容が問われていると思う。何というか本の紹介と言うより、富岡動画はほとんど北朝鮮批判しかやってないような気がする。


■韓国での脱北者就職支援(統一日報記事から)

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00527
勿論同じ民族であり、本来、彼らは韓国憲法上は同じ韓国国民ですから、韓国社会に定着するよう導くのは当然ではあるのかもしれませんが

 そうじゃなくて「脱北者のような困ってる人は社会で支えよう」って話でしょ?(脱北者を増やして北朝鮮にダメージを与えようという考えもあるかも知れないが)。別民族なら、外国人なら放っていいという話じゃない。
 それに三浦は自国民って言うけどそれは北朝鮮を国と認めないと言う失礼な立場に立った上のただのフィクションだろ。台湾は事実上、独立国みたいなものだが、台湾住民も中国の立場では中国国民というのと同じ。

実際の職業訓練もかねて、公共機関の行政補助員として脱北者を雇うというのは有効な方法です。これは、まだせいぜい200人くらいしか日本には脱北者はいないのですから、日本政府、行政も考えていただけないでしょうか。

 脱北者よりも数の多い深刻な問題である「失業者」(脱北者も失業者の一種だが)を「実際の職業訓練もかねて、公共機関の行政補助員として雇う」べきじゃないの?。三浦は変な人だ。
 いずれにせよ、今の「公務員は出来る限り減らしましょう」「外国人より日本人の方が大事」ムードが異常に強い(ように思う)「ネオリベ」「排外主義」日本では「脱北者を公共機関で雇う」のは難しい気もする。

戦前、戦後、在日コリアン1世や、今日本で働いている外国人労働者の方々は、日本人が嫌がるきつい仕事でも骨惜しみをせず、それどころか率先して長時間働いてきました。

 必ずしも好きで働いてるわけじゃなくて差別のためそれしか仕事がないだけだけどね。なかには耐えきれずに体をこわす人もいただろうし。パチンコや民族料理関係(焼き肉店など)に在日が多いという有名な話(あまり強調すると差別になるが)も「当時はそれしかなかった」から。
 最近は昔に比べたら長年の差別撤廃運動で就職環境も改善されてるんだろうが。

ですから、脱北者は当然できるはずだ、あのような厳しい国から来たのだから、どんな仕事でもできるだろう、私たちはそのように考えがちです。

 北朝鮮のつらさと「言葉も分からない知り合いもいない外国で働くつらさ」はまた別物だし、北朝鮮のつらさで「精神的にタフになった人」もいるでしょうが、逆に「精神的にぶっ壊れかけてる人」もいるでしょうからそう言う見方はまずいだろう。

脱北者の中には、体を壊した人も、心に深い傷を負って中々立ち直れない人もいる、元々体力の無い人もいる、甘やかしてはいけないが、脱北者だからどんな仕事でもいいだろう、出来ない奴は怠けているんだとだけ考えないであげてほしい。

 脱北者に限らない。就職難の学生、一般の失業者や引きこもりなんかだって同じことだ。大体「怠け者」呼ばわりする人が会社を首になって明日からいわゆる「低賃金の3K(きつい、汚い、危険)職場」でいきなり働けるかと言ったらおそらく働けないわけで勝手な決めつけは良くない。


■北の漂流民4人が亡命を求める(産経新聞記事)

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00526
失礼ながらノムヒョン時代だったら、これと同じ結論がでたかどうか不安になるところもあります。

 さすがに亡命希望者を無理やり北朝鮮に送り返しはしないだろう。盧武鉉氏に失礼すぎ。ノ氏は太陽政策の人なので北朝鮮の反発を抑えるために何らかの手は打つだろうが(今回はどうなんだろう)。


■31人の北朝鮮『漂流者』が亡命しなかったわけ 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00524
 後に何人かは亡命意思を示したようですが。
 三浦は「後に残してきた家族の安全が心配」「北朝鮮政府当局が何をするか分からない」と理解していてそれもあるでしょうが、それがなくても亡命なんておいそれと出来ないでしょう。
 漂流者は韓国に知り合いがいるわけでも生活拠点があるわけでもない。亡命意思で韓国に行ったわけでもない。韓国政府の生活支援はあるでしょうが、そう言う場で亡命して生きるかどうかと言ったらそれだけで普通の人は悩むでしょう。「生活支援があっても俺はきちんと生活できるだろうか」「就職できるだろうか」とかね。


■フランス敗れたり(アンドレ・モーロワ)(三浦の個人ブログ)

http://miura.trycomp.net/?p=187
人間の理性は万能であり、理性によって社会の問題を解決可能だとする思想と、レーニンヒトラー、ムソリーニらが提示する、人間は力によって支配され、独裁と宣伝によって導かれるとする人間性への軽蔑に基づく思想とが対峙していると分析する

 独裁と「人間の理性は万能であり、理性によって社会の問題を解決可能だとする思想」は別に矛盾しないのでは?。むしろ「理性は万能=理性のある俺たち政治指導者は万能」→「独裁」と言う話では?。むしろ「人間の理性は万能ではない」→「議論をしなければ真実にたどり着けない(議論してもたどり着けないこともあるが)」→「民主主義」と言う話では?
 モーロアの考えがおかしいのか、訳者や三浦の説明がおかしいのか?。またヒトラーやムソリーニはともかく、少なくとも建前ではレーニンボリシェビキ指導部は民主主義否定はしていないと思うが?

第一次大戦後、欧州全体を急速に襲った伝統社会の崩壊、そこから生まれる大衆社会化現象、そしてその鬼っ子であるファシズムスターリニズム

 ファシズムはともかくスターリニズム大衆社会化と関係ないと思うが。たとえばスターリニズム国家だったであろうソ連も中国も建国当時は経済的に遅れた国家で大衆社会化など恐らくしていなかった。また、ファシズムが政権を握った国にしても「日本、ドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガル」とイギリスやフランス、アメリカに比べたら経済後進国揃いでどれほど「大衆社会化」が影響してるかは議論の余地があると思う(また大衆社会化をあまり強調すると、財界や教会と言った保守派の中にファシズムと連携する勢力がいたことの説明が難しくなるという問題もある)。
 大衆社会を三浦が嫌ってるらしいことは良く理解できた。

モーロアに代表される理性の声(注:対ドイツ戦争主張?)は厭戦意識と左右の反戦の声の前にかき消されていったのである。

 親ナチスを理由に対ドイツ戦に反対した極右はともかく、どこの国でも戦争が好きな人間は普通いないと思うが?。第一次大戦の記憶もまだ残っていただろうし。

本書の高野弥一郎氏の訳文は、まさにモーロアの高貴な精神を完璧に伝える気品に溢れたものであり、左右の全体主義を断固拒否する精神の貴族としてのあり方を漂わせている。本書が昭和十五年十一月、まさに日本の対米戦争を間近に控えて翻訳出版されたことは、訳者がモーロアと同じ危機意識に深く根ざしていた事を伺わせる。

 この本が「ファシズム国家」日本で当時のベストセラーになったことを考えると、三浦の言う「左右の全体主義を断固拒否する精神」がこの本に書かれておりそれに訳者が共感したという主張が事実だとしても、そんなことなど読者が理解しなかったことだけは確かだろう。


ラスプーチン幻想(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=218
 遅くともポチョムキン号の反乱で有名ないわゆる「ロシア第一革命」(1905年)で適切な政治改革、近代化の手を打っておけば、帝政が滅ぶとしてももっとソフトなものになったでしょうにね。ウィッテ、ストルイピン(急進改革が反発を買って暗殺される)など改革を試みる政治家はいたのですが全て挫折したわけです。

ラスプーチンの「怪僧」イメージを決定的にしたのは、彼の暗殺時の様々な伝説だ。毒(注:青酸カリらしい)入りのワインを飲み、ケーキを口にしても全く効き目がなく、何発もの銃弾を撃ち込んだが蘇生し、ついには縛り上げてネヴァ河に投げ込んだが、それでも縄を解こうとしたという悪魔的な生命力

 ウィキペ「ラスプーチン」によれば「青酸カリ(シアン化カリウム)によって死ななかった理由」としては、「毒殺説がそもそも作り話という説」や「保管状況が悪かったため毒性がなかった又は低かったと言う説(青酸カリは空気中ではCO2と反応して炭酸カリウムとなる)」があるようだ。

世界の矛盾の複雑さや重層性に耐えられず、単純な悪玉探しで危機を乗り越えようとする姿勢は、必ず政治的陰謀論やオカルティズム、特に終末論に行き着く。

 ウヨの一人として産経などウヨメディアの「従軍慰安婦米国下院決議は韓国の陰謀」等の「世界の矛盾の複雑さや重層性に耐えられず、単純な悪玉探しで危機を乗り越えようとする姿勢」「政治的陰謀論やオカルティズム」(要するにデマ)を何とかしてから三浦は偉そうな事は言え。

単純な「悪」を名指し、彼を倒せば現実が変えられるという思想(注:ある種のポピュリズム)がいかに危険なものか

 幕末の攘夷(外国人という悪を倒せばいい)しかり、
 戦前の鬼畜米英(米英という悪を倒せばいい)しかり、
戦後の(たとえば)「小泉郵政選挙」(郵政という悪を倒せばいい)、
減税日本」(増税という悪を倒せばいい)しかり、
産経新聞あたりの「中国・韓国叩き」「社民党共産党叩き」「朝日新聞岩波書店叩き」「日教組自治労叩き」しかり(中国・韓国、社民党共産党朝日新聞岩波書店日教組自治労という悪を倒せばいい)、
ユダヤ本(ユダヤという悪を倒せばいい)しかり、
日経新聞の「既得権益叩き」(既得権益という悪を倒せばいい。日経はこの既得権益に「公務員」「医者」「農家」などを上げることが多い)しかり、
マクロビの「特定食物叩き」しかり(ある特定の食物を悪と見なし叩く、肉とか牛乳とか)
と思うのだが、そうした日本の事例に触れないのがウヨらしい。
 まあ、私が上げた『単純な「悪」を名指し、彼を倒せば現実が変えられるという思想』ってウヨ系のものが多いからな。ウヨの三浦的には触れたくないのだろう。
 また自分たちの「北朝鮮朝鮮総連朝鮮学校叩き」を『単純な「悪」を名指し、彼を倒せば現実が変えられるという思想』と思ってないらしいのも興味深い。
 いずれにせよ「ロシア革命」は「二月革命」にせよ「十月革命」にせよ『単純な「悪」を名指し、彼を倒せば現実が変えられるという思想』(彼がラスプーチンロマノフ朝か何かはともかく)というほど単純な代物ではないと思う。

彼の暗殺(一九一六年)以後、帝政は崩壊し、さらに「共産主義」という終末思想に魅せられた人々が、その後ロシアを血の海に沈める事になった。

 ロシア革命後、一直線にボリシェビキ共産国家)の道へ行ったわけではない。(「10月革命」でボリシェビキが実権を握った後も、当初はボリシェビキと社会革命党(エスエル)左派の連立政権だった)
 また、ボリシェビキ内部も多様な意見があったこと(ブハーリントロツキーら反対派を力で潰したのがスターリン)を無視しすぎ。
 また反ボリシェビキ側だってテロはやっていると思う(なお、「だからボリシェビキはテロをやっていい」と言いたいのではなく、「テロをボリシェビキの専売特許のように言う三浦は間違ってる」と言いたいのである)。
 「共産主義」を根拠レスで「終末思想」呼ばわりも実にウヨらしい。
 私はこの問題に詳しいわけではないが、まず、ロシア革命は「2月革命」*2と「10月革命」*3と分けて考えるべきだろう。「10月革命」に問題がある*4としても、「2月革命」の是非とは別問題だろう。また「2月革命」自体は今回の「エジプト革命」同様、独裁への反発が生んだもので、今後「エジプトにムバラクとは別の独裁政権が誕生したとしても」エジプト革命それ自体は否定すべきではないし、ムバラク政権を正当化できないのと同様、ケレンスキーらの政権に問題があったとして「2月革命」を否定しロマノフ朝を正当化すべきではないだろう。
 なおボリシェビキが一定の支持を得たのは「共産主義」云々より「2月革命で誕生したブルジョア政権の第一次大戦継続方針を批判したこと(ロシア軍は敗戦を重ね、政府批判が強まるとともにボリシェビキへの期待が高まった)」「コルニーロフ反乱鎮圧に活躍したこと(ブルジョア政権は独力では鎮圧できなかった)」が大きいと思う(ウィキペ「ロシア革命」参照)。
 ついでに言えば「血の海」というなら、日本とて「明治維新」で多くの死者(安政の大獄戊辰戦争、維新後の士族反乱など)が出ている。「帝政崩壊前後のロシアしかり」「幕末・明治維新期の日本しかり」民主主義の確立していない国ではああしたことは残念ながら歴史上良くあることに過ぎないと思うが(また外国のロシア内戦への介入が混乱を助長したこと、日本もシベリア出兵したことを考えれば一概にボリシェビキばかりを批判できない)。終末思想かどうかはともかく「ドイツファシズム」に魅せられた人々が「大日本帝国」を滅ぼしてもいる。


■1956年ハンガリー革命 そして、今リビアでも(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=213
カダフィも、地位も名誉もない、政権を握る前の若い頃は真面目だったんだろうが、「絶対的権力は腐敗する」と言う奴だろうね。
・民衆革命で、私が想像するものの一つは「安保闘争による岸首相退陣」だが、そう言った理解はウヨの三浦にはないのだろう(彼が叩く全体主義体制はほとんどいつも旧共産圏)。
 それにしても日本は長年カダフィ体制を黙認し続けてきたのに、三浦は日本人の一人として能天気に良くもリビアの民衆万歳と言えるものだ(カダフィ体制については「Q&A リビアで何が起きているの?」(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2011-03-13/2011031306_01_1.html)が簡潔でわかりやすい)。
 なお、1956年ハンガリー革命(ソ連が独裁側のバックにいた)の話をするなら、長く反米だったリビアよりエジプト(米国がムバラクのバックにいた)の方が適切ではないか?
 ちなみに、三浦はナジの後任カダルをdisっているが、ウィキペ「カーダール」を読む限りdisり過ぎのように思うが。
 カダルの体制が独裁の一種であること、彼がナジ処刑に責任があることは事実だろうが、ソ連の圧力の中、彼にどれだけの選択肢があったのだろうか?。しかも彼の体制は、ルーマニアなどと違い一応平和的に民主化移行したようだが。

時を同じくして英仏によるスエズ運河攻撃(注:第二次中東戦争とも言う)が起こり、世界はそちらに気を取られ、ハンガリー人民の戦いを見捨ててしまった。

 イスラエルも攻撃に参加してるのに三浦が触れないのはなぜですか?。なおウィキペ「第二次中東戦争」によればこの時、アメリカは相談も無し(アメリカは親イスラエルなので相談不要と考えたらしい)に勝手に英仏・イスラエルがエジプト攻撃をしたことでハンガリー問題が相殺されてしまったことに反発、エジプト側支持に回ったという。


■ノーフェンス、金正日誕生祝賀の日 十条駅前で収容所反対のパンフ配る

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00525
歴史への責任として、誰よりも北朝鮮で殺されていった帰国者、日本人妻の無念の思いに答えるために、かの事業の過ちを(注:朝鮮総連は)自己批判しなければ。

 日本の過去を自己批判できないウヨが良くそう言うことを言える。

韓前総連議長の行った帰国事業について、ここで全く触れないのはあまりにも在日コリアンとしておかしい。肯定的にいまさらいえないのなら、追悼自体をやめるか、少なくとも(注:追悼行事を)記事にする必要は無い。

書き換えてみよう。
昭和天皇の行った侵略戦争責任について、全く触れないのはあまりにも日本マスコミはおかしい。(あの戦争を)肯定的にいまさらいえないのなら、昭和天皇追悼自体をやめるか、少なくとも(追悼行事を)記事にする必要は無い。」
 赤旗のような左派メディアはともかく日本マスコミ(特に産経のような右派メディア)は昭和天皇の侵略責任をスルーしてたところが多くなかったか?。要するに「ウヨのお前らが言うな」。連中らの北朝鮮批判はいつも「戦前日本を批判できないお前が言うな」「アメリカの無法を批判できない(以下略)」ブーメランだよな(嘲)

9万3千人が、民主主義の国から共産主義の国にわたっていったという、人類の歴史で最初でおそらく最後のこの歴史的悲劇

 「民主主義」の対立概念は「反民主主義」「全体主義」「独裁」等だろ。平然と「共産主義」(旧東欧・ソ連、今の中国など、いわゆる共産圏が民主主義的でないだけで、共産主義は少なくとも理論的には反民主主義を当然に意味しないだろ?)と書いてるんじゃねえよ(毒)。俺のような日本共産党支持者を怒らせたいのか?


■ニューヨークフィルの平壌公演がDVDになってるとは(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=209
 詳しい事情が分からないと「フルトヴェングラーとナチの関係をどう評価すべきか」「ニューヨークフィルの平壌公演をどう評価すべきか」は何とも言えない(三浦の文章を信じる限りフルトヴェングラーはナチべったりではなく、ドイツに残ったのもファンへの思いや、故郷への愛といったもののようであまり批判するのも厳しすぎる気がするが)。
 たとえば「ニューヨークフィルの平壌公演」について言えば、太陽政策の一環であり、その方がタカ派外交よりも有益という判断は充分成り立つと思うし、フルトヴェングラーのように「政治と芸術は別」と言う考えもあり得るだろう。
 またフルトヴェングラーは明らかにナチの宣伝材料として機能していたが、ニューヨークフィルの公演は一回きりで北朝鮮を礼賛してるわけでもない(せいぜい米朝友好のアピール)。
 ちなみに「政治と芸術」といえば「戦前日本における芸術家の生き方」(確かid:kojitaken氏はその観点から山田耕筰を批判していた)なんかも重要な問題だと思うがそう言う問題意識は三浦にはないんだろうな。


■韓国で民間団体と軍が対北ビラ行動(朝鮮日報記事)
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00523
 私はこの問題に詳しいわけではないので、いわゆる太陽政策が100%正しいという気はないが「正常化」だの「『人権改善なくして支援なし』(注:少なくとも緊急人道支援はこれではダメだろう)の姿勢を貫くことがまずは原則」だの三浦が言うのには首をひねる。
 金大中氏や盧武鉉氏が悩みながらも「これがベスト」と思った政策をなぜ頭ごなしに否定できるのか?。現時点でタカ派外交は何の成果も上げていないのに。


■映画『告白』DVD 未見の方はぜひとも(三浦の個人ブログ)
 まず文章に突っ込み、最後に「告白」をほめる三浦を批判する。

http://miura.trycomp.net/?p=192
20世紀少年最終章」では、作品そのものが痛かったため評価しにくかった藤原薫も、病的な引きこもり少年の役を実にうまく演じている。

 作品の評価と俳優の演技は別物だ。作品が酷くても俳優の演技を評価することは出来ると思う。(映画「20世紀少年」が痛いのかどうか、痛いとしてそれが原作のせいか、原作レイプかは、映画も、マンガも知らないので何とも言えない)
 なお、ウィキペによると藤原少年が出ていたのは「最終章」ではなく「第2章」らしい(ユースケ・サンタマリア演じるサダキヨ(佐田清志)の少年時代)。

犯罪者であれ最低の人間であれ、いじめる側もいじめられる側にも,被害者にも加害者にもどちらにも立たない、それが本来の映画であるはずだ。

 言ってることが意味不明。どんな立ち位置に立つかは、その映画監督が何を描きたいかによって決まることであり、「どちらにも立たないのが本来の映画」というのはおかしい。たとえば北朝鮮がテーマの場合、どちらにも立たないのが正しいのか?
 北朝鮮批判したらそれだけで間違ってるのか?


 「エイズが経口感染する」(もちろん本当はしない)なんて設定の映画「告白」をほめるなんて三浦はバカか?。「娯楽映画でもトンデモ」は止めてほしい。現に日本にエイズ患者差別は存在するわけだし。
 原作がそうなっていたとしても映画化するときに製作サイドが改変すべき。「エイズは経口感染するから気をつけましょう」がこの小説のテーマではないだろうから改変しても映画は出来るだろう。改変したら映画が成立しないなら「原作がダメ」or「映画化するスタッフに能力がない」ってことなんだから、映画化すべきじゃない。おそらく「あえてそのままにした」とか「どう改変していいか分からなかった」とかではなくて「そんな問題意識が映画製作スタッフに全くなかった(エイズ問題に無知)」んだろう。
 橋本愛など子役の演技が上手いとか、音楽が良かったなんて「作品のダメさ」を全く正当化しない(「作品が立派」でも俺的にはこの種のブラックな映画はあまり好きではないが。この作品は我が子を中学生に正当な理由もなく殺された松たか子演じる主人公(教師)の復讐話らしい。「中学生の幼女殺し」「人格者たるべき教師の復讐話」だけでも俺的には充分ブラックだが。それだけではなく、犯人の中学生はもちろんだが、彼だけでなく、松や松の周囲の人間も共感しづらい人間だらけで一人もまともな人間がいない作品のようだ。復讐の仕方も良くそんなの思いつくという陰湿なもののようだ。つまり復讐が終わってカタルシスというタイプの話ではない)
 最後に「告白」批判エントリをいくつか紹介する。批判ポイントはそれぞれ違うが。

六号通り診療所所長のブログ「「告白」の嘘(ネタばれ注意)」
http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2009-04-23


りんちんち「映画「告白」」
http://blog.goo.ne.jp/yeslynchok/e/0c6baaeef5a155f7c86bea13d3d1a9e8


大西赤人コラム
「あるべき志《こころざし》の決定的な欠落」
http://www.asahi-net.or.jp/~hh5y-szk/onishi/sha157.htm
「ミステリとして話題の一冊、湊かなえのデビュー作『告白』は、決定的に“志《こころざし》”の低い作品である」
http://www.asahi-net.or.jp/~hh5y-szk/onishi/colum374.htm
「大ヒット中の映画『告白』(湊かなえ原作、中島哲也監督・脚本)は、“志”あるものとして世界に認められるであろうか」
http://www.asahi-net.or.jp/~hh5y-szk/onishi/colum394.htm


Lucifer Rising「『告白』するけど、本当にバッカじゃねえの?」
http://d.hatena.ne.jp/satan666/20100623/p1


☆ The Reflective ☆ ☆ Practitioner ☆「『告白』映画と小説のあいだ」
http://d.hatena.ne.jp/rarala/20100713


うろおぼえ日常「2010年の試金石映画『告白』」
http://d.hatena.ne.jp/yosinote/20110120/1295534437


乾いた世代と廻る世の中「存在の耐えられない軽さ 「告白」」
http://d.hatena.ne.jp/Amerikan/20110220/p1


朝鮮戦争を描いた映画『戦火の中へ』公開中

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00522
映画は政治的な側面には踏み込まず

 先に戦争を仕掛けたのは北朝鮮とは言え、韓国に非(戦争中の虐殺事件など)がないわけではないですから。北朝鮮だけ、悪く描いたらまずいでしょう。
 とは言え、韓国の非を描くと、韓国のウヨが「親北朝鮮」と言って騒ぐので、政治的な方面には無理して踏み込まないと。

この映画ではそのような歴史論議ではなく、戦争そのもの、同じ民族が殺しあわなければならなかった悲劇を描いており、北朝鮮の軍人も人間的な魅力を持った人々として描かれています

 ウヨの北朝鮮叩き映画でなくて何よりです。

この朝鮮戦争中、1952年10月号『平和』増刊号 淡徳三郎編修『特集 朝鮮戦争の真相』では、この戦争はアメリカと韓国の侵略だという資料だけが紹介されていたといいます。

 当時は南北どちらも独裁国家で、自分に都合のいい情報しか出してません。左派の淡徳氏は北朝鮮の情報を信じていたと言うことでしょう。
 一方、右派は北朝鮮の侵略を主張したわけですが、これは韓国・米国の情報を鵜呑みにしてたわけで、結果的に正しかっただけにすぎないでしょう。あの戦争について詳しい事(どちらが先に仕掛けたかなど)が分かったのはソ連崩壊後のことですよね?
 それに先に戦争を仕掛けたのは北朝鮮ですが、韓国・米国もそれを逆手にとって北朝鮮を打倒しようとしていました。先に仕掛けられたら相手の政権を転覆していいと言うことにはならんでしょう。

「(旧ソ連の情報などで朝鮮戦争北朝鮮の南侵によっておきたことがほぼ明らかになったという説に対し)そのほとんどは信頼に値する論拠などとは無関係な『裏幕話』の類で、社会科学的批判に耐えるものではない。」「(旧ソ連の要人がソウルでテレビ出演したことをとらえて)彼らの行動が何よりも、金目当てのものであった事実が浮かび上がるだろう」(中川信夫『激動の朝鮮半島緑風出版 1990年12月発行)

 映画の紹介と関係ねえ北朝鮮シンパ叩きか(苦笑)。それはともかく緑風出版はいい本も出してると思うけどこれはいけませんな。
 こういう主張をソ連崩壊後もするのは困りものですが、「南京事件はなかった」「従軍慰安婦はなかった」という人間がウヨ方面にたくさんいるのに三浦もよく言うよ(毒)。

さいごにいそいで付け加えておきますが、同姓同名で「東海道四谷怪談」「亡霊怪猫屋敷」などの素晴らしい映画作品を残した中川信夫監督という方がいらっしゃいます(この二本はホラー映画の金字塔)。エノケンの映画や美空ひばりの映画も手がけました。勿論この方と北擁護の社会学者(?)とは縁もゆかりもありません。

別人だってことは普通の人間なら分かる。「俺は中川信夫知ってるぜ!」という自慢か?
それはともかく縁もゆかりもないかは分からないだろ?。同姓ってことはもしかしたら遠い親戚かも知れない。
残念ながらググった限りでは「北朝鮮問題研究家」らしい中川氏の経歴など詳しい事は分からなかった。


ダライ・ラマ法王と上田紀行氏との対話(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=188
 この種の本(上田「ダライ・ラマとの対話」(講談社文庫))には個人的には全く興味がない。なぜならこういう本は「ダライ・ラマ万歳」「チベット仏教万歳」であり、何ら批判などないだろうから。上田氏も麻原同様、「俺はあのダライと対談した男だ!」という箔付けのためにやったのではないのかとすら思う。
 「ダライ・ラマ」「チベット仏教」に限らず、「政党や宗教団体、企業などの広報宣伝本」ならまだしも、特定の人間や団体を絶賛する本に意味があるのか?
 なお私は性格がひねくれてるのでこの本を批判するAmazonレビューを紹介する。

1)何かの間違いでは?, 2010/9/30
By 宗像太郎
 ダライ・ラマが傑出した宗教者だということは信じている。対談の場に熱気が満ちており、両者が心から満足したということも信じる。しかし、それを文字にしたこの本は、きわめて中身が薄いと言わざるをえない。
 上田が終始、質問によって答を誘導している感がある。上田が言っていること自体はきわめて真っ当である。しかし、彼はこの対談から何か新しいものを得たのだろうか。自分の考えと実践を、敬愛するダライ・ラマによって確証されただけではないだろうか。
 ダライ・ラマの答えも、思想家としては凡庸と思うことが多い。
(中略)
 それにしても、なぜダライ・ラマはこの対談を喜んでいるのだろう。誰が来ても、こうなのだろうか?
(中略)
 ダライ・ラマと上田の話は、本当は噛み合っていなかったのではないだろうか。二人がそれぞれ別に盛り上がっていたのではないかという気もする。

特に私が強く印象付けられたのは、チベット仏教、特に密教において重要視されているグル(導師)への絶対帰依に対し、その危険性を法王が明確に指摘していること(オウム事件はこの、宗教的指導者に弟子は絶対的に帰依せよという教えの悪用から生まれた)

・で、「グル思想」はどうすべきですか?。廃棄すべきですか?。「グル思想」があるのに、チベット仏教は「日本仏教」よりすばらしいんですか?。個人的にはダライ先生は「中国によるチベット支配の不当を訴えるチベット人政治活動家にとってのシンボル」としてのみ価値があるのであって宗教家としてそんなにすごいのかという気もするが。他の宗教トップはこんなに騒がないのに。「オカルト、ニューエイジっぽい」+「ノーベル平和賞の権威*5」+「反中」がごっちゃになって危ない状態じゃないか?
・それと「グル思想の危険性」というより、オウムはダライ・ラマチベット仏教との友好関係を前面に打ち出していた以上、例え騙されていたとしても、何らかの反省の言葉があって、しかるべきと思うが、その点、どうなのだろうか?(金でオウムに買収されてたなら論外)。私の知る限りなかったと思うが。ダライ先生及びチベット仏教指導部には反省の言葉が欲しいですね。

ウィキペ「ダライ・ラマ14世
 1995年3月29日に来日した際には成田空港で日本の記者団より、麻原彰晃死刑囚ならびにオウム真理教との関係について質問責めに遭った。麻原とは亡命先のインドで 1987年2月24日と1988年7月6日に会談した。またダライ・ラマ14世は、オウム真理教から布施 の名目で1億円にのぼる巨額の寄付金を受領しており、1989年にオウム真理教が東京都で宗教法人格を取得した際には、ダライ・ラマ14世は東京都に推薦状を提出してオウム真理教を支援した。

http://j.peopledaily.com.cn/94709/6562097.html
人民日報日本語版「真相:ナチスオウム真理教とダライとの関係」一部引用
オウム真理教麻原彰晃とダライの関係
 地下鉄サリン事件の発生後、平和を愛する世界中の人々が怒りの矛先を麻原彰晃オウム真理教に向けていた頃、ダライは共同通信を通じて、「オウム真理教は仏教の教義を広める宗教であり、麻原彰晃は自らの友人である」との意見を発表し、大きな反響を呼んだ。
 ダライはなぜこのような意見を発表したのか。それは、麻原彰晃という邪教の指導者が実のところダライの「生徒」だったからだ。ダライのこのような汚れた過去に対し、良心を失ったメディアは見て見ぬふりをし、二人の関係をなかったもののようにしている。
 (中略) 
 1989年、麻原は10万ドルをダライに寄付し、ダライは証書と推薦状をもってこれに返答した。ダライは東京の関連部門にあてた推薦状の中で、「麻原彰晃は能力のある宗教的指導者であり、オウム真理教大乗仏教を広め公共の善を促す宗教だ」とし、「オウム真理教への免税を許可するべきだ」とまで書いている。オウム真理教はこの証明書と推薦状によって、日本政府が正式に承認する宗教団体となった。その後、大量の資金を蓄積してサリンの研究と生産を行ったのは周知の通りだ。
 麻原は日本で合法的な地位を得た後、ダライに感謝状を送り、「私たちの希望はチベットができるだけ早くチベット人の手に帰ることです。私たちはそのためにできるだけの援助をしていきます」と述べている。麻原はダライの指示を受け、チベット地域に2回にわたってもぐりこみ、「布教活動」を行っている。麻原はダライが自らの指導者であることを正式に認めている。オウム真理教の教義や教則なども多くがダライを由来とするものだ。
 ドイツの週刊誌「フォーカス」は、「ダライの支援がなければ、麻原彰晃が自らの宗教帝国を作ることは不可能だった。ただの治療師であり詐欺師でしかなかった麻原が数年の短期間であっという間に大教団の教祖となるのも、ダライの支援がなければこれほど簡単ではなかったはずだ」と指摘している。

 
 人民日報はアンチ・ダライなので割り引く必要があるがオウムの件に付いて、高い倫理道徳が求められる宗教家として道徳的に無罪と言えないことだけは事実だろう。
 他にもダライ先生の問題点を指摘してみましょう。俺の偏見だがダライ先生万歳って「中国叩きのウヨ」「ノーベル賞受賞者の権威にすがりたい俗物」が多い気がする。
 もちろん「ダライに問題がある=中国のチベット支配に問題はない」ではないから念のため(「中国のチベット支配に問題がある=ダライは常に正義」でももちろんない)。

ウィキペ「ダライ・ラマ14世
■CIAとの関係
 1998年10月2日、ダライ・ラマ14世側はCIAから170万米ドルにのぼる資金援助を1960年代に受けていたことを認めた。援助資金は、志願兵の訓練や対中華人民共和国戦用のゲリラへの支払に費やされた。

 さすがにCIAから金もらったのはまずかったんじゃないの?

http://j.people.com.cn/94475/6605107.html
人民日報日本語版『ダライ・ラマ、かつて黄金8千キロと農奴6千人を所有』一部引用
 西蔵チベット自治区人民政府は2日、拉薩(ラサ)市内で「西蔵民主改革50年」白書に関する記者会見を行った。
 西蔵自治区の徳吉・副主席は、「西蔵民主改革50年」白書は大量の歴史資料を使って現在と過去の比較検証を行い、旧チベットの封建農奴制の極めて暗黒で残酷かつ旧態依然とした歴史を暴露し、西蔵で行われた民主改革の歴史的必然性とその重大な意義を解き明かし、西蔵民主改革の波瀾万丈の歴史絵巻を再現、西蔵民主改革50年の政治・経済・文化など各方面で発生した巨大な変化と、それによりもたらされた輝かしい成果が反映されていると述べた。
 副主席は記者の質問に対し、1959年の民主改革前のチベットには政教一致の封建農奴制社会が敷かれ、その暗黒で残酷な社会は中世ヨーロッパの農奴制社会よりもさらに残酷なものだったと述べ、このような社会制度の下で長期的に統治されてきたチベット人民は災難尽くめで、生きることすら困難だった。チベット社会は極度の貧困と旧態依然とした閉塞・萎縮した状態に陥っていたと語った。

 中国のいわゆる「チベット解放」をどう評価するにせよ少なくとも「解放」前の「政教一体」「封建社会」を全面美化するのはダメだろう。ダライ本人やチベット亡命政府はともかく、一部のダライ支持者はそれをやってるらしいが。


コッチェビたちのレイルロードブルース 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00521
 「北朝鮮の子どもの人権」を云々する奴(三浦)が日本で「朝鮮学校無償化除外」を唱え、子ども(朝鮮学校生)の人権を侵害するとは。何かの冗談でしょうか。
 それと最近日本で「子どもの貧困」が重要視されてることを三浦たち「守る会」連中はどう考えてるんでしょうか?(もちろん欧米と比べ、経済先進国としては酷いという話であって北朝鮮のような発展途上国と比べたら話は別ですが)。少しググっただけでも阿部彩「子どもの貧困」(岩波新書)、山野良一「子どもの最貧国・日本」 (光文社新書)なんて本が見つかります。
 多分、何も考えてませんよね。あんたらの「北朝鮮の子ども」云々は極右の北朝鮮叩きネタに過ぎないんでしょ?

勿論、自由もなく、寒空に家も無い孤児として生きねばならないコッチェビと、たとえ貧しくともチャンスはあるアメリカの黒人少年では立場は違います。

 黒人少年が北朝鮮の子どもより常に恵まれてるような物言いはおかしい。「孤児の黒人」だっているだろうし、貧乏な黒人に成り上がるチャンスなんてほとんどないだろうに。

北朝鮮民衆の不満を外に向けるためには、日本、韓国、アメリカなどを『敵』とみなし、軍事挑発、核開発、またテロ活動を行って緊張関係を作り出そうとするのですから。

「敵視」「緊張関係」はお互い様。ハト派ならまだしも、少なくとも極右にそんな事を言う資格はない。で、そう言う状況を何とか変えようとしたのが太陽政策だと思うが。


参考

ウィキペ「コッチェビ
 北朝鮮で孤児となった浮浪児を指す。朝鮮語で「花つばめ」の意味。


■未来への希望 北朝鮮で住民デモ(朝鮮日報記事)
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00519
 デモが起こったと大喜びする三浦。
しかし

http://sgwse.dou-jin.com/Date/20110224/1/
「事実」と「願望」を混同せぬよう 北朝鮮で起こっていると伝えられるデモについて


 むやみやたらと「北朝鮮国内で騒動が起こっている」という類の記事に用心すべきというのは、賢明な方であればこれまでの経験上承知の事とは思いますが。日本と韓国ではある種の人間達の「願望」をあたかも「事実」であるかのようにトバシて騒ぐ連中が腐るほどいますから、もう少し冷静に状況を見ましょう。
(中略)
はっきりしているのは、現時点で韓国政府当局は「北朝鮮大規模デモ」報道を未確認としており、今の所はこれが一番確実で正しい情報だという事です。

と見るのが現時点では最も適切だろう。ウヨが「北朝鮮崩壊間近」と騒いだが「崩壊しなかった」のは過去に何度もあった話だ。そもそもなぜそんなに北朝鮮崩壊を喜ぶのか分からない。あの体制が続いていいとは思わないが、太陽政策による平和的崩壊が望ましいとは思わないのか。


馬賊で見る満州(三浦の個人ブログ)
http://miura.trycomp.net/?p=184
 「2/16日韓連帯集会」で、飯塚氏が北朝鮮馬賊呼ばわりしたことからわかるように、馬賊とは多くの日本人にとってそう言う扱いだが、それは違うというのが皮肉にもこの三浦の文章。取り上げられているのは「馬賊張作霖
 ググったところ他にも馬賊上がりの政治家、軍人としては張景恵、馬占山(二人とも元々は張作霖の部下)がいる。馬は抗日戦争で活躍したため中国において評価は高いが、張景恵は満州国建国に関与したいわゆる「漢奸」(彼は戦後の戦犯裁判で服役中に病死)のため評価は高くないようだ。
 もちろん全ての馬賊がそういう大物になったわけではない。政治の混乱期に「知力」「体力」「人脈」「時の運」などにたけた張作霖のような野心ある人間が成り上がったと言うことだろう。

本書は満州の地と馬賊、そして、関東軍により爆殺された張作霖を巡る従来のイメージを大きく覆し、さらに中国近世史(注:原文のまま)全体を新たな視座で捉え返す名著である。

張作霖を巡る従来のイメージ」ってのは、学会はどうか知りませんが、世間一般では「所詮馬賊」的イメージなんでしょう。
それはともかく「近世」って日本史でしか使わない言葉では?(たぶん「近世」≒「江戸時代」)
それに中国史で近世という言葉を使うとしても張作霖が活動した時代は近世じゃなくて近代とか現代とか呼ぶべきだろう。たぶん誤記だろう。

蒋介石よりも、また毛沢東よりも、張作霖の目指したものこそが、真の「人民共和国」であった。

・「張作霖を政治家、軍人としてもっと評価しよう」、「日本の傀儡扱いや、国民党政権に対立した反動扱いは一面的すぎる」ならまだしも、軍閥なのに「人民共和国」はないだろう。ネット上の書評に寄れば、本の著者・澁谷由里氏もそんな事は書いてないようだし、三浦の上げる張作霖とその側近・王永江(奉天省長)の功績(鉄道建設や大学創立など)は全て「近代化」であって民主的と言えるものはないと思う。
 そして近代化なら蒋介石毛沢東もめざし、少なくとも蒋介石はこの段階で一定の成果を上げたのではないのか?(だから北伐を実行できたのではないのか?)

このような優れた精神と、着実な能力を持った軍人指導者(注:張作霖)と能吏(注:王永江)の力が、「満州独立」の方向で一致していれば、東アジアの歴史に計り知れない功績をもたらしたであろう。

 何を根拠に「満州独立はいいこと」と思うのか?
 「満州独立に可能性があった」と思うのか?。張も王もそんな事はめざしてないだろうし、蒋介石もそんな事は認めないでしょう。張作霖死後、息子の張学良は(満州における自分の実権を認めてもらった上でですが)蒋介石に帰順しています。
 また張作霖満州を独立させたところで、日本が満州国建国のために、戦争仕掛けて結果は変わらなかったんじゃないですか?


■2月21日 東祥三拉致担当副大臣脱北者定着支援を陳情 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00518
 脱北者の生活支援だけ要望すればいいのになぜか「朝鮮学校無償化除外」という差別的主張を、しかも担当省庁である「文科省」でなく、無関係な「拉致担当副大臣」に要望する変な人たち。
 そもそも「無償化除外」は朝鮮学校の教育内容に問題があるからであって「拉致問題解決のためではなかった」のではないのか?


■「216日韓連帯集会」報告(下)金ソンウク氏講演

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00517
韓国憲法には、北朝鮮の民衆は韓国国民だと明記されている

 実際は北朝鮮の民衆は韓国民じゃない。それは「北朝鮮なんて国として認めない」と言うだけの規定であって、北朝鮮人民への人道主義が理由じゃないでしょう。

仮に北朝鮮と国交を樹立したところで、決して拉致被害者は帰ってこれないだろう

 根拠レスな決めつけ乙。この会の出席者が「タブーなき議論」とかっこつける三浦も含め「日朝国交正常化交渉それ自体をタブー視してること」がよくわかる。

増元さんから、今日お二人の韓国の方の話を聞いて、ますます、日本国内の北朝鮮シンパの目を覚まさなければならないと確信しました、と述べました。

 「日本国内の北朝鮮シンパ」なんてほとんどいないだろうに。
 極右・増元の言うシンパって「俺の北朝鮮批判を支持しない人は皆、北朝鮮シンパ」「蓮池透さんも北朝鮮シンパ」なんだろうが。

子供達を利用している朝鮮総連

 朝鮮学校無償化のことなら総連に頼まれなくたって子どもさんは運動するだろ。その方が親御さんの教育費負担も減って親孝行だ。

正直、集会を行っても若い人はあまりこないように思う

 極右の集会には普通行かないだろう。

いったい国家や人権について真剣に考えていてくれるのだろうかと危ぶむこともある

 極右集会に行かないだけで変な決めつけはやめましょう。北朝鮮問題だけが人権問題じゃありません。

本間さんが、国民行動本部の方にぜひお願いしたいのだが、仮に北朝鮮が大混乱に陥ったとき、極端にいえば戦争状態になったとき、日本の自衛隊などが自国民を助けに行くことを許可してほしい、(中略)と訴えました。

 いや、戦争にならないようにするのが正道でしょ。

西岡会長から、九州の佐賀県で、大学生として日韓交流を通じて勉強や意見交換をしておられる女学生の方が紹介され、彼女から、増元さんに、若い人たちが関心を持たないといわれて大変恥ずかしかった、これからはもっと私達も学び、発言していきますと語られました。

 本気で日韓交流したいのなら極右の言うことに耳を傾けちゃダメだ。まともな勉強や交流をすれば、傾けなくなるとは思うが。

最後に、統一日報のカンチャンマン社長が(中略)このような連帯集会が行われたのは、まさに革命的な出来事で、将来日韓の歴史の大きな意義ある日として認識されるだろうと語り、集会は閉会となりました

 極右の集会なんかいずれ忘れ去られるだろうし、忘れ去られなくては日韓友好上、まずいでしょう。


■「216日韓連帯集会」報告(中)国民行動本部徐貞甲代表

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00516
今回の延坪島砲撃でも、まったく反撃も出来ないのか、大韓民国国軍は何をしているのかと問われ、私は顔を上げることもできないほど恥ずかしい思いをしました。

 反撃はしています。全面戦争になっても困るので最小限度の反撃にとどめていますが。

金大中金正日平壌会談は、まさに韓国を北朝鮮主導で統一しようという、韓国の憲法に違反する政治行為

 極右らしい非常識な理解。今の経済状況では北朝鮮だって、自分主導で統一なんて考えてないでしょう。

国家保安法は韓国に必要だ

 国家保安法は日本の治安維持法をモデルにしたと言われる思想それ自体を取り締まる法律でありなくすべきでしょう。北朝鮮共産主義を支持すること自体は間違いだとしても犯罪にすべきではない。議論によって解決すべき問題です。北朝鮮が完全に弱体化してることや、保安法が軍事独裁時代、民主運動弾圧に悪用されたことを考えればなおさらなくすべきです。
 国家保安法がなくても、スパイ行為など犯罪それ自体を取り締まる法があれば充分です(そう言う意味で三浦が紹介する産経記事が「国家保安法(スパイ防止法)」と、国家保安法が廃止されたらスパイ取り締まりが出来ないかのような書き方をするのはデマも甚だしい)。
 人権を侵害する悪法・国家保安法に賛同しながら、人権侵害を理由に北朝鮮非難などご都合主義にも程がある。しかもそんな自分らのことを自由主義者だと定義してるのだから呆れる。

私(三浦)が徐代表のお話を伺っていて思うのは、このような方々(中略)は、ある意味、韓国が決して失ってはいけない原則、国家理念の中核だと感じました。

極右が「国家理念の中核」の訳がない。

韓国政府が北朝鮮に無原則に接近していくとき

その原則を支持するかはともかく原則はあるに決まってるだろ、アホか。


■「2.16日韓連帯集会」報告(上)

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00515
民団の韓在銀副団長が登壇、現在の北朝鮮の政治体制は、民衆を誇りある朝鮮民族ではなく、独裁者の奴隷である「金日成民族」として支配している酷い体制であること、同民族を虐殺し奴隷化するという悪行を重ねてきた金日成金正日はわれわれの敵であることを強調しました。そして、残念ながらここ日本にも、このような独裁政権を支持し、自ら「金日成民族」となりたがる朝鮮総連という存在があることを指摘し

民団は過去に執行部が独裁者・朴正煕や全斗煥を支持した黒歴史があり、かつそれを明確に謝罪したことがないのになぜこれほど偉そうな事が言えるのか。しかも極右の集会に参加するとは。
偉そうな事は「酷い目にあわせた韓統連*6http://www.korea-htr.com/chuo/)の人々に謝罪し」、「民団サイト(http://www.mindan.org/)に過去の軍政支持をわびる言葉を掲載してから」にしてください。自分(民団)が出来ない事(過去の反省)を人(総連)に求めるな。「スーパーゲームズワークショップエンターテイメント」(http://sgwse.dou-jin.com/)によれば未だに民団では「過去の韓国軍政支持を反省しない極右」(韓在銀氏もその一人?)が一定の政治力を持つそうなので過去の謝罪は当分無理なんでしょうが。

日本在住の脱北者、木下義雄氏が、(中略)向こうから砲撃してきたら、こちらももっとはっきり反撃する、相手方の基地をたたくくらいの厳しさがほしいと述べました。

日本という安全地帯から戦争を煽るとは何と言う恥知らずか。自分が脱北する前の、北朝鮮にいた時も同じことが言えるのか?。
そんな事をしたら南北全面戦争になりかねません。韓国には日本人のビジネスマンや留学生、旅行者もいるだろうに何を考えているのか。

金正日の誕生日を祝う祝賀会が朝鮮学校で行われたことに対し、近くの駅にて、収容所の悲劇を訴えるパンフレットを参加者に手渡した

日本にも天皇誕生日があるのに、国家元首朝鮮労働党中央委員会総書記・中央軍事委員会委員長、北朝鮮国防委員会委員長朝鮮人民軍最高司令官)の誕生日を祝って何が問題なんでしょうか?
子ども相手に低レベルな嫌がらせか。ウヨの聖地「靖国」で昭和天皇断罪ビラ撒くような行為だが、サヨがそう言うことをしたら彼らウヨは何と言うのでしょうか(苦笑)。

朝鮮学校の子供達も、自分(注:ノーフェンスとやらの宋事務局長)を同じ在日だと思うこともあってだろう、素直に受け取って礼儀正しく接してくれる。

「同じ在日」だからじゃなくて子どもたちは君らと違って人間が出来てるんだよ。子どもたちが内心君らをどう思ってるかは知らないが。
 朝鮮学校の先生や親御さんの教育の賜物ですね。
 子どもたちの礼儀正しい態度を見て自分のゲスさが恥ずかしくならないか? 

飯塚家族会代表が、北朝鮮は、挑発と、その後のおねだりというやり方で再び利を得ようとしている、このような馬賊、山賊のやり方はもう国際社会は許してはならない

一応、国なんだから馬賊、山賊呼ばわりはまずいだろう。

日韓連携はその意味でも大事

正確には「日本の極右と韓国の極右の連携」ですね。あまり意味があるようには思えない。

かって帰国事業のとき、民団が反対運動を行ったことを挙げ、当時はこの運動は理解されなかったし、仮に過激なことを行って実力でも帰国事業を止めたら、おそらく民団は非難されただろう、しかし、たとえ批判されたとしても、その結果北朝鮮で苦しんで死んでいく人の数は減らせたはずだ。

民団はともかく当時の韓国政府は「新潟日赤センター爆破未遂事件」という過激なことを行って実力で帰国事業を止めようとしたんだが、荒木はそれを支持するのか?


■日本人妻、斉藤博子さんも脱北者と共に広島でビラまき 

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00514
この朝鮮族ブローカーの精神には、むしろモラルなき超資本主義大国現在の中国政府の悪しき精神しか見出すことは出来ない。

日本も含め、どこの国にもロクでもない人間はいます。何という強引な中国叩きか(苦笑)


金日成ムバラク大統領の「恩義」
北朝鮮は、エジプトとつき合うなどそれなりに外交に気を遣ってますよという話。

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00513
私はどちらかといえば親イスラエルかもしれません

アムネスティヒューマンライツウォッチなど人権NGOパレスチナ人への人権侵害を非難される国、そして国連安保理決議を平気で無視する国・イスラエルのシンパであることを公言する「自称」人権活動家(三浦)って酷すぎだろ。


■2月14日 高政美さん講演会報告

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00511
北朝鮮から拉致被害者を取り返すためにはどうしたらいいと思いますか、という問いには、高さんは、まず第一に日本政府が持つべきカードは朝鮮総連だと思う、と述べました。

一介の脱北者にそんな事が分かるわけもない。何というアホな質問か。そして「朝鮮総連」と「拉致被害者救出」に関係がある訳もない。
この女性が恨んでいる朝鮮総連に報復したいだけだろう。この人が酷い目にあった帰国事業を総連が推進したことを考えると、恨む気持ちも分かるが、だからといってデタラメを言っていいことにはならない。

朝鮮総連は弱体化したことは事実だけれども、これまでの戦後体制の中、あらゆる形で工作活動を、日本の政界にも、また国際的にも行ってきていると私は確信している

 違法工作(合法なロビー活動ならもちろん非難されるいわれはない)があったと確信するのはこの人の勝手だが証拠はあるのか?。なければ誹謗中傷だ。

帰国者である私と総連幹部を合わせて討論会をするような場を作ってほしい、そこで私は、父の経験などもあわせて、いくらでも総連の悪事について議論したいと語りました。

 「いくらでも」って、どうせ帰国事業で酷い目にあったと言うこと「だけ」がこの人の言う「総連の悪事」だろ?。総連がスパイ行為など非合法活動に従事してるとか、脱税してるとかじゃなくて。
 総連が(北朝鮮の実情を知らなかったとしても)帰国事業を推進したことは問題だが、被害者とは言えどうしてここまで居丈高になれる?

総連も、また一部の民団も、日本の差別を言うけれども、それは北朝鮮で帰国者が受けた差別とは比べ物にならない。

 そんなアホな事を言って日本の在日差別を矮小化することに何の意味がある?。団塊世代より若者の方がつらいと言って高齢者叩きする山野車輪か?
 ウヨへのこびへつらいだろうか?。人として最低の行為だと思う。


■韓国国会議員が対北風船ビラ行動へ
 これをやった国会議員はニューライトと呼ばれる極右で政府方針でも何でもないようですが。

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00510
自由北韓放送のキム・ソンミン氏が、最初はアメリカの財団などの支援を受けていたけれども、ある時期からそれが止まり、色々カンパを集めるのも大変だ、というお話を救う会の集会で聞いたことがあります。そのとき思ったのですが、アメリカの支援ももちろんありがたいことだけど、(中略)本来、韓国の財団や篤志家が、自分たちの問題として金ソンミンさんを支援すべきじゃないか、(中略)韓国の団体への経済的支援は韓国の国民がすべきじゃないだろうか、外国の支援を求めるのはいかがなものかと思いました。

韓国国民の支持を得られない極右だからでしょ?。右であれ左であれ、(阪神大震災救援ボランティアのようなあまり誰からも異論の出ないような運動ならともかく)特定の政治運動に国民が肩入れしなきゃいけない義務はない。
ある意味、自業自得。

中国式の改革開放ができればそれでいい

一つの価値観としてそれはあり得るでしょう。そうすれば北朝鮮人民の生活も少しは楽になるだろうし、民主化が進むかも知れない。
少なくとも、「北朝鮮の価値観から抜けられ」ないとか「自由と民主主義の価値観、近代国家の価値観」が足りないという話ではない。三浦はどれだけ脱北者を見下してるんだか。


■美しいフィンランド民話(三浦の個人ブログ)

http://miura.trycomp.net/?p=172
このような叡智を含む民話を数多く残したフィンランド民族も、長くロシアの征服下で苦難を舐めた。

 伊那谷牧師の雑考「東郷ビールなんてありません」(http://zios.seesaa.net/article/138791864.html)が紹介するクリンゲ博士の文章によるとそうした事実はないようだ。
 大体、いくら戦前日本の朝鮮植民地支配に批判的な人でも、朝鮮民話の紹介で、普通「このような叡智を含む民話を数多く残した朝鮮民族も、長く日本の征服下で苦難を舐めた。」と書かないだろう。どれだけ反ロシアだ。


■「フィンランディア」を聴くときには(三浦の個人ブログ)

http://miura.trycomp.net/?p=157
日露戦争は当時ロシアの支配下にあったフィンランド民衆を大きく励ました。明石元次郎大佐はロシアの後方霍乱を狙ってフィンランド独立派に武器援助を行い、子供に「トーゴー」「ノギ」と名前をつけるフィンランド人が多く現れる。この時点での日本国の外交がいかに優れていたかを伺わせるエピソードだ。

 伊那谷牧師の雑考「東郷ビールなんてありません」(http://zios.seesaa.net/article/138791864.html)が紹介するクリンゲ博士の文章によると「日露戦争は当時ロシアの支配下にあったフィンランド民衆を大きく励ました」という事実はないようだ。「トーゴー」(東郷平八郎)「ノギ」(乃木希典)の話も根拠レスだし真偽は怪しい(また明石工作は情報収集はともかく、反体制派への支援はロシア秘密警察にほぼ探知され失敗したというのが通説のようだ)
 そうした事実があったとしても「ロシアのフィンランド支配が酷い」だけの話で「日本外交が優れているという話」ではないし、ロシアのフィンランド支配を非難する人間が、よくも朝鮮植民地化のための戦争・日露戦争を評価できるものだ。
 フィンランド人を励ましたから評価できるというなら三浦が否定的に評価してるらしい「ロシア革命」も当時「世界初の労働者国家が出来た」と多くの人を励ましたが。

ナチスドイツとソ連との同盟

 ナチスドイツとソ連が結んだのは不可侵条約で同盟ではない。それにこの時期、日本は既にドイツと同盟国(日独伊防共協定を結んでいた。後に日独伊三国軍事同盟に発展する)なのでドイツとソ連が同盟国なら「友達の友達は友達」理論で、日本とソ連も同盟国になるが、そう言う理解でいいのか?

ソ連とその影響下にあった一部左翼はナチス協力者・犯罪者として戦時指導者達の処罰をあくまで要求した。

ソ連の影響下にない人が、フィンランドの「ナチとの連携」を批判してもおかしくないと思う。ナチはそれほどの巨悪だと思う。

日本の一部政治家はフィンランドソ連の衛星国であるかに語った。しかし、一つの国が独立を実現し、主権を守り続けることの苦難を考えれば、(中略)日本政府に、このような悲劇の歴史を経てきた国の努力や妥協を軽視する資格があったとは思われない。

一部政治家とごまかさず、「ソ連の脅威を主張したタカ派政治家」(例:中曽根首相)と言えよ。


■「北朝鮮もエジプトのようなことが出来ればいいのに」ある脱北者の言葉 
 脱北者が日本を美化するのはいい。しかし、北朝鮮やエジプトほど酷くなくても日本も自由にデモが出来るわけではないことを三浦は知らないわけはないだろうに?

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00509
メールの時代、これだけ葉書を讃える私と北村会員に、郵政省は感謝状を出してくれてもいいのではないかと。

つまらないミスだが今存在するのは総務省郵便事業会社だ。


自民党3議員に脱北者問題で訴え 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00507
 竹本氏はどんな人か知らないが、古屋氏、山谷氏は歴史修正主義極右であり、山谷氏に至っては世界日報統一協会機関紙)と明らかに親密な関係にある。そんな人間に人権運動の依頼をし、喜ぶとは。ブラックジョークとしか思えない。


厚労省のかたと昨日脱北者定着支援についてお話しました 
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00506
 脱北者支援だけすればいいのに。なぜ朝鮮学校無償化除外というバカを言うか。
 なお、増元に長女が誕生したそうだが、「この子に俺がもつのと同じ愛情を、朝鮮学校生徒の親御さんも持ってるんだろう」とは増元は絶対に思わないんだろうな。


■カルメギ91号発行 須田洋平弁護士インタビュー 

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00505
あらゆるNGOに対しての注文ですが、バランスの取れた人権活動が必要だと思います。例えば、アメリカによる人権侵害と北朝鮮や中国による人権侵害の双方に対して批判を加えるべきです。日本では、政治的立場によって、片方により重きを置いて批判することが多いようですが、バランス感覚を大事にして欲しいと思います。(須田氏)

 で、「守る会」にはそんなバランス感覚はあるのか?。とてもあるとは思えないが。
 なお、カルメギでググったら面白い記事があったので紹介。

JJMAMA的ソウルライフ「カルメギ肉*7
http://jjsarang.exblog.jp/9286029/


自民党民主党北朝鮮問題に総合的な取り組みを 

http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00504
飯塚氏は記者団に対し、民主党政権誕生後、政府の拉致問題対策本部の重点方針から拉致実行犯の引き渡しを求める項目が削除されたことに不満を示した。

拉致被害者救出するのに不都合なら「実行犯引き渡し」を求める必要はない。なぜ不満を感じるのか?。救出が最優先ではないのか?

小泉元首相が拉致被害者を(その方法の是非はともかく)助け出して後、自民党政権下では、少なくとも拉致問題で結果が出なかったのは現実です。自民党の方々の民主党批判に一理があるとしても、自民党時代、あれだけの世論の高まりのなか、なぜ北朝鮮に対しもっと効果的な外交政策が取れなかったのかを、自民党の皆様も省みる必要はあるのではないでしょうか。

世論の高まりが「北朝鮮を潰す」と言う非現実的な強硬論だからだろう。小泉氏の成功は拉致被害者救出には「北朝鮮との交渉」しかないことを示していると思う。


■「蓮池薫さんへ 辛くてもどうか語ってほしい」
http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00432
これに私がつけたブクマ
「余計なお世話。頼まれなくても話したければ話すだろ。政治利用する気満々だな(嘲)」

・そもそも彼が話したことが拉致解決に役立つとは限らないし、知ってることは「政府」には話しただろう。遠慮するなと言われても、彼の発言はある種の政治力を持つ以上、まともな人間なら気にするだろう(今上天皇に周囲を気にせず政治について語れと言うようなものだ)。それに彼もいい加減、自分が「時の人」扱いされることや、政治勢力がすり寄ることにはうんざりしてるのでは。普通の人間の静かな生活が送りたいと思っても不思議ではない。話さないことも薫氏の権利であり自由である。話すことは義務ではない。
・大体

薫氏に今どうしてもお願いしたいことは、拉致被害者を取り返すためには何をしたらいいのかを、実際に北朝鮮拉致被害者として暮らした立場から、思うことを率直に語ってほしいのです。何の遠慮も要りません。運動家に気兼ねすることも無い。

と言われても透氏に対する不当な「家族会」除名処分を見てこの言葉を薫氏は信用などするまい。透氏は、無用な争いをおこさないよう気を遣いながら、しかし今のままの家族会ではダメだという思いから「思うことを率直に語って」いたら除名である。
 他にも拉致被害者はいるのに薫氏ご指名と言うことは、透氏除名によって傷ついた自分たちのイメージを薫氏を取り込むことでリカバリーしようと言うことだろう。
 しかし、透氏が穏健派に変わったのは薫氏の影響らしいので多分薫氏は透氏以上に三浦たちウヨ活動家に不信感を感じており、薫氏が三浦の呼びかけに応じることはないだろう。
 私が薫氏なら「では兄貴の除名処分取り消しに動いてくれませんか、僕は、あの処分は不当と思うので」という。
 動かなければ「運動家に気兼ねすることも無い」発言が嘘であることが明白だからだ。

*1:個人的にはこの程度のことは常識で「人権感覚が鋭い」とは全く思わないが

*2:帝政崩壊によるブルジョア政権成立。中心人物は当初、立憲民主党(カデット)のミリューコフ(外相)、後にエスエルのケレンスキー(法相→陸海軍相→首相兼陸海軍相)

*3:ボリシェビキによる共産主義革命

*4:問題があるかどうか、あるとして何が問題か自体、一つの論争点の訳だが、議論する能力は私にはないので議論しない

*5:平和賞はダライ先生を平和運動家として評価してるのであって「宗教家」として評価してるわけではないと思うぞ

*6:民団執行部の軍政支持を批判し、民団を除名されたり自ら離脱したりした人々が造った団体

*7:日本ではハラミと呼ぶ豚の横隔膜の部位らしい